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【名物カレー】国民食っていうほど浸透しているカレーが名物って どゆの?

< 日本のカレーは日本独自に工夫進化した国民食の代表です >

前回「田舎カレー」っていうテーマを取り上げてみたんですけど、アップした直後に「鏡野田舎カレー」っていうのを見つけました。
きゃっほー、です。自ら田舎を名乗っているカレーがあったんでございますよ。


ま、探せばもっとたくさんあるのかもですが、ひとまず「鏡野田舎カレー」です。


鏡野(かがみの)ってのはどこにあるのか。
岡山県でした。岡山市の北、鳥取県との境に面した苫田郡鏡野町。やまあいの静かな環境みたいですね。


「道の駅奥津温泉」や「のとろ温泉」で食べることのできる「鏡野田舎カレー」なんですが、道の駅のバイキングが「田舎バイキング」っていうネーミング。田舎推しみたいですね。おばちゃんの味だそうです。
んはは、真正面からの田舎推し、おばちゃん推しでこられると、なんだかニンマリしてしまいますね。


「鏡野田舎カレー」は地元の味噌が隠し味のマイルドタイプ。
鶏肉、じゃがいも、こんにゃく、里芋、ごぼう、おからの入ったゴロゴロ野菜のカレー。
おからと味噌。ふむむ。
トッピングとしてミニトマトが乗っている、っていうがオシャレかもです。


岡山県は瀬戸内海側の山陽道を走ったことがあるだけでしたけど、行ってみたい場所が1つ出来た感じですね。
「鏡野田舎カレー」は「かがみの田舎カレー」っていってレトルトも販売されていて、ホンキなところがまたイイですね。ネットで買えるみたいです。

 

 

 


と、ちょっと待ったあ~、っていう「岡山カレー」があります。


「岡山カレー」は岡山市街で食べられているカレーだそうで、40年以上の歴史物。
代表的な食べ方の1つは、パオっていうパンっていうかナンっていうかに「岡山カレー」を挟んで、かぶりつく。
インドのムンバイ地方での食べ方なんだそうです。
パオ・パジっていう名前。


で、「岡山カレー」のルウの特徴はっていうと、白桃のチャツネ。


まろやかマイルドなカレーみたいですね。「鏡野田舎カレー」も「岡山カレー」も岡山県はマイルド。


白桃のチャツネ、っていうことなんですが、実はこれ、ずっと前からやってますよ。個人的にですけど。
白桃のチャツネっていう本格的なやつじゃなくって、普通の桃缶のシロップ。あれを自家製のカレールウに入れますと「欧風」になります。知らんけど。
缶の中身、桃はデザートです、はい~。


白桃は岡山県の名産なんですね。なんたって、桃太郎県ですからね。桃太郎のカレーです。違うかな?
でもまあ、「岡山カレー」はまちおこしの一環っていう側面もあるってことですから、コラボぐらいはするんでしょうね。ねっ。


カレーでまちおこしとか、やるんですねえって思ったら、他にもけっこうあるんでした。


2015年に起ち上げられた「日本ダムカレー協会」っていうのがあります。
ええ~! ダムカレー? って思ったら、けっこう有名みたいですね。


元々は2007年に東京、墨田区の「ジャパニーズ・レストラン 三州家」が「アーチ式ダムカレー」っていうメニューを出したのが始まりらしいです。


三州家のダムカレーは純粋なアイディアってことなんでしょうね。墨田区にダムってないでしょうからね。まかない食としてスタートしたんだそうですよ。
それが新聞で取り上げられて客からの要望が出てきたんで2007年から提供し始めたっていう「アーチ式ダムカレー」
「施工」できる職人が1人しかいないので、予約制をとっているそうですけど、今でも食べられるみたいです。


その後宮崎県の「一ツ瀬ダムカレー」が出て、2009年には群馬県の「みなかみダムカレー」富山県、長野県の「黒部ダムカレー」だとか、続々と出てきたダムカレー。
情報の一元化が望まれるようになって、起ち上げたのが「日本ダムカレー協会」っていう流れ。
今では190以上のダムカレーがあるそうです。凄いですね。


2009年っていう年は、あれですよ。民主党の「コンクリートから人へ」っていうやつで、八ッ場ダムなんて要らないでしょっ! てことで事業中止になった年ですね。


民主党の目玉政策みたいな感じだったんですが、当時から、いや、ダムって必要だよっていう声も上がっていました。
国土交通省の勉強会があったり、ダムのある場所の地域振興が後押しになって、この年から一気にダムカレーが増えていったみたいです。


2013年には「八ッ場ダムカレー」が出来て、2020年から「八ッ場ダム」本体も運用を始めています。カレー先行ですね。


ごはんでダムを作って、ルウがダム湖、反対側の開いているスペースにはサラダ、っていうのがダムカレーの定番みたいです。
190以上もあるっていうんですから、ダムカレーのバリエーションもかなりあるんでしょうね。

 

 

 


名物カレーを今回いろいろ調べてみて、インパクトナンバーワンだったのが「青い富士山カレー」です。


2013年に世界遺産に登録された霊峰富士。
2017年には博物館として「静岡県富士山世界遺産センター」が開館しているんですね。
その世界遺産センターの中にある「富士山 LAVA CAFE(ラヴァカフェ)」で2018年から提供しているっていうのが「青い富士山カレー」
青いんですよ、カレーが。ひゃ~、でっす。

 

 

カレーペーストにココナッツミルク、そして青色はかき氷のブルーハワイの色なんだそうです。
ブルーハワイの青さはブルーキュラソーなんですが、ま、いろいろと企業秘密ってことがありそうです。


レトルトもあるんだそうですけど、家での盛り付けって、難しいでしょうね。
青色が特徴なのは当然なんですけど、青カレーっていうんじゃなくって「青い富士山カレー」ですからね、富士山の形と、ルウのかけかた、慎重にやらないとねえ。
富士山を名乗れないことになっちゃいそうですよ。


しかしまあ、あくなきカレーライス・バリエーションへの欲求って、凄いものがありますね。
土地の特性を活かした工夫は、どこも日本っぽいなあって思います。


横須賀海軍カレーが日本のカレーのルーツなんですよって聞いたことがありますけど、どうやら、そんなことはないんだそうで、民間に広まったのと同じ時期に海軍でもカレーを給食として出すようになったってことみたいです。


スープカレーのブームっていうのもありましたよね。
札幌の喫茶店「アジャンタ」が1975年に出した薬膳カレーがスタートらしいんですが、スープカレーっていう名前は、同じく札幌の料理店「マジックスパイス」が1993年に名乗り始めたんだそうです。
2003年に神奈川県の「横濱カレーミュージアム」でスープカレーを発表してから一気に人気カレーになったんですよね。今ではどこでも普通に食べられるようになったスープカレーです。


「札幌スープカレー」ってフルネームでメニューに載せている店もあります。札幌の人なのかもですね。


2010年の5月4日、みどりの日福島県郡山市で出来たカレーっていうんで「郡山グリーンカレー」っていうのがあります。
緑色の食材が入っていることのみが、名乗ってイイ条件だそうで、ルウの色は緑色じゃない店もあるんだそうです。


千葉県我孫子市には「白樺派のカレー」があります。
我孫子市手賀沼周辺には白樺派文人たちが多くいて、その集まりに、美術評論家柳宗悦の奥さんがふるまったのが始まりで、隠し味として味噌が入っているそうですね。
「鏡野田舎カレー」と同じ工夫なんですけど、土地が違えば味噌の風味も違うでしょうからね。時間の余裕があれば食べ比べてみたいところです。


富山県氷見市には、煮干しを使った「氷見カレー」があります。これってカップヌードルでも出てましたね。


金沢カレー」も有名ですよね。
カレーのチャンピオン」「ゴーゴーカレー」が知られています。


何回もいただいていますよお。フォークで食べるこってりルウのカレーです。
ステンレス皿のカツカレーがイイです。キャベツがドサッと乗っているんで、なんかメタボ的に安心なカツカレー、っていう勝手な思い込みがあります。

 

 

 


岐阜県郡上市の「奥美濃カレー」もまた、味噌が隠し味。


静岡県磐田市の「おもろカレー」は豚足を使ったカレー。
面白いカレーっていうんじゃなくって、豚足のことを磐田市近辺では「おもろ」って言うんだそうです。


鹿児島県いちき串木野市には、ポンカンを使った「いちきポンカレー」があります。


秋田県仙北市周辺で食べられているのは「あいがけ神代カレー」
1950年代に土地で食べられていた、魚肉ソーセージ、にんじん、じゃがいも、タマネギ、エリンギを具材にして出汁としょう油とカレー粉、そして大量の小麦粉で作ったルウっていう「おばあちゃんのカレー」と、今風のカレールウで作ったカレーを「あいがけ」にしたものだそうです。


その土地独自のカレー、新旧のコラボレーション。
なんかね、ナイスアイディアだと思います。
薬味はとうぜんのごとく「いぶりがっこ
んはは、旨そうです。


福岡県北九州市和食屋さん「山田屋」が発祥だっていう「焼きカレー」っていうのもありますよね。


たかがカレー、されどカレーです。国民食です。
まだまだたくさんの名物カレーがあるんでしょうねえ。


カレー食べ歩きツアーっていうのも悪くないです。お金と時間が欲しいですう。


旨いカレーって、もぐもぐいって、にっこり、笑顔になれますよね~。


ココイチでもオッケーですけどねえ。

 

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