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【ヴァキュヴァン】スコンスコンやってカシュカシュいえば作業完了でっす

< ♪ダバダ~ 違いがわかる男の っていうのは ネスカフェゴールドブレンドでしたけど >

なかなかね、味わいや風味の違いなんて判るもんじゃございませんよ。
コーヒーにしても、酒にしてもですね。


味の違いっていっても、個人の好みなんてのもあるわけですからね。これは旨くて、これは不味いなんて、教科書的に説明されたって、その通りに納得できるってことでもないですもんね。
なんで、おみゃあさんが決めんねん。おみゃあさん、誰やねん。ってことですよね。
旨い旨くないは自分で決めるっちゅうねん。


ただね、品質っていいますか、ある1つの食品がダメになっちゃったのに気付かない。その違いが判らないっていうのは危険かもしれませんです。


そういう危ない目に合わないようにっていうんで、食品に定められているのが「賞味期限」「消費期限」ってやつですね。


東京都福祉保健局「食品安全FAQ」によりますと、

 

「消費期限は安全に食べられる期限で、賞味期限はおいしさなどの品質が保たれる期限です」


ってことなんですね。


ま、そうでしょねえ、って感じなんですけど、商品によってはパッケージに丁寧に表示してあるのもあって、そういうのには「未開封の状態で」とか書いてありますよ。


つまり、1回開けちゃったら、開封しちゃったら、栓抜いちゃったら、この消費期限、賞味期限じゃありませんよってことですよね。
普通に考えれば、開封しちゃえば、その期限はより短くなるんでしょうね。延びるわきゃないですもんね。

 

 

 


1つの食品に消費期限と賞味期限の両方があって、風味なんかが無くなってしまう賞味期限が最初に来て、その後、食べない方がイイですよっていう消費期限がやって来ます、ってことじゃないんですよね。


食品として劣化が急速なヤツ。肉類とか総菜系とか。そういうのに表記することを義務化されているのが消費期限。
細菌によって腐っちゃったりするんで、期限を過ぎたものを食するのは危険なんですね。
消費期限って書いてある食品にはシビアに対処した方が良さそうですよ。


それに対して、傷みにくい食品。酸化はするけれども安全性っていう点で、ただちに問題があるってことにはならないヤツ。こっちの方に表記することを義務化されているのが賞味期限ですね。
表記することが義務なんです。


賞味期限は、風味とかは落ちるだろうけれども、危険だから食べられないって程でもないっていうことですね。


ポテトチップスも開封して、半分食べて、ちゃんと袋を閉じておいたとしても劣化しちゃいます。酸化するんですよね。ポテトチップスがサビちゃう。


酸化するっていうのは、それが電子を失っちゃうっていう化学反応。
酸素がポテトチップスの電子を奪っちゃうってことらしいんですよ。
電子。なんだかよく分かりません。


随分前からポテトチップスの袋って小さくなって、なんていいますか、一応の食べ切りサイズになったのって、こういう酸化対策なのかもですね。袋を開けたら食べ切っちゃってね、っていう。


電子っていうのはレプトンっていう素粒子のグループに分類されていて、とかね、化学方面の話になっちゃいますとワケワカラン! ってことになって来ますんで、ま、とにかく大気の中にある以上、ほとんどのものは酸化しちゃうんですよね。酸素がありますからねえ。


酸化は困ることばっかりなんですけど、酸素がないと呼吸できませんし、人類、哺乳類、オシマイです。


まあね、賞味期限が過ぎても食べちゃいけませんっていうほど危険なレベルになっているってことじゃないみたいですけどね。


たいがいの食品に賞味期限か消費期限が明示されているんですけど、酒類にはありませんね。表記されていません。
酒は劣化しないのかっていうと、そんなことはないわけです。
しっかり劣化、酸化しちゃいます。


危険な吞みものになるっていうんじゃなくって、風味が無くなって、味が変わっちゃう。


表記するとすれば賞味期限の方なんでしょうけれども、表記義務が法令上ないんで表記していないってことなんですね。


ウイスキー、焼酎なんかの蒸留酒も酸化するんですけど、アルコール度数が高いことと酸化しやすい物質がほぼ無いんで気にするようなレベルじゃない。
でも醸造酒は酸化のスピードが速いんですね。
ワイン、日本酒は足が速いんです。
酸っぱくなってダメになっちゃう。


さすがに舌の鈍感な人でも、口に入れたとたんに、ん~、ってなっちゃうぐらいにダメ。
ブドウだったり、米だったり。その成分がイノチなわけですからね。電子を奪われやすい中身だってことになるんでしょうね。知らんけど。


ワインのフルボトルが750ミリリットルっていうサイズなのは、もしかすると栓を開けたら呑み切ってねっていうことなんでしょうか。
日本酒の4合瓶は720ミリリットル。これも口開けしたら吞み切ってね、ってこと?
一升瓶は?

 

 

 


まあね、呑み切る人だっているにはいますけど、誰でもワインボトル1本を1人で空けるってことは、フツーやりませんでしょ。一升瓶をその日で空けちゃうって、お相撲さんじゃないんですからね、やりませんです。


で、瓶の中で酸化しちゃうんですね。


ワインが水代わりなんていう水事情の国もあるっていうヨーロッパの人たちも、ワインの酸化問題にはずっと悩んでいたんだそうで、対策としてワインを提供する店なんかでは、煩雑な操作での窒素注入システムでワインボトルの中に空気が入らないようにしていたんだそうですね。


ワインと空気を、酸素を触れさせない。
日本でもワインブームの頃、そんなことをやっていた店もありました。


まあね、けっこうオタカイのもありますからねワインも。風味が落ちちゃったら台無しですもんね。
でも費用もかかるし、面倒なんだそうです窒素をボトルに入れるのって。


で、窒素を入れるんじゃなくって、真空にして空気に触れさせなければ、酸化をかなり防げるってことで、1986年にオランダのベルント・シュナイダーっていう人が「ヴァキュヴァン(Vacu Vin)」っていうワインボトル用の簡易真空ポンプを作っちゃいました。

 

にしてもですね、ヴァキュヴァンが出来たのって1986年ってことなんですから、まあ、ワインの歴史からしてみますとつい最近ってことですよね。


このヴァキュヴァン、日本でもけっこう見ますよ。
よく行く居酒屋さん、焼酎バー、ダイニングバー。みんな使ってます。
ワインに?
いいえ、日本酒です。一升瓶に使ってますね。


日本酒は1合売り、2合売りですもんね。一升瓶、いつも新しい空気が入って来ちゃう状態になります。


でもヴァキュヴァンを見るようになったのは10年ぐらい前からでしょうかね。


一升瓶に専用キャップをかぶせて、ポンプでシャカシャカ、スコンスコンやっていると、カシュカシュっていう音がするようになるんですよね。そうなると一升瓶の中は真空状態になりましたってことなんだそうです。


店はしょっちゅうキャップを開けて注いでっていうことを繰り返すわけですから、一升瓶の中は常に新しい空気が入って来ちゃいますよね。で、ヴァキュヴァンの出番ってことになって、しょっちゅうスコンスコンやってますね。


ワインはやらないの?
「ワインはボトル売りだけにしてんですよ」


あれ? あすこの席、グラスワイン。
「どうでもいいレベルのワインは一升瓶のを仕入れてんですけど、どうせ判って呑んでるわけじゃないでしょうから。っていうかですね……」


あ~あ、言っちゃいましたね。


♪ダバダ~(って、古いね、どうも)
違いのわかる客ばっかりじゃないんでしょねえ。そりゃそうでしょうけど、どうでもイイって、そういうレベルのワインっていうのもあるんですねえ。
ま、その当人が満足してさえいれば、モーマンタイ!


日本酒もあれですね。宅呑み用のは紙パックだったりしますもんね。モーマンタイでっす。

 

 

 


焼酎バーとかの日本酒って、どこそこの水の、なんとかいう香りが豊か、芳醇な味わい、とか、そんな宣伝文句のやつばっかりです。
劣化、酸化、判る方がイイのか、判らない方がシアワセなのか、けっこうムツカシイ問題かもですねえ。


ヴァキュヴァンは2000円ぐらいから買えるみたいです。
紙パックにはね、残念ながら。でしょねえ~。

 

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