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【狛犬】キリンビールの麒麟にも似ている感じですけど 親戚?

< ライオン スフィンクス 獅子 ユニコーン 犬 麒麟 どれでもないのが狛犬です >

なんでもかんでも値上がり続きの2022年の日本ですが、光熱費や食料品ばっかりじゃなくって、金属なんかも値上がりしていて、銅だとか真鍮は、通常価格の2倍ぐらいになっているんだそうですね。


そういう背景があってのことらしんですけど、2022年の夏ごろから日本各地で、銅像、橋の銘板だとかの盗難事件が相次いでいるらしいです。
特に静岡県、愛知県では連続して起きていて、神社の手水舎から龍の形をした真鍮製の蛇口が盗まれていて、それがいくつもの神社に渡って被害報告が出されているってことなんですよね。


そこまでするのか、って思いますよねえ。信じがたいです。


盗んだ龍の形の蛇口は、そのまま業者に持ち込むとすればバレバレですからね、自分の家で溶かしたりするんでしょうか。
それとも、そういった盗品を持ち込まれる業者側も安く買い叩けるってことで、見て見ぬふり~、なんでしょうかねえ。
悲しいことです。日本の今、起きている事件なんですよ。


別にその犯人が神道じゃないにしても、初詣だったり、七五三や合格祈願とか、神社には何かとご縁のある生活をしているもんでしょ、日本人なんですから。
ん? 犯人は日本人じゃないかもですけどね。


そういえば、って思い立って近所の神社を覗いてみたらですね、小さな屋根付きの手水舎は、石造りの四角い水受けにひしゃくが並べられていて、プラスティックの蛇口から静かにちょろちょろと水が流れておりまして、あ、ここは最初から龍は居なかったんでしたね、ってことで、鳥居の奥の狛犬さんたちの間からコンチャアって社殿にお辞儀して帰って来たんでありました。

 

 

 


狛犬さんたちは石像ですから、金属泥棒も持っていくことはないでしょうけど、神社の中には金属製の狛犬さんを置いているところもあるそうですから、ちょっとね、気になるところです。


手水舎の龍を持って行っちゃうんですから、相手が狛犬でも何でも、金属だったら持って行っちゃう可能性、ありますよね。
まあね、今どき「罰当たり」っていう概念って、もうすっかり忘れ去られているのかもですけどねえ。


たいていの神社に居ますよね、狛犬さんって。

 

元々の大元は、古代オリエントの守り神「ライオン」から来ているんだそうですよ。
ってことはですね、あれです。ピラミッドの脇に居る「スフィンクス」と一緒だってことになりますね。
スフィンクスって一頭だけですけどね。


あれってデパートの三越の前に居るライオンも、実は一緒なのかもです。知らんけど。
こういうのって改めて考えてみますと面白いもんですよね。


人間にとって恐ろしいはずの猛獣を、人間以上のパワーを持っているってことからなんでしょうけど、守り神として祀る。そして、災いがやって来ないように大事なものの傍に守護獣として飾っておく。
ライオンは百獣の王ですからね。


かつてのまつろわないヨソモノを怪物として扱って、自分たちの神に従わせて、守り神にするっていうのは、キリスト教ガーゴイルにもあてはまるでしょうし、仏教世界でも阿修羅や鬼子母神だとか、いくつかそういうヨソモノ、ワルモノ出身の神、仏の従者もいます。


猛獣やワルモノ一族の力を、分かりやすく目に見える形にして、目に見えないような災いを防いでくれるように祀る。


祈りの始まりとして、宗教が形作られる前からあったような、人間本来の気持ちなのかもしれないです。
一応、相手の力を認めて尊重している形ではあるのかもですけどね。


考えてみますに、古代オリエントの一頭のライオンが、次第にインド文化の中に入っていって、「阿吽の呼吸」っていうヨガの考え方と合同して、二頭になったのかもです。
むふふ、全くの想像ですけどね。


「阿」は世界全ての始まり、「吽」が全ての終着点ってことで、、始まりから終わりまで、宇宙の全てが阿吽の中にあるっていう考え方ですね。


狛犬さんの、向かって右側に鎮座しているのは「阿形像」で、「ア」ですから口を開けています。
口から気を吐いていて「呼気」です。
向かって左側は「吽形像」で、「ウン」ですから口を閉じています。
口を閉じて、おそらく鼻から気を吸い込んでいるので「吸気」になるんですね。

 

ですので、阿形像と吽形像が向き合ってならんで「阿吽の呼吸」ってことで、そこに世界が、宇宙が存在しているっていう、独自の結界みたいな役割なんでしょうね。


まあ、狛犬さんの話は結構知られていますから、ご存じの方も多いかと思いますが、話を進めさせていただきます。


古代オリエントのライオンが、インドのヨガ文明に触れて二頭になって、中国を経て獅子っていう名前になって、朝鮮半島経由で日本に入って来たんで「高麗犬」っていうことから「狛犬」になったんじゃないかっていうことが言われています。


でもですね、不思議なことには「狛犬」っていっても「犬」じゃないんですね。


けっこうモサモサした長い毛におおわれているような姿の石像が多いかと思いますが、チャウチャウ犬じゃないですよね。


伝えられているところによれば、狛犬の阿形像、口を開けている方ですね。
向かって右側に鎮座しているこの阿形像は「獅子」なんだそうです。
ってわけで、狛犬の阿形像はライオンなんですね。


対して向かって左側、口を閉じている吽形像は、昔はアタマの真ん中に1本のツノを生やしていたんだそうで、この吽形像こそを「狛犬」っていうんだそうです。


っていうことはですね、高麗からきたから狛犬っていう説は、ちょっと違うんじゃないかって感じがしてきますよ。


ライオンがスフィンクスっていう霊獣になったように、インド、中国を経てくるうちに、ツノの生えた霊獣、狛犬が新たに生み出されたっていうことが考えられます。


狛犬」っていう字は当て字なんでしょうから、そういうユニコーンみたいな伝説の霊獣が、古代インド、あるいは古代中国で信じられていたっていうことは充分に考えられそうです。

 

 

 


1組の狛犬の、片方をオス、もう一方をメスって判断する向きもありますけれど、今回調べてみた結果としては、阿形像はライオン、吽形像は狛犬ってうことになります。


ライオンの方はオスかもしれませんが、狛犬っていう神獣、霊獣の方は、オスもメスもなさそうですよね。


でも今普通に見る狛犬って、ツノ、ないですよね。
よく見てみれば、あるのかもですけど、どうなんでしょ。
近所の神社の狛犬さん、向かって左側に居る吽形像、ツノ、有ります?


狛犬がいつ頃から日本に定着したのかはわかっていないらしいんですが、平安時代には既に清少納言が、枕草子の中で何回か狛犬に触れています。


第208段では、
「還らせたまふ御輿の先に、獅子、狛犬など舞ひ」
って言っています。


天皇行幸から帰るときに、御輿の先を獅子や、狛犬の扮装をした人が舞い踊っているっていう情景を言っていて、何物にも代えがたい素晴らしさだって言ってます。


今の神社の狛犬が神社そのものを結界を張るようにして守っているのと同じように、天皇の行く先を清める役割の人間が居て、まさに1組の狛犬、獅子と狛犬が舞い踊りながら進んでいくっていう情景を言っているんだと思います。


ただ単に枕草子を読んだ時には、ちっとも気が付かずに読んでいたんですが、こうやって気付かされますと、ほほう、なるほど、そういうことなんですか、清少納言ちゃん、ありがとね、って気持ちになっちゃいますです。


獅子と狛犬をちゃんと区別して扱っていて、天皇の行く先をお祓いしている様子なんですもんね。


1組の狛犬、たいていどこの神社にもあるのは石像ですが、木造の狛犬っていうのもけっこう多くの神社にあるんだそうです。
ま、木造の狛犬はほとんど歴史的な像ってことになるんでしょうから、外にはいなくって、社殿の中に鎮座ましましているんでしょうね。


東京では有名な神社に府中市の「大國魂神社」っていうのがあるんですけど、ここにも木造の狛犬さんがいるみたいです。
鎌倉時代の作ってされていて、宝物殿に収蔵されているそうですね。


「暗闇祭り」で有名な武蔵の国の守り神を祀っている大きな神社です。


大國魂神社には何回か行っているんですが、残念、木造の狛犬さんは見たことはないです。
観光地って感じにも思っていないんで、宝物殿とか、行かないですねえ。

 

 

 


ところで、沖縄のシーサーって、たぶん狛犬と一緒のルーツなんでしょうね。


シーシーって呼んでいる地域もあるんだそうで、ルーツはそのまま「獅子」なんでしょう。
狛犬は神社に祀られている神を守って、シーサーはより広く、一般の家の前に鎮座して、ガオーッ! ってことで家、家族を守ってくれる守り神。


狛犬のお土産って見たことないですけど、シーサーのお土産ってありますもんね。
家の門に置くほどの大きいやつじゃなくって、机の上に置けそうなミニサイズのシーサー。


ビールを呑んでるシーサーとか、ニコニコ笑ってるシーサー。
ツノのあるシーサーっているんでしょか?


シーサーは獅子だから、両方ともライオンで、ツノの生えた狛犬はいないのかもですねえ。


いにしえの昔、入って来て導入されたルートが沖縄は違うのかもですけどね。


沖縄方面の方々、なにか、そういうシーサーの伝説を御存じであれば、ぜひご教示いただきたく、よろしくお願いいたします。


一般人としては、狛犬さんよりシーサーに親しみを感じますねえ。


カンパーイ!(って、なんでやねん)