ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【京風ラーメン】 京風ってなんなん? っていう京都人の反発も分かる気もしますが

<“天下一品”から始まったんですが、“生粋の”京都人の腹は赤々と燃えていたのでした>

食べ歩きなんてことをね、楽しみにしていた人も多かったと思うんですが、まだですね、ニコニコとお店巡りできるようにはいきません。


なんだか、悔しいような悲しいような、そんな気持ちが続いております。


元気にやっておられますか?


詮のない世の中ではあります。まあ、ちゃんと食べてですね、クヨクヨ、イライラせずに暮らしてまいりましょう。


“京風”ってことについてです。


ラーメンの話なんですが、京都出身の彼は“天下一品”のラーメンが嫌いです。大キライ。
なぜならば「えげつなく濃い」からだそうです。

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でも天下一品って“京都ラーメン”ってうたってますけどね。


ラーメン通というわけでもありませんので、ラーメンをレンジ広く比較できないのですが“天下一品”のラーメンは確かに濃いです。スープ、ねっとりな感じです。


個人的にもやっぱり苦手です。


でも、大好き! 止められん。という人も知っています。


たしか“あっさりスープ”もあったような記憶ですが、いずれにしても評価がハッキリ別れるのが“天下一品”のラーメンですよね。


濃いめのスープこそがラーメンの醍醐味でしょ。という天下一品バンザイ派。
あんなの濃すぎてラーメンとして認められません。という天下一品否定派。
両方居ます。かなり前からね。


まあ、それが本来の評価なんだと思います。万人受けするラーメンなんて、メディアの作りだした幻想だと言えるのかもしれません。


みんなが正直に評価しているからこそ、ハッキリ別れている現状。


そもそも、いかにラーメン好きだとしても、毎回同じラーメンを食べるっていう人の方が少ないでしょ。いろんな味、いろんなメニューがあるからイイんです。楽しいんです。


天下一品さん頑張ってください。

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ただ、彼の不満は天下一品ラーメンの看板を通り過ぎてからも収まらないようなのでした。


昼間です。素面です。
まあ要するにいつものこと、なんであります。


彼の言うところによれば、京都人と名乗って良いのは「洛中の人だけ」だそうです。


彼は下京区というところの出身で、バリバリ洛中の人。なので“本物の京都人”
この話はしょっちゅうしていて、周りからスルーされてばかりいるのですが、ちっとも気にせず繰り返し主張しておりますね。


彼のほか、周りの人間に京都出身の人間はいないのですが、奈良と和歌山の出身者がいます。
奈良人と和歌山人は“本物の京都人”の発言に対して、特に意見は無い感じです。


でもノーリアクション。賛同している風でもありません。


「京都の奴はみんな、ああいう言い方する」


だそうでありまして、東京の人間には感知し得ない関西あるある、なんでしょうかね。


京都人、評判良くない感じ。

 


自分たちは違う。ああいう言い方はしない。
“いけず”っていう評価も奈良人と和歌山人は京都人じゃないから、直接的な被害を感じていない、ということなのかもしれません。


東京にも、三代続いてなきゃ江戸っ子とは名乗れねえよ! なんてことを言ったりする御仁もまだ居られます。


お前が江戸を威張るんじゃない! ってところなんでありますよ。
でも一定数居ます。


新宿の呑み屋さん辺りでそんなことをシャカリキになってわめいているご本人の住居が江戸の町に入っているかどうか微妙、ということがよくあります。


江戸の町は八百八町といいますけれども、凄く狭いエリアで、今の23区の範囲よりかなり狭いんですよね。


新宿なんかは江戸の外。


そもそも新しく出来た宿場だから新しい宿で新宿なわけですからね。四谷大木戸をくぐった江戸の外です。


東京は江戸城跡が皇居として残っていますが、常に様変わりし続けていて、江戸の面影どころのレベルじゃなくって、平成の顔さえ変わりつつあります。


大都市はどこでも似たような感じでしょうか。


誰も昔の栄華を偲ぼうなんてしていられない現状です。意味も感じられません。


話はズレますが、ここで言っておきますと、江戸五街道ってありますよね。
“専門家”でも東海道日光街道奥州街道中山道甲州街道が「日本橋を起点として」整備されてとか言っている人がけっこういらっしゃるんですが、


チャイまっせ!


江戸五街道の1つ、甲州街道江戸城半蔵門を起点とした街道でっせ。日本橋起点じゃないです。
古地図見たら一発で判るってもんなのに、とにかく日本橋を起点として五街道を統一したいというアカデミックなプレッシャーでもあるんでしょうかね。知らんけど。


最近読んだ本にもそう書いてありましたもんで。はい。

 


天下一品ラーメンの嫌いな彼の話です。


スープが濃すぎるからキライという天下一品の京都ラーメンなわけでありますが、彼にはもっと許せないラーメンがあるんです。
いつもそう言っておりますです。


それが“京風ラーメン”


“あかさたな”とかありましたね。最近見かけませんが、一時期都内でも何軒か見た気がします。


食べたこともあるような、ないような、そんなおぼろげな記憶です。
味は普通だったような。。。

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彼は息巻くわけです。


「京風とかいって、それってなんなん?」


彼によれば“あかさたな”は名古屋が本社のラーメン店みたいです。


それでイイんじゃないの?
名古屋だから、京都じゃないから“京風”ってことなんじゃないの? そんなに気に障るトコある?


こんな理屈は“本物の京都人”には通じませんね。


“あかさたな”のほかにもいくつかありましたね“京風ラーメン”。でも最近見かけなくなった気がします。
“本物の京都人”からクレームでも付いたんでしょうか。


まさかそんなこともないでしょうけれど、昭和の時代からずっと、ラーメン店の盛衰は続いておりますね。


家系とか、トラ系とか、流行りはいくつもありました。


“京風ラーメン”もそうした中の一つなのかもしれません。でもまあ、流行り、というほどではなかったんでしょうかね。


京都以外の土地の食品や品物を“京風”と呼ぶのは「京都」という土地のイメージを借りたいという商売の工夫なんでしょうから、むしろ誇りに思っていればイイのでは?


と思うんでありますが、そうはいかないらしい。
なんででしょう。


洗練されていて、控えめでおごそかでさえある「京都」というメタファーに乗っかっているラーメンは、アッサリ味のシンプル系、なんですよね。
味の好みは別の話として。


でも“京都ラーメン”は濃い。


何軒か食べてますが、天下一品のラーメンだけじゃなくって、たいていスープの味濃いです。ちっとも控えめじゃないです。


濃厚な“京都ラーメン”こそが京都を名乗って良い地元のラーメンなのであるという「京都人」にとって、あっさり系の“京風ラーメン”には京を名乗って欲しくない。


「京風?」「なんなん?」

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ということなんですが、実はこれ、ラーメンに止まらないみたいですね。
彼だけじゃない。


平成16年、2004年から社団法人京都府食品産業協会が【京都吟味百撰】というのを選定しています。


お客さんに「ほんまもん」を届ける、というのが目的らしいです。
要するに“京風”っていうのは、


「なんなん?」


どころではなくて、


「にせもん」


っていう判断があるみたいですね。


「にせもん」というまでではないとしても、“京”を名乗って欲しくない、という強い気持ちがあるんでしょうね。


そんなもんを、そんな味を“京風”などと名乗ってもらっては本家本元として、黙っているわけにはいきまへんなあ、って企画。


“いけず”???


でもこれ、残念なことに希望者が申請して認定される仕組みのようです。
始めてからそこそこの年数、15年以上が経っていますが、例えばお茶は令和3年春時点で【京都吟味百撰】に入っていません。
“京都”を代表する食品だと思いますけれど。


地場産業振興というのはとても大事な事業だと思いますし、伝統を守ることは、これからますます必要になってくることだと感じています。


京都は紛れもなく世界レベルの観光地。


なんとか盛り上がって欲しい気はします。【京都吟味百撰】ね。

 


ただ、なんといいますか「京風って、なんなん?」という意見を前面に出してしまってはイケないように思いますね。


産業的に他の地域と横のつながりが望めなくなりますし、京都を中心とした横断的なインバウンド施策がとりづらくなってしまうんじゃないでしょうか。


「ほんまもんちゃうわ」


といって排除する方向ではなく、もっと客の舌を、目を肥やしていく算段を付ける工夫を大事にした方が建設的に思えます。


社団法人京都府食品産業協会さん。コンセプトとして、京都の価値を決めるのが京都であるという運用に理不尽さがありはしませんか?


「わたしが京都」というベクトルではなく「さすが京都」と、京都以外からいわれてこそのステータスなんじゃないでしょうかね。


食べものの中でもラーメンは全国的に栄枯盛衰の激しい業界ですし“京風”が「ほんまもん」でないことは、“風”と名乗っている時点で“京風”側が認めていることですからね。


「ほんまもん」の伝統の食は守っていって欲しいと思います。


ただ、そのコンセプトが、らしくないです。スマートさが感じられません。
利益のためではなく、客の満足を引き出したいというコンセプトであれば、伝統の魅力を伝える工夫を感じたいところです。
周りを批判するのではなくてですね。


ちと噛みついてみました。はい。


“京都ラーメン”はガッツリ濃い味です。
でオッケーだと思います。


“京風ラーメン”はあっさり味の“京風”のままでいいんじゃないでしょうかね。

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アフターコロナの京都は、あきらかにこれまでの観光施策とは違ったインバウンド対策をして、世界に日本の雅を売って欲しいです。


ずいぶん前の「そうだ、京都行こう」という空気感は、排他的ベクトルの中では維持できそうにないように思えますよ。


誇りは大事です。“京風”にもいろいろあって、有象無象がいることも事実でしょう。


そういう商売もあります。


でもまあ、そこは日本人的なオトナ態度でお願いいたします。


って誰に言ってんの?


ん? 天下一品は苦手ですって話?


ちゃうわ!


おあとがよろしいようで。


それもまた、ちゃうわッ!

 

はい~。。。

 

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