ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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酒呑みの食いしん坊、メタボはイヤだけどガマンは嫌い。

【米中会談】と【巣ごもり需要】と【エバーギブン座礁】と【マルボロ】と

<米中のやり取りは緊迫しているようでも 世界はどうしようもなくつながっています>

外務担当者に求められるのは「演技力」「演出力」かもねえ、という話です。
茂木さ~ん。しっかりやってねエ。


2021年3月18、19の両日、極寒のアラスカ州アンカレッジ、キャプテン・クック・ホテルで「米中高官協議」が行われましたね。


お互いのホンネをぶつけあった、と、ニュース的に盛り上げるメディアが多い一方で、対話はアジェンダから少しも外れたものではなく、中国、アメリカ両国ともに、自国内に向けたパフォーマンスの域を出ていない、と冷めた見方をしている記事も見受けます。


参加したのは、楊潔篪国務委員、王毅外相とブリンケン国務長官、サリバン大統領国家安全保障担当補佐官。


確かに激しい言葉の応酬がありましたが、取材陣を何度も呼び戻してのメディア向け意見表明という側面は否めませんですね。


人権問題としての新疆ウイグル自治区チベット自治区、そして香港、台湾についてアメリカが懸念を示せば、中国としても「ブラック・ライブズ・マター」を持ち出してくるのは必然でしょうし、人種人権問題に関して、世界に胸を張れる国なんてないのかもしれません。
広くとらえれば、日本の女性蔑視発言なんかもここに入ってくるんじゃないでしょうか。


米通関の新世代通信の5Gや宇宙通信技術に関しては「敵対的競争」で、産業経済に関しては「競争的依存」なのが現実ってことになるんでしょう。日本は全然からんでいないようにみえます。


世界の工場として一気に発展した中国ですが、今や中国の生産物に依存していない国はない、といえる様相を呈しています。
コロナ禍で日本にマスクがなくなった時、医療用も含めて日本のマスクのほとんどが中国産であることを思い知った経験は極新しいものですからね。食品についても同様です。


アメリカもそこは同じようなんですね。中国なしには生活が成り立たない。


世界各国同士の物品流通。
今、世界的に急速に問題となっているのが「コンテナ不足」らしいです。
日本では大きく取り上げられることのないニュースですが、かなり深刻なレベル。


コンテナ船の運賃は2020年から値上がりを始めて、2021年初頭では3倍にもなっているそうです。


なんででしょ?


アメリカ、海運の一大物流拠点であるロスエンジェルス港、隣りのロングビーチ港に、巨大コンテナ船が荷降ろしの順番待ちで、数十隻が滞留している状態が続いているらしいんですね。


ここでも原因はやっぱりコロナ。


感染者数が世界で一番多くなってしまったアメリカも、ご多分に漏れず “巣ごもり生活” です。家庭用品などの “巣ごもり需要” が急拡大してコンテナ輸入が増大しました。


それに加えて、ロスエンジェルス港、ロングビーチ港で働く作業員、ドライバーにも多くの感染者が出て、船から降ろされる荷物をさばき切れない状態が続いているとのことです。


海の上にコンテナが浮かんだまま、輸出する側に戻って来ないんで、自然、コンテナ不足になっているわけです。


今のところ解消の目途は立っていない。


ロスエンジェルス港、ロングビーチ港に入ってくる荷物の多くは中国からの輸入品。


激しくやり合っているようではあっても、輸出入ではお互いに強い依存関係であることは明らかなんですね。
「競争的依存」です。


さらには、世界のコンテナの90%以上は中国製だそうです。中身もその入れ物も中国製なんですね。


世界はどこも、構造的に中国に頼り過ぎ。


コンテナ需要の急増はコロナ原因であることから、あくまでも一時的なものとして増産は望み薄、なのかもしれません。


輸出国にとっては、物品を用意していても、それを入れて運ぶコンテナが海外から帰ってこない状況が続いていて、日用品を含めた多くの物品が輸出できていないわけです。


輸入国側は巣ごもり需要ですから、需要と供給のバランスからして、物の値上がりはすぐそこに来ているのかもしれません。


そこへもってきて、2021年3月27日。コンテナ運搬船エバーギブンのスエズ運河座礁事故です。

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しかしまあ、コンテナ船の大きさにはビックリさせれますよね。凄く大きい。


座礁してスエズ運河をふさぐ形になってしまって、数十隻の大型コンテナ船も通れない状態がなかなか解消されませんでした。


エバーギブンは全長400m、船幅59mの22万トン。サッカーコート4枚分。
積載量は2万388TEUだそうです。


TEU? 聞きなれない単位ですが、これは貨物容量のおおよそを表す単位なんだそうです。「twenty-foot equivalent unit」「20フィートコンテナ換算」
20フィートは約6mですから、長さ6mのコンテナ、20,388個分の積載量ってことになります。


世界最大級のコンテナ船だということですが、スエズ運河を往きも戻りも出来ずに海上に停泊している他のコンテナ船も相当に大きい船ばかり。


スエズ運河でも、アメリカの港と同様にコンテナが停留してしまっていることになってしまいました。


確かに巨大コンテナ船であることは間違いないでしょうけれど、たった1隻の座礁ですべての船舶が航行できなくなってしまうというのは、スエズ運河脆弱性そのものを表しているといえそうです。


エジプト側もスエズ運河の拡張工事を随時進めてはいるのかもしれませんが、世界の海上運輸大型化に追い付いてはいないんでしょうね。


世界の日常生活のアキレス腱が意外なところにあるということを、世界中が改めて考え直さなければいけないタイミングなのかもしれません。


コロナが気付かせてくれた世界的なつながり。そしてその脆弱性


スエズ運河はその代表的なものの1つでしょう。


日本時間の3月30日のニュースでエバーギブンが6日ぶりに動き出したと報じられましたね。スーパームーンのおかげらしいです。月の潮汐力。結局お月様頼りかよオ!


でも、スエズ運河の一日の運航キャパの数倍の船が待機しているらしいですから、落ち着くまではまだかかりそう。コンテナの中身に消費期限あれば、アウトになってしまうものも出てくるんでしょうね。


動き始めたとなればそれ以降のニュースは聞こえてこないことになります。日本のメディアってそうです。ニュースソースの選択、納得いかんこと多いです。


ちなみに、スエズ運河には船乗りたちの間で使われている別称、といいますか愛称があるんだそうです。


それは「マルボロ運河」


運河をスムースに通過するには、スエズ運河のスタッフが好んでいる「マルボロ」を握らせる必要があって、それは歴史的に続いているんだそうです。


マルボロ運河」
どうなんでしょう。エバーギブンの船長さんは、今回の座礁を早く解決するために、いつもより多量のマルボロを持っていたでしょうか。


マルボロは、アメリカ、ニューヨークのフィリップモリスの人気タバコです。ある意味、かつてのデファクト


マルボロマンのポスターはしきりにアメリカ映画に登場していましたですね。


日本で作られたパナマ船籍エヴァーギヴン号は、中国で作られたコンテナに様々な物品を詰め込んで、中国からオランダへ向かっている途中のエジプト、スエズ運河座礁。その早期解決に向けて役立つかもしれないアメリカのタバコ、マルボロ


世界は、イイに付けアシキに付け、好むと好まざるにかかわらず、混然一体なんですね。


世界中のエライ人たちの、より一層の相互理解を望みます。
独り勝ちなんて、あり得ませんよ。と思うです。


マルボロマンの、あのデッカイ看板とか、まだ健在なんでしょうかね。今のアメリカで。。。