ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【味の素】世界初の「うま味調味料」って100年を超える歴史的発明品なんですねえ

< 宅呑みの味方 スーパーの値引き総菜と味の素 甘くない缶チューハイハイボール >

巣ごもりだ、おうち時間だって、長過ぎるコロナ自粛生活。
腐らずにお過ごしでしょうか。


居酒屋さんだとか飲食業界は、まだまだぐっすん状況が続きそうですが、一方で、あんまり大きな声じゃ言えないんだけど、って、にこにこな業界がコンビニとキッチン回り用品、スーパーとからしいです。


みんな自炊の機会が増えたってことなんでしょうね。


よく行くドラッグストアでは、酒類の棚が拡張されて、冷蔵庫の中の缶入りアルコール類がめっちゃいっぱい並べられています。
自炊、宅呑みの日々なんですねえ、みなさんねえ。そうなりますよねえ。


アルコール類で言いますと、そのドラッグストアで人気なのは「宝焼酎のやわらかお茶割り」
アルコール分4%。いつ行っても品薄状態。


他の酒類缶チューハイはいっぱい並んでいるんですが、「宝焼酎のやわらかお茶割り」は、いつも置いてあるそのスペースだけが空だったりします。
いや、冷えてなくたってイイんですウ、ってことで冷蔵庫じゃない方の酒類売り場を覗いてみると、7本だけ、とかそういう感じです。


コンビニですと、セブン限定発売の「スコッチウィスキーハイボール レジェンダリースコット」
実はこれも宝酒造の製造です。
アルコール分8%。こっちはしょっちゅう売り切れですね。


2つに共通しているのは甘くないってこと。


缶チューハイって甘いのがほとんです。鬼レモンっていっても、やっぱり甘かったりします。


甘い酒が好きな人も、もちろんたくさん居るでしょうけれど、これまでは店で楽しんでいた酒呑みたちが、宅呑みになって、いろいろ試しているうちに、やっぱり甘くない酒に落ち着いてきているってことなのかもしれません。

 


で、宅呑みで何を呑むかが決まってくると、あとはアテっていうことになりますね。


店で呑むっていう場合、カクテルでもない限り、どの店だって呑む酒に変わりはないわけで、その店ではアテとして何が食べられるか、その店の旨いものは何なのかによって、数件の店を行きつけにするっていうのが、ごく普通の酒呑みの行動パターンだと思います。


さてさて、東京の店はまだまだやっていません。


深夜までやってる店もあるらしいよ、って聞きますけど、近所にはありませんねえ。


みんな宅呑みです。アテは?
バタピーでっす。セブンのバタピーが旨いです。


いやまあ、それでオッケーなんですけれどね。
ウイスキーをやっているときはベビーチーズで充分満足なんですけれど。6Pもイイですけれど。


すぐに飽きます。ほぼ毎日のことですからね。


で、毎日じゃないにしても自分で作るようになっていきますね、自然にね。


それで、キッチングッズの売り上げや、スーパーの肉、野菜、魚の売り上げが上がっているってことでしょう。
簡易まな板、菜切り包丁、フライパン、鍋、ぐらいがあれば、ま、いろいろ作れます。
しょうがない感覚で実際やってみたら、調理に目覚めてハマッタ! って人も少なくないそうです。


で、そうやって、どんどんチャレンジして自分好みのアテを作っちゃう人は何の問題もナイと思うんですが、そうじゃない人も、けっこう多いと思います。


自分で作るの面倒くさいから、っていうことにつきますね。


バタピーだけだと寂しいし、自分で作る気もないし、っていう場合どうするか。


総菜を買ってくるのがイイと思います。スーパーの総菜コーナー、けっこう充実してきていますよ。


これまでは、スーパーに行ったとしても特に眺めて見ることさえ無かった総菜コーナー。
近所のスーパーなんですが、2020年に改装されて行ってみたらですね、やたらに総菜コーナーの面積が広くなっていたんでした。


で、ふんふんと頷きながら眺めて見ますと、明らかに酒のアテを見込んでの商品が多いんであります。
サラダ系もいっぱい種類があります。ほほーっ、です。


売り上げ増のチャンスを逃さないための改装で、そのメインが総菜。酒のアテってことですよね。
みんなスーパーの総菜をアテにしているんですねえ。


でもさあ、スーパーの総菜って悲しいぐらいマズイじゃん。っていうご意見、ごもっともでございます。


値段設定のせいなのか、使える材料、調味料に制限があるからなのか、残念な総菜ばっかし。


夕方に行くと「20%オフ」とかいうシールが貼ってあったりするものもありますが、その20%が魅力にならないぐらいの残念な味。っていうのは今もまあ、変わらないです。


で、工夫します。

 


調理するって程ではない、自分好みのアテに仕上げちゃう工夫。


例えば、ほとんどタマネギだけで、ニンジンの細切りがちらっと入っているだけの「野菜のかき揚げ」
1個入りのパックと、2個入りのパックがあります。


1個入りっていう商品構成が泣かせますねえ。個食用ってことですよねえ。「20%オフ」悲しいながらも有り難いことでございますよ。


「野菜のかき揚げ」1個入りパック「20%オフ」、と、あとはまあ、ポテトサラダかなんかあればオッケーなんじゃないでしょうか。とりあえずは。


で、家の台所で、ちと加工します。


台所、冷蔵庫のスタンバイ具合はそれぞれ違っていると思いますが、まあ、あるだろうなって思う材料で、いかせていただきます。はい。


フライパンにかき揚げを乗っけて、適当に「めんつゆ」を入れます。


ありますよね、夏にそうめんとかで使ってためんつゆの残り。揚げ物のコロモはけっこう吸っちゃいますから、薄目がイイと思います。
水でも、お湯でも、適当に足して。そんなにたっぷりは要らないです。カツ煮の容量、要領です。


味の素をパパっと入れて、ぐるぐるかき回します。


めんつゆが煮立ってくるような気配のところで「溶き玉子」をかき揚げにぶっかけます。


玉子が好みの硬さになったら出来上がりです。


ガッカリのかき揚げが、ありゃまあ、出汁の香りを漂わせちゃって、充分満足レベルになりますよ。


これですね、重要なのは「味の素」なんですよ。


「味の素」しかしまあ、なんとも大胆なネーミングですよね。味ってものを醸し出す、その素になるっていう名前ですからね。


考えた人、誰?
鈴木製薬所の鈴木三郎助さんで~す。
って誰やねん?
今の「味の素株式会社」の創業者。


へええ~、味の素の社長って鈴木さんっていうんだあ、って思いました。全然知らなかったですね。創業者ね。

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味の素スタジアム


で、今回味の素のページを見て驚いたのは「ハイミー」


ありゃま、「ハイミー」も味の素の商品だったんですか。へええ~、でした。
ライバル会社のライバル商品かと思ってました。


「味の素」の赤いキャップの瓶、今は「アジパンダ」っていうのになってますよ。


「味の素」と「ハイミー」って何が違うんだろ?


「味の素」の成分は、
グルタミン酸ナトリウムが「97.5%」
イノシン酸ナトリウムが「1.25%」
グアニル酸ナトリウムが「1.25%」
たんぱく質「0g」脂質「0g」炭水化物「0g」食塩相当量「0.15g」


で、「ハイミー」
グルタミン酸ナトリウムが「92%」
イノシン酸ナトリウムが「4%」
グアニル酸ナトリウムが「4%」
たんぱく質「0g」脂質「0g」炭水化物「0g」食塩相当量「0.12g」


ってことで、違いはイノシン酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウムの量が「ハイミー」の方が多いってことなんですね。


「ハイミー」って価格的に「高級味の素」かって思っていましたが、その「高級」部分は、イノシン酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウムってことなんでした。


老婆心ながら、イノシン酸ナトリウムっていうのは、「かつお節」の旨味って言われていますね。


グアニル酸ナトリウムは、「シイタケ」の旨味。


グルタミン酸ナトリウムは「昆布」の旨味ですね。


でもですね、味の素って鈴木三郎助さんが1人で作ったわけじゃなくって、というか、大前提としてグルタミン酸ナトリウムを発見して、製造法を考案した人が居るんですよね。


池田菊苗(いけだきくなえ)さんっていう、東大の理学部化学科教授。


人間の味覚には「酸味」「甘味」「塩味」「苦味」の4つの味の他に「うま味」が存在するんですよっていう大発見をしたエライ人。


L-グルタミン酸ナトリウムの発見は「日本の十大発明家」として「特許庁 産業財産権制度の歴史 年表」に「特許第14805号 グルタミン酸ソーダ」の発明家として載っています。

 

池田菊苗さんの研究途中から鈴木三郎助さんとの付き合いがあったそうで、グルタミン酸ナトリウムの商品化を任されたっていう経緯みたいです。


味の素っていう名前を考えたのは、鈴木さんなのか池田さんなのか、ま、二人でってことなのかもしれません。


で、今は「うま味調味料」って言いますけれど、ちょっと前まで、1990年より前は「化学調味料」って言っていましたよね。


味の素の発売は1908年、明治41年です。


ここから歴史の始まった各社各様の調味料なんですが、代表はずっと「味の素」


その「味の素」が化学調味料って呼ばれるようになったのは、すっかり家庭に浸透していた1960年代かららしいです。


「味の素」を番組で取り上げたNHK


みなさんご存じのようにNHKは商品名を放送しないっていう不文律がありますよね。
で、急遽作り出したネーミングが「化学調味料」ってことみたいです。

 


で、そのまま特に不都合もなく時は経ってきたわけですが、なんで急に1990年ぐらいから「うまみ調味料」って言うようになったのか。


「日本うま味調味料協会」という業界団体があるんですが、この日本うま味調味料協会は1985年、昭和60年までは「日本化学調味料工業協会」だったらしいです。

 

業界的に「化学調味料」から「うま味調味料」にしたってことですね。
理由はいろいろあるんでしょうね。


化学っていう言葉の持っているイメージが、必ずしも最先端や文化的なプラスイメージではなくなったという時代背景もあるかもしれません。


特にずいぶん前から「無添加」っていう言葉が世間に溢れていますよね。健康ブームの影響なんでしょうけれど、「無添加」っていう言葉には健康、身体にイイっていうイメージがあります。


それに対して「化学調味料」ダメじゃん、っていう空気感はたしかにあります。


1960年代のアメリカで「チャイニーズ・レストラン・シンドローム」って呼ばれた、中華料理を食べた後に体調が悪くなるっていう現象が起きて、それは「化学調味料」のせいだって論文が発表されたことがあるんですね。


いまでは完全に因果関係は否定されているんですが、いまだに「化学調味料」に対する不信感を持っている人だっていますからね。
「化学」ってダメじゃん、危ないじゃん、っていうイメージですね。


で、メーカーからすると、自分たちが名乗った「化学」じゃなくってNHKですよ。そもそも味の素って、化学じゃなくって、天然発酵させて作るんですけど。っていう「化学調味料」って呼ばれることに対する違和感もあったかもですねえ。


そういう化学じゃないんだってば。


そなんですよ「味の素」って化学工場でフラスコとか試験管で作ってるんじゃないんですって。


さとうきびからつくるらしいよ、って話、聞いたことある人も多いと思います。


さとうきびから白糖を精製したときに出る「廃糖蜜


その廃糖蜜に発酵菌を入れて発酵させて「グルタミン酸」を作る。


この工程はしょう油とか味噌なんかと同じですね。


で、そのグルタミン酸を結晶化させてグルタミン酸ナトリウムにして、そんでもって不純物を取り除いて、再結晶化して、出来上がるのが「味の素」


で、この後は「アジパンダ」に詰められるわけですね。


たしかにね、こうしてみてみますと化学って感じはないですね。


結論。宅呑みのアテに、味の素を有効活用して、心ゆったりで自粛生活を乗り切りましょう。


緊急事態宣言、また延びたし、いつまで続くか見えないし、精神的なリラックスの工夫に、旨い酒のアテ、味の素の旨味を友達にして、どこかに満足時間を作りましょう。


自分の好みでイイんです。旨いって思える瞬間は、とっても満足な時間になりますよ。