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【ドライバークライシス】運輸業界の人員不足問題ってどうなっていくんでしょう

< 困った問題だよねえ って言ってるばっかりじゃ何も解決しないんだけど どうするの? >

高速道路の逆走だったり、アクセルとブレーキの踏み間違いによって店舗や家屋へ人を巻き込みながら突っ込んだりする車の事故は、頻繁にニュースに取り上げられますが、残念ながらちっとも減りません。


こうした事故は高齢者問題として集約されそうなんですが、高齢者への運転免許証返納を勧める運動に止まっていて、事故を減らすっていう効果にはなかなかつながっていない現状ですね。


現代の市民生活は食品を含めた日用品を購入する面だけを考えてみましても、近所の小売店は、八百屋さん、肉屋さん、魚屋さん、どんどん減っているんで、郊外の大型店へ行ってまとめ買いしないといけないっていうのが普通ですもんね、車が生活必需品になっています。


そういう事情ですから、車に乗らないっていうことにはなりませんよね。
簡単には言えません。難しい問題です。


日本が車社会になったのは1960年代辺りからでしょうか。
1970年代には、車はある意味ステータスになっていましたよねえ。
名車、なんて言われる車を各社が出していました。世界レベルでした。


あれから半世紀。


最近では若者の車離れっていうことが言われていますが、車がステータスだった世代は老齢化しているんです。
高齢者の運転が重大な事故につながっているっていうのは事実なんでしょうけれど、車から離れがたい世代であることも事実なんだろうと思いますねえ。


日本より早く車社会になっていたはずのアメリカでは、こうした車の高齢者問題って、どう対処しているんでしょうか。


自動運転技術の開発も、まだまだ端緒に着いたばっかりな感じですからね、移動や運搬について、解決しなければいけない車社会の問題はかなり大きいです。
ドライバーの高齢化ってことばっかりじゃないですしね。

 

 

 


2022年の夏、名古屋高速道路での高速バス死亡事故、東名高速道路での夜行バスと大型トラックの衝突事故が続いて起きてしまったニュースが流れました。
高速道路でのバス事故っていうのは、悲惨な死亡事故になってしまうことが多くって、なんとも痛ましいことなんですが、これもまた、なかなか無くならない問題です。


名古屋高速道路での事故の原因は、ドライブレコーダーが燃えてしまっているんで解明は難しいってことなんですよね。


いろいろな証言から類推しますと、55歳の運転手さんは事故直前には正常な状態ではなくなっていたみたいなんです。
バス会社の運航前点検で健康問題や、飲酒の問題もなかった、そのコースに充分に慣れている優良ドライバー。
人間の身体の異常っていうのは、いつどうなるのかホントに分からない、ってことですねえ。


55歳っていう年齢は決して老齢っていう段階ではないです。残念な事故でした。


これまでに起きてしまった高速バスの事故について、その原因究明はしっかり調査されてきていて、ドライバーの過労、過剰負荷が要因の1つとしてあげられています。


高速バスに限らず、日本の運輸業界、ドライバー不足はかなり前から取り上げらているトピックになっていますね。
バスやトラックのドライバークライシスです。


運輸業界、国土交通省も手をこまねいているわけじゃなくって、ドライバーの人員確保、安全運行のための法整備だとかをやっていますけど、成果は芳しくないんですよねえ。


2020年からのコロナ禍で宅配の需要が一気に激増して、ドライバークライシスの問題が顕著になりました。
再配達負荷を減らすための工夫として「宅配ボックス」が設置されたりして、一応の対応策が講じられましたが、トラックドライバーの人員不足っていうのは、実はかなり前から深刻な状態だったみたいなんですよね。


国土交通省自動車局は、トラック運送業界への女性進出を奨励して2014年に「トラガール促進プロジェクト」っていうのを起ち上げています。
まあね、やれることは少ないです。それは理解できます。


2013年の時点で、道路貨物輸送のトラックドライバーのうち、女性の占める割合は、2.4%。道路旅客輸送では2.2%っていう数値が総務省から発表されていますけれど、「トラガール促進プロジェクト」が、どれぐらいの効果があって、トラガールがどれぐらい増えたのかは、分かりません。


現状、女性のトラックドライバーを見かけないことはないですけど、やっぱりね、珍しいっていう感じのままです。
増えたっていう印象は無いんですけど、最新のトラガール比率の発表は見つかりませんでした。
いくらか効果はあったのかもですけど、トラガール激増ってことにはなっていないでしょうね。

 

 

2014年の時点で既にこうした工夫をして、ドライバーを確保しようっていう国をあげての動きがあったぐらいに、運輸業の人員不足っていうのは定常化していて、深刻な問題なのかもしれません。


例えば、深夜高速バスの運用は料金の安さがウリですから、バス会社同士での競争もあって、どうしてもドライバーは過酷な労働環境に押しやられてしまうのかもですよねえ。


一方、経営側も苦しい事情がありそうなんです。
長距離を走る高速バスにはサブドライバーを乗せて2人体制にしなければいけないように法改正されているんですが、そうなったらなったでドライバーは単純計算で2倍必要になるってことですもんね。
その経費が増える分を、そのまま運賃に反映させるっていうことも、他社との競争を考えると、なかなか難しい。


そうなると会社としては、経営上、ドライバーに賃金を高くは払えないことになっちゃいますよね。


ドライバー個人としては、生活費を稼がなくてはいけませんので、多少の無理なら進んでやるってことになるんだろうことが想像されます。
ハードワークです。


2021年の労災補償で、支給が決定した104件のうち、自動車運転従事者の数はダントツに多い53件。51%を占めています。
しかも、この53件のうち17件が死亡事例なんですね。


全職種の死亡事例の53%が自動車運転従事者ってことになります。


大勢の人の命を預かって走る高速バス運行。なんとも過酷な業界だって言わざるを得ないデータです。


しかも、人員確保は各事業主の責任とはいうものの、運輸業に携わる会社は大きな会社ばかりじゃないですよね。
社長を入れて3人、3台のトラックで頑張っているような状況の会社もあります。
ぎりぎりの経営が続いているっていう規模の小さな会社が、実際の運行を担っているっていう現状があるみたいです。
物流のアウトソーシングの実態って、なかなか知ることは難しいです。


たぶんメディアも突っ込まないでしょうしねえ。

 

 

 


安全運行について、国もいろいろ考えて法整備をして、監査指導だとかもやっているんですけど、2021年に公表された厚生労働省のデータでは、監督指導を実施した3770事業所のうち3054事業所に労働基準関係法令違反が認められたっていうんですよね。


監査指導に入った事業所の81%が法令違反しているってことです。


こうしたデータが発表されると、メディアは「運輸会社、ちゃんとしようよ」っていう報道をしますけれどね、これ、そもそも運輸業界の実態に合っていない法整備を敷いているってことなんじゃないんでしょうかね。
81%が違反しているって、異常な現実ですもんね。


んなこといわれても、ウチじゃ無理だね、っていう内容なんだったら、法定基準ってただのスローガンになってしまいますよ。


しかも、監査指導が入る運輸会社って、ある程度の規模の会社なんだそうで、小さな会社にはなかなか回ってこない。


トラックやバスのことだけじゃなくって、まだ記憶に新しい知床観光船の事故の場合も、法令順守とは程遠い実態が報道されていましたよね。
ああいった会社が極々少ないレアケースなのか、実は普通のことなのか、ちょっと疑問に思います。


視界を拡げてみますと、トラックに関して、日野自動車のエンジン性能試験不正っていう問題がありました。
守れるような基準を設定していない国っていうことと、守るべきことを守らなくなってしまっている企業っていう問題は、かまり根が深そうです。


日本のロジスティクス、企業規模としての経営面、人員確保、ハードウェアの安全面、けっこう危ないのかもです。


さらに範囲を広げて考えてみますと、旧統一教会との議員センセがたの関わりっていうのも、かなり根深そうな問題ですよね。


してイイことと、いけないことの区別が、かなり曖昧なまま、日本の時代は進んできてしまっているように思えます。


まあね、旧統一教会と政治家のかかわりについては、拉致問題の解決に向けて、北朝鮮とのパイプとしての役割を期待していた、とかいうことも有ったのかもしれないですが、そうだったとしてもそういう目的からすっかり離れてしまって、投票数の確保っていう面だけでのお付き合いみたいなことに、いつのまにかなってしまっていたのかもです。


訳の分からない言い訳をハッキリ口にしている大臣さんもいらっしゃいますからね。
日本、大丈夫なのか? って思っちゃいますよねえ。


なんでああいう人が選挙で当選して、しかも大臣にまでなっちゃうんでしょう。
システム疲弊っていうんでしょうかね。


政治家のお仕事は「選挙」だけになってしまってから長い時間が流れてしまって、客観性のない自己評価の高い人ばっかりがエライってことになってしまっているのは、意外と世界の民主主義国家に共通していることなのかもしれません。

 

 

 


なんかね、この人、バグってるよなあって思うような政治家のニュース、世界的に少なくないですもんね。


とか言いながら、個人的には呑気に暮らしているんですけれど、危ない時代なのかもなあって、ボンヤリですが、思います。


クライシスは、ドライバーや永田町、霞が関だけじゃなくって、世界規模、じゃないとイイんですけどねえ。


弁明しているあの人たち、酔っぱらってんの?

 

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