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【東京「町」歩き】23区 中央区編 中央区の「町」はチョウかマチか

< 東京都23区 中央部に位置する中央区には 36の町名があるのであります >

「【「町」の読み方】あなたが住んでいるのはチョウですか? それともマチですか?」で、日本全国の「町」の読み方について、ちと調べてみたわけですが、全体として「町」の読みは「チョウ」の方が多かったのでした。


でもこの結果は市部や区部の中の「町」は対象外としてのデータでしたので、差し当たって、東京23区の区部の中の「町」の読みについて調べてみようと思い立ったわけです。


市町村合併などによって失われいく地名も少なくない現状ですが、「チョウ」と読むか「マチ」と読むかという以外にも、「町」という字の付かない「町」というのもありますし、知らない町名、不思議な町名というのも少なくないだろうと思います。


東京都23区、第16回目は、「中央区」です。

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中央区の面積は10.21平方キロメートル。23区の中で21番目。


人口が17万人。


区の木はヤナギ。区の花はツツジ


令和現在の中央区は、区外から通勤して来る人の数の方が多く、昼間の人口は夜の人口のおよそ5.0倍。この数字は2020年のものですが、2005年時点では昼間の人口は夜の人口のほぼ6.6倍だったそうです。


ここだけをみると、東京都心の一極集中が緩和されてきているようにも思えますが、こういう人口移動はコロナが落ち着いてから、全区、東京全体についていろいろデータが発表されるでしょうから、注目していきたいところです。


1943年、昭和18年東京府が東京都になってから4年。1947年に日本橋区京橋区の2つを併せて「中央区」となったそうですが、なんで「中央」を名乗ることにしたのか。


だいたいさあ、真ん中へんだからさあ、中央区ってことでイイんじゃないの。
いやあ、区部の真ん中ってことだと千代田のほうが。
ん~。でもさあ、大きな会社なんかはこっちに集まってるしさあ、経済的な中央ってことでさあ。
そうですねえ、そうしますかねえ。


とか、こんなゆる~い話し合いがあったかどうかは分かりませんが、地名として正式に「中央」を名乗ったのは東京23区の「中央区」が最初なんだそうです。

 


経済的な中央っていう自負は、なんたって「銀座」と「日本橋」がありますからね、戦後すぐとはいえ、お役人さんたちにとって当然の意識なのかもしれません。


江戸時代から金融の中心だった「銀座」


そして、甲州街道を除く江戸五街道の起点「日本橋」は時代が進んでも陸運海運流通の起点であり続けていたんですからね、元気いっぱいで中央って名乗りを上げたんじゃないでしょうか。


江戸前東京湾を区部に加えて考えれば、無理矢理、地理的に真ん中じゃん! って言えそうではありますしね。


全部で36ある町の名前のうち、頭に「日本橋」が付いている町が20もあります。


日本橋区地域ですね。なんとしても旧名を残したい、名乗りたいっていう要求があったんだろうと思いますね。このあたりは商店、お店が多い地域です。たぶん江戸時代からずっとそうなんでしょうね。
なにせね、お江戸日本橋なんですからね。


問屋さんもいっぱいありますし、松屋百貨店本店が銀座3丁目、三越本店、今は三越伊勢丹ホールディングスですが日本橋室町1丁目、日本橋室町2丁目には三井本館がありますし、銀座から少し離れた日本橋兜町には東京証券取引所日本橋本石町2丁目には日本銀行本店。


服部時計、和光本館の時計台があるのは銀座4丁目の角、銀座のシンボルですね。


1936年、昭和11年の2.26事件という史実に基づいた悲恋物語北村薫の「鷺と雪」で重要な役割を果たしているのがこの時計台、本館でしたね。第141回直木三十五賞受賞作です。


令和現在の銀座通りは、海外ブランドの店も軒を並べていますよね。ブランドの名前とか言われても知らんけど。


銀ブラ」なんていう流行りもありました。
「巴里のマロニエ 銀座の柳」っていう歌詞の歌もヒットしましたしね。華やかなイメージです。
江戸時代の町奉行与力、同心の組屋敷が建ち並んでいて、時代劇には必ずといってイイほど登場する八丁堀も中央区です。

 


なんとなくオカタイ感じの、ドレスコードがありそうな場所ばっかりかというと、そんなことはなくってですね、ラフな私がコロナ前はちょこちょこ通っていた地域があります。


月島です。もんじゃストリートです。


月島は明治になってからの埋め立て地らしいんですが、空気感は完全に下町ですね。イイ感じですよ。


東京の「粉もん」って言える、もんじゃって、食べたことあります?
聞いてみると意外に少なかったりしてビックリすることがあります。
月島じゃなくたって、方々にあるんですけどねえ、もんじゃ焼き屋さん。


浅草辺りの駄菓子屋で、関西で流行っているお好み焼きを子供たちに勝手に作らせていたら、出汁を入れ過ぎて失敗するオコチャマが続出。
でもそのころの下町のオコチャマはお好み焼きなんて、そもそも知りませんからね、流れ出す汁で鉄板に絵をかいたりしながらワイワイ食べていたのが始まり、って説があります。


ホントかどうか判断の難しいところですが、なんだって月島にもんじゃが集まってきたのかは「ナゾ」らしいです。


75軒集まっているってことらしいですが、冬なんかにですね、もんじゃストリートに足を踏み入れただけで、焼けるソースの香りがそこいらじゅうに立ち込めていて、脳みそがビールを要求しますよ。


こういう鉄板焼きとかって実に不思議なもので、同じ材料、同じ道具、同じ環境であっても、へぼが作るとへぼいもんじゃになりますし、上手が作ると旨いもんじゃになります。


シングルでっていう人も居るでしょうけれど、何人かで行って、そのメンバーの中には最低1人、もんじゃ上手を入れておきましょう。


知り合いに居るんですよ、店のおばちゃんに認められているもんじゃ名人が。
そいつが作ると、派手に湯気が上がって、ササっと出来上がって、すんげえ旨いんですね。
何がどう違うんでしょうか。さっぱり分かりませんです。


手際がイイです。香りがイイです。食べる前から旨いんです。月島のもんじゃ。


もんじゃの月島の隣りは佃島です。


佃島は江戸初期の埋立地徳川家康が大阪の漁師たちを呼びよせて住まわせたって話があります。


江戸にも元々漁師はいたんでしょうけれど、足りなかったってことなんでしょうかね。


で、佃島に呼び寄せられた大阪の漁師たちが売りに出せないような小魚、貝類をしょう油で煮詰めて、自分たちで食べる保存食だったのが「佃煮」なんだそうです。


江戸前では雑魚がたくさん獲れたんでしょうかね。いっぱい佃煮を作って、徐々に広まっていったってことみたいです。
今はだいぶ甘辛い佃煮ですが、江戸時代だと砂糖なんか贅沢品でしょうからね、どんな味だったんでしょうね。


住所的に、月島には島が付いているのに、佃島は佃で島は付いていません。なして?

 


海外一流ブランドからもんじゃ、佃煮まで揃っている中央区の町名の数は36。


「マチ 1」「チョウ 19」「町が付かない 16」でした。


「マチ 1」
日本橋室町」


「チョウ 19」
「明石町」「日本橋大伝馬町」「日本橋蛎殻町」「日本橋兜町」「日本橋茅場町」「日本橋小網町」「日本橋小伝馬町」「日本橋小舟町」「日本橋富沢町」「日本橋人形町」「日本橋馬喰町」「日本橋箱崎町」「日本橋浜町」「日本橋久松町」「日本橋堀留町」「日本橋本石町」「日本橋本町」「日本橋横山町」「豊海町


「町が付かない 16」
「入船」「銀座」「新川」「新富」「築地」「八丁堀」「浜離宮庭園」「東日本橋」「湊」「八重洲」「日本橋」「日本橋中洲」「勝どき」「月島」「佃」「晴海」


芥川龍之介岩下志麻植草甚一柄本明岸田劉生、城戸四郎、鈴木清順立原道造ちばてつやテリー伊藤なぎら健壱松木安太郎宮本亜門若林正恭


凄い名前が並びますが、どうなんでしょ。佃煮、もんじゃで育った人は、何人いらっしゃいますかねえ。

 

< チョウかマチか >

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