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【鯛めん】【鯛そうめん】でオメデタイを食す

< でもねえ 関東で「鯛めん」とか 知らないですねえ 食べたことないです >

ところ変われば、食変わる、ってことは誰でも納得していることだと思うんですが、いやあ、知らない食べものって、ホントいっぱいありますねえ。


鯛。これはまあ、普通に誰でも食べていると思います。好き嫌いはあるかもしれませんが、ごく一般的に食べられている魚ですよね。
祝い事には付き物ですし、大相撲の優勝力士がドデカイ真鯛のしっぽをむんずとつかんで、にっこにこ、っていう絵面は日本人には馴染みのものだと思います。


引き出物の「尾頭付き」は圧倒的に鯛ですよね。ちっちゃくてもタイのオカシラツキ。
で、折詰の鯛を家に持ち帰って来て「鯛めし」にしたりっていうのも、ごく普通に、たぶん日本全国、どこでもやっているんじゃないでしょうか。


鯛ってどこにでも居るよね。どこでも釣れるじゃん。
ま、その通りですね。東京辺りでも船釣り、岸壁釣りで真鯛の釣果があります。
でもまあ、たまあに、って感じでしょうかね。カタもまあまあってところです。

 


真鯛の漁獲量って、ベストテンが全部西日本です。


第1位「長崎県
第2位「福岡県」
第3位「愛媛県
第4位「兵庫県
第5位「島根県
第6位「熊本県
第7位「山口県
第8位「愛知県」
第9位「鹿児島県」
第10位「大分県


もっとも東で愛知県ですから、海は繋がっているとはいえ、真鯛は西日本に集中しているのが分かります。


漁獲量は長崎県、福岡県、愛媛県兵庫県のベスト4が、漁獲量が1000トンを越えていて、毎年順位を入れ替えているみたいです。


ま、何処で水揚げされようと、現在の日本ではあっというまに全国に配送されますからね、どこの鯛かってことを言ったり、気にしたりとか、しませんよね。普通は。
高級和食屋さんのメニューだと、産地が明示されていたりするのかもしれませんが。


鯛の旬って、年に2回あるんだそうです。
ま、これもまた普通は気にしていないと思います。


定食屋さんの刺身定食に真鯛がないってこともありますが、それは一時的なことで、真鯛がないならサーモンで、とかいう選択に落ち着きますよね。また次に行けばありますよ、真鯛の刺身。


真鯛の産卵は5月、6月ごろ。オスもメスも産卵前は栄養を蓄えているので、脂ものって旨くなっている。


ってことで産卵前の春、3月、4月ごろが第1の真鯛の旬。

「桜鯛」って呼ばれるのがこの頃。桜鯛って旬の真鯛なんです。


で、産卵が終わってヘトヘトになってしまった真鯛たちは、徐々に体力回復していって、食欲旺盛になっていく。ホントに脂がのってくるのはこの時期だっていう人もいます。
それが初冬の真鯛


晩秋、初冬の真鯛は、桜鯛より赤みが強くなって「紅葉鯛」って呼ばれています。
これが2回目の旬ですね。


真鯛はほとんど刺身、お造りでしか食べていませんが、個人的には「桜鯛」より「紅葉鯛」の方が好みですね。
身の噛み応え、弾力が旨いんです。しょう油との相性も紅葉鯛の方がマッチしているような気がするんですねえ。

 


鯛って、何で食べてますか。


まあ、料理のバリエーションなんて、料理人の工夫次第で無限にありそうですが、ごく当たり前に食べる機会があるのは、純粋な刺身以外ではこんなところでしょうか。


☆「昆布締め」
ま、刺身のまま、みたいなもんですけど、食感が全然違って来ますね。手間って大事です。


☆「なめろう
真鯛の風味を活かしてなめろうにするのは、ちとウデが必要ですね。贅沢なめろう


☆「カルパッチョ
意外にフルーツの缶詰が相性良かったりしますよね。


☆「漬け丼」
これはですねえ、なあんか贅沢な感じが旨いですねえ。白ごまが合います。


☆「鯛茶漬け」
漬け丼からのバリエーションで、大葉をきざんで振りかけてワサビも添えて、んでもって冷やしたダシをぶっかけますね。
く~っ! です。夏の酒の〆。


☆「鯛めし」
炊飯器で出来ちゃいますからね、刺身の次にメジャーなメニューじゃないでしょうか。
旨いのが出来るかどうかは、経験次第、でしょねえ。


☆「鯛の塩焼き」
あんまりやりませんが、鯛の切り身に塩を振って、うまい具合に水を出させてから焼くのがコツです。


☆「鯛のあら汁」
鯛めしの副産物的に、ちゃちゃっと。とはいうものの、血合いはきっちり洗い流してから。


☆「鯛の天ぷら」
梅肉和えがベストな感じでしょうかね。


鯛以外の白身魚であれば、みんな同じように作れますが、味わいが違いますね。
なんといってもですね、鯛は魚の王様って言われてます。そう言われるのがずずーんって分かっちゃう、満足な感じは鯛じゃないとダメですね。


ま、これ以外にもいろんな食べ方があると思いますが、今回、初めて知った食べ方が「鯛めん」です。


「鯛そうめん」とも言うらしいんですが、知ってました? 西日本の人は当たり前に知っている食べもの、というか食べ方なんでしょうかね。


瀬戸内地方、岡山県広島県愛媛県、の郷土料理。

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そうめんじゃなくって、うどんを使った大分県の鯛うどんっていうのもあるそうです。


調理方法は各地、各家庭でそれぞれみたいですが、ゆでたそうめんに、姿煮だったり、姿揚げした鯛をまるごと並べる。


それだけみたいです。鯛の煮汁で食べる。


縁起物の料理で、結婚式だとかいろんな祝い事の〆に食べられることが多いそうです。
特に工夫の仕様がなさそうな感じのするところが、各地、各家庭の味っていう郷土料理の妙なんでしょうね。
うちの鯛めん、あの店の鯛めん。いろいろオリジナルな工夫があるんでしょう。

 


結婚式だとかおめでたい席に出てくるのは、鯛だからですよねえ。っていうのは誰でも知ってる納得のことだと思うんですが、実は、なんとそうめんっていうのも、おめでたい食べものなんだそうです。


そうめん、素麺は七夕のお供物なんですよっていうのが「延喜式」に書かれているらしいです。


昔々、中国の高辛氏の子どもが七月七日、七夕の日に死んじゃって、鬼になって病気をまき散らすようになった。
その死んじゃった子供は、生前、素麺が大好きだったってことで、その命日、七夕の日に素麺を食べれば病気にならないっていう伝説があって、鬼っていうか、神に捧げる食べものとして素麺をお供物にするんだそうです。


それとほら、織姫様の日ですからね、機織りの糸として、細長い素麺、っていうことでもあるんでしょうね。


なので、鯛めん、めでたいと、供物のそうめん、で、とてもオメデタイっていう「鯛めん」なんです。


じゃあ、大分県の鯛うどんは、半分だけオメデタイってことなんでしょうか。
んなことあるかア!
知らんけど。


たぶんおそらく、関東近辺では食べる機会はないと思いますんで、愛媛県行って、食べて、、、
って思ったんですけど、家庭料理とか、祝い事の宴席に出されるってことは、食べる機会、なさそうなことに気が付きました。


愛媛県の五色そうめん。ん~。どっかで、ん~。。。
メデタサを~って思うんですが、ん~。。。


って落ち込んでいたらですね、京都の鯛めんっていうのもあるそうで、京都の鯛めんはアツアツで食べるそうめんだそうで、これだと、外食屋さんにもあるでしょうかね。


やっぱり、ないかなあ。。。


京都、愛媛、大分。鯛めんねえ。ごく当たり前の食材のオメデタイ食べもの。都内でもどこかで出してますかねえ。