ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【タルタルソース】らっきょう 玉ねぎ いぶりがっこ 地獄のソースのバリエーション

< ハードハードボイルドエッグ タルタルソースは具入りマヨネーズなのか >

2021年7月7日、「平成の怪物」松坂大輔投手が引退を表明しましたね。


日本プロ野球の中軸選手たちを「松坂世代」と言わしめたスーパースターの代表選手でした。メジャーリーグでの活躍もありました、幻の「ジャイロボール」とともに印象深い選手ではないでしょうか。


松坂大輔選手の黄金時代といえば、やっぱり西武ライオンズ時代の華々しい活躍だったと思います。ライオンズ全盛時代の後期を支えたエースでしたね。


ライオンズの本拠地メットライフドームは埼玉県の所沢市にあって、所沢っていうのは西武新宿線西武池袋線の交差している街です。


松坂投手が活躍するかなり前のことになりますが、この西武線沿線で、なんだこれ? というのに出会った記憶があります。


どこの駅だったのか忘れてしまいましたが、西武戦の改札を出て駅の階段を下りていくと、階段脇に一度見たら忘れられない名前の看板発見。


ドムドムハンバーガー

 


ハンバーガーはマクドナルド、ファーストキッチン、サブウェイ、モスバーガーだとか、チェーン店が一気に増えていたころだったと思うんですが「ドムドム」って、なに?
およそ食べものの名前に寄り添うような響きじゃないです。ドムドム。。。


ドムドムハンバーガー」は全国展開しているチェーンでしょうから、なにも埼玉県、西武線沿線に限ったものではないんでしょうけれど、個人的な記憶として西武線、イコール、「ドムドムハンバーガー


調べてみますと、「ドムドムハンバーガー」は、なんと西武ライオンズのライバル、福岡ソフトバンクホークスの前の経営母体、ダイエーが始めたチェーン店だったのでした。


それでもって、1970年に東京の町田市に出した「ドムドムハンバーガー」が日本初のハンバーガーショップ


ええ~っ!


日本初って「ドムドムハンバーガー」なの? マジか! ビックリです。はつみみ。


ここ最近は西武線を利用する機会がありませんので、確かなことでは無いのですが、このところ見かけないような気がします。「ドムドムハンバーガー


で、その「ドムドム」ってなに? ってことなんですが、ダイエーのオーナー社長、創業者の「中内功」って人を覚えている人も少なくないと思います。


多くの評伝が出ている、有名人ですよね。必ずしも高評価ばかりではないところが、中内功という人の魅力なのかもしれません。
戦争での経験から兵站の重要性を痛感したいう中内功は、ロジスティクスという言葉、概念を商売に持ち込んで成功したとされています。


「価格破壊」という言葉も、この中内ダイエーを表すために造りだされた言葉だと記憶しています。


ダイエーの躍進後、中内功を追随する商売人は後を絶ちませんでした。バブルを作り出す契機にもなった人かもしれません。


そのダイエーの企業理念は「良い品をどんどん安く」


なので、日本初のハンバーガーショップの名前も「ドンドン」にしたかったらしいです。中内功の評伝を一冊でも読んだことのある人なら、「らしいな」と感じるんじゃないでしょうか。
ドンドン行けえーッ! ってことでしょうね。


「ドンドンハンバーガー」あるいは「どんどんハンバーガー」という名前だと、チェーン展開も大きく変わっていたかもしれませんね。


だけれども、「どんどん」という名前は既に商標登録されていたんだそうです。


仕方が無いので「ドムドム」にした。
ん~。なんか大雑把といいますか、もうこの時点でやる気ないんじゃないかって思っちゃいます。


ダイエーは良くも悪くも「中内ダイエー」と揶揄されたワンマン経営で有名でした。

そのダイエーが経営する日本初のハンバーガーショップの名前が「どんどん」がダメなら「ドムドム」でっていうのは、中内功本人が決めたんだろうと思われます。少なくとも決済は仰いでいるでしょう。


どんなジャンルに対してでも貪欲に、準備サラサラ怠らず取り組むイケイケオヤジが「じゃあ、ドムドム」でいいよ。って言ったかどうは分かりませんが、おそらく好きじゃなかったんでしょうね、ハンバーガーが。


投げやりな決定。

 


牛肉の安売りで基礎を築いたダイエーですから、その派生商品としてハンバーガーに目をつけるっていうのは充分納得できますが、「ドムドム」ってネーミングには、どうもね。。。


「オッサン、なに言うてんねん!」なんて言える人は、中内功の子供たちの中にもいなかったんでしょうねえ。


でもまあ、インパクトはありますけれどね「ドムドム


なんだか焚火を囲んで、周りを踊りまわっている時の、手で叩いているドラムの音みたいな感じがします。


ハンバーガー自体も、まだまだ日常食にはなっていない頃だったと思います。


さて、西武線で出会った「ドムドムハンバーガー」なんですが、根がスケベなもんですから、発見即試食、してみたんですが、比較対象としてマクドナルドや他のハンバーガーも味の違いが分かるほどには経験がありません。結局、味はよく分からなかったのでありました。


ドムドム」という音の響きから、頭に浮かんできたのは、なぜだか「タタール」という言葉でした。


アフリカ、中近東当たりのターバンを巻いた部族の踊りのイメージから、なんとなく「タタール」だったように思いますが、もちろん、何の結びつきもありません。
ただの見当はずれな連想。妄想。


タタールっていう言葉も不思議な魅力を持っているように感じます。


タタール人っていうのは、民族を特定できない名称らしいですね。


ギリシャ語で地獄を意味する「タルタロス」からきている呼び名ってことらしいんですが、この説で考えれば、チンギスハンの元(げん)がヨーロッパに攻め入った時に、その残酷さからモンゴル人をタタールと呼んだのが最初なのかもしれませんが、モンゴル部族だけじゃなくって、いろんな部族、民族がタタール人、タルタル人とされているようですね。


日本では「韃靼」という名前で呼ばれているのがタタールです。


タタール、タルタルという名前が世界に広まったのは、まず第一に「タルタルステーキ


タルタルステーキ」なんて聞きなれない人もいるかもしれませんが、日本で近いものといえば「馬刺し」あるいは「ユッケ」ってことになるでしょうか。


騎馬民族のタルタル人は、長い戦争の移動の中で、個人が数頭の馬を引き連れるのが常で、馬は食料としても利用したらしいですね。


でも、移動用の馬です。食用として育てているわけではないので、筋張って、おいそれとは食べられない。
ので、肉を細かく切って袋に入れて、馬の背中と自分の尻の間に挟んで移動する。
移動しているうちに肉は揉まれて柔らかくなって、食べやすくなる。そういう工夫された「生肉」
それをタルタルステーキと呼んでヨーロッパ人が真似をし始めた。


別に、過酷な移動中の食糧じゃなくって、定住している厨房の中で作る料理になったわけですから、塩コショウ、オリーブオイル、さらには玉ねぎ、ニンニク、卵だとかを混ぜ合わせるように進化していった料理。


令和の日本では「タルタルステーキ」という名前は聞きませんですね。


酒のアテとして大好きな「マグロのユッケ」がありますが、日本流にアレンジして魚を使った「魚のタルタルステーキ」ということができそうです。アボカドミックス。


ヨーロッパでも、馬よりも牛、豚などの「タルタルステーキ」の方がメジャーらしいです。今はね。


タルタル人のタルタルステーキは、命を繋ぐための戦時食糧だったわけですから、そんなにいろんな材料は入っていないでしょうけれど、今に伝わっているタルタルステーキは、実に色々様々な材料が入っています。


種類として固定されたタルタルステーキというものが存在するのではなく、調理する人の工夫によってたくさんのバリエーションがありそうです。


名前は一つなのに、決まったレシピがあるわけではない料理っていうのは、まあね、いろいろありそうではあります。
店の味、家庭の味ってヤツですね。そういう料理は、たいてい旨いです。


で、1つの名前なのに、いろいろバリエーションありますよねえ、っていう料理を思い浮かべてみますと、すぐに浮かんでくるのが、名前も近い「タルタルソース」

f:id:wakuwaku_nikopaku:20210719061739j:plain


名前が近いって言うか、タルタルステーキの何でもあり感を、肉料理から切り離して作り出されたのが「タルタルソース」ってことなのかもしれませんね。


アイディアとして、さまざま、まぜまぜ、こりゃ旨いっていうソース。万能ですよねタルタルソースって。


揚げ物となれば、どんな揚げ物でも合います。魚介類の揚げ物ばっかりじゃなくって、肉類の揚げ物にはもちろん、野菜の揚げ物にも合います。種類に合わせてアレンジできます。


さらには、トーストに塗って焼くと、これまた絶品です。いろんなバリエーションのタルタルソースを作って、いろんなバリエーションのトーストって、幸せです。塗ってから焼くか、焼いてから乗っけるか。


食パン、バケットの代わりにナス、とかもイイですよ。旨いです。


タルタルソースにゆで卵を入れるのは日本独特らしいんですが、個人的には絶対外せません。
中の黄身が白っぽくなるほど、硬く固く茹でます。ハードハードボイルドです。


茹でるときは水の段階で卵を入れて、黄身がむしろ真ん中に来ないように、卵を移動させずに殻にひびが入るほどに茹でます。


メインとなるマヨネーズは市販のものでもイイですし、カラシを効かせて自分で作るマヨネーズも捨てがたいです。


一緒に混ぜ込む具材は、なんでもみじん切り。実になんでも合いますよね。好み次第です。
玉ねぎ、ピクルス辺りが定番でしょうか。


何か限定して入れるのもイイですし、やたらたくさんの種類を入れてみるのも面白いです。


らっきょう、いぶりがっこ、甘めの沢庵、パセリ、三つ葉、アーモンド、アボカド、紅ショウガ、こんなのを限定して入れてみるのもイイですし、ぜ~んぶ、ってのもありです。


さらには、隠し味的に、しょう油、ソース、わさび、味噌だとかも面白いですよ。ホワイトクリームってのも具材によってはありだと思います。甘さを調節してね。


なんか味が強くなっちゃったなあ、って場合は、ゆで卵を足しちゃいましょう。

 


タルタルソースは、その由来がなんであれ、どんなソースより万能です。


揚げ物、トーストに飽きたら、ツナとか入れちゃうと、ごはんに乗せてもオッケーですし、バナナを切って混ぜ込んじゃうと、リッチな感じのデザートの出来上がりです。


リンゴとかミカンもイイでよ!


でもやっぱり、アジフライ、エビフリャーにタルタルソースが絶品ですよねえ。