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【プログラミング教育】は日本を救うのか 【ロジックロボット】というゲームを考える

<プログラミングを教えることができる人って 昔から ほぼ 居ないと思うです>

日本はIT後進国だっていうのは、21世紀に入ったあたりからずっと言われていますよね。
困ったもんだとはいいながら、誰も具体的な解決策を思いついていないのかもです。


ハードには長けていてもソフトに弱い、っていうのが現状なんでしょうかね。


そんな中、文部科学省の音頭で2020年からプログラミング教育が小学校でも必修化されましたです。

 


2017年から取り組みが始まっていて、2020年度で全面実施ってことだったんですが、コロナ禍の混乱の中で、どこまで進んだのか、実態についての報告だとかはこれからになるんでしょうね。(2021年3月末時点)


でもこれ、必修化されたとはいうものの、具体的なカリキュラムとして学校内での授業内容は決まっていないのが実情のようです。
ここですね。国をあげてソフトに弱い。何をしてイイのかよく分からない。


2020年2月に改訂された「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」によっても明確になってはいませんです。

ダメじゃん! っていうのは簡単なんですが、プログラミングを教えるってかなり難しいことですよね。


ほとんどのプログラマーは独習だと思いますね。向き不向きのある職種ですし、あるレベルまで自分で習得してからじゃないと、現場でのスキルアップ、オンザジョブトレーニング出来ないのが実際だと思います。
向き不向きはホントに大きいです。プログラム。


小学生でもバリバリとプログラム言語を使いこなしている児童もいるでしょうけれど、その児童にしても親が指導した結果、プログラミング出来るようになったというのではなくて、独学独力で習得したというニュースはいくつか報道されていた記憶があります。


誰かに手取り足取り教わった結果じゃない。向いていた例でしょね。


小学生を初めとして、子供にプログラムを教える立場の人にプログラム経験がない、というのが実情なんじゃないでしょうか。子供に教えられるスキルを持った大人なんて、そうそういませんです。


歴史的に見ればつい最近出てきたものですし、今でもプログラミングなんて一般的なものじゃないですよね。


外国のことは知りませんが、少なくとも日本はそういう状況ですから、小学校のプログラミング教育という学習指導要領に、深刻に困っているのは教わる児童、生徒側ではなくて、教えなければならない先生方ということになるでしょう。


今の先生たちが学生の頃にパソコンは普及していたでしょうけれども、誰もがパソコンでプログラムを経験しているわけじゃありません。というより、プログラムなんて普通やりませんです。少数派。


パソコンが出来る、イコール、エクセルが出来る、ワードが出来る、というのが当たり前のこととして通じていたのが、たいていの大人たちの経験ということになるのではないでしょうか。


だいたい「パソコンが出来る」って言葉。意味不明ですけれどね。


文部科学省のエライ人たちにしても、全員がプログラミングについて習熟しているとは思えません。


桜田サイバーセキュリティ担当大臣が
「パソコンなんて自分で使ったことない」
と言って辞任したのが2019年のことですから、霞が関全体として考えてもプログラミング経験者、あるいはプログラミング理解者といえるようなスキルの人は決して多くないんじゃないでしょうかね。


パソコン使ったことない。そういう人がサイバーセキュリティ。

なんだかねえ。。。そういう国。台湾とは雲泥の差。


でも、そうした事実を大声で言える人も少ないんだと思います。

 


エクセルを使える程度のパソコンスキルの人がほとんどの中で、パワーポイントで図表を作れたりすると、もうヘビーユーザー気どり、というような状況もよく見かける気がします。


こういうのって日本だけのことなんでしょうか。


もちろん、コンピュータは1バイト文化のたまものです。2バイト文化の東アジア圏にはキーボード文化もずっと無かったわけですから、プログラミングに馴染がないというのも肯けることではあるんですね。
年齢層が高くなれば高くなるほどプログラミング経験者は、どんどん少なくなっているだろう現状。


スーパープログラマーハッカーと言われるような世界最高レベルの日本人が居ないことはないんですが、例外なく活躍の場を海外に置いているみたいですね。


国をあげてプログラミング技術を習得することに取り組んだインドや、自国の中枢で活躍する台湾の天才プログラマーの話題は華やかですが、最近の日本ではそういうスーパースターがいませんですね。そういう話題を聞きません。


なんでですかね? 優秀な人はいるんでしょうけれど。


で、遅ればせながら日本の文部科学省も小学校からプログラミングに馴染ませて、新たな才能を見出したい、ICTの人材を確保したいという気持ちなんだろうと思います。


そうなるとイイですね。でも難しそうですね。どうしたらイイでしょうね。


で、ここに東京文京区の株式会社バンソウが、中央区の株式会社VITAとの共同開発で【ロジックロボット】というボードゲームを、2021年3月24日に発売開始しました。


【ロジックロボット】は『20分でプログラミングの思考法を直感的に学べるボードゲーム』

遊びながらプログラミング的思考が身に付く、というゲームだそうです。文部科学省のコンセプトにも沿っている感じですね。プログラミング的思考ってなんなのか、よく分かりませんけれどね。

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【ロジックロボット】が重視しているのがプログラミングの「条件分岐」


ゲーム世界の中で宝物の「オメガライト」を自分のロボットをプログラムでコントロールして取得するために、条件分岐をうまくクリアする工夫を、遊びながら身に着けていくというコンセプト。


ま、おそらく、ビジュアルプログラミングの仕組みを応用したゲームなんだろうと思いますが、大人も遊べますよ、っていうことなのでそこそこしっかりしたものなんでしょう。


2人から4人の対戦型のボードゲームですが、大人はこっそり「1人で遊んでみる」っていうのもアリだと思います。


子どもに教えないといけない立場の大人で、プログラミングとか知らんわアって人、イイかもですよ。


ゲームから離れて個人的な思いですが、条件分岐ってその条件そのものをどう理解するのかが難しいところです。


今のプログラミング環境は随分とビジュアルインターフェイスですからね。実は条件分岐の条件自体が不十分で「想定外」なパラメータを受け取ったモジュールが「暴走」するといった事象が起きちゃったりしていますからね。


分岐先のモジュールが完全であっても、受け取った値が「想定外」でアウト! になって社会問題になったりもしちゃってます。


プログラム言語としては、そのためのエルスだったりデフォルトだったりを用意しているんですが、案外ないがしろ。


受け取ったデータが判定できる形態のものと考えていると、そこに想定外が出てくる可能性があるんですねえ。


ま、製造過程はどんどん変化していますからね、プログラミング的思考に理解のある日本人がどんどん増えてくれればオッケー、なんだと思います。最初の一歩ですね。うまくいくとイイなあと思います。


児童に教える先生方の勉強の方が大変なのは間違いないと思います。


アドバイスってほどじゃないですけど、ひとこと。


プログラムは言語です。言葉。あらたな言葉をおぼえるって意味では文系です。ただ、会話する相手が機械、コンピュータ、コンパイラーだってことです。
こいつらはね、融通性が全くないんです。そこがなかなか馴染めないところ。


ビジュアルインターフェイスのプログラミングを構成しているモジュール、そのモジュールの中のプログラムに考えを届かせるような態度で取り組めば、子供たちの疑問質問にも、ちゃんと向き合えると思います。


モジュールをブラックボックスのまま理解したつもりになると、すぐ煮詰まりますよ。急がば回れ、だと思います。


今さらながらのお勉強です。ご苦労様です。

 


老婆心ながら、昔の「オープンソース4部作」って今でも「青空文庫」で読めます。
大まかに今のプログラミングというものを捉えるのに役立つんじゃないかなと思います。
第4部の『Weaving the Net of Indra』は翻訳されていないというか、発表されていないのかもですが、

 

チョー有名な『伽藍とバザール』

 

 

『ノウアスフィアの開墾』

 

 

『魔法のおなべ』

 

は読めます。


子どもたちの前にプログラムを理解しなければいけない、担当の先生方、前向きにいきましょう!