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【スノーボールアース】1992年に発表された「仮説」ってことではあるんですが

< スノーボールアースの前後で地球生命体が大変化を起こして今に至っているらしいです >

カリフォルニア工科大学の地球物理学者、ジョセフ・キルシュヴィンク(1953~)がアイディアとして1992年に発表したのが「スノーボールアース仮説」
で、その後いくつか地球全体が凍ってしまったエビデンスとされているものが発表されているらしいんですよね。


地球全体が凍ってしまうなんて、そんなバカなことはあり得ない、って言われていたのが、最近では「あったみたいよ」ぐらいには変わってきている感じです。


日本語では「全球凍結」とも言われているような、赤道辺りさえも氷におおわれるようなことが、過去の地球にあったはずがないっていう人たちも氷河期が繰り返し起きていたことは否定していないんですね。


用語の問題だけなのかもしれませんが、地球にあるのは「氷河期」と、次の氷河期の間の「間氷期」ってされていますね。なんだか、デフォルトは「氷河期」ですって言っているようにも受け取れます。
間氷期に生きている現代の我々は「地球は青かった」っていうタイミングの地球しか知りませんけれど、その実、宇宙的な視点から見れば「地球は白かった」時代の方が長いんでしょうかね。

 

 

 


間氷期って、そういう意味じゃないよ、ってことなのかもですけど、ま、どっちにしても今のところ確実なことは分かっていないんだそうでありますよ。


実は地球の隣りの星、火星にも氷河期があったことが分かっているんだそうで、もっとも最近では37万年前の火星はスノーボールマースだったみたいです。
だとすると今現在の火星には、ってことで最近調査を加速させているのかもですね。


宇宙時間っていうのか、地球の歴史とかいうスケールになっちゃうと、ん~、って考えても直感的には理解できませんね。想像の範囲外の時間の長さって気がします。


ま、そういうことを研究している人っていうのもたくさんおられるようでして、頼もしく、感謝するしかないんですけれど、地球誕生以来、何回もあったであろう氷河期の中でも極端に寒冷化したスノーボールアースは、直近から見て少なくとも3回あったんだそうです。


6億2千万年前~5億5千万年前の「マリアノン氷河期」
これが現代に一番近いスノーボールアースの時期だそうなんですけど、7千万年も続いていますよ。
地球全体が氷におおわれて7千万年。それでもコアのマグマとか冷えなかったんですかね。
凄いな、地球。どうもね、理解の追い付かない話です。


7億6千万年~7億年前の「スターチアン氷河期」
これも6千万年続いています。


24億年前~22億年前の「ヒューロニアン氷河期」
これはマリアノン氷河期、スターチアン氷河期に比べて急に時間スケールが飛んじゃっていますけれど、2億年も続いていたってことですね。


しかしまあ、仮説であったとしてもよくここまで推定できるもんですねえ。スノーボールアース
内容はよく分からないんで、ただ、ふううんって感心するだけです。


スーパーコンピュータのスノーボールアースシミュレーションによりますと、北極、南極ではマイナス90度。赤道付近でマイナス50度ぐらいだそうです。
現代の気温は北極でマイナス6.2度、南極でマイナス49.5度だそうですから、一番寒い南極でもその倍ぐらい寒かったってことになりますね。


チョット外れますけど、南極の方が寒いんですねえ。不思議。なんででしょ。


赤道付近の気温は25度だそうですけど、スノーボールアースでは現代の南極と同程度の気温だったんですね。
まあね、地球全体が凍っているんですから赤道もなんもあったもんじゃないってことなんでしょう。


今言われているスノーボールアースの一番遠いのは「ヒューロニアン氷河期」で、24億年前~22億年前ってされているわけですが、地球に生命が誕生したのは35億年前ぐらい。


まあ、これには諸説ありますが、地球最初の生物は、その頃の海で暮らしていた原核生物たちで、核を持たない、ごく小さな生き物たちだったそうです。細菌ですね。
地球はずっと細菌の星だったわけです。


で、ある時突然に核を持った生物、真核生物たちが登場するわけなんですが、真核生物っていうのは原核生物の千倍もの体積。
一気に巨大化したってわけです。


その真核生物が登場したタイミングが24億年前~22億年前ってされていて、なんとそのまま「ヒューロニアン氷河期」ってことになります。
スノーボールアースが地球の生命体に大転換をもたらす契機になっているって言えそうです。


海も海面から1キロメートル下まで凍ってしまって、光の届かない深さまでカチンカチンになっている中で、火山活動によってところどころ凍っていないわずかな場所があって、そこで生き残っていたのかもしれないってことみたいなんですね。

 

 

 


「ヒューロニアン氷河期」が終わって、地球は真核生物の星。でも生命は海の中。みたいな感じ。


そしてその次の「スターチアン氷河期」と同じころに多細胞生物が登場しているらしいんですよね。
多細胞生物ですから、真核生物に比べてかなり巨大になっています。
スノーボールアースになるたびに、地球の生物は巨大化しているわけですね。


「マリアノン氷河期」が直近のスノーボールアースなんですが、この氷河期が終った頃に「エディアカラ生物群」って言われている大型化した多細胞生物群が発生していて、そのエディアカラ生物群が大量絶滅したって考えられている時期がカンブリア紀で、カンブリア大爆発のタイミングなんですね。


エディアカラ生物群が絶滅してカンブリア大爆発の現代につながる新たな生物種が大量発生したのか、あるいは現代生物種にエディアカラ生物群が進化したのか、ハッキリとした研究成果は示されていないみたいですけど、いずれにしてもスノーボールアースが現代までつながる生物たちの進化を促した地球の変化であったことが強く想像されます。


もちろん、かなり長い時間を要した変化なんでしょうけどね。


肉眼で地球誕生以来の地層が確認できるグランド・キャニオンには「不整合」って言われている地層の断絶っていうのがあるんですね。

 

 

15億年前の地層と5億年前の地層が接していて、10億年分の地層の浸食があることが知られています。


なぜそんなことが起きているのか、今のところハッキリしていないみたいですが、有力な説としてあがっているのが、氷河期、スノーボールアースの氷が大規模な浸食を地球のあちこちに及ぼしているんじゃないかってことなんですね。


行ったことはありませんが、グランド・キャニオン自体、かなり不思議な風景を見せてくれていますよね。その見えている地層にも不思議があるんですねえ。


地球の次の氷河期は5万年後ぐらいには来るんじゃないかっていう説があります。
それがスノーボールアースになるような大規模なものになるのかどうかは、もちろん分からないってことらしいんですけど、どうなんでしょうね。今、地球は温暖化が問題になっています。


もちろんスノーボールアース、氷河期が地球環境だけの原因で起きているんじゃないかもしれないんですが、2030年辺りからミニ氷河期のような寒い地球になるっていう予測も出ています。


なんか、その辺、うまく相殺してくれて都合のイイところに収まるってことにはならないもんなんでしょうかね。

 

 

 


しかしまあ、もしも人類がイイ子にしていて地球に悪さをしないまま時代が進んでいったとして、次のスノーボールアースのタイミング、今生きている生物たちがいったん絶滅して、新たな生命体が誕生してくるんだとすると、それってどんな生き物たちなんでしょうね。


今からだと全く想像できない細胞の構成だったり、個体の大きさが途方もなかったりとかするんでしょうか。


それとも、もしそのタイミングまで人類が生き残っていたとすると、氷の世界を拒絶するなんらかの手段をとって、地球の寒冷化にストップをかけるんでしょうか。


太陽との距離を考えると、大気の中に温暖化ガスがないとすると、地球の温度はマイナス20度ぐらいになっちゃうんだそうで、人類だけじゃなくって地球の生命体が発する温暖化ガスの影響で今の環境が保たれているんだそうですよ。


今やっている温暖化防止って、温暖化ガスをなくそうっていうことじゃなくって、適切な容量にとどめましょうってことなんですね。なにごともバランス、ってこと。


考えてみれば南極大陸って、スノーボールアースの名残りみたいなことなんでしょうね。
今より倍くらい寒くなってもペンギンさんたちは暮らしていけるんでしょうかね。


生き物は不思議。地球自体も不思議です。