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【リモートワーク引っ越し】UIJターン者は「若者、バカ者、よそ者」として喜ばれるか

< 空き家利用制度っていうのって いろんな地域でやってるらしいですね >

2022年、21世紀に入って4半世紀が過ぎようとしているタイミングで、新しい暮らし方、次世代の街の在りようっていうのが見え始めて来ているのかもしれないです。
変化のうねりが始まっている感じ。


コロナパンデミックがあって、ロシアのウクライナ侵攻があって、まだまだ情勢が安定するようには感じられませんけれど、物価の上昇って、なんでそうなるかなあって思っちゃう分野まで影響を受けてますね。


そば屋さんのかつ丼が急に貧弱になってしまって、バーローな状態なんですけど、誰に向かって文句を言えばいいのか分かりませんです。ハム丼でまともな料金をとっちゃいけませんよ。


外して影響のない場所では、マスクを外しましょう、っていろんなところで言い始めましたけど、もう3年になろうとしているマスク生活です。顔パンツ、なんて言い方も出てきていますしね、恥ずかしくって、おいそれとは外せないという現代病みたなことになっちゃってるかもですよ。


社会が変わっていくんだろうなあって感じるのは、呑み仲間っていうか、時々顔を合わせれば、ちょっとむだ話をする程度のお付き合いの人たち、それぞれ個人としての男女、男が2人と、女が1人なんですけどね、引っ越しすることになったっていうんですね。

 

 

 


A君は30代半ばの独身男性。
コロナ禍で始まったリモートワークが、この先も仕事の中心になっていくって会社の方針が決まったのが4月で、2か月かけて考えて、じゃあ地元で生活した方がイイかなってんでUターンってやつですね。


香川県出身だって話は聞いていたんですが、実家に戻るんじゃなくって、ちょっと離れた、土地勘があるわけでもない町の空き家利用制度っていうのを利用して、「Uターン長者」ですよ、って笑ってましたけどね。


日本全体としての人口減少っていうのは、都市生活ではなかなか実感できることでもないように思いますけど、空き家っていうのは、日本全国でかなりの数になるんだそうですね。
建物はまだまだしっかりしているんだけど、住む人がいなくなってしまって、更地にするのにも費用がかかるからね、ってことで、そのままずっと空き家。


東京近郊でも公団の空き部屋数が問題になるぐらい空いているって話も聞きますけど、一方では新築マンションとか、工事しているんですね。なして?


そういうことを考えますと、地方よりも東京の方が問題は深刻なのかもしれませんね。
やってることがチグハグです。


職場のリモートワーク推進方針で引っ越しをするっていう人も少なくないみたいなんですけど、Aくんの場合、Uターンって分類されるのか、Jターンなのか、微妙なところなんでしょうね。
ま、言い方がどうっていう問題じゃなくって、仕事の取り組み方がこれまでとは全然違ったものになるってことですよね。


ホントにそれで仕事、会社が成り立っていくものなのかどうか、どうにも判然としない感じです。
まだね、変化の実態が感じられないっていうことと、どういう業態でどういう運用がされていくのか、これからっていうことなんでしょう。


A君の会社でも、リモートワーク中心は成功する見込みではあるけれども、テストケースだって言われているそうです。
そりゃあね、経営側だって未経験なことですから、無理もないです。決して無責任ってことじゃないでしょう。

 

 

 


もう1人のBさんは、確認したことは無いんですけど、50がらみのでっぷりしたオッサンです。


その呑み屋さんでの通り名がオッサン。そういう雰囲気のオッサンなんです。
奥さんは専業主婦で、独立している息子さんが1人。


で、このオッサンは東京の人なんですけど、奥さんの実家がある山形県に「帰る」


奥さんの実家が土地持ちで、貸家を何軒か運用している。で、最近は借り手も付かずに空いている状態が続いていたんだそうで、不用心、もったいない。
で、2022年になって急に、奥さんが地元へ帰る! って言いだして、ええ~!? っていう状態だったオッサンが、じゃ、オレも山形行くです、ってなったみたいです。


なにそれ? って話になって聞いてみますとですね、最初は要するに別居ってことだったみたいです。
奥さんが実家へ帰るのって、親御さんの介護とか、、そういうの?
いや、2人とも毎日農作業やってて、おれたち夫婦より全然元気、だそうで、それはなによりなんですが、奥さんが地元へ帰りたい理由は「東京はやっぱり住むところじゃないから」
むむ~ん、反論できないところがありますねえ。


で、夫婦仲は悪くは無いんですけど、別居するんで、今住んでいるマンションは解約してどこか会社近くの賃貸物件を探していたんだそうです。
会社の総務にも声をかけていたら、リモートワークで、出社は月に2回か3回でイイから、どこか適当に遠くでもいいから探してみたら、って言われたんだそうで、じゃあさ、山形でイイんじゃね!


ってことでアッサリ決定したそうです。


奥さんはUターンですけど、オッサンはIターンってことになるんでしょうね。

 

でもさあ、ホントは奥さんさ、別居の方がありがたかったんじゃないの? とか言われたオッサン、慌ててこう言ってました。


「いや、あのね、リモートとかね、簡単に言ってくれちゃってるけど、使うソフトって3つだったか4つもあるんだよ。おれに分かるわけないでしょ。うちのに聞かないとさ、使えないからね。死活問題ですよ、ホントに」


ってことで、コンピュータ周りは奥さんが居ないと成り立たない労働環境らしいです。


「山形はね、ごはんがね、ごはんそのものが旨いんだよ。もう感激もんなんだから。いつも贈ってもらってて知ってるしね、日本人ならごはんでしょ」


ってさあ、反論はないですけど、そういう理由で山形移住すんの?


ある意味、壮年の冒険みたいな感じですけど、ま、奥さんと離れて暮らすのがイヤなんでしょう。そういう結論になっております。吞み仲間たちの間ではですね。

 

 

 


で、3人目のC子さんはですね、小柄でカワイイ大酒呑み。アラフォーの独身女性なんですけど、会社自体が引っ越すことになって、それにくっ付いて行くってことで、会社近くの埼玉県、石原に引っ越します。


ふううん、って、知らんがな。そこ、どこやねん。
熊谷市だよ。
おお~! あの暑いトコ!


ってそれぐらいの知識しかないですけどね、熊谷市って言われてもね。


C子さんの仕事はリモートワークとか一切関係ないんだそうですけど、メインの部署は全員リモートワークが主になったんで、会社自体が都心のインテリジェントビルに事務所を構えておく必要もないってことになって、引っ越しが決まったんだそうです。固定経費削減。
お暑いのがお好き! ってことじゃないんだと思いますけど、熊谷市へ移転だそうです。


ってことで、呑み仲間が一気に3人も居なくなってしまいます。


酒吞みがそういう愚痴を言ってもしょうがないんですけど、東京の一極集中が緩和されて、それで日本ってどう変わっていくんでしょうね。


東京から離れていく人たちは、その地方で「客人(まれびと)(まろうど)」として最初は迎え入れられるのかもですけど、観光客じゃないですからね、そこで暮らし始めれば「よそ者」ってことになるんでしょうかね。


地方創生なんて声高に言っていた時期もありましたけど、今はどうなんでしょう。
「若者、バカ者、よそ者」が地方を盛り上げていくんですよ、なんていうことが盛んに言われていましたっけね。


コロナ禍の生活によって、ホントの意味での都市離れが進んで、地方に人口が流れていくと、どういうイイことが起きてくるのか楽しみではあるんですが、どうもね、具体的にこういうところが、っていうのが聞こえてきません。


地方創生っていう言葉のトーンがだんだん低くなってしまうとともに、聞こえなくなった言葉に「限界集落」っていうのがあります。


その地域の集落が、空き家ばっかりになっているっていう現実が、誤送金問題で報道されて、自治体も独自に工夫してはいるんでしょうけれども、集落自体が存続していけるのかどうか、ちょっと先は見えないって感じなのかもですよね。


移住を促している自治体ってけっこうあるんだそうですけど、うまく溶け込める「よそ者」になれるかどうかって、やっぱり個人のスキルによるみたいで、「Oターン」なんていうのも言われ出していて、一旦、Uターン、Iターン、Jターンしたものの、様々な理由でまた都市生活に戻って来るっていうパターン。

 

少子高齢化っていう問題も絡んできて、日本の労働中堅層、しばらく暗中模索状態?


ん~、そんなふうに暗い方向に捉えなくたってイイじゃん、っていう気もね、チラッとはするんですけど、今のところ明るい方向が見えてきませんです。日本だけじゃなくって、世界的に。


ま、また新しい呑み仲間が出てきますよ、ってなもんではあるんでしょうけれどね。


みんなね、どこへ行ったとしても、個人こじん、here I am、でいってくださいねえ。
ウキウキ吞みませう!