ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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酒呑みの食いしん坊、メタボはイヤだけどガマンは嫌い。

【玉子豆腐】は冷たい茶碗蒸しなんでしょか 中国では『日本豆腐』と呼ばれているらしいです

<世界は不思議な食べものであふれている そもそも豆腐そのものからしてかなりヘンッ!>

十数年前でしょうか、居酒屋さんで自家製豆腐のちっちゃなブームみたいなものがありました。
あちこちの居酒屋さんで自家製豆腐。


風に吹かれて豆腐屋ジョニー”が出てきたころだったでしょうか。


独自のメニュー展開の出来る店に限ってのことなんでしょうけれどね。

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よく行っていた店のメニューには“自家製豆腐”と“自家製玉子豆腐”の2種類があったんですね。


しばらくすると“自家製玉子豆腐”だけになっていたんですが、板長に聞いてみると、


「いやあ、豆腐は手間のわりに、あまり出なくてですね」


ということだったんですが、


玉子豆腐は評判良くてですね、簡単ですから、続けていきますよ」


なのだそうで、まあ、食べるのが専門の酒呑みとしましては残念な気がしたのでした。


アテとしては“自家製豆腐”の方がイイです。


玉子豆腐も好きなんですが、酒のアテとしては普通の豆腐の方に軍配をあげたいです。


ただ、この話をしたときに初めて知ったんですが、


玉子豆腐の方が簡単なの?」
「はい、茶碗蒸しと同じですから」


ええ~っ! なのでした。


玉子豆腐が豆腐じゃないって、かなり大きなカルチャーショック。


いやあ、前からですね、同じじゃないと言いますか、豆腐っぽくはないよなあ。食感とか味わいとか違うよなあと思ってはいたんです。
いたんですが、大豆とか、全然関係ないですよ、豆腐じゃないですという事実は、触れてはいけないことだったんじゃないのかなあ。といったような残念感。


自分で作ったことはありませんでしたし、だいいち家で作ろうと思う一品ではないですからね。


にしても、茶碗蒸しと同じって? ん?
ふむむむ。


で、このことがトリガーなんでありまして、調べてみますと、


「豆腐みたいに固められた食品だから豆腐と呼ぶ」


というのがいくつかありました。


玉子豆腐以外に“ごま豆腐”“くるみ豆腐”“ピーナッツ豆腐”
くず粉なんかでゆるく固めた豆腐っぽい食品ってことなんですね。
玉子豆腐は出汁と玉子を蒸し固めて冷やしたもの。


なので、


「茶碗蒸しと同じですから」


ということだったわけなんですね。


ん~。茶碗蒸しとは全然違う感じですけどね。ただ冷やしてあるからという違いだけじゃないような。そういうふうに納得したくないだけなのかなあ。。。


小エビとかギンナンとか中に入れちゃったら冷たい茶碗蒸しに、なっちゃうのかなあ。。。


でも、この事実、誰でも知っていることだったんでしょうかね。
ま、そうなんでしょうねえ。。。


子どもでも知ってるよ、とか言われそうですが。
ずっと知らずに食べてきました。生きてきましたです。はい。


で、この時点で湧き上がってきた素朴な疑問があります。


豆腐って、


“大豆を茹でて絞って、豆乳とおからになって、豆乳の方に凝固剤、にがりを入れて固めた”


食べものですよね。


それって、どういう発想?
なんで大豆を絞る? そんでもってなんで豆乳を固めようと思ったわけ?
そう思いません?
カルチャーショックの意趣返し? ですかね?


豆腐って子どもの頃は興味のない食べものでした。味しないし。


で、だんだん大人になっていって、ある日気付いてみると好きになっている。
そういう種類の食べものってありますよね。大人の食べもの。っていうんでしょうか。


茗荷も子どもは苦手ですよね。豆腐に茗荷とか、大人って“ヘン”と顔をしかめていたはずなのに、冷奴に茗荷を乗っけてくれている居酒屋さんは、うれしい存在になっていたりします。


薩長軍の指揮官、大村益次郎は大の豆腐好きだったらしいですが、日本の豆腐が山口県の特産品ということでもないでしょう。


紀元前からあった、という記録があるそうですが、異説もいろいろあって、豆腐の起源って分かっていないみたいですね。


まあ、中国起源でしょうね、ってところしょうか。


豆腐って日本語でも中国でも、同じ漢字をあてていて、読みもだいたい同じトウフ。
中国人の言う“トウフ”の発音、ちょっと違うような気もしますけど、ま、通じます。字で書いても通じます。


案外こういう漢字って多くないらしいです。


中国から入ってきたんで、そのままトウフって名前のまま広まった。漢字じゃなくって食べものの豆腐の方ですね。


まあそうでしょねえ。異論ないです。


じゃあ、紀元前かどうかはハッキリしないみたいですが、昔の中国人はなんだって大豆を絞って、そんでもって絞って出来る豆乳の方を固めようと思ったのか。


まあ諸説あるんでしょうけれど、納得できる説が1つだけありました。


それは


“昔の中国人がモンゴルの遊牧民と触れ合った”


から。


「カルピス」の回でも登場しました、モンゴルの遊牧民


けっこう創意工夫の集団みたいです。


もしかすると、中国の発明とされている紙やら火薬やら、その辺りにも大きく関係しているのかもしれませんね。根拠なく言っていますが。はい。


遊牧民はずっと昔から馬乳や羊乳から、ヨーグルト、バター、チーズを作って食べていた。


ま、これは今も変わらずってところでしょう。


で、中国語でチーズは“乳腐”というんだそうです。

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お、近いです。漢字。“乳腐”“豆腐”
これでしょ。


馬や羊の乳の代わりに豆、大豆を使って白い液体にして、それから作ったチーズもどき。これが“豆腐”なのかしらん。


チーズっていえばヨーロッパの高原、みたいなイメージですが、いつごろ、どこで作られたものなのか分かっていない食品らしいですね。


ヨーロッパのチーズとモンゴルのチーズって、おそらく差はないんじゃないでしょうか。
ヨーロッパ高原の東側と、モンゴル高原の西側って、イッショじゃね!?


チーズは乳酸菌の活動によって、やがて固まっていくというのが古来の製法らしいですが、大豆を絞った豆乳はそのままでは固まらないんだそうです。


にがりをどこから持ってきたのか分かりませんが、塩の成分は、意外に山岳地帯にもあったりしますからね、偶然の出会いみたいなことがあったのかもしれません。

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じーまみ


人類が歩き始めるずっと前の古代は海底だった土地が隆起して、って山の中の塩田ってありますもんね。


海辺である必要はないってことです。
豆乳とにがりの偶然の出会い。


きっかけは、中国の漢民族の、とある食いしん坊が


「モンゴル人のさあ、チーズっていうの食べたらさあ、ンまかったからさあ、オイラも作ってみようかなあ」


っていうノリ。知らんけど。


で、いろんなことをいろんなもので試してみて、出来上がりましたア!
きっとこれですよ“乳腐”


と、ここで漢字に注目してみますと“豆腐”も“乳腐”も、字面に共通しているのが“腐”という字です。


あまりイイ感じの漢字じゃないですよね。腐るって字ですからね。食べものなのに。


“腐”という字の意味には“発酵”という意味もある、という説もあったりするんですが、“発酵”と“腐敗”エライ違いです。


発酵食品は健康ブームの前からありがたがって食べていますよね。洋の東西を問わず、そうなんだと思います。


納豆、味噌、ぬか漬け、チーズ、ヨーグルト。


発酵に反して、腐敗したら食べません。
栄養成分がどうとか、もう関係ないです。腐ったら食べない。


腐っても鯛、とか、ことわざだけのことですね。絶対に食べませんよ。


ところがこれもですね、調べてみますと実は同じことらしいんです。
“発酵”と“腐敗”


意図したものだったり、望まないものだったりの違いはありますが、どちらも微生物の働きによって食品が変化すること。


じゃあ、どう違うのか。


答え。同じです。


“発酵”と“腐敗”は全く同じ現象。


決定的に違うのは、人間にとって益になるか、害になるか。それだけ。


要は人類と微生物との付き合い方の差、ってことなんですね。相性。
関西人がよく言います。


「納豆って、要するに腐ってるんやん。そういう臭い、してるやん」


怪しい関西弁になってしまいましたが、そうです、その通りなんです。


でも、納豆は人間に益する変化だから“発酵”です。決して“腐敗”ではない。
“ナットウキナーゼ”


腐っているというのは表現として間違ってはいるんですが、大豆に起きた変化は“腐敗”でもあって、身体にイイから、人間にとってありがたいから“発酵”ということなんですね。


なので“豆腐”の“腐”は、そのまま“発酵”と捉えて良さそうです。


でもあれです。昔の豆腐がどういうものだったのか分かりませんが、チーズの代用品として考えたことはないですね。


まあね、もともとは代用品として通じるものがあったのかもしれませんが、ヨーロッパと東アジアと、その地域の食文化に合わせて変化して、今の状態になったんでしょうね。


現代のチーズと豆腐をならべて、食べて、似てる~、って人は居ないでしょう。


そもそも似てないし。


そんでもって、中国で今の豆腐に近いものが出来て、日本に伝わった。


他の食品や、文化と同様に、日本独自に変化浸透していった。


中国の豆腐って数回しか食べたことないですが、日本の豆腐と比べて、ちと硬い感じです。


そうして日本独自の豆腐になっていく中で、新たに生まれた豆腐が“玉子豆腐”ってことになるんですね。


玉子豆腐”は「豆腐もどき」
“豆腐”は「乳腐もどき」
“乳腐”は「たぶん、チーズと兄弟」


ってことなんじゃないでしょうか。


で、中国の豆腐といえば“麻婆豆腐”ですよね。“麻婆豆腐”に代表されるように、中国で豆腐は熱して食べる。


豆腐料理は熱して食べるのが中国風。

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日本は冷奴とかが人気で、そのままというか、むしろ冷やして食べる。
もちろんそればかりでなく、湯豆腐も人気です。


“麻婆豆腐”も食べますしね。


玉子豆腐”の豆腐もどきなんかも加えますと、日本の豆腐はバリエーション豊富です。


それで、なのかどうかは分かりませんが、中国では“玉子豆腐”のことを“日本豆腐”というんだそうです。


“日式豆腐”でなく“日本豆腐”


としている記述しか見当たりませんでしたが、ま、どっちもいうのかもしれません。


それと、豆腐というか豆腐もどきで中国といえば、外せないのが“杏仁豆腐”
これは正式に中国産の薬膳料理だそうです。


でも、香港にはナイヨ、という話を聞いたことがあります。シャンカン・メイヨーです。


全然話は飛んでしまいますが、香港、どうなっていくんでしょうね。


中国人と結婚して香港に引っ越した知り合いがいますが、元気にしていますかねえ。


玉子豆腐から、色々様々、アタマぐるぐるしてみました。

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チーズ、冷奴、玉子豆腐。それと茶碗蒸し。


並べてみることは無いでしょうけれど、人間っていろいろ工夫して生きてきているんですねえ。


むちゃくちゃやっているようでいて、ジャンクではないです。


じっくり味わいましょう。いろいろ。