< 全然意識して来なかったポケットの男女差 調べてみると なんかいろいろ発見でした >
たしかにね、女性の服ってポケットが少ないですし、スカートなんかだと付いていないように見えますね。
スカートだってポケットが付いているものもありますよっていうことらしいんですが、そういうスカートは多くないっていうことでもあるらしいです。
なんだかね、そういうもんだよねえって感じで、特にそのことについて考えることもなく過ごしておりますですよ。ポケット。
どうでしょうかね。とくに私と同じようなオヤジ連中は、みんなそうなんじゃないでしょうか。
女装趣味のオヤジなんかにしてみると、外に出てナガシテ歩こうかなんてときには、ポケットなくって不便だなあっていう感覚があるのかもなんですけど、そうじゃない大半のオヤジは女性の衣服にポケットが少ないっていうことに意識がいくことって、ないでしょ。
オフィスではパンツスーツの女性も少なくないですけど、パンツにポケット、そういえば無いですね。
無いように見えます。
ポケットには男女不平等問題があるんですよ、っていわれてみますと、そこで初めて気が付く感じですねえ。
男性の衣服にはポケットがいっぱい付いていて、女性のには少ない。なんででしょ?
日本人の衣服が洋式になったのは明治以来なんでしょうけれども、それまでは和服ですよね。
ポケットなんていうのは、存在自体ないですよね。着物にポケット、無いです。
どうしていたんでしょうか。
思い出してみますと、時代劇なんかで、タモトからタバコを取り出して、っていうのを見たことがありますね。
そうなんですね、着物はタモトがポケットの役割を果たしていたんですね。
洋服には昔からポケットがあったんでしょうか。
調べてみますと、西欧でポケットが作られたのって16世紀からなんだそうですよ。
なんだか意外に新しいものなんですね。
大袈裟に言ってみれば「発明」っていうふうにも言えそうなポケットですけど、必要があったから作られたわけでしょうね。
っていうことは、16世紀ころから人類はなんだかんだ、道具を持ち歩くようになったってことです。
なんかちっちゃなモノとか。
代表的なのはハンカチとか懐中時計らしいですね。
ま、その他にもいろいろ細々あるんでしょうけれど、当初は男女にポケット格差はなかったみたいです。
中世の女性のスカートはふんわりと余裕たっぷりのものだったそうで、スカートのポケットはかなり大きなものだったことが確認されているんだそうです。
都市生活者は早期の貨幣経済社会だったでしょうから、男女ともに外出時にお金を入れておくために発展した経緯もあるのかもしれません。
女性は化粧道具なんかもスカートのポケットに入れていたんでしょうかね。化粧道具っていうのもどんどん進化しているんでしょうから、そのころの化粧道具がどういう大きさだったのか分かりませんが、けっこうガサついたりしていたのかもですね。
ん? でも、あれですかね。化粧っていうのが一般的に普及したのって20世紀になってからっていうことも聞きますからね、ふんわりスカートの中のポケットに化粧道具は入っていなかったでしょうかね。
化粧についてはさっぱり分かっていませんけれど、コンパクトっていうのがありますよね。あれって元々は家の中にある持ち運び用に考えられてはいないオシロイとかファンデーションとかの化粧道具を、持ち運び出来るように小さく、コンパクトにしたんでコンパクトっていう名前なんでしょうか。
このことについては調べてみた限りではハッキリしたことは確認できませんでした。
最近は男性化粧品っていうのもしっかりマーケティングにのっかっているみたいですけど、それは完全に21世紀になってからのことでしょうから、男性のポケットに化粧道具が入れられることはなかったでしょうね。
16世紀にポケットが出来て、服飾文化もどんどん発展していって、18世紀、フランス革命の頃になると女性も外に出て様々な活動をするようになって、ふんわりスカートからすっきりしたものになったんだそうで、ポケットは付けられなくなったみたいなんですね。
この辺の事情にはいろいろ説があるみたいですけど、女性のシルエットっていうファッション的な理由でポケットが作られなくなったっていう説の他に、自分は何も危険なモノをポケットの中に隠し持ってはいませんっていう主張をするために、女性の服装から、スカートだけじゃなくって、ポケットが排除されたっていう説もありますね。
これはこれで、なんとなく説得されてしまうような感じもあります。
男性のポケットの中身はけっこう物騒になっていて、ナイフやらピストルやら、武器を持ち歩くようになっていたっていう歴史があるらしいですね。
で、ポケットをなくしてしまった女性のために登場してきたのが「ハンドバッグ」
ハンドバッグが出てきたのもフランス革命直後あたりらしいですけど、やっぱり、危険なものは入れていませんよってことなんでしょうか。それこそコンパクトに作られていて物騒なモノなんて入らないのがハンドバッグ。
また、物騒なモノなんて入れていませんよっていうアピールなのか、可愛くてキレイな装飾が施されて、女性にとってはそれを見せるためのモノって感じが最初からあったのがハンドバッグ、なんでしょねえ。
女性がハンドバッグを欲しがるのは、実用的な面もあるでしょうけれど、カワイイから。そのカワイイものを持っている自分でいたいから。なのかもですよねえ。
ふううん、です。
で、どこに行くんでもハンドバッグっていうことになったわけで、女性の衣服からポケットは消えていった、ってことにつながっているのかもしれません。
あたしは危険な女性じゃありませんよ、っていうアピールを、いつの時代まで女性自身が意識していたか分かりませんが、21世紀。
ジェンダーギャップっていうことが意識されるようになってきました。
ようやく、って感じている女性もいるでしょうけれど、なんかピンとこない、っていうオヤジは少なくないんだと思います。
このピンと来ていないオヤジには2種類あって、元々女性に対して男性との区別はするけれど差別意識の全然ないタイプと、口には出さないけれど明らかに男尊女卑的な考え方をしているオヤジですね。
ま、オヤジに限らず、若い世代にも男尊女卑的態度の男はいますけどね。
ただ、あまりにも男性社会で時代を過ごしてきていますから、「ポケットの男女不平等問題」とか言われますと、そこで初めて、ほほうって気付くことっていうのは、他にもけっこうあるのかもですけどね。
カジュアルな場面ではカーゴパンツの女性もけっこう見かけますけど、カッコいいですよね。
ポケットなんて必要ない、っていう女性だってたくさんいるのかもですけど、職場での服装って、暗黙のドレスコードみたいのって、今でも、なあんか、ありますよね。特に女性の場合ね。
「あんなカッコ、許されんの!?」
とかね、けっこう本気で言っている女性の声も聞きます。給湯室とかからね、聞こえてきますよ。
このあたりの事情はね、いろいろムツカシイんですよね。制服があったほうがラクでイイっていう意見も根強くあります。
制服のスカートってポケット、ないんですよね。確かめたことないですけどね。
小さな胸ポケットにスマホっていうのも目立ち過ぎて、どうもねって感じでしょうし、制服っていうことから離れても、女性服にもっとポケットを! っていうのは、なんとなくですけど分かる気はしますね。
ポケットっていうのはもちろん英語なんですけど、日本語では「衣嚢(いのう)」っていうみたいです。
聞いたことないですけど。翻訳するならタモト(袂)の方が好かったんでないかい!?
ま、別に法的に制限があるってことでもないわけですから、これからはポケットがいっぱい付いた女性用の服がスカートが、フォーマルなものにも出てくるんじゃないでしょうか。
女性にもっとポケットを! 叫ばなくたって、そうなっていくように思うんですけど、そうはトンヤが、ってこともあるんでしょうか。
ポケットっていえば、なんたって「ふしぎなポケット」でしょねえ。
まどみちおの作詞、渡辺茂の作曲。1954年発表の童謡ですね。
♪ポケットのなかにはビスケットがひとつ
♪ポケットをたたくとビスケットはふたつ
これはですね、ポケットを叩いたらビスケットが割れちゃって2つになったっていうんじゃないですよね。
それじゃあ童謡になりませんし、不思議でもなんでもないですもんね。
そもそもポケットの中に直接ビスケットを入れちゃいけません。不衛生でしょ! とかね、そんなことは言いッこなしです。
♪もひとつたたくとビスケットはみっつ
♪たたいてみるたびビスケットはふえる
ポケットの中のビスケットは森永マリーでしょ? 違うの?
♪そんなふしぎなポケットがほしい
そりゃそですよねえ。どんどんビスケットが増えるポケット、イイですよねえ。
なんで森永マリーなのか、ってたぶんですけど、ビスケットってそれしか知らずに育ってきたから、なのかもですねえ。1923年からの発売らしいですよ。100年前からあるビスケット。
女性用にも男性用にも、まほうのポケット、出来ませんかねえ。
ユニクロさんじゃなくって、森永さん。まほうのポケット、どうでしょうか。
♪たたいてみるたびビスケットはふえる
イイじゃないですか。
ポケットの男女不平等問題はヘーワに解決していただきたいです。