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【組み換えたんぱくワクチン】アメリカ ノババックス社製だそうです

< 新型コロナパンデミックになるずっと前からワクチン後進国だった日本 >

2022年4月19日、厚生労働省「新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認について」で、日本国内4種類目のワクチンを製造販売承認したと発表しました。

 

新たに承認されたコロナワクチンっていうニュースは前日からメディアで取り上げられていましたが、第一報に接した時、内容を把握する前に頭をよぎったことは「塩野義?」っていうことでした。
塩野義製薬は飲み薬だけじゃなくってワクチン開発もやっているわけですからね。


ワクチンの方が早く承認されたっていうニュースなのかなって思ったわけなんですけど、違っていましたね。


塩野義製薬厚生労働省に薬事承認を申請した新型コロナウイルス軽症者向け飲み薬については、審査の状況がどのレベルまで進捗しているのか、詳細の発表はありません。


ただ、4月12日に報道された内容は、妊娠したウサギを使った実験結果として、胎児の骨格形態に異常が認められたっていうことで、妊婦への投与になにかしらの制限を設ける方向で検討するっていうものでした。

 


塩野義製薬の飲み薬は第3相治験っていう最終段階に来ていて、4月中にも運用が開始されるかもって期待されていましたが、不透明な感じなんでしょうかね。


ただ、新型コロナ用の飲み薬に関して言えば、これまで日本で承認されている、アメリカ、メルク社の「ラゲブリオ」にも同様に胎児に対する危惧から、妊婦に対する投与は認められていませんね。
もう1つのアメリカ、ファイザー社の「パキロビッド」については、ファイザー社の規定している飲み合わせ制限が多いので、実使用が難しいのが現状なんだそうで、飲み薬に関しては「安心安全」っていうのは、今のところ無いってことになりますね。


で、結局、厚生労働省の発表した製造販売承認となったワクチンは、アメリカ、ノババックス社製のもので、これまでになかった「組換えコロナウイルスワクチン」ってやつで、製造は武田薬品が請け負うそうなので、日本国内にスムースな供給が期待されているそうです。

 


一般的に「組み替えタンパクワクチン」って呼ばれるこの4種類目の承認ワクチンは、コロナウイルスの構成成分のうち、感染にかかわる部分だけを抜き出して培養、精製したものを接種するんだそうです。
ウイルスそのものを使用しない方法なので、副反応が起こりにくいだろうっていうことが、今後の接種率をあげるのに寄与することが期待されています。


普通の冷蔵庫で、摂氏2度から8度で運搬、保管できることと、これまでに「日本脳炎ワクチン」「インフルエンザワクチン」「B型肝炎ワクチン」とかで使用されてきたワクチンと同類なので種々の扱いも戸惑うことがなさそうなところが、接種体制そのものの負担を軽減してくれるのかもしれません。


ちなみに塩野義製薬が開発を進めているコロナワクチンも、この「組み替えタンパクワクチン」だそうです。


今回の新規承認で接種できるワクチンが4種類になったわけですが、特性を整理してみます。


アメリカ、ファイザー社製、メッセンジャーRNA型コロナワクチン。3週間間隔で2回の接種が必要。有効性95%。


アメリカ、モデルナ社製、メッセンジャーRNA型コロナワクチン。4週間間隔で2回の接種が必要。有効性94%。


イギリス、アストラゼネカ社製、ウイルスベクター型コロナワクチン。4週間から12週間間隔で2回の接種が必要。有効性70%。


アメリカ、ノババックス社製、組み換えタンパク型コロナワクチン。3週間間隔で2回の接種が必要。有効性90%。


ワクチンの実効性については、世界的に3回目の接種が普遍化していますし、4回目の接種についても現実味を持って検討されているのが実情ですよね。


言ってみればパンデミックっていう人類とウイルスの闘いなわけですから、次々に変異が繰り返されるウイルスに対して、効果的なワクチンを生成できるかどうかっていうのは、けっこう切実な問題なんでしょうね。


新たなワクチンって言っても、どの変異株をメインターゲットにして開発したんでしょうか、っていう問題がありそうです。
予防っていう観点ばかりじゃなくって、治療っていう方向の薬品開発が大きく期待されるところです。


それにしても、4つを並べて見ますと、アメリカ製が3つ、残りの1つがイギリス製です。


2020年の頃には、まもなく日本製のワクチン、治療薬が出てくるだろうって思っていませんでしたか。
日本の医学的レベルって世界を凌駕しているとか言っていませんでしたっけね。


コロナ禍生活が3年目に入って、ワクチンも治療薬も、1つも国産は出てきてくれませんね。


すぐに開発できるよね、っとか思うことには全く根拠なんて無いですから、勝手に期待して、勝手にガッカリしているっていうオマヌケな事態になってしまっているわけなんですが、日本って、実力、無いんでしょうか。


こういう事態になってしまっている原因は、どうやら国にあるみたいなんですね。
ずばり厚生労働省


1970年代、世界的には根絶されたっていわれていた天然痘。国内にも発生は無かったにもかかわらず、日本では「種痘」が続けられいて、副反応として「脳炎」被害が出て、集団訴訟が起きました。
国が敗訴しています。


DPTっていうジフテリア、百日ぜき、破傷風の「三種混合ワクチン」によって死者が出て接種が中断されたり、1980年代に入ってからも、学校で集団接種されていた「インフルエンザワクチン」で急性脳症が発生して、集団接種が廃止されたりしています。


そして、1989年、平成元年、はしか、おたふくかぜ、風疹の「MMRワクチン」は、無菌性髄膜炎の副反応が多発して、1993年には中止されています。


国の責任追及が強くなっていくばっかりの歴史ですし、国、あるいは役人さん個人が敗訴しています。
国の方針、ワクチンそのものに対する不信感から、責任を問われる国は後ろ向きになるし、メーカーも積極的にワクチン開発を進めなくなります。予算も付かない。


で、何もしないまま21世紀に入って、今回のコロナパンデミックに見舞われたっていう現状があるみたいです。


ファイザー社と共にメッセンジャーRNA型コロナワクチンを、コロナ禍になってわずか10か月で完成させた、ドイツ、ビオンテック社では、1990年代からRNAを使ったワクチン開発の研究をしていたんだそうですね。


あまりにも早く登場してきたワクチンだったんで、なんか大丈夫なのかっていう思いを持ったことを覚えていますが、決して付け焼刃のワクチンじゃなかったんですね。


もちろん、新型コロナウイルスを予測してのRNAワクチンじゃなくって、ガン、感染症に対する研究だったみたいです。ビオンテック社の研究はね。
やっぱり日々の基礎研究っていうのが大事なんですよねえ。


その研究成果をコロナウイルスに転用して出来たのが今回のメッセンジャーRNA型コロナワクチン。

 


日本のワクチン拒否反応っていうのも、詳細までは分かりませんが、エイズ訴訟の時にみたような、医学的な問題っていうより、商売としてのシェア意識、みたいなものがコアにあるんだとしたら、今回のコロナ禍の経験を有効に活かして、なんとか医学的リテラシーを世界レベルに戻していって欲しいところです。


厚生労働省も、待ちの立場じゃなくって、世界を見る目を養って、医療体制、医薬品メーカーの、オピニオンリーダー的役割を担っていただきたいです。


そういえば最近、デジタル庁のニュースに接していないんですけど、なにか具体的に動いているんでしょうかね。
コロナ禍の対策に関してはほぼ無能なままですよね。


少なくとも、統計情報とか、医療インフラの横のつながりについてFAXは卒業したほうがイイんじゃないでしょうか。マジで。


ちょっとは明るい話題が欲しいのでありますです。

 

< 4月23日 追記 >

デジタル庁のことに触れたら、数時間後に「石倉洋子デジタル監、体調不良で退任へ」っていうニュースが流れました。

そういうニュースを期待していたわけではないのですが、身体もだけど、デジタルに強い人を起用してよね、って思います。