ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【たっこニンニク】田子町って たこまち じゃなくって たっこまち です

< ニンニクの里 田子町のニンニクは 福地ホワイト六片種 >

岩手県盛岡市から国道4号線を北上していきますと、30㎞ほどでしょうか、岩手県「一戸町(いちのへまち)」に着きます。


「戸」っていうのは馬の牧場のことを言うんじゃないかって説があるみたいですが、確かなことは分かっていないらしいです。
近隣に「戸」の付く土地がいくつもあります。


有名なのは海辺の街、青森県八戸市(はちのへし)」ですよね。


この辺りは、今の県政とは関係なく、昔の地域ゾーンとして1つだったんでしょうね。


一戸町からさらに4号線を北上していきますと岩手県二戸市(にのへし)」
続いて青森県三戸町(さんのへまち)」


四戸はないみたいですが、青森県「五戸町(ごのへまち)」「六戸町(ろくのへまち)」「七戸町(しちのへまち)」


七戸町からは東北新幹線に沿うようなルートで南側に下っていくと、青森県八戸市
八戸市から国道340号線を南下して、一戸町の東側まで来ると、岩手県九戸村(くのへむら)」
四を除いて一から九まであるんですね。


四戸っていうのも昔はあったかもしれないそうなんですが、それも確かなことは不明みたいです。

 


で、三戸町青森県三戸郡にあるんですが、三戸郡には「三戸町」「五戸町」「田子町(たっこまち)」「南部町」「階上町(はしかみちょう)」「新郷村」があります。


前置きが長くなりましたけれど、ニンニクの里、田子町っていうのは青森県三戸郡っていう内陸部にあるんですね。


ニンニク料理って餃子だとかニンニクラーメンだとかガーリックなんちゃらとか、わりに好きで食べますけど、居酒屋メニューで時々あるのが「ニンニクの蒸し焼き」だとかのニンニク丸ごと、そのままの食べ方。


ホクホクで旨いのに出くわしますと、これって自分でも作れそうだなってことでスーパーの売り場を覗いてみたりするんですが、「田子ニンニク」ってめっちゃ高いです。高級ニンニク。


中国産のニンニクは束になって売っていて、3球とか5球で100円ぐらい。
国産のニンニクは球が大きくて1球で200円ぐらいでしょうか。


田子ニンニクは置いてあることも少ないですが、1球で500円ぐらいしますね。もっと高いのもあります。


んひょ~ってことで、中国産のニンニクを買ってくるんですが、やっぱりね、お値段分の味わいです。


安いよ~ってことで5kg、とか10kgとかの大袋もありますけれど、そんなには食べきれませんよ。


で、ニンニク1球、丸ごとの蒸し焼きは、食べたいときに食べられるってもんじゃないっていう感じです。


なんかね「ニンニク信仰」みたいなのがありましてね、疲れを感じると、食べた方がイイかなって思っちゃいます。


ビタミンC、ビタミンB6、マンガンが豊富に含まれているニンニクは、疲労回復、血液サラサラ効果、冷え解消、免疫力アップとかね、実際にイイ効果が期待できる食べものらしいですからね。


でもニオイがねえ、とか言いながら、みんなけっこう好きですよね。


日本の禅寺では門前に「不許葷酒入山門(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)」って大書きしている所もあります。


酔っ払いはもちろん、酒を山門の中に持ち込んじゃいけませんっていうのは分かりますが、「葷(くん)」って何でしょう。


五葷(ごくん)」といって、ニラ、ネギ、ニンニク、ラッキョウ、ショウガを言うんだそうです。


臭いから、じゃなくって、それを食べると色欲が出てきちゃうし、怒りの感情を生んでしまうから、なんだそうです。正式な精進料理にはニラ、ネギ、ニンニク、ラッキョウ、ショウガって入らないんでしょうね。
修行するのには余計なパワーをもたらすってことなんでしょうから、やっぱり身体にイイんだろうと思われますね。

 


町中華にはニンニク抜き餃子なんてのもありますけど、やっぱりね、人に会う予定のない時とか、会社帰りだとかにはニンニクたっぷりの餃子の方が旨いですよね。
ビールのアテには定番中の定番でしょ。

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ニンニク料理って世界的に普及していていますよ。健康の基ですからね。


世界の健康に貢献しているのって圧倒的に中国産のニンニクで、世界流通の80%を占めているんだそうです。


ところが、ニンニク料理人気の高いブラジルでは、ほぼ100%が中国産じゃなくって「トシキ・ニンニク」
なにそれ? って感じなんですが、カルロス・トシキって人が開発したブラジル独自の品種だそうです。


ん? って思った人、そうです、そなんですよ、その通り。
あのカルロス・トシキなんです。


♪君は1000%


って歌ってた「オメガトライブ」のボーカリストだった人です。


日系ブラジル人ですね。
1983年にデビューした「杉山清貴&オメガトライブ」から、1985年に杉山清貴が抜けて、新たにメインボーカルとして加入したのがカルロス・トシキ。1986年のデビューです。


1991年までオメガトライブ、1995年まで日本でのソロ活動の後、ブラジルへ戻ったカルロス・トシキは、48歳で国立大学に入学。農業を勉強して、独自にニンニクを開発したんだそうで、今はブラジルのニンニク王!
凄い変身ですね。


ちなみにカルロス・トシキの好物は、なんと「ピラニアの天ぷら」
世界にはいろんな食べものがあります。
ニンニク風味なんでしょか。ピラニア。


ブラジルとは違って日本には中国産のニンニクがどっさり入って来ています。


日本産だけを見てみますと、田子町を含む青森県が70%から80%を占めていて、国産ニンニク市場を独占しているっていう現状みたいです。


田子ニンニクが高くても売れているのは、正直単純に旨いから、なんですね。


気候環境に恵まれているってこともありそうですが、やっぱりね、地元、ニンニク農家の工夫と努力なんだそうです。


ニンニクは平安時代から食べられていたみたいですが、田子町でニンニクを作り始めたのは、わりあい最近のことで、1962年、昭和37年。
雑穀以外の農作物に恵まれていなかった田子町では、農閑期に出稼ぎをするのが当たり前。生活は不安定だったそうです。


そんな状況から抜け出そうと、農協の青年部がいろいろ情報を集めて模索していた。
同じ三戸郡の現在の「南部町」
ここは2006年まで、南部町、名川町、そして福地村に分かれていた地域だったんですが、そのうちの福地村。


福地村で栽培していた「福地ホワイト六片種」っていうニンニクが、意外にイイ商売になっているらしい。


ってことで、田子町の青年部員たちは、それぞれの親を説得して金を集めて、1万個のニンニク種を買ってきた。
勝負に出たわけですね。


なかなかうまくいかなかったそうなんですが、土地の改良から始めて、30年を迎えようかっていう辺りになってようやく質・量ともに日本一って言われるようになった。


ヤタッ! ってことでしょうね。


品種の名前になっている福地村、今の南部町でも盛んに作られているみたいです。


寒暖差の大きい土地で大事に育てられる「福地ホワイト六片種」はずっとニンニクの王座を守り続けていますね。
じっくりと熟成させた「黒ニンニク」も人気です。

 


土壌改良から始めて日本一のニンニク作りを成功させた田子町の青年部の伝統、みたいなことなのかどうか、田子町近辺には、むむっ! と思わされる名物があります。


「ジャッツ タッコーラ」


なんやねん。コーラって、あのコーラ? ニンニクの?
「ビックリ 田子の コーラ」で「ジャッツ タッコーラ」
田子ニンニクの粉末入り。
ん~。飲んだことはないですが、意外に人気みたいです。


青森県新郷村の「ドラキュラアイス」
はは~ん、ドラキュラってニンニク、ダメなんだよねえってさあ、アイスにニンニク入れちゃったの?
そなんです。無臭ニンニクらしいです。


滋養強壮に効果抜群のアイスクリーム。なので、1日1個にしておいてね、ってことだそうです。
黒ニンニクのもありますねえ。「ドラキュラ・ザ・プレミアム」


「田子ガーリックステーキごはん」

これはニンニクずくし。っていうか田子町のフルコース。


田子ニンニクばかりじゃなくって、田子町の畜産品、田子町の米を使った創作料理。
愛称は「ガリステごはん」


田子町に行って「ガリステごはん!」って注文すると、
「いらっしゃいませ~」ってまず出てくるのが「ジャッツ タッコーラ」


前菜として出てくるのが「9種類の創作ニンニク料理」
ん~。これは時期によって違ったりするんでしょうかね。とにかくニンニクみたいです。9つもある。
付いてくるみそ汁には、ニンニク入ってないそうです。


で、メインディッシュ「ガーリックステーキ寿司」


豚、牛、鶏肉をステーキ鍋で焼いて、用意してあるシャリに巻いてパクっといく。
トッピングの乘った9カンのシャリだそうです。


そんでもってデザートが「ガーリックアイス」
んはは。ニンニクです。田子町です。


ごちそうさま~って会計の時に「ありがとうございました~」って渡されるのが「ニンニク臭い消しのグミ」
グミにはニンニク入ってないんだろうと思います。


東京駅からだと新幹線で二戸駅、青い森鉄道で三戸駅、そこからはタクシーかバス。
ん~。なんだかんだで4時間コースでしょかねえ。


でも「ガリステごはん」いってみたい気はするんですがねえ。コロナ明けにね。


その前にやっぱり、町中華の餃子でしょかねえ。

 

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