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【経験したことのない台風】どんどん強くなって まだまだやってくるんでしょうか

< 火山列島だし 地震も頻繁だし 台風の通り道だし 日本ってなかなか厳しい環境ですよねえ >

2022年9月、太平洋上にあった台風14号は16日、17日に急速に発達して、気象庁が「これまで観測した台風の中でも、もっとも強かった」っていうコメントを発表している910ヘクトパスカルまで気圧が低下して、18日夜に鹿児島県に上陸した時でも935ヘクトパスカルっていう強さだったんですね。


強風域の広さも鹿児島県上陸時点で関東にまで達していて、東京でも強風土砂降りに見舞われました。
デッカイです。


台風14号の中心は、島根県から日本海へ抜けた後、20日新潟県に再上陸。この時点でも985ヘクトパスカルっていう強さでした。

勢力が落ちて来て、この低さ。普通の台風。って普通にヤバイってことですけどね。


新潟県から山形県宮城県を横断しながら温帯低気圧になって太平洋へ抜けて行った台風14号でした。


日本の各所に被害をもたらした台風14号でしたが、気象庁の会見が切羽詰まったものだったことが強い印象を残しています。


鹿児島県に上陸した18日には、宮崎県に「大雨特別警報」が出されました。

 

 

 


気象庁の「特別警報」は「大雨」「噴火」「津波」の甚大な被害を避けることを目的として2013年から運用を始めたものなんですが、発令対象地域が、これまでの数十年に経験していない重大な危険に瀕していることが予測されたときに出すんだそうです。


数十年っていう期間。
これが気象庁の考える「天災は忘れたころにやって来る」の「忘れたころ」ってことなんでしょう。


自然災害の予報っていうのは、どんどん精度が上がってきているとはいえ、まだまだ改善の余地は大きそうですよね。難しいんでしょうねえ。


警報が出るような災害時には命を守る行動をとりましょう、っていうことではあっても、自然災害の程度を想定するっていうこと自体、専門家にも難しいわけですから、一般人の我々からしてみますと「注意報」「警報」と違って「特別警報」が出されたからといって、具体的に何をどうすればイイのかっていうのはかなり分かりづらいですよね。


普段の雨予報で、お天気オネエサンに「ご注意ください」って言われても「何に?」って突っ込んじゃいます。


真面目な話、自然には勝てない、っていうことを言いますけど、土砂崩れが起きる可能性のある場所の管理、河川の流量キャパシティを大きくする工事だとか、あるいは建物の安全基準だとか、様々、やっていくべきことはたくさんあるのかもしれません。


自分の命は自分で守るしかないんですよ、とかね、そういう意見もありますけど、台風に関しては災害レベルを物理的に軽減させようっていう研究もあるみたいですから、そういう方面にも期待したいところです。


低気圧の上から氷を巻いて冷やしてしまおう、とかね、そういうアナログなヤツです。


地球温暖化によって、台風はどんどん強力になっていくのは間違いないそうですからね、耐える工夫とともに、台風そのものに対して物理的に働きかけるっていう方法は、今の時点ですぐに望まれる最良の手段かもしれませんよね。


台風の防災に関しては「台風委員会」っていう政府間組織が1968年に設立されていて、ずっと対策を研究しているらしいんですよね。
聞いたことなかったです。「台風委員会」


「アジア太平洋経済社会委員会」と「世界気象機関」が共同で設立。マカオに本部があって、アジア、極東の台風被害の対策策定が主な任務。
世界にはいろんな機関がありますねえ。

 

 

 


2018年時点で「台風委員会」に加盟しているのは14の国と地域で、1968年の設立時点で加盟していたのは7つの国と地域。


7つで始まって7つ増えた。
最初の7つが、中国、香港、日本、ラオス、フィリピン、韓国、タイ。


その後1972年にカンボジア。1976年にマレーシア。1979年にベトナム。1993年にマカオ北朝鮮。1997年にミクロネシア。1998年にアメリカが加盟しています。


いずれも台風の被害を数多く受けている国と地域ですね。北朝鮮も参加しています。ふううん。
今のところ最後の加盟となっているアメリカは「世界気象機関」としてのポジションなんでしょうかね。


スーパーハリケーンの大災害っていうのも繰り返し報道されていますからね、アメリカとしての台風対策も待ったなしってことなんでしょう。


中国、香港、マカオがそれぞれとして加盟していますけれど、台湾は加盟していませんね。
台湾に関しては中国の妨害があるのかもですけど、自然災害に備えようっていう人類共通の課題に、そういう政治的な思惑が絡んでいるんだとすれば、愚かで悲しいことですよねえ。


自分は参加しているくせに! って、中国の妨害とか、確認しているわけじゃないです。かな? ってことで。


「台風委員会」は2000年から、発生した台風に番号以外に「台風のアジア名」を付けているんだそうです。


毎年1月1日以降に発生した順番で番号を付与しているのに、なんで名前が必要なのか理解に苦しむところですが、
「台風に対しての防災意識を持ってもらうため台風に馴染みのある名前を付ける」っていうのが「台風委員会」の説明。


でもこれ、2000年から始まったことだっていうことを考えてみますと、アメリカが「台風委員会」に加盟したのが1998年ですから、アメリカのアイディア、っていうか意見なんでしょうね。
アメリカは伝統的にハリケーンに名前を付けて呼んでいる国ですもんね。


日本にやって来た台風にも女性の名前が付いている例があります。


1947年のカスリーン台風。1948年のアイオン台風。1949年のキティ台風。1950年のジェーン台風。1951年のルース台風


そうですね、この当時の日本は6年間に及んだアメリカ占領を受けていたわけです。
なので、台風の名前もアメリカ流にさせられましたってことなんですね。


そのアメリカが「台風委員会」に加盟してきたんで、台風にも番号だけじゃなくって名前を付けましょうってことになったんだと考えられます。


観測史上最強の2022年の台風14号の名前は「ナンマドル」っていうんですよ。


知ってました? 日本では番号だけで報じられるのがほとんどですから「ナンマドル」なんていう名前を聞いて、ピンとくる人は少ないと思います。


そもそも「ナンマドル」って、なんやねん? って感じですよね。

 

 

 


「ナンマドル」っていうのはミクロネシアが提案した名前で、ミクロネシア連邦ポンペイ州に残る人工島群の総称だそうで、オセアニア最大の遺跡。


「台風委員会」が定めている140ある台風の名前の121番目の名前です。


加盟している14か国がそれぞれ10個ずつの名前を提案していて、全部で140の名前が登録されていて、それを順番に使っていって、140を使い切ったらまた最初に戻るっていうループ運用みたいです。


登録されている1番目の名前は「ダムレイ」
カンボジアが提案した名前で「象」っていう意味だそうです。


140番目は「サオラー
ベトナムが提案した名前で「ベトナムレイヨウ」だそうです。
アンテロープとも言うツノの長い、デッカイ山羊、みたいな動物ですよね。


登録されている台風のアジア名は「アルファベット9字以内」っていうルールを守れば特にその他の制限はないみたいで、日本は「星座」の名前を10個あげていますね。
コイヌ、ヤギ、ウサギ、カジキ、カンムリ、クジラ、コグマ、コンパス、トカゲ、ヤマネコの10個。


2022年8月22日に発生して、日本から遠く離れた太平洋上を北東に進んでいって26日に温帯低気圧になった台風10号の名前は、日本が提案している「トカゲ」だったんでありました。


そんなことは全然知らなかったんですが、改めて過去の台風記事を探してみますと、台風10号っていう表記に続いて、ちゃんと「トカゲ、TOKAGE」って書いてありましたよ。
でも天気予報ではトカゲなんて言ってなかったですよね。


日本は「台風委員会」に1968年の当初から参加していて、10個の名前を提案しているものの、気象庁が台風の名前っていうのに馴染まないのか、日本では名前で報じられることはないんじゃないでしょうか。
ま、星座の名前と台風の被害とを考えますと、そうした反応になっているのも肯ける気はしますけどね。
日本には馴染まない風習。


年間20個から30個の台風が発生しているアジア太平洋地域に比べて、大西洋ではハリケーンの発生が稀だそうなんでヨーロッパ地域に「台風委員会」のような組織はないんでしょうけど、南半球の太平洋上では北半球と同じように台風が発生しているんですよね。

 

南半球で発生する台風の進路上には東アジアみたいにたくさんの国がないからなのか、南半球にも「台風委員会」みたいな組織は無さそうです。今のところですけど。


北半球の台風、低気圧は反時計回りですけど、南半球の台風は時計回りです。

 

地表の気圧変化で出来る低気圧、高気圧の風の向きが、それぞれ反対方向だっていうのは、なかなか興味深い話です。


地球温暖化によって、21世紀後半に発生する台風は「スーパー台風」が多くなるだろうっていう予測が出ているんですよね。
温暖化によって海水面の温度が上がると、台風に供給されるエネルギーが増えるからなんだそうです。


ただ、水蒸気がどんどん発生すると水蒸気が水滴になるときに放出される熱も増えて、上空と海面の気温差が少なくなるんで、台風にまで発達する機会は減る、っていうことらしいんですね。


なので、21世紀後半、アジア太平洋地域の台風の発生数は減るけれども、いったん発生した台風はスーパー台風になりやすいってことになるわけなんでありますよ。


ま、そのころまでには、温暖化の問題にも、台風に対する物理的アプローチにも、なにかしらの目途がついていることを祈念いたしますです。


これまで散々自然破壊をやって来た人類への、自然が仕返しするタイミングなんだ、とか、変に客観的なこといってないで、なんとか、科学者のみなさん、ご活躍くださいませね。


みなさん、ご無事にやり過ごしませう!