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【抜け駆けワクチン接種】非難ごうごうという報道なんですけれど そっちじゃなくてさ

<東京都、京都府大阪府兵庫県、愛知県、福岡県、北海道、岡山県広島県のみなさん 延びるかもよ>

あれしちゃダメ、これしちゃイカンという制約ばっかりで、相変わらず何が正解なのか分らないという情けない状態が続いていますね。


モデルナとアストラゼネカのワクチンがやっと5月20日の夜、厚生労働省から承認されました。ワクチン接種が順調に進捗していくことが期待されますけれど、どうでしょうかね。どうなっていきますかね。


国会が迷走しているのは相変わらずですが、メディアの報道にジャーナリズムの客観性が無いように感じてしまうのが残念です。メディアの仕事の第一は、客観的事実の報道であって、批判じゃないでしょ。
ま、でもね、文句を言いたくなる気持ちは分かります。


日本はワクチン戦略に失敗して、アメリカとか、諸外国に比べてしまうと圧倒的に準備不足です。考え不足です。

 


想定される確保量に目途がたったとはいえ、ワクチンの物理量は確保できていないのが現実ですし、ヒューマンリソースも一気に接種を進めるには具体的な目途が立っていませんね。


そんな中で、各地に一定量のワクチンが配布され始めたと思ったら、首長さんや、市の職員が先行接種したという報道が盛んに行われています。


初期の例をざっとあげてみますと、5月12日には兵庫県神河町の町長さん。13日には茨城県城里町の町長さんと町三役さんたち。岐阜県下呂市の市長さんと副市長さん。14日には東京都多摩市の職員約800人のうち約300人が、埼玉県寄居町では町長さんと100人程の町職員さんたちが先行してワクチン接種したということらしいです。


兵庫県神河町茨城県城里町岐阜県下呂市の場合はキャンセル分のワクチンということ。
東京都多摩市と埼玉県寄居町のケースは、接種した人たちは高齢者向けの集団接種に携わるので「医療従事者に準ずる扱い」という判断で先行接種した、ということだそうです。


おそらく氷山の一角で、これ以外にも出てくるでしょうね。いろいろエライ人たちとかですね。

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高齢者の接種予約がスムースにいかなくて混乱が起きていたり、オリンピアンに対する先行接種問題もニュースソースとして取り上げられて、アスリートたちも複雑な心境を語ったりしている中ですから、批判的なスタンスでの報道が目立ちます。


医療従事者や高齢者のワクチン接種が全然進捗していないのに、自治体側の人間が予約なしに接種してしまうのは職権乱用に当たるのではないかといったニュアンスでしょう。


確かにね、各首長さんや職員さんたちの先行接種に、電車の座席を争って急ぎ足になる「我先に」という意識を感じてしまって、「尊敬できる行動ではない」ってことは否めません。
国は「自治体の判断に任せる」と言っていますね。


まあ、真っ当な意見表明でしょうし、国の意見に対してメディアは批判的ではないようです。
でもですねえ、国民全員に行き渡る量のワクチンが倉庫に積まれているような状況だったら、おそらくニュースにもならないことですよね。


本当にキャンセルが出たのかという憶測は虚しいです。「我先に」に乗っかれないという庶民のやっかみ。


医療従事者扱いと言ったって、多くの医師がまだワクチン接種できていない状況の中での集団接種は、許しがたいといったような批判も虚しいと思います。


ワクチンの量もそうですが、接種の優先順位というのも「変異株」が大勢を占めるようになって、重症リスクも高齢者に限定される状態では無くなっていることは周知の事実です。
京都市の「基礎疾患のない20代の男性」が、4月29日発熱。5月2日陽性確認。5月5日死亡というニュースもあります。
児童の感染も多くなってきている報道もありますよね。


医療従事者が最優先というのは至極当然でしょうし、このことに異論を差し挟む余地はないでしょう。
医療従事者というカテゴリーをどこまで拡大解釈するのか、ということは別問題ですね。
ですが、今現在のコロナ禍状況は、どの職種、どこの誰が優先という場合ではなくなっているのが現状なんだと思います。

 


用意できるワクチン量や、接種する側のヒューマンリソースの問題がありますから、接種の順番を決める必要が出てくるのは当然ですが、それが絶対的な順番などではなくなっているということです。
メディアはそうした現状を充分に踏まえたうえで、報道して欲しいと思います。


批判することで何かが解結されることでもないでしょうしね。もっと根本の問題に焦点をあてて欲しいところです。


例えばですね、東京のケースだけなのかもしれませんが、この1年半の間、感染者数の発表には2日程のタイムラグがありますよね。


つまりメディアで発表される「東京都の感染者数」はリアルな当日の感染者数ではなく、きょう「発表された」東京都の感染者数なわけです。2日ほど前の数字。
しかも、その感染者数の分母、「検査者数」はさらに数日ズレて発表されています。され続けています。


これはメディア側の問題ではないですね。明確に都の問題です。


ただ、メディアは、なぜそうなのかについて、突っ込んだ話を都側にしているんでしょうか。もう1年半経っているんですよ。
ざっくり言えってしまえば、PCR検査をするからこそ陽性判断が出来るわけで、陽性者の数がカウントされるのと検査者数がカウントされるのがズレている理由は理解できません。


さらに言えば、その人数の発表に数日もズレが生じている理由は何なのか、これもまた理解に苦しむところです。


もう、その状況に慣れてしまったので、そのズレについてはニュースソースとしない、というメディアの姿勢はジャーナリズムによって明らかにすべき内容というものをどう捉えているのなのか、疑問です。


なぜ報道によってその脆弱さを明らかにして、是正を働きかける方向性をみせないのか。


これから先は日本でも、ワクチン接種者数が報道のメインになっていくと思われます。ようやく解決へ向けて進み始める段階になったと言えるのかもしれないです。


北海道、岡山、広島に対するまん延防止等重点措置から緊急事態宣言への変更については、分科会の働きが明確になったということで、内閣に対する非難と、分科会に対する評価というメディア報道ですね。


でもねえ、これも、根底には現状把握にある数日のズレが大きくなってしまった結果なんじゃないでしょうか。


感染者のカウントのズレから始まって、段階ごとに後手後手に回らざるを得なくて、ズレは大きくなっていっているように思えます。


国や専門家集団のそうした緊迫感の無さは、医療現場の緊張感とは大きくかけ離れたものになっているのではないでしょうか。
そこを是正していくように線路を敷くのはメディアの役割としては「出過ぎ」というものなんでしょうかね。


もう一つ言いますと、飲食店でのクラスターって、ホントに多いんでしょうか。


緊急事態宣言の延長という話が出てきましたが、効果を見極めてって理屈。これ、なんなん?
感染者数が減らないのは、その方法が効果的じゃないってことですよね。現実的な施策じゃない。


店ごとの防止対策に違いがあるとはいえ、東京都にそのチェック機能はないわけで、店舗数が多いから無理、ということで納得してしまっていいことなのかについても、疑問です。


今回の抜け駆けワクチン接種や、緊急事態宣言への変更、延長は感染予防に力点を置いたものですが、まん延防止等重点措置、緊急事態宣言の効果が明確ではありませんね。

 

効果が出るまで続けるっていう「無能」を感じて情けなくなってしまいます。

 


こうした感染防止効果があるのかないのか判らない自粛要請によって被る経済的影響は、日本のサービス業に多大なダメージをもたらしていることをデータ化するのは、官庁側ではなくメディア側であってもいいのではないでしょうか。


日々のニュースは大事ですが、もう少し中長期的な視点が欲しいと思います。


感染状況の報道で、感染経路不明者は当初からずっと多数を占めていて、このところ、経路についての報道は諦めたのか、無くなってしまいましたね。


なんとなく、感染経路不明というのは「夜の街関連」が出所で、店に迷惑がかかるからという配慮で「不明」と申告している結果だと、都側はそう言いたい雰囲気を感じますけれど、首都圏の通勤電車は感染原因としてホントに無関係ってことでいいんでしょうか。
あれほどの「濃厚接触」なんてほかにありませんけれどね。


ジャーナリストに突っ込んで欲しいところは山ほどあるんですが、どうもね、消化不良が続きます。


野党の人たちが批判のための批判しかしない中、メディアにこそ、発展的な批判報道を望みたいところです。


で、20日の報道。またしても文春砲です。朝乃山関、しっかり下に落ちて、そこから、迷いのない復帰を期待しますです。

 

あさのやま~~~。ぐっすし。。。