< イチャイチャって言葉を最初に言ったヤツ もの凄いオノマトペ感覚! じゃなくって疲れの話 >
玄関開けたら、まっすぐ寝室へ行って「ああ、疲れた」って声に出さないまでも、着替えもしないままベッドへド~ン!
玄関開けたら2分でごはん! っていうのは、かなり元気な日じゃないと望みませんですよね。
ベッドへ倒れ込んで「はああ~」って大きく、力のないため息。ぐったりこん。。。
ひとり暮らしを経験したことのある人なら、誰でも一回はやってると思うんですけど、疲れってなんなんでしょうね。
疲れの正体って分からなくないですか?
ガス欠、っていうのともまた違うような気がするんですよね。
ガス欠だったら「ふうう」って、まだ力感の残っている息を吐いて一呼吸したら、飲みものなり、スナック菓子なりを口にして、またすぐに動き出せるようなイメージです。
疲れると、なんだか動きたくないですよねえ。
疲労とガス欠の決定的な違いは、疲労は溜まる、蓄積されるものなのに対して、ガス欠は蓄えてあったものがなくなってしまうっていう、逆方向のものだってことでしょかね。
疲れってホントなんなんでしょう。
例えば、営業仕事で一日中外を歩きまわって「足が棒になる」って言ったりしますよね。
そりゃまあ、足が疲れていることは間違いなんですけど、たとえ足の指が痛くなっていたとしても、足の指が疲れたっていうふうには感じていないと思うんですよね。
ずっと座りっぱなしの事務仕事で、首肩が凝って痛いぐらいになったときなんかも、疲れているって感じるのは、痛みを伴っている首肩に対してじゃないですよね。
足の指や首肩の痛みは、疲労が身体の表面に現れ出たものであって、疲労そのものじゃない感じがします。
ひと頃、女子マラソン界でQちゃんの大活躍が盛んに報道されていて、そのニュースを居酒屋のテレビで見ている酔っ払いオヤジが、急にニワカ解説者になってウンチクをあーだこーだ言うのが流行っていた店がありました。
「ここなんだよココ。この35キロ過ぎっていうのがひとつのヤマバなわけよ」
誰も何も質問とかしていないんですけどね、したり顔で解説し始めちゃう。
「35キロも走っちゃうとね、足の筋肉に乳酸が溜まっちゃってね、それで足が疲れちゃうわけよ」
とかね、延々と講釈を続ける酔っ払いオヤジが、1人2人じゃなくって、けっこういたんですよ。
で、共通して言っていたのが「乳酸」っていう単語でした。
乳酸こそが疲れの正体、みたいなことを力説していたんです。
もちろん、そういう健康科学だとかの専門家じゃなさそうですからね、どこかで聞き仕入れてきたことの受け売りなわけですけど、なんだか言いたくってしょうがないんでしょうね。
乳酸ニューサン、ばっかり言ってましたです。
そういえばっていうことで思い出すのは、同じ頃、「クエン酸」っていう単語もよく聞いていました。
疲労の原因、乳酸を退治するクエン酸。
乳酸ありきのクエン酸でしたね。
いろんなドリンクがクエン酸をウリにしていました。
最近あんまり見かけなくなりましたね。クエン酸。
で、今回ちょろっと調べてみたらですね、「運動すると乳酸が溜まって、その乳酸が原因で疲労する」っていう理論はずいぶん前に否定されたみたいなんです。
科学の進歩って、止まることなく続いているってことなんでしょうけれど、乳酸とクエン酸に限らず、運動化学とか健康医学とか、気が付くと、この前までと全然違うこと言ってますよねえ、ってこと、多い気がします。
新たな事実が解明された結果、っていうことなんでしょうから、別にウソをついておりましたっていうのとは違うんでございましょう。
違うんですけど、なんだかなあって思っちゃうところもあります。
全然違うこと言っちゃうんですからね、悪びれもせず。
信じる者は救われるってことで、プラシーボ効果っていうのがあるのも事実なんでしょうけれどね。
で、そんじゃあさ、疲れの原因が乳酸じゃなかったら、なんなの? ってことになりますよね。
研究結果は出ているみたいです。これもまた今のところの定説、ってことになるのかもですけど。
「疲れるのは脳の中の自律神経である」
ジャジャア~ン!
「疲れたああ」の正体は脳にあるってことですね。ふむって思います。
やっぱりガス欠っていうことじゃなさそう。
人間だけじゃなくって生物一般には「ホメオスターシス(恒常性)」っていうのがあって、身体の中の環境をいつも一定に保とうとする働きがあるんだそうです。
疲れっていうのは、そのホメオスターシスが発出する「生体アラーム」の1つなんだそうです。
例えば突然の熱発なんかも「生体アラーム」の1つで、自分の意志でコントロール出来ないホメオスターシスが、身体、ヤバイよヤバイよって報せていることなんですね。
熱発の原因はウイルスだとか、そういう外的要因っていうのがほとんどなんでしょうけれど、疲れは自律神経っていう完全に個人的体内事情。
人間が生きて活動しているあいだじゅう働き続けているのが自律神経。
とくに仕事中、運動中は、交感神経が優位に働いているっていうのはよく聞きますよね。
眠っていたり、ホッと一息っていう時には副交感神経が優位。
そうすることで体内のバランスを司っているのが自律神経なんですね。
ところが、ずっと交感神経優位のままの状態が続く、つまり副交感神経を優位に働かせることが出来ないでいると、交感神経が混乱をきたしてしまう。
さらに、交感神経が働き続けると、自律神経中枢のミトコンドリアが働き過ぎちゃって、どんどん酸素を消費して、おまけに活性酸素を大量に放出しちゃう。
活性酸素が身体の中に大量に増えちゃうと、頭が痛くなったり、目がかすんだりして、疲れてますよっていうアラームを出すってことなんですね。
交感神経の混乱、疲労が、人間の疲労の正体だっていうことですね。
交換神経と副交感神経の切り替えスイッチがうまく働かなくなり始める年齢っていうがあって、男性は30代から、女性は40代からだそうです。
男女で10年も差があるんですね。
この10年っていう時間。そのまま平均寿命の差と同じじゃないかって気もしますけど、どうなんでしょねえ。
副交感神経優位の時間を増やせば、それだけ交感神経が休めるわけで、混乱も治まる。
そうなればハッピーな生活に戻れるのに、切り替えスイッチがうまく働かなくなっちゃう。
混乱したまま交感神経、働きっぱなし。
どうすりゃいいんでしょう。
それはカンタンです! って言ってますよ。
副交感神経優位の時間をしっかり確保するためには、上手に眠りましょう。
あ、ほ、か! それが難しいんやんか! ね。
でも、そゆことなんだそうです。上手に眠る。
上手に眠るためには、朝、いつも決まった時間にちゃんと起きましょう。
はあい。
朝ごはんをしっかり食べましょう。
食べたくないで~す。
屋外で日光を浴びましょう。
はあい。
朝と夕方に軽いリズム運動をしましょう。
面倒くさいで~す。
夕食は早めに摂りましょう。
暗くなったらお酒の時間で~す。
ぬるめのお湯を張って湯船につかりましょう。
はあい。
夜は暖色系の照明で過ごしましょう。
はあい。個人店の呑み屋さんはたいてい暖色系の照明で~す。
ん~。半分ぐらいはいけてますかね。
疲れたああ、ってなったら眠るのが一番、ってことで、上手かどうかはなんとも判断の難しいところですけど、交感神経を休ませてあげるために、とにかく、無理矢理にでも寝ましょう。
だからね、無理矢理って意識自体に交感神経優位って感じがあるでしょ。それじゃダメでしょねえ。
疲れをとるっていうのも、なかなか難しいもんなんでございますよ。
酒呑んで寝ちゃうのが手っ取り早いんじゃないの?
それ、やっちゃダメなやつです。
っていうか、わたしの場合、疲れてなんかいませんよ、って思うことにしておりますですけどね。
スイッチねえ。
疲労回復には上手に眠ることがイチバン。
ん~。それはそうなんでしょうけどねえ。
交感神経と副交感神経を切り替えるスイッチに差す油、みたいなのを開発していただきたいです。
wakuwaku-nikopaku.hatenablog.com
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