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酒呑みの食いしん坊、メタボはイヤだけどガマンは嫌い。

トトロです【とうめいな小トトロ】発売 興行成績だけでは見えてこないトトロ人気を考える

<いたずらっぽく笑っていて いつでも元気で楽しそうで 歩こう歩こう そんな気分にさせてくれるヤツ>

20年ほど前のことになりますが「トトロの楠」というのを間近に見たことがあります。
東京、神奈川の人にはお馴染みの私鉄、小田急線。


新宿駅から神奈川県の小田原駅まで行っている小田急小田原線で、西へ。多摩川を渡って丹沢山系に近づいて行きますと、1時間弱で鶴巻温泉という駅に着きます。


その名前の通り、温泉街です。小規模ながら歴史のある街で、「旅館陣屋」は将棋の名人戦や竜王戦、囲碁のタイトル戦の舞台として知られた老舗旅館です。

 

駅から5分ほどの距離で、玄関に着きますと「ドドーン」と陣太鼓で出迎えてくれる、雰囲気のある旅館です。
先代の女将さんに色々と話を伺う機会がありまして、対局室を見せていただいたり、1万坪に及ぶという庭園の説明を聞くことが出来ました。


その時に庭の大きな楠を指して、


「ここでね、宮崎駿がこの楠を見ながらね、となりのトトロの構想を練ったんですよ」


えっ! と思ってきょとんとしていると、


「アニメなんかご覧にならないかしら?」


と笑っておられたのを記憶していいます。


となりのトトロ。観ましたよオ。公開は1988年。ジブリスタジオが活動開始して、まだ間もない時期。
こうして西暦を記してみますと、ずいぶん経ったんだなあ、と感慨深い想いです。
作品としては「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」に続いて「火垂るの墓」と同時上映の作品ですね。


ナウシカ徳間書店の全7巻函入りセットも持っていたりするですねえ。

 

でも、トトロの制作裏話といいますか、そういうエピソードに詳しくはありませんでした。しかも樹の種類というのが判りません。名前と見た目が一致しない。


「はあ、クスノ、キ、ですねえ」

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とか、トンチンカンな空気感の応対だったと思います。失礼いたしました。世界的なクリエイターのイマジネーションには及ぶべくもないです。はい。


でも、その時の記憶はずっと大事に思って、残っています。


となりのトトロ」1988年公開。


日経平均株価が史上最高値の38,915円87銭を付けたのが1989年暮れのことです。「となりのトトロ」はその1年前、4月の公開。
日本全体が右肩上がりの景気に不必要にはしゃいでいたころですね。地上げにからんだろくでもないニュースも多かったです。


意外なのは「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」の興行成績がことごとくランキング上位に入っていないことです。


スタジオジブリの旗揚げもバブル景気が後押しした部分もあるんでしょうけれど、誰もが消費に糸目をつけない頃の人気映画だったはずですが、「となりのトトロ」は歴代興行収入のランキング50にも入っていません。
スタジオジブリ作品に絞っても、「となりのトトロ」は19位。


まあね、作品の良し悪しと、興行収入は直接結びつくものではないんでしょうけれどね。


今、その1988年の映画業界を振り返ってみますと、第43回毎日映画コンクールの日本映画大賞を「となりのトトロ」が受賞していますが、この頃は、
13日の金曜日 PART7 新しい恐怖」「エルム街の悪夢3 惨劇の館」「ダーティハリー 5」「ポリス・ストーリー2 九龍の眼」「ランボー3 怒りのアフガン」
だとかのシリーズ物が多かったんですね。


となりのトトロ」「火垂るの墓」以外にも印象深い作品も多くあります。


1999年の夏休み」「ぼくらの七日間戦争」「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
だとかね。日本映画も人気がありましたし、
「イングリッシュマン in ニューヨーク」「都会のアリス」「モモ」「グッドモーニング、 ベトナム」「ラストエンペラー
だとかも公開された年でした。


ちなみに1988年のアカデミー賞は「レインマン」で、日本アカデミー賞ブルーリボン賞は「敦煌」でした。


興行成績ではランク外の「となりのトトロ」ですが、令和の、今現在の人気、として統計をとってみたらどうでしょう。1位になるかどうかは分かりませんが、トップスリーからは外れないんじゃないでしょうか。


今でも街なかでトトロを見かけることは珍しくないです。
トトロって、ずっと、どこにでも、いっぱい居ます。ニーッって笑ってるトトロ。


1988年を振り返って見たわけですが、2021年3月下旬「どんぐり共和国」と「オンラインショップそらのうえ店」から、【とうめいな小トトロ】が発売されました。

 

「とうめいな」ってところがミソでしょうか。小トトロ、15cm。


<みずいろ>、<きみどり>、<むらさき>の3色で、3つとも「透け感 たっぷり」なんだそうです。


改めて言うまでもないことなんですが、トトロって3人っていうか、3匹出てきますよね。
いちばん大きいのが「大トトロ」読みは「おおととろ」らしいですよ。知ってました? けっこう「だいととろ」って言っている人い、いますけどね。「おおととろ」なんだそうです。でも確証はないっす。


毛は灰色。ぬいぐるみでよく見ますけれど、ちゃんと灰色ですね。胸に模様がありますね。
森の大楠に住んでいる動物。お化けとか妖精とかじゃなくって、動物なんだそうですよ。トトロ。


陣屋さんの庭の楠もそこそこ大きかったですが、身長2mの大トトロが寝ていそうなほどではなかったです。
太いし、大トトロ。


原作の初期設定では年齢1302歳。ええ~っ! やっぱし、もう動物とかじゃないですよね。
で、モデルのモデルみたいなコンセプトとしては「ミミズク」らしくてですね、初期設定段階での名前は「ミミンズク」
ん~。やっぱしあれですね、大トトロで正解だと思います。


ミミンズクじゃ、ぬいぐるみ、人気ないかもですね。


で、もう1人、というかもう1匹「中トトロ」こちらは「ちゅうととろ」毛は青色。
初期設定での名前は「ズク」だそうで、年齢は679歳。


この名前も「ミミズク」から来ているんでしょうね。身長は明確ではありませんが、小トトロよりちょっとだけ大きい感じでしたよね。にしても、けっこうなオトシでいらっしゃる。


で、「とうめいな小トトロ」の「小トトロ」の読みは「しょうととろ」


最初にメイちゃんと出会ったトトロです。毛は白くて、半透明。姿を消すことができる、という設定。


でも確か、トトロは一部の子供にしか見えないはずでした。その子供からも姿を消すことが出来るってことなんでしょうかね。


オカリナ吹いてましたね。


初期設定での名前は「ミン」で、年齢は109歳。


ふううん。小トトロ、100歳超え。ま、1302歳からすればまだまだ子供なんでしょうけれどねえ。
ま、あれです。透け感、消え感のある小トトロ。カ~イイです。


1302歳も人気ですけどね。


あの大御所、黒澤明監督の「黒澤明が選んだ100本の映画」に「となりのトトロ」がアニメとしては唯一入っています。ネコバスが好きだったみたいですね。


映画「トイ・ストーリー3」には、大トトロが出てきてますし、トトロは興行成績とは反比例の人気キャラクターだということですよね。


キャラクターの可愛さだけじゃなくって、映画そのものの魅力も大きいんだと思います。


舞台設定は埼玉県のトトロザワ、昭和30年代ごろの所沢市らしいですが、夜はシッカリ暗くって、お化けの伝説が残っていて、サツキの通っている小学校には「田植え休み」があったりします。


そういう時代が、確かに日本にもあったんですね。みんなが一所懸命に生きている。生活することが第一。食べるための労働が第一。子供だって労働力。でも決して重労働なんかさせないですよ。生きるために働くってこと。


電報や、呼び出し電話のエピソードもありました。


令和の世の中からすると、何とも不便、と感じる人も少なくないんでしょうけれど、デジタルのない生活って、悪くないです。ルネッサンスじゃないですけれども、アナログって復権してくる気配があったりしますもんね。


平成生まれの人たちに対しても、DNAなのか、日本人としての懐かしさを感じる映画なんじゃないでしょうか。


メイちゃんが病院のお母さんに届けようとしたトウモロコシ。日本で獲れたトウモロコシ。トトロザワのトウモロコシです。きっと旨いはずですね。


今ではノスタルジーでしかないんですが、そういうデジタルに急かされていなかった頃の、懐かしい日本を感じさせてくれる【とうめいな小トトロ】かもです。


そばに置いておけば、元気をくれる。歩こうって気にさせてくれるような、そんなヤツ。


トトロはいつだって元気いっぱいなはずですから。