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【ベトナムコーヒー】長い時間続いていた とある誤解が解けた話

< コーヒーのサードウェーブってまだ続いてる? 今 フォースウェーブ? >

コーヒー好きの人なら誰でも一回は考えたことがありそうなこと。


茶店をやってみたいなあ。


マスターでもママでも、ワイシャツにベストで蝶ネクタイっていうイメージを持っている人もいるでしょうし、全然そうじゃなくって、普段着にエプロンで、喫茶店のおばちゃん、コーヒー屋のオヤジっていうイメージを持っている人もいるんじゃないでしょうかね。


客側として考えても、どちらもアリなんだろうって思います。
こだわるもよし、気にしないこともよし、です。


コーヒーって嗜好品の代表っていう感じですもんね、個人こじんの好みなんてバラバラが当たり前。
だいいち、その個人の中でさえ、その日その時によって違ってくることもあるのが嗜好ってもんですよねえ。

 

 

 


ところで、コーヒーっていつ頃から飲むようになったでしょう。
もちろん、これこそ個人によって違うと思います。


でもどうでしょう。小学校あたりの頃だと、親がコーヒーを飲ませないっていうことが多いんじゃないでしょうか。
そもそも親がコーヒーを飲まない家では、コーヒーに触れる機会自体が、けっこう大人になってからじゃないと無いんじゃないでしょうか。


子供にカフェインは良くないよ、っていう理由で、コーヒーを避けている家って、まあ普通にありますね。


自分で飲むものを自分で決めるのって、中学生になった辺りからでしょうか。
高校受験だとかで眠気覚ましにコーヒー、っていうのがファーストコンタクトっていうのが多いでしょうかね。


その始まりはインスタントコーヒーだったりするのかもしれませんけれど、やがて嗜好品の嗜好たることを示すようになっていって、なんだかこだわっていったりもするようになっていくわけですよね。


クリープを入れないコーヒーなんて、っていうコピーもありましたよね。


砂糖が入らなければコーヒーなんて飲めないよ、っていう嗜好の人がいるかと思えば、コーヒーはブラックに限るっていう人もいます。


夏でもホットでっていう好みがあったり、水出しコーヒーがイイねえっていう人もいます。


アラビカ種だとかロブスタ種だとか、コーヒー豆の種類もいろいろあって、深煎り浅煎り、フレンチローストだとか豆の煎り方にも種類があって、さらにはカフェラテ、カフェオレ、エスプレッソっていうバリエーション。
ウィンナーコーヒー、アイリッシュコーヒーなんていうのもありますよね。


たぶんおそらく、1人の人間が一生のうちに、豆、煎り方、バリエーションの全てを体験するのは不可能じゃないかってぐらいに、ホントいろいろあるコーヒーです。
まさに嗜好品の王様。


その中で名前的にはわりに知られた「ベトナムコーヒー」っていうのがありますよね。
飲んだことあります?


実はですね、ずいぶん前に一度、都内の喫茶店で体験していて、なんじゃこりゃ! ってなって、ずっと避けていたんですが、今回、都下のベトナム料理店で飲んでみて、アレッ? ってなったんでした。


最初に体験した時の店は、カウンターバーだったんですね。
コーヒーも一応やってますっていうバーボンハウス


昼時に入って、立ち食いランチのセットコーヒーにベトナムコーヒーっていうのがあったんでチャレンジしてみたんでした。


何の予備知識もなく、どんなんかなあって飲んでみたんですけれど、マグカップで出てきたときには別に何の特徴もないブラックコーヒー。
普段ブラックで飲んでいますので、ま、そのまま飲みました。ちょっと濃いめではありましたけれどフツー、な感じだったんですよね。


で、マグカップの半分ぐらいに減って来たらですね、なんとコーヒーの豆。挽いた細かいコーヒー豆が漂っているのに気付きました。
んえ? ぺっぺっ。


「豆、入っちゃってるよ」


「ああ、ベトナムコーヒーってそうなっちゃうんですよ」


店のオニイサンが素っ気なく説明してくれましたよ。


そなの? なんなんそれ? って思いましたけど、その時はその説明に疑問は感じませんでした。

そういうのがベトナムコーヒーってもんなんだなあ、っていう受け止め方。


さらに酷いことになったのは、どれだけの量の豆がマグカップの底に沈んでいるのか、できれば掻き出してしまおうかと、ティースプーンでちょろっとかきまわしてみたらですね、はい、ご存じの方のご想像通り、なんと底に沈んでいたミルクがワアッと浮き上がって混じってきました。
しかも甘いんですよね、そのミルク。


なんなん? ベトナムコーヒー! ってなったわけなんでありますよ。


で、もういっす、ってなっていたんです、ずっと。

 

 

 


なんか飲み方に工夫があるのかもねえ、ぐらいな感じではあったんですが、コーヒーはブラック派にとって、甘いコーヒーは先に言っておいて欲しい、重要なポイントなんでありますよ。
勝手に甘くすんなッ! ってことです。


それ以来、ベトナムコーヒーは甘くて、豆が入っていて、飲みにくいもの! っていう固定観念でした。


で、5年ぐらい前から時々ランチで行っていたベトナム料理店でも、メニューにはありましたけれどね、ベトナムコーヒー。

 

その店は、生春巻き、フォーとかグリーンカレーなんかが、だいたい旨い店でずっと通ってはいるんですが、アフターに注文するのはいつもブレンドコーヒー。はい、普通のコーヒーもあるんです。


日本人のダンナさんとベトナム人の奥さんがやっている店で、まあ、なんとなく顔馴染にはなっています。
で、この前奥さんに聞かれました。


ベトナムコーヒー、飲まないね。甘くないのも出来るよ。ベトナムのコーヒー豆直接仕入れてるからね、うちのベトナムコーヒー、おいしいですよ」


で、ザっと前に飲んだ時の話をしたらですね、


「ああ、その人淹れ方ヘタですよ」


オオッ! 考えもしなかったんですが、やっぱりそうなんですね。豆がそのまま入ってるコーヒーなんて正式であるわけないですよね。


じゃあ、せっかくのお誘いなんで、甘くないやつを、って注文して再チャレンジ。


ランチのフォーを作り始める前にコーヒーのセットを始めましたね。


ん? 見たことのあるドリップ容器ですよ。前の店と同じ。

 

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淹れ方にうまいヘタがあるのかどうか知りませんが、なんか不安。
透明なガラスのコップに、えらく静かにドリップされていくのが見えています。


で、飲んでみたらですね、お、フツーに旨いです。豆なんてもちろん入っていませんよ。
かなり濃い目でしっかりした風味で、なるほどこれなら自分で淹れているドリップよりいけますね。


酸味系より苦味系が好きな私としては、ブラックのままでけっこういけました。


昔飲んだ、あの豆入りベトナムコーヒーはなんだったんでしょ?
奥さんの話によれば、豆の挽き方が細かすぎたんだろうってことでした。


紙のフィルターを使わないドリップなので、豆を細かく挽いちゃうと、フィンっていうベトナム独特のフィルターをくぐり向けちゃうらしいんですね。
まあ、想像するにあの時のオニイサンは、道具一式を用意されてはいたものの、本来のベトナムコーヒーってものを、私同様に知らなかったってことなんでしょうね。


ベトナムコーヒー、悪くないです。


で、一般的にはガラスのグラスにまずコンデンスミルクを入れて、そこにコーヒーをゆっくり落としていくらしいんですね。
コンデンスミルクかよおお、って感じです。


ベトナムは暑いからね、だそうです。ふううん。


豆の性格と、焙煎の仕方が濃いんで、かなり濃いめのコーヒーがドリップされる。そのままでは飲みにくいんでコンデンスミルク。
でもさあ、濃い味のコーヒーに、コンデンスミルクっていう最強に濃い甘いミルクってさあ、どうなの?


おいしいよ。


あ、そですか。


飲んでみる?


ん~、今回はイイです。


で、いまだに、その甘いベトナムコーヒーっていうか、オーレっていうか、ミルクコーヒーっていうかはチャレンジしてませんけれど、食後とかじゃなくって、ベトナムコーヒーだけだったら、いけるのかもなあって、今の段階では思っています。

 

 

 


なんだってまたよりによってコンデンスミルク? ってことで調べてみましたらですね、いくつかの説明に共通して出てきた理由が、ベトナムでは牛乳が手に入り難かったからあ、っていうことだったんでした。


ええ? 牛乳がなかったらコンデンスミルク、作れないんじゃないの?


ベトナムで普通にみんながコーヒーを飲むようになったのはベトナム戦争以降なんだそうですけど、そのころの事情として牛乳を生のまま輸送することが困難で、コンデンスミルクにすれば長距離の輸送が出来たからとか、保存が効くからってことなんでしょうかね。


21世紀に入ってからは、ベトナムってブラジルに次ぐコーヒー豆生産、世界第2位らしいです。


へええ、コーヒー豆屋さんに買いに行く回数は、数か月に1回ぐらいで、普段はコガネムシ色の憎いやつ「MJB」で満足しておりますので、豆事情に詳しくないんですけれど、ベトナム産の豆って見たことないですよ。
人気ないんですかね。


濃いのが特徴とか言ってないで、浅煎りにしてみればイイのに、とかね、無責任に思ってしまいますです。


コンデンスミルクねえ。イチゴかな、あとは町中華のエビマヨに使ってますね。
なんかね飲み物としての魅力は、残念ながらねえ。っていう嗜好のモンダイ。


コーヒーのサードウェーブって浅煎りが特徴って言ってましたけど、どうなったんでしょう。
とくに広がりを感じませんね。コロナのせい?


日本国内でもコーヒー栽培に頑張っている人がいますよね。
前に小笠原産のコーヒー豆っていうのを200gの袋で見せてもらったことがありましたけれど、やっぱりねえ、希少ですからねえ、森伊蔵みたいな値段でしたよ。


って、例え方が酒呑み過ぎ?!


今回の結論!
一杯の、珈琲から、恋の花咲くこともある?


ベトナムコーヒーはフランス文化ベトナムアレンジの産物。コーヒーの中に豆は入っていませんです。


苦味が旨いって思いますけど、イイねって思いますけど、コンデンスミルクです。

 

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