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【丹波の黒豆】身体にイイことばっかりの黒豆 なぜ丹波ブランドが最高峰とされるのか

<名前としては誰でも知っている丹波 実際問題どういう土地なのか調べてみた>

先日、コロナ禍でずっと営業自粛、休業していた居酒屋さん、オカミさんからメールが来ました。
「来週の火曜日、そっとリハビリ営業いたします。5時から8時までです。そっとお立ち寄りください」


そっとって、なんなん? 


気持ちは分かりますけれど、なんかねえ、禁酒法時代のバーみたいな気分なんですよね。店の側も、客もですね。


L字カウンター8席のみの小さな居酒屋さん。コロナ対策として5席での営業です。
ちょっと顔を出してきました。そっとね。


東京に3度目の緊急事態宣言が出される直前でした。

 


代り映えのしない3度目の緊急事態宣言。この先どうなっていくんでしょうかね。まったくもって、分かりません。お役人さんたち、思考停止かも、です。


そうしたコロナ禍での臨時の、1日だけの「リハビリ営業」ですから、酒は普通にありますが、アテは少数少量のみの用意ということでした。
まあ、もともとこの店の客は酒呑みばっかりなので、そんなにアテにうるさい人は居ません。男女ともに。
そういう居酒屋さんです。


お通しはナシ。いつもナシです。酒だけ呑む人も少なくないです。


で、この日は、オカミさんの「ご無沙汰ご機嫌伺い」ということで、小鉢のアテがサービスで出されました。
珍しいです。


小鉢の中は何だろうと勢い込んで覗いてみますと、煮豆、なのでした。黒光りしてます。


「ああ、黒豆。丹波の黒豆なんですよ。見事な艶でしょう。うちの叔母が京都でね、贈ってくれるんです」


ふううん。丹波の黒豆、ですかあ。
と、しげしげ眺めながら、ふと考えました。


丹波の黒豆って名前は知っていますが、これまで食べたことがないかもしれません。


黒豆自体はありますよ。何回も食べたことあります。でも、今、目の前の丹波の黒豆はないかもしれない。


なんでそう思うかと言いますとですね、デッカイですよ一粒一粒が。一回り大きいです。それと表面にシワがなくって、パンパンな顔してます。ツヤツヤです。
すぐに箸を付けちゃいますね。


旨いです。酒のアテの甘さとして、オッケーなのでした。甘いということに関してはしっかり甘いんですが、ひと粒噛みしめますと、甘さ以外の豆の旨さ、本来の豆の旨い味を感じます。甘さがしつこく残らない。


先に入っていた顔見知りの女性客がこっちを見ずに説明してくれました。この人は兵庫県出身。お変わりなく何よりです。


「希少なもんなのよ。ホンモノの丹波黒だから。手作りらしいしね。買ったら高いのよ、これ」


高いんだったら、まず間違いなく今まで食べたことないです。丹波黒って初耳だし。高価な煮豆なんて買いませんよ。


で、ほほう、丹波黒ってんですかあ。っと感じ入りまして、帰ってからすぐに調べてみました。
農林水産省の「うちの郷土料理」「京都府 黒豆煮」にテカテカの黒豆の写真がありますねえ。

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出典:農林水産省

公益財団法人 日本特産農作物種苗協会【道府県における黒大豆、落花生種子の生産・供給】という2018年のデータがあります。

 

道府県における」っていうんですから、東京都では作っていないんでしょうね。


6種類の黒大豆があげられています。
・北海道「いわいくろ」
・長野県「信濃黒」「玉大黒」「華大黒」
京都府「新丹波黒
兵庫県丹波黒
岡山県「おかやま黒まめ」
・福岡県「クロダマル」


居酒屋の女性が言っていた「ホンモノ」っていう言葉からすると、兵庫県の「丹波黒」ってうのがそれなんでしょうか。


京都の「新丹波黒」っていう名前からすると、兵庫県の「丹波黒」を品種改良したのが「新丹波黒」って感じがしますね。


実際にはどうなのか分かりませんが、あれって思ったのは、丹波って京都じゃなかったっけ? っていうことです。


で、これも調べてみますとですね、なんと「丹波」って京都にも兵庫にもあるんでした。


かなり古い地名らしいです。


古代の「丹波」っていうのはけっこう勢力を持っていた国で、今でいえば京都の中央部から北部辺り、兵庫県の東辺に大阪の北部も少し含んでいたエリアが「丹波」だったらしいです。


奈良時代の初期には「但馬国」「丹後国」が分離して3つに分割されているようですが、あくまでも勢力の中心は「丹波」だったみたいで、今でも地元の人たちは「丹波」という名称にかなりこだわりがあるようですね。


京都人が京都という名前に持っている誇り、矜持、プライドより時代的に古いです。
なんか、お気楽極楽に「丹波」とか言っちゃいけないのかも、です。


時代が中世に入って都が京に定まってからも「丹波」はけっこうキープレイスです。


足利尊氏が挙兵したのが丹波の篠村、現在の京都府亀岡市。そして、あの明智光秀の居城が丹波亀山城です。
山間の土地でありながら、軍事的にも要衝の地ってことだったんでしょうねえ。

 


江戸時代になると「丹波」としてまとまった支配におかれることはなくって、丹波亀山藩、園部藩、綾部藩、山家藩、篠山藩、柏原藩、福知山藩という7つの藩に分けられていたようです。


現在の「丹波」は、京都府亀岡市南丹市船井郡を「南丹」。福知山市綾部市舞鶴市を「中丹」と呼んで、兵庫県丹波市丹波篠山市を「丹波」と呼ぶそうです。


兵庫県の「丹波」は、「丹波」の中の「丹波」でありながら、広さ的には全体の2割もないそうで、地形的な影響もあるんでしょうけれど、現在ではちょっと寂しい感じなのかもしれません。


「京丹波」「兵庫丹波」という呼び方もあったりするようですが、廃藩置県の後でも「丹波」は地政学的に引き裂かれてしまったままの、現状の府県境ってことなんでしょうね。


元々は1国だったんだよという、旧丹波国全域という意識が現代にまで続いている特異な地域とも言えそうな気もします。本当は「丹波県」という括りでもイイのかもです。


丹波」が現在のように一応の棲み分けを果たしたのは、ビックリするほど最近です。


兵庫県丹波市は2004年、平成16年。丹波篠山市は2019年、まさに令和が始まると同時に誕生した名前なんですよ。「丹波」という名前をなんとしてでも残したいという思いからでしょうか。


1500年も続いているトポスのチカラ。あだや疎かに捉えてはいけませんでしょう。


丹波」と呼ばれている地域には3つの代表的な盆地があります。
京都北西部の福知山盆地。京都南部の亀岡盆地。兵庫県の篠山盆地。


福知山盆地は工業団地が進出してきて都市化が進んでいるとのことですが、亀岡盆地の名産は丹波米、そして「紫ずきん」と呼ばれる丹波黒豆と丹波大納言小豆。


兵庫県の篠山盆地は、四方を600m、700mの山々に囲まれた盆地特有の気象特徴が強くって、寒暖の差が激しく、「丹波霧」と呼ばれる霧の発生が有名で、黒豆、山の芋、丹波栗を特産としてるそうです、


この篠山盆地の黒豆、丹波黒は、寒暖の差と丹波霧がそのクオリティに好い影響をもたらすそうですから、他の土地と一線を画す「丹波の黒豆」は篠山盆地産がホンモノってことになるんでしょう。


でもね、タッカイのが玉に瑕。ってとこでしょうかね。獲れ高が低いんだそうで、止むを得ないってことらしんですがね。普通の黒豆の3倍ほど! らしいです。オ・タ・カ・イ。。。


でも、一級品です。味も、見た目も旨いです。「丹波の黒豆」


黒豆って煮豆でしか食べたことないです。正月のお節料理。


他にも調理のバリエーションってあるんですかね。ちょっと調べきれませんでしたが、もっといろいろあって欲しい気がします。

 


黒豆の健康効果なんですが、これがまた驚きの万能食材だったんでありますよ。
ざっとあげてみます。ホントにビックリするほどあります。


「血管を丈夫にする」「がんを予防する」「内臓脂肪がつくのを防ぐ」「老化を遅らせる」「疲れ目を予防する」「更年期障害を改善」「コレステロールの改善」「骨粗鬆症乳がん予防」「血液サラサラ効果」「ボケ防止」「白髪予防」「糖尿病の改善」「高血圧の予防」「筋肉を増やし脂肪を燃やす」「貧血予防」「美肌効果」「便秘の解消」


マジか! ってな感じですが、ゆめゆめ疑うなかれ、信じる者は救われる、って結論でイイんじゃないでしょうか。なにしろ「丹波の黒豆」なんですから。


でも残念なのは、ホンモノは「少ない」「お高い」ってことですよねえ。


今回いろいろ調べてみて、なんだか「丹波」ってカッコイイかもねえ、と感じたのでした。今は無理ですけれど、何を目的にするでもなく、ぶらぶらしてみたい土地です。