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【曜変天目ぬいぐるみ】国宝のぬいぐるみ なんてのがありましてね 5,800円だそうです

< 三菱財閥の「静嘉堂文庫美術館」は2022年10月に丸の内の明治生命館1Fに移転再開してまっせ >

世間には骨董趣味っていうのがあって、けっこうなご趣味なんだろうって思うんですが、自慢されたりなんかしても、実はさっぱり分かりませんね。


美術観賞眼ってもんがありませんからね。
由緒とかを言われても、それをどう解釈してイイものやら、はたまた、言っていることがホントなのかどうかも理解、判断できないです。


ゲージツ的価値っていうんであれば、何も古くなくたって、きのう作られたものだってイイものはイイんじゃないの?

とかね、美術オンチはふてくされちゃうんですけれども、一定数いるんですよね、骨董ファンっていうのは。


港区の青山なんかには骨董通りなんていう名前の通りもあるぐらいですもんね。


青山通りから骨董通りに入って行って、ひょいって路地を曲がっていくと「岡本太郎記念館


その1本先の路地を入るとジャズクラブの「ブルーノート東京」があって、その先へそのまま行くと「根津美術館」です。


骨董通りって特に骨董品屋さんが目立ってる印象はないんですけど、ま、ひと頃は骨董品屋さんが軒を並べていたんでしょうね。

 

 

 


骨董品屋さんが並んでいるから骨董通り
最初からあった名前じゃなくって、古美術鑑定家の中島誠之助さんが使い出して、いつのまにか定着したっていう説もありますね。


「イイ仕事してますねえ」で有名な中島誠之助さんですけど、その、名うての骨董目利きが、ん? っていう鑑定をしたっていうことで話題になったことがあります。


テレビ東京系列で放送している「開運なんでも鑑定団」
放送開始は1994年だっていうことですから、けっこうな長寿番組ですね。


各家庭にある「オタカラ」がホンモノかどうか、専門家に鑑定してもらうっていう番組ですから、当然のごとく骨董品の登場回数も多いんですよね。


で、中島誠之助さんの登場回数も多いわけです。っていうかレギュラーなんでしょかね。


2016年の放送の中で、我が家のオタカラとして持ち込まれた茶碗。


それが「曜変天目茶碗」なのかどうかを鑑定した中島誠之助さん。


茶碗を持ち込んだ人。あのね、「曜変天目茶碗」って国宝なんですよ。


しかも世界に3つしかなくって、その3つともが日本に在るっていう、ド素人でも知っているチョー有名な茶碗が、一般家庭に埋もれているって、それはナイんじゃないの?


おそらくその放送を見ていた人は、誰もがそう思ったんじゃないでしょうか。


「開運なんでも鑑定団」に我が家のオタカラを持ち込む人もね、たいていの場合ね、ん~、これ、ホンモノ、かなあ? っていう不安は半分以上あるんじゃないでしょうかね。


でも、そう言い伝えられて来ているからなあ、ホンモノだとイイなあ、っていうのがホントのところじゃないでしょうか。


オタカラなんて家にないし、ただ単純に番組を見ているだけの側からすればですね、そもそも国宝だっていう「曜変天目茶碗」を、あんた、いくらで手に入れたの? ってなもんですよ。


あんただってホンモノだって思う気持ちって、数パーセントぐらいなんでしょ。


とかね、無責任に失礼な気持ちで見ていますと、鑑定を終えた中島誠之助さんが言いました。


「これはホンモノです」


鑑定額は2500万円!


な、なんと世界で4点目の「曜変天目茶碗」出現!

 

「開運なんでも鑑定団」を見ていた一般視聴者よりも、美術界の衝撃の方が大きかったでしょうね。


中島誠之助さん、そらあ、ちぎゃーんじゃあらせんか?!」


愛知県瀬戸市の陶芸家、長江惣吉さんから疑問の声があがります。


この長江惣吉さんっていう人は、2012年に中国の景徳鎮で開催された国際シンポジウムで「曜変天目焼成方法」っていうのを発表しているような、陶器を作る側の専門家なんですね。


「ちぎゃーんじゃあらせんか?!」っていうのは、長江惣吉さんが、放送されたテレビ画面だけを見て言っているのか、後から放送に出された実物の「4個目の曜変天目茶碗」を確認して言ったものなのか、詳細は分かりませんけれど、おそらく、実際のものを見て言っているんでしょうね。


なにせ「4個目の曜変天目茶碗」かどうかっていうのは、素人には分かりませんけれど、美術界にとってはイチダイジでしょうからね。軽々に言えることじゃないですもんね。

 

 

 


で、2017年に中国、福建省のテレビ局が地元の陶芸家、李欣紅さんっていう人にインタビューした様子が放送されました。


「お土産品として2年ぐらいかけて大量に作ったよ。1500円から3000円ぐらいで売ったよ」


番組で放送された2500万円の「4個目の曜変天目茶碗」は、ま、これでしょね。
入手価格、高くとも3000円。


我が家のオタカラを持ち込んだ人の落胆を思うと、なんだかなあっていう気持ちになっちゃいますけど、中島誠之助さんとしても、かなり困ったことになっちゃったんじゃないでしょうかね。


その後の顛末とかは報道されていませんよね。
なにかフォロー報道されたのかもしれないですけど、見聞きした記憶はないですよ。


それにしても、中島誠之助さんがホンモノって認めるんだったら、それはホンモノの「曜変天目茶碗」で、実際に今でも作れるんですよ、ってことにはならなかった、んでしょうね。


国宝のポジションを守ったっていうことでしょうか。


世界に3点しかない国宝の「曜変天目茶碗」は、


東京都千代田区静嘉堂文庫蔵「稲葉天目」
徳川家所蔵の茶碗が、家光から春日局に下賜されて、子孫の稲葉家に伝わっていたんで「稲葉天目」だそうです。国宝の中でも最良ってされているみたいです。


大阪市都島区藤田美術館蔵。

 

京都、大徳寺龍光院蔵。龍光院のは非公開だそうです。


専門家が見間違ってしまうような「曜変天目茶碗」が世界の中にはたくさんあるとしても、誰もが見たり、ましてや触れたりできる代物じゃないわけで、特に国宝に指定されている「曜変天目茶碗」なんて、特別展で近寄るだけでも緊張しますよね。


「稲葉天目」って呼ばれている「曜変天目茶碗」を保存している静嘉堂文庫は、2022年10月1日に世田谷から丸の内へ移転して来て、「静嘉堂@丸の内」のオープン企画として「国宝 曜変天目(稲葉天目)茶碗の原寸大ぬいぐるみ」を5800円で売り出したんですよね。


あのね、陶器でしょ、茶碗のぬいぐるみってさあ、って思ったら、これがまたビックリの出来栄え。


写真で見る限りにおいては、まさに、ホンモノと見紛うばかり! ってやつですよ。


すぐに売り切れ。完売。予約制にしたんだけれども、予約殺到し過ぎ! 予約停止。


国宝の茶碗を手に取ることができる。見た目的には「曜変天目茶碗」そのもののぬいぐるみ。


重さこそホンモノの「曜変天目茶碗」より軽いけれども、光の反射だとかは、カンペキ! なんだそうです。


それだけの完成度ですからね、ぬいぐるみっていったって、おいそれとは大量生産できないんでしょうね。
早い者勝ちだった、ってことで、はい。


って思ったらですね、静嘉堂文庫美術館のお知らせ、発見。

 

2023/3/14
国宝・曜変天目ぬいぐるみの販売を再開します。
昨年10月に発売され、すぐに売切れとなり販売を休止しておりました
「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」の再販日が決定いたしました!


だそうなんでございますよ。


【再販日時・場所】
■2023.3.21(火・祝)12:00より販売
■販売場所:静嘉堂@丸の内ミュージアムショップ 
■税込価格:5,800 円 


【注意事項】
※ お一人様1個のみ、1日10個の個数限定で販売します。
(今後、数量は限られますが定期的に入荷する予定です)
※ 12時にショップ入り口で整理券を配布します。(10枚)
 ・営業時間:午前 10 時~午後5時(金曜日は午後6時まで)
 ・休業日:毎週月曜日、美術館展示替期間等
静嘉堂文庫美術館の休館日に準じます。 

 

 

 


ん~。これまでにどれだけ売れたのか分かりませんが、まだまだ殺到しているでしょねえ。


陶磁器とか、骨董とか、サッパリではあるんですが、ずいぶん前から知ってはいた「曜変天目茶碗」の存在。


にしても、茶碗をぬいぐるみにしちゃうアイディア、ナイスですね。


国宝、さわれちゃいます。


「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」欲しいですう!