< おらが町の名物ごはん そりゃ「偏愛」から「変愛」にもなるってもんです >
北陸、福井県といえば「越前ガニ」「酔っ払いサバ」だとかの海の幸、それから「ソースカツ丼」の本場としても知られていますよね。
ぜひ足を運んで本場で食べてみたいメニューがいっぱいあるイメージなんですが、今回「なにそれ?」なメニューを見つけてしまいました。
「炊き込みごはん」の回で見てきたように、その土地特有のユニークめしって、方々にあるんですよね。
町おこしの意味もあって、名物ごはんの知名度を上げようと躍起になっている団体もあったりします。観光客を呼び込むことも見据えて、熱が入ってくれば一気に愛着もヒートアップ。
福井県民は自らを「宣伝下手」って言ってますけれど、んなこたあナイですよ。
北陸新幹線駅の開業で「きてみね~の」のアピール活動も話題になりました。
そんな福井県の「変愛めし」が、越前市武生(たけふ)地域の「ボルガライス」
街中を日野川が流れている武生地域であるにしても、ロシアのボルガ川との特別な関係があるわけじゃないんだそうですよ。
じゃあ、なんでボルガ?
そりゃあ、あれなんよ。ロシア料理にボルガっていうのがあるんよ。たまご料理でね。
いやいや、イタリアのね、ボルガーナっていうとこで食べられてた料理が、こんなんだったって話なんですよ。
そうじゃないです。アメリカなんです。ボストンの料理なんです。
とかね、まあ、いろいろ様々、名前の由来については定まった説は無いらしいです。ロシア、イタリア、アメリカ。
でもまあ、それでイイじゃんね。旨けりゃ名前にこだわらなくたってイイっす。
新潟県には「イタリアン新潟」っていうのもありますし。はい。関係ないけど。
いつ頃、誰が作ったのか、とかそういうこともミステリー。でも、1980年ごろには地元ではスタンダードになっていたみたいです。
オムライスにカツを乗っけてソースをかけた洋食なんです~。っていうのがボルガライス。
ボルガライスには普及活動を積極的に行っている「日本ボルガラー協会」っていうのがあるんですね。
2010年に結成されたんだそうですが、他の地域でもボルガライスって名乗ってイイ条件っていうのを制定しています。
1~つ。ごはん、たまご、トンカツ、独自のソースがワンプレートで提供されること。
1~つ。メニューなどでは「福井県越前市のご当地グルメ」「福井県越前市発祥のグルメ」と紹介すること。
1~つ。情熱と真心を持ってボルガライスを提供すること。
ってな感じなんですが、その店独自のソースっていうのに「カレー」は認められていないみたいです。
オムライスはオムチャーハンだったり、トンカツもチキンカツだったりとか、ま、自由度はけっこうあるみたいですけどね。
どうでしょう、これ。普通に旨そうだと思います。食べてみたいです。カツ乗せオムライス。
給食のメニューになったり、コンビニの地域限定メニューになったりだとか、地元では当たり前に浸透しているボルガライスです。
愛媛県には「みかんごはん」っていう「変愛めし」があるんだそうです。
え?! って思いますよね。「ごはん」と「みかん」一緒にしちゃダメでしょ。
いかに名産品のみかんとは言ってもですね、なに? ごはんにまぜ込んじゃうの? みかん?
うんにゃ、そうじゃないんです。
ダシが「みかんジュース」の炊き込みごはんです。
ああ、そっかあ、良かったヨカッタ、ってイイのか、それ? 旨いのか?
いやあ、初めて聞く人はみんなそういう反応なんですけど、給食にも出されますし、ほのかなみかんの酸味と、さわやかで甘みで、「あけぼのめし」「オレンジピラフ」って呼ばれて親しまれているんですよ~。ってことなんだそうです。
ん~。そう言われると、いけてるのかなあっていう気もしますけれど、味の想像がうまくできませんです。
愛媛みかんの搾りたて、じゃなければ「ポンジュース」を使うのが旨いんだそうです。
やっぱりみかんはデザートがイイかなあって気もしますけれど、意外とイケるのかもって気もします。
にしてもですね、最初にみかんごはんを考えたっていうか、作った人、凄いな。
どっからそのアイディアを授かったんでしょかねえ。旨そう、って思った? の?
も1つの「変愛めし」は「いちごめし」
あ、知ってる。って人も少なくないかもしれません。
あれでしょ、青森県の「いちご煮」でしょ。いちご煮の缶詰で炊いた炊き込みごはん。
そうなんですよね、食べたことありますよ。旨いです。
そもそもいちご煮っていうのは、赤みの強い「ウニ」と、「アワビ」の薄切りの吸い物っていう贅沢品で食べるごはんなんですが、いちご煮っていう缶詰があって、これを出汁でもどしてっていうよりは、炊き込みごはんにしちゃう食べ方ですね。
青紫蘇を細く切って散らすのが定番。
青森県の「いちごめし」
わざとオコゲにして香りを引き立たせるっていうのを好む人もいます。これまた旨いですよね。
でも違うんです。今回の「いちごめし」はウニじゃなくって、ホントの苺。
栃木県真岡市の「変愛めし」です。
県内の「とちぎ元気グルメまつり」でB級グルメ、ナンバーワンっていう本格派!
ってマジかよ、って思っちゃいます。
だって、あれですよ、あのイチゴが入った炊き込みごはんですよ。なんでそんなことしちゃうかなあ。
でも、ナンバーワン。マジなんです。
真岡市はイチゴ生産量が日本一。
あ、そなのね。
なんとか真岡市のいちごを知って欲しいっていう強い想いで、地元の高校生が考案したんだそうですよ。
これが旨いって支持されたもんで、真岡市では、それいけどんどんで、いろいろないちごめしメニューを開発中みたいなんです。
「いちごめしチャーハン」「いちごめしの海苔巻き」「いちごめしのお稲荷さん」
ん~。なんだかバリエーションとしての工夫はなさそうですけれど、そもそものいちごめしに馴染みがないといいますか、馴染みたくないといいますか。
だってイチゴでしょ。
だからあ、ナンバーワンなんだってば。
そうねえ。真岡市民のイチゴ愛は分かりますけどねえ。
いろいろ制限なく動けるようになったらですね、まず最初に越前市の「ボルガライス」いってみたいです。
次に本場、青森の「いちごめし」いってみたいです。
んでもって次は愛媛県、地元の「みかんめし」
で、余裕があったら真岡市の「いちごめし」でしょかねえ。
東京から距離的には栃木県が一番近いんですけどねえ。
でもまあ、いちごチャーハンかあ、酢豚のパイナップルとかは好きなんだけどなあ。案外、イケてるのかなあ。
ボルガライス、みかんごはん、いちごめし。実食経験お有りの方、是非とも忌憚のない感想を聞かせてくださいませ。
wakuwaku-nikopaku.hatenablog.com