ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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無敵に旨い【汁ごはん】 「雑炊」 「おじや」 「ネコまんま」 「冷や汁」は正統派?

<汁ごはん お行儀云々言われますが 汁が旨いときしかやりません>

代表的だし、みんなやったことあるし、お行儀悪いとか言われても、ンまいものはンまいんです。

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鍋のあとなんて、もう定例ですよね。ラーメンとかうどんとか入れて、〆。でもやっぱり、旨いのはごはん。
あ、そっか。あれも汁ごはんかって思ってます? そうなんです、汁ごはんなんですよ。


ごはんが、その旨い鍋の汁を吸って、ふっくらジワッと優しい味をもたらしてくれます。最高ですね。日本人で良かった、と思う瞬間だったりします。ンまいのです。


汁ごはんって日本だけのものなんでしょうか。
ジャポニカ米というか、日本の米のンまさのタマモノなんでしょうか。


イタリアのリゾットやスペインのパエリアもンまいですけれど、ごはんの柔らかさが日本の汁ごはんとは違いますね。
中国由来かどうか判然としませんが、あんかけチャーハンも、汁ごはんというのとは違います。あんかけは汁じゃないですしね。


ん~。やっぱり汁ごはんって日本独自の食べものなんでしょうかね。
まあ、その辺は特に問題ではないですけれどね。


鍋のあとの〆は、みんなやるもんだから行儀が悪いとか批判されることは無いように思いますが、それ以外の汁ごはんって、けっこうね、目くじら立てられることありますね。
それはよろしくない、という、なんといいますか、マナー的にってことなんでしょうか。判然としません。


汁ごはんの範囲を大きく広げると、今のカツ丼、天丼だとかの丼物も汁ごはんの仲間になるんだそうです。
汁ねえ、という感じもしないではないですが、丼物の原型みたいなものは、鎌倉時代室町時代あたりからあったらしいんですね。


手間暇かけずに食を摂る、ということだと思うんですが、戦国時代の湯漬け、水漬け。いざ戦場へという時に立ったまま食べたそうですが、これも汁ごはんと言えそうです。
ワンプレートどころか、ね、一つのどんぶりの中で完結してますもんね。
昔から好きなんですね、日本人は。


昔、といっても現代になってからの話ですが、ネコまんま
ペットを飼っている家では普通にあげてました。面白いのがイヌにあげるときでもネコまんまって言ってましたね。
食卓で食べたごはんの残りに、これまた残り物の味噌汁をぶっかけて、はい、お食べ。というのがネコまんま。魚の骨なんかも乗っけてあげたりします。
でもこれ、残り物といいながら、ちゃんとネコの分、イヌの分も計算して食卓の用意をしているんですね。家族ですからね。みんな同じものを食べて暮らしていました。

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今は、専用のペットフードがあります。ネコやイヌの健康が考えられた結果、人間と同じものを食べなくなったわけで、ん~、という気もします。


人もネコもイヌも、同じものを食べていたころの方が、お互いの距離感といいますか、関係性といいますか、好かったようにも思いますね。
あんまりベタベタし過ぎず、飼っているという感覚よりも一緒に暮らしているという関係性だったのかもしれません。


で、このネコまんまですが、実際は全く同じようにして人間も食べていました。
たいてい一家のオヤジがやってましたね、これ。で、オカアサンに怒られます。
アンタはネコか! という非難なんでしょう。ようするに行儀悪いってことですね。
子供が真似することを心配するというのが、当時のオカアサン方の心配だったようです。


この流れだと思うんですが、ラーメンライスというのが、一頃のラーメン屋さんにはあったんですね。
ガテン系のオヤヂたちがこぞって食べていたメニューです。そういえばあの頃、昼めしにビールってやってたサラリーマン、いっぱいいました。絶滅人種、ですかねえ。


今はラーメン半チャーハンセット、とかになっていてメニューからも消えましたね。


このラーメンライス。ラーメンはラーメンどんぶり、ごはんはごはん茶わんで供されますよ、はい、ちゃんとね。
ところが、初めて見た時には驚きましたが、ラーメン丼の中に、ドバっとごはんをいきなり入れてしまうのです。
それが正しい食べ方なのかどうかは聞いてもみませんでしたが、これはネコまんまのノリ、なんでしょうね。いまは全く見かけません。


メニューになくたって、ラーメン注文して、ごはんを追加注文すれば実現可能ですが、ま、やっている人、今ではまったく見かけません。


今でも見るのは、麺を食べ終えたタンタンメンだとか、ジットリ系スープにごはんを入れて、おじやにして食べるというものです。

 


つけ麺屋さんでも、付けダレの味がしっかりしている店では、割りスープを用意していますよね。
スープで割って味わうのもありですが、付けダレにごはんを入れて、やっぱりおじやにして楽しむ、というのもあります。


結局、鍋ばかりでなく、残った汁がンまい場合、ごはんを入れておじやにして、最後の一滴まで味わいたいという食べ方なんですよね。
なにも残さず食べるという意味では、エコな食べ方と言えなくもないってトコロでしょうかね。


ンまくない汁がたっぷり残っていたとしても、汁ごはんはやりません。ンまくない汁は、そのまま残して終わりです。


鍋の汁がたいていンまいのは、もともとの出汁もありますけれど、なんといっても、色々入れる具材のエキスが出ているからですよね。
現在の汁ごはんというのは、ネコには分けてあげないネコまんま、なんでしょう。


ところで、これまでおじや、おじやと言ってきましたが、雑炊って言ってもいいんじゃないの? という方。
いや、みなさんご存じだろうとは思いますが、老婆心的に。


雑炊というのは、ごはんを、冷ごはんだろうが温かいごはんだろうが、一旦、水で洗います。洗うというか、水でごはん表面のとろみを取ってしまうんですね。
そうしてから汁に入れて煮込む。
サラサラした出来上がりになるわけです。


おじやは、ごはんをそのまま煮込みます。とろとろした出来上がりになりますね。


今回取り上げた汁ごはんはどれも、ごはんをそのまま煮込むというか、そのまま汁に付けますので、雑炊ではなくおじや、ということだったのです。


似てるかなあ、というものに、おかゆがありますよね。京都ではおかいさん、と呼ぶ人もいるらしいですが、おかゆは、米を生の状態から多めの水で柔らかくなるまで炊いたものという定義があるそうです。
正式な中国粥もそうでしたね。


病気になった時に出されて、食べたことのある人は多いことと思います。おかゆ
とても消化が良いので、病人食以外では離乳食としても食べられます。精進料理にもあるメニューですね。


まあね、正式な作り方というのがあったとしても、その通りにやらなければ食べられないことはないですし、我が家の味、自分なりの作り方でイイんだと思いますけれどね。
肝心なのはンまいかどうか。それだけです。


そうそう、忘れちゃいけないのがお茶漬。
お茶漬けもおじやの仲間と言えるでしょうか。
お茶漬けを行儀悪いと非難する人って、いませんよね。


さらに目を広げてみると、冷や汁というのがあります。宮崎県、愛媛県なんかでは定番の夏ごはんなんだそうです。

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いろんな地域で独自の冷や汁があるんだろうと思いますが、愛媛県で食べた冷や汁は、ヒヤッチルと発音されていましたね。
ごはんの上に、冷やした味噌汁のなかに地の野菜をたっぷり刻んだ具でこしらえてあって、それをぶっかけて、さらにまたその上にアユの塩焼きを丸ごと乗せて、かっこみました。


愛媛の夏、山間の宿泊所でしたが、モンクなくンまかったです。
ヒヤッチルを食べている間、よく考えたなあという感動もあって、ガシャガシャというほどうるさく鳴き騒ぐ蝉の声が、夏だなあという感慨に変っていくのでした。
宿泊所の人は、ホントは冷や飯のほうがンまいんだけどねえって言ってましたが、温かいごはんでも充分ンまかったです。


なんかね、その時にイイ鮎が獲れたから、ということで、それならヒヤッチルをということで臨時に作ったくれたようだったです。
四国のアユ。これまたンまかったのでした。


地域的なことかもしれませんが、冷や汁、誰も非難する人いませんね。当たり前ですね。ンまいし、食べれば満足の郷土料理なんですから。


汁ごはんにルールなんて無いでしょうから、オリジナル汁ごはん、工夫してみると楽しいと思います。


ンまい店のタンタンメン汁ごはん、大好きです。店の人もニコニコ頷いて、いっそうのンまさで食べ終えて、シャーワセ、ってやつです。

 

<汁ごはんの身体に旨い満足度>

ンまい汁は、しっかり出汁をとっているでしょうし、具材がなんでもありで、その種類、ボリュームがンまさを醸し出してくれているわけですから、今現在、自分が必要としている栄養素をピックアップして、その成分を含んだ具材を入れた鍋をすれば、バッチリだと思います。
汁ごはんアリキで用意する鍋とか、サイコーなはずです。

 

<汁ごはんの心に旨い満足度>

行儀悪い、とか言われそうなシチュエーションでは、なかなかやり難いですよね。


白ごまでも黒ごまでも、たっぷり入ったタンタンメンに、甘辛いひき肉が沈んで、もやし、キャベツだとかを、適量残しておいたスープにごはんを入れた簡易おじや。


蓮華で全部を混ぜ合わせながら、食べます。甘辛いスープを吸ったごはん。そのンまさは、これ以上ない満足感です。

 


コロナ禍の中、働く人に、今必要なのはレジリエンス、回復力です。
明日へのパワーは、行儀悪かろうがなんだろうが、心からンまいと思える食事の満足感です。ガツガツいっちゃってください。

 


他人から評価される自分より、自分が感じるホントの自分、みたいなものを大事に生きていく方がハッピーだと思います。

 

<汁ごはんの酒のアテ満足度>

鍋の場合、鍋は酒のアテですよね。バッチリです。いろいろな鍋を考え出した人、酒神から表彰されますね。


ただ、このあとのおじや、汁ごはんを考えて、適切に具材を残しておく配慮は必要、かもです。
最後までンまく食べる。これです。

 

<汁ごはんの酒の〆満足度>

鍋の選び方、食べ方、というか汁ごはんにむけての具材の残し方によって、〆の満足度が違ってきます。
汁ごはんの世界も、なかなかあまくはないのであります。
センスね、センス。

 

<マイ・ベスト・汁ごはんは?>

冷や汁を食べたことのある人は、冷や汁を定番としている地元の人以外だと、少ないかもしれません。


日本のいろんなところに、いろんな汁ごはんがあって、いろいろンまい食べ方があって、いろいろなしあわせがあるんだろうなと思います。
自慢の汁ごはん、ありますか?
こんなんあるよって方、教えてくだされ~。