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【パンとサーカス】世界的には 自分で考えない日本人っていう見方もあるらしいですよ

< ポピュリズムの蔓延とか 聞きますけど なんなん? どゆことなん? >

まあね、意見とか判断っていうのは人それぞれですからね。
世界の誰でもがそう思っているってことでもないんでしょうけれど、なかなかですね、客観的に今の日本人をどう判断するのかっていうのは、当の日本人にとって一番難しいことなんだろうことですけどね。


どうですか、ホントに自分のアタマで考えて生活していますか?


世の中、なんだかトっ散らかり続けているような感じもありますよね。
特に2022年の夏以降、日本の政治状況はかなりグズグズのまま来ているように見えますし、世界を見渡してみれば、イギリス政治の問題っていうのもお粗末なように感じちゃいますよねえ。


産業的な結びつきを考えますと、大きなお世話っていうレベルじゃなくって、大丈夫ですか、イギリス、って思います。


現状でも世界帝国であり続けているイギリスの混迷は、半世紀以上の長き渡って続いているみたいなんです。
日本の政治がずっと停滞であるのに対して、イギリスは対EC、対EUに対してかなりアクティブな動きをしてきてきた結果としての混迷。

 

 

 


ヨーロッパには数多くの国が存在していて、第二次世界大戦以来、経済的、エネルギー的に、世界的なポジションを得るためにヨーロッパとしての共同体を模索する動きが続いていました。
バラバラの小さな1国1国で世界と取り引きするより、ヨーロッパっていう1つの大国でまとまれば、どんな交渉でも有利に進められるだろうっていう狙いですね。


1951年に「欧州石炭鉄鋼共同体」を設立させたのに続いてて、1957年には「欧州経済共同体」「欧州原子力共同体」を設立させています。それぞれエネルギーと経済での共同体ですね。
この3つの共同体を1967年にまとめて「EC(欧州共同体)」が確立されます。


実は、このEC確立時点でイギリスは加盟していないんですね。


ドーバー海峡を挟んで離れた島国であるとはいえ、日本人の感覚として、ヨーロッパって言えばイギリスは外せない気がするんですが、西欧の感覚としては別のものがあるのかもですね。


EC確立前の1963年にイギリスは加盟申請をしているんですが、フランスのドゴール大統領によって拒否されます。
この辺りの政治的駆け引きは、主導権争いと歴史的確執みたいなものがあるんでしょうねえ。
イギリスとフランス、いろいろありそうですもんね。


1967年にもう1度申請しますが、このときもまたドゴール大統領によって拒否。


ドゴール大統領がその死によって辞任した後の1973年になって、ようやくイギリスはECに加盟出来ます。
ドゴール、フランス大統領の権威や推して知るべし、ですね。


時のイギリス首相は保守党のエドワード・ヒース。
北アイルランドとの領土問題を抱えたまま、1974年の総選挙で保守党は敗北して、政権は労働党に移ります。


ハロルド・ウィルソン、ジェームズ・キャラハンの労働党政権時代は「イギリス病」なんて揶揄された経済低迷から脱出できず、1979年、キャラハンは不信任を受けて、総選挙でも大敗して保守党に政権が移ります。


1979年からの保守党政権を率いたのが「鉄の女」マーガレット・サッチャーです。


EC加盟当初からイギリス国内では加盟条件を巡って強い離脱意見が存在していて、1975年には国民投票を実施しているんですね。
結果は加盟支持だったんですが、サッチャー首相自身は「欧州懐疑主義的」だとか言われていて、ECの中でのイギリスのポジションっていうのは、ずっと微妙だったみたいなんですね。


首相に就任してから、なにかと露出が増えることに対応して、ダイエットをしていたっていうエピソードも知られている「鉄の女」のサッチャー首相です。
強い信念を持ったリーダーシップと、聡明なバランスの人でもあったんでしょうね。


1990年の第3次まで首相の座を務めていたんですが、新たな税制を導入して求心力を失って、イギリスは「ERM(欧州為替相場カニズム)」に参加することになってしまって、辞任します。
サッチャー首相自身は反対していたメカニズムだったんですね。


評価が2分されることで知られるサッチャーさんですが、首相を務めていた10年間、イギリスの経済状況は比較的安定していたとされています。


ダメなものはダメっていう「鉄の女」の部分に反発する人がいるのもまた、政治の世界の当然なんだろうとは思います。国民からの人気がない政策だとしても、国としてはこうしなければならないっていう信念を押し通し続けた人だったんですね。

 

 

 


サッチャーさんが辞任した1990年からは同じ保守党のダークホース的なジョン・メージャー首相が後を継ぎますが、「理念無き政治家」と言われて人気が無かったみたいなんですね。


メージャー首相自身には何の責任もないイギリス発祥の「BSE狂牛病)問題」もあって、総選挙で惨敗を喫して総辞職します。


メージャー政権期の1993年に「EC(欧州共同体)」は「EU欧州連合)」になっています。


1997年からは労働党トニー・ブレアゴードン・ブラウンが首相の座に着きます。


2009年になるとポンド安、金融危機が深刻になって、地方選で労働党は次々に議席を失うことになって、ブラウン首相は辞任を余儀なくされます。


デーヴィッド・キャメロンが首相になった2010年から保守党政権に戻るんですが、この間もずっとイギリスは親EU派と反EU派の勢力、そしてそのイデオロギー的地盤もあっちへ行ったり、そっちへ行ったりしていたみたいなんですね。


移民問題の他にも、食パン一斤の値段を知らないとか、そういうところを突っ込まれて人気の無かったキャメロン首相は、次期の首相は目指さないっていうことと、EU離脱国民投票実施を公約します、っていうかさせられます。

お坊ちゃんってことなんでしょうかね。


で、その国民投票の結果、キャメロン首相自身の考えとは逆に、EU離脱派が勝利したことで、結局、首相を辞任しています。


2016年から首相の座を引き継いだテリーザ・メイサッチャーさんに次いで2人目の女性首相ですね。
日本の女性政治評論家なんかには期待する声の大きかった人です。


自分自身ではEU残留に投票したらしいメイ首相なんですが、国民投票の結果を支持して、EU離脱を遂行することを明言します。


イギリスのEU離脱ブレグジットについてはもうこの辺りからかなり混迷していて、離脱交渉は捗りませんでしたね。
離脱条件に対してイギリス世論はなかなか納得しなかったんでしたね。


やっぱりっていうか、結局イギリスはEUを離脱しないんじゃないの。そうだよねえ、っていう無責任な世界世論もあったんですが、離脱交渉が進展しないことからメイさんは首相を辞任します。
このメイさんも「欧州懐疑主義」だったって言われていますね。


そうした正直だったように思えたメイさんから2019年にイギリス首相の座を引き継いだのが、ブレグジット推進派のボリス・ジョンソン


その積極的なブレグジット推進運動に対して、当時のアメリカ大統領バラク・オバマが残留を求めたときに、「オバマにはケニア人の血が入っており、反英感情がある」っていう発言をして、なんだろうこの人、って世界的に思われた人ですね。


ホンキでそんなことを思っていたのかどうか分かりませんが、日本の政治家にも有りがちな「考えの足りない行き過ぎたリップサービス」なんじゃないのかなって思います。
ポピュリズムって言われる由縁ですね。


「イギリスのEU離脱について疑う人、悲観的な人、悲しみに暮れている人は間違っている」
っていうことで、ブレグジットに向けて積極的に動いていたようなんですが、実際には次々に離脱が延期されていきましたね。


EU離脱を現在の期限である10月31日から延期するくらいなら溝でのたれ死んだ方がましだ」
とか、なんていいますか、首相にあるまじき言動で知られた人でしたですよねえ。ボリス・ジョンソンさん。


イギリスがEUを正式に離脱したのは2020年2月1日。

 

 

WHOがコロナパンデミックの宣言をしたのが2020年1月30日。


奇しくもイギリスのEU離脱はコロナパンデミックと軌を一にしている流れなんですね。


コロナ禍が無ければもしかすると、人気が保てたかもしれないジョンソン首相ですが、自身が感染した経験者であるにもかかわらず、コロナ禍の中でのパーティーを複数回行っていたこと、外交での不手際が取り沙汰されたこと、不適切と思われる閣僚任命だとか、いろいろと問題を指摘されて、辞任する閣僚も出て来ちゃって、自身が辞任に追い込まれます。


ジョンソン首相の行動には、同時期のトランプ大統領の言動もからめて、世の評論家たちからは否定的にポピュリズムっていう言葉が使われていました。


そして、2022年9月6日に3人目の女性首相となって、エリアベス2世から最後の任命を受けたのがエリザベス・トラス首相。


トラスさんはジョンソンさんとは違った方法でのポピュリズムだって言われていて「45%の所得税率の撤廃案」だとかを掲げていたんですが、10月に撤廃。財務相を解任。さらに「法人税引き上げの中止」を撤回。


「わたしは、これまでの過ちについて責任を認め、謝罪したい。光熱費の支払いや高い税金に直面している人々を助けるために行動したかったが、あまりに度が過ぎ、あまりに性急だった」


っていうことで、10月20日、首相就任から45日で辞任っていうことになりましたね。


新しい首相になったスナクさんにはポピュリズムっていう評価はされていないみたいですけど、ブレグジットの混乱が治まったわけではないイギリスですから、難しいかじ取りが要求されていくんでしょうね。


EU28か国から自由に入って来ていた移民問題


EU28か国で決めたルールに縛られたくない。


イギリスの出口、ブレグジット


誇り高いイギリスを取り戻そう。


やってみたけど、なんか違う、ような、感じがしないでもない、ような。


ってところがあって、ブレグジット以来、必要となった国民の人気取り。ってことでもないんでしょうけどねえ。


日本では悪い方の印象しかないポピュリズムなんですが、反エリート的な考え方、運動っていうのが本来的な意味なんだそうで、必ずしも批判されるべきものじゃないってことなんですけど、なんかね、イメージとしては根拠なく理想的なことを言っているような印象が強いですけどね。
単なる人気取り政策。


狭義でのポピュリズムとは違うんでしょうけれど、ずっと昔からある「パンとサーカス」っていう言葉もあるんですよ。古代ローマの政策なんですね。


権力者が市民に食べものと娯楽を無料で提供することによって、政権に対する批判を抑え込もうとする政策。


これは戦後の日本に対して行われたGHQの「3S政策」っていうのに通じるところもあって、中央集権ではずっと使われている手法なんだろうなって思っちゃいますね。


3S政策」っていうのは、Screen(映像鑑賞)、Sport(プロスポーツ観戦)、Sex(性産業)を用いて日本人の関心を政治に向けさせないようにする愚民政策だったそうなんですね。
愚民ですよ、愚民。


つまり、個人こじんが、自分のアタマで考えて政策や権力を判断するんじゃなくって、ただ従うように仕向ける。


みんなを「愚民」にした方が政策を実施しやすい、っていうことなんでしょうね。


海外在住の日本人の発信を見たら、今の日本人ってコレなんじゃね? っていうのがあって、ん~、って思ってしまったんでありました。


個人的になんですけど、テレビを捨てた理由ってこの辺にあるような気もするんですよね。
戦後の愚民政策を引きずっているようなメディアの現状。っていうのは言い過ぎかもですけどね。

 

 

 


瀬戸際って言われていた大臣は交代したみたいですけど、そもそもってことを考えますと、なんでああいう人が大臣ポストに収まってしまうのか。その前段として、なんで議員さんに当選しているのか。
一部の人ってことじゃなくって、ほぼ全員が、自分も含めてってことですけど、やられちゃっていませんかね。


ポピュリズム」「3S政策」「愚民政策」「パンとサーカス


ムツカシイところはよく解りませんが、そろそろバラエティ一色のメディアって終わってもイイんじゃないでしょうかね。
代理店制度も、もうイイんじゃないの?


なんだかガックリの日本の、きょうこのごろでありますよ。


EU、ヨーロッパ、イギリスのことじゃなくって、大丈夫なんでしょうか、日本。


愚民っていうのは、自分で考えない人のことなんだろうと思います。