ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【ヤクシマソウ、光合成やめたってよ】ええ~!? 考え直していただけないでしょうか。。。

< 生きる本能 ってことではあるんでしょうけれど なんでそういう選択をしたのか 不思議 >

いつの時代から続いているのか、カッコウの托卵っていうのが知られていますよね。


カッコウは体温変動が激しくて、卵を安定して温めることが難しいらしいんです。
それで托卵する。つまりカッコウはみんな、托卵するってことですね。


種の保存に成功していることは事実ですけれど、他の、体温が安定している鳥にお願いしちゃおうって方法を考え出すって、とんでもなく凄いことです。


しかも、どうみても「お願いする」っていう態度の托卵じゃないですもんね。


オオヨシキリっていう鳥の巣に托卵されたカッコウの卵は、オオヨシキリの卵より早く孵化するんですね。


その孵化する速さを利用しているのが托卵なんでしょうけれど、DNAっていいますかゲノムの記憶なのか、孵化したカッコウの雛は巣の中のオオヨシキリの卵を、えっちらおっちら、自分の尻で押して、巣から放り出しちゃう動画を見たことがあります。

 

 

 


卵の段階からポツンとひとりだけなのに、この世に生まれ出てきたばかりなのに、誰に教わったわけでもないはずのに、確実に自分が生き残ることをやってのけるんですよ。


そもそも個体の大きさが全然違うんですけどね。
エサを運んでくるオオヨシキリの成鳥よりも、カッコウの雛の方が断然大きいんですけど、カッコウがちゃんと飛び立つまでオオヨシキリはせっせとエサを与え続けるんです。これもまた不思議な気がします。


自分より赤ちゃんの方が大きいのに。
あれ? っていうぐらいには疑問を感じているのかもですけど、「育雛本能」ってやつなんだそうです。


巣立って行ったカッコウは、また自分も托卵するんですもんね。


そういう情報って、どうやって伝達されて、今まで続いてきたんでしょう。
カッコウが原初から托卵する習性だったとは思えません。


自分ではうまく卵を孵化させられないから托卵する。
進化っていう過程の中での変化なんでしょうか。
気付かれれば、種の絶滅につながっちゃう行動にも思えます。


実際、気付かれていて、托卵する鳥の種類をどんどん換えて来ているらしい調査結果もあるみたいです。


それにしてもですね、生まれたばかりのカッコウの雛が他の卵を放り出しちゃうっていうのは、かなりグロテスクです。


他を殺すことによって自分が生き残る。
それが自然の厳しさなのだよ。とかいうことなのかもですけど、カッコウは常に絶滅の危険性と闘っているってことなんでしょうね。


鳥だけじゃなくって、爬虫類にも托卵はあって、カメがワニに托卵するんだそうです。


アメリカに住むフロリダアカハラガメは、なんとアメリカアリゲーターの巣に托卵するんだそうです。

必ずそうるってわけじゃないんだそうですけれどね。


なんかね、産卵する時の動きとして、カメがバレずに托卵できるのかなあって気もするんですが、フロリダアカハラガメは自分の卵をアメリカアリゲーターに温めてもらいながら、敵からも守ってもらう。


孵化した赤ちゃん亀は、そのまま這って出ていくんでしょうから、エサの心配をする必要もないし、ワニとしても、あら? なんか違うのが紛れ込んでれるわね、ってぐらいの感じなのかもしれないですけどね。


平和的といえば、かなりヘーワな托卵ってことになるんでしょか。

でも、なにせワニですからね、カメの卵がつぶされちゃったり、ん? って気付かれて食べられちゃうこともあるんだそうです。


爬虫類っていう同一カテゴリーとはいえ、カメとワニ。ふううん、って思います。


鳥や、昆虫の中にはこうした托卵に対抗して、子育ての放棄、早く孵化した個体を殺してしまうっていうような対抗策を実施することも確認されているそうで、自然の中の生存競争っていうのはなかなかキビシイものがありそうです。


植物でも「ヤドリギ」っていうのがありまよね。
寄生されている側の樹の名前を知りませんが、冬枯れた公園の、すっかり葉を落とした樹木の上の方に青々とした丸い一塊のヤドリギを目にすることは珍しくないです。

 

 

他の樹の表皮から根を張って、その樹の養分を横取りして生きていくんですからね、コスイ! って思っちゃいますけど、生存競争に勝ち残っていく手段として選んだ方法なんですもんね。


古代に、偶然、そういう方法が成功したとして、その子孫たちがどういう方法でその情報を受け継いでいくのか。大きなナゾですよねえ。


本能の正体って、なんなんでしょう?

 

 

 


托卵、寄生っていうのはどちらかといいますと、ガツガツ系の進化、であるように感じますけれども、中には、そっちは進化方向じゃなくって退化なんじゃないの? って思っちゃうような変化をしている植物もあるんですね。


菌従属栄養植物」っていう種類。


環境省の九州地方環境事務所「アクティブ・レンジャー日記」によりますと、2018年に希少野生動植物種に指定された屋久島の植物に「ヤクシマソウ」っていうのがあります。
写真も載せてくれています。

 

地上からの高さが数センチメートルしかなくって、髪の毛ぐらいの細い茎に付く花、実の大きさは1ミリメートルぐらいっていう大きさですから、見つけるのもけっこう大変かもしれません。


このヤクシマソウ葉緑素を持っていなくって、光合成をしない、光合成することをやめちゃった植物なんだそうです。


土の中の菌に寄生して栄養を摂っている。なので「菌従属栄養植物


屋久島って、手つかずの自然が残っているっていうのが魅力の島ですけど、屋久島の中でもヤクシマソウは一部の場所でしか確認されていないんだそうです。
ただですね、そもそも地上に顔を出すのが花を咲かせる時と、実を結ぶ時だけっていうんですから、そこにいるのかどうかって分かりにくそうです。


菌従属栄養植物」っていうんじゃなくたって、植物たちの多くはキノコたちの菌類と共生関係にあるんだそうです。
へええ、って思います。


菌類に依存すること自体は珍しくないってことなんですね。


土の中で絡み合ったような、触れ合った根っこ同士で行われる通常の共生関係は、菌類が水分、リン、窒素を植物に供給して、植物は光合成で出来る糖、デンプンを菌類に提供するっていうもの。
相見互いってことですよね。


土の中で、そういうやり取りが行われているって、面白くもあり、不可思議な感じもします。
どんな情報のやり取りを経て、そんな共生関係が成り立つんでしょうか。


植物も不思議ですけど、菌類っていうのもかなり神秘的です。


ところがヤクシマソウだとかの菌従属栄養植物っていう種類は、やらずぼったくり、なんだそうです。


栄養分を菌類からもらうけど、自分は光合成物質を菌類に渡さない。
ヒッデ~ヤツ! なんですねえ。


で、光合成で生産されるものを渡す必要がないんで、いつのまにか光合成をやめちゃった。


通常の共生関係ですと、植物が糖、デンプンを渡さないと、菌類も栄養成分を渡さなくなるんだそうです。


そりゃそうですよね。
約束チャウやんけ! ってことですもんね。って、どういう約束をしているものなのか、ナゾですけどね。


ヤクシマソウが、どういう方法で菌類を「騙して」いるのか、その辺はまだまだ研究の初期段階ってことみたいです。


いつの時代からそういう騙しのテクニックを身に付けて、光合成をやめちゃったのか。
光合成をやめちゃった植物、っていうのが存在するっていう脅威。


菌類に寄生している菌従属栄養植物っていうのが、植物の進化形態として流行しちゃったりなんかすると、大気中の酸素が減っちゃいますよ。


そうでなくたって、どんどん森林が伐採されている地球環境です。

 

 

 


まあ、すごくちっちゃな植物ではあるみたいですけど、菌従属栄養植物ね。


どうなんでしょうね。今は騙されているって状態の菌類なわけですけど、ある日突然気が付いて、


ヤクシマソウさん、あんさん約束守ってへんやん。ほな、わても栄養あげるのやめさしてもらいまっ」


っていう、なぜだか怪しげな関西弁で幻の共生関係を解消するってことはないんでしょうかね。


って、共生じゃなくって搾取ですけどね。


そうなっちゃったら、もう光合成をやめちゃってるヤクシマソウとしては、生き残っていく術がないように思えます。


植物、菌類の中での生存競争に勝ち残るための工夫が菌従属栄養植物になること、なんだとしたら、どうもね、選択として正解なのかどうか、甚だ怪しいように思えます。


陽の光が入らないような森の環境の中で生きて行こうっていう選択だったのかもしれませんけれど、大きなお世話ながらヤクシマソウさん、土の中に閉じこもらずに日の当たる場所へ出てきて、せめて光合成だけは復活させておいた方がヨロシイんじゃないでしょうか。


地球上の動物としてもそっちの方が助かりますです。


種の保存ねえ、なんだかいろいろ考えちゃいますよねえ。

 

wakuwaku-nikopaku.hatenablog.com

wakuwaku-nikopaku.hatenablog.com