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【命の木】生活用水の確保っていうのは早急に目途をつけないといけない問題ですよね

< 飲み水と安全はタダだと思っているのは日本人だけだ って言われていた時代がありました >

安全神話は完全に崩れてしまいましたね。飲み水はまだ大丈夫な状況でしょうか。


SDGsの目標6にあげられている「安全な水とトイレを世界中に」っていうのは、日本で暮らしていると、なかなかですね、問題意識を持ちにくいです。


2018年時点で厚生労働省がまとめた統計データを見ますと、日本の上水道普及率は98.0%となっています。
ん? そなの? って思っちゃいますね。あと2%はどの辺なんでしょうか。


っていいますか、そう思っちゃうぐらい、街なかの公園なんかにも上水道は完備されていますよね。日本は。


さらには「水の安全保障研究会最終報告書」っていう2008年のデータがありまして、その上水道の維持に関して、水道の漏水率っていうのが日本は3%なんですが、世界の都市の平均は35%もあるんですね。
日本の水道網の不具合発生率は圧倒的に低いってことです。


高い普及率と安全性を保っている日本の生活用水事情です。

 

 

 


世界の生活用水事情っていうと、青年海外協力隊がアフリカ諸国へ「井戸掘り」に出発するっていうニュースを良く見ますよね。コロナ禍の中では途切れている活動なのかもしれませんけれど、生活用水に困っている国っていうのは少なくないんだそうですね。
日本の青年たちも、世界の生活用水事情改善に活躍しています。


ただね、井戸掘りっていうのが成功して水が出る確率は高いんだそうですけど、その井戸を維持するってうのは大変なんだそうで、維持する技術を教え込む、維持するためのパーツの確保だとか、場所によっては電力を維持することの困難さとかがあって、結局長い期間、生活用水を維持出来ている井戸はごく少ないっていう報告もあるんだそうなんですよ。


そういう井戸の機能を維持できていない場所が多いっていうのがホントだとしますと、なんかね、別の方法を考えた方が良さそうですよね。
ボランティア活動をする側の満足感だけで終わってしまうようでは、意味が無くなっちゃいますもんね。


中東、アフリカの諸国は生活用水の確保が充分には出来ていない国がたくさんあるみたいですなんですけど、中には岩盤が固くって、地下水を汲み上げるほど深く地面を掘るっていうのがコスト的に難しい国もあるんだそうですね。


そうなると、SDGsの目標「安全な水とトイレを世界中に」っていうのは、実現するのにかなりハードルが高くなります。


何キロも歩いた先の危険な岩場を下りていって、バケツに衛生的とは言えない水場の水を汲んで、また岩場を上って、遠い道のりを往復する、女性や子どもの姿が報道されています。
なんで体力的に強いだろうとは思えない女性や子どもたちが水汲みの主役になっているんでしょうか。
我々日本人にはなかなか実感できない水事情。


そもそも、なんで生活用水が充分でないところに住むようになっているのか。


国土交通省は世界の「水資源問題の原因」の中で「人口の増加」「気候変動」「水紛争」の3つを原因としてあげています。

 

日本の生活用水管理技術をなんとか世界の水問題に活かせないかっていう思いがあるんでしょう。


日本も今や格差社会で、誰もが充分に満足できる生活をしているっていう現状じゃないですけど、世界的視点で考えてみますと、水事情に関しては日本は恵まれていることは間違いなさそうです。


たとえば、断食道場なんていうのがあります。
身体の健康状態をニュートラルにするっていうのが断食の大きな目的なんだそうですけど、それぞれの道場でいろんなやり方があって、参加者は増加傾向らしいです。


ホームページなんかで断食方法の案内もされていますけれど、共通しているのは、断食の最中でも水は欠かさないようにしましょうってことなんですよね。
水を摂らなければ、命の危険があるからです。


で、日本ではその水を摂るっていうことは無理なく出来ることなので、水は欠かさないようにしましょう、っていうアドバイスが当たり前のように言われているってことですよね。
そこに疑問を持つ日本人はいないんじゃないでしょうか。

 

 

 


でも世界の国の中には、その水が、摂らなければ命が危険にさらされてしまう水というものが、不自由なく摂れない国が決して多くないっていう現実。


生活用水が足りていない国が多いっていう21世紀の地球なんですが、単純化して考えれば、空から降って来る雨が地表全域に平等に行き渡らないことが問題なんですよね。


干ばつの地域と洪水の地域が急激に増えて来ていて、バランスが崩れてしまっているんですよね。
不都合な現実として地球温暖化っていうのは、確実に我々のすぐ近くに災いをもたらしています。


2022年、夏。パキスタンは大洪水にみまわれて、国土の3分の1が水没してしまいました。
日本の本州と四国を合わせたほどの面積だそうです。


地球温暖化がもたらす異常気象によって降る雨は豪雨になりがちで、さらに氷河がどんどん溶けているっていうことが重なって、今回、パキスタンの大災害がもたらされたってことだそうです。


パキスタン政府は、自分たちは地球の気温上昇、異常気象に1%しか関わっていないのに、世界最大の被害を被ったって言って嘆いていますけれど、そういう気持ちも分かる気がしますね。


海面が上昇して国土が海の中に埋没してしまう国もあるそうですしね。


水が欲しいところには干ばつ、そうでないところに必要以上、どころか災害になってしまうほどの水が襲って来る。
地球上の水の循環がうまくいかなくなっている現状に、なんとしても根本的な手立てが望まれます。


ただ、希望が全くないってことでもなくって、人類、まだまだ捨てたもんじゃないよねって思わせてくれることもあります。


深刻な水不足を抱えていながら国土の岩盤が固くて、なかなか井戸を掘ることが難しいっていう国の1つ、エチオピア


そこに、電気だとか、動力を使わずに、クモの巣に出来る「結露」っていう小さな現実を利用するっていうアイディアで、飲み水を貯めることのできる「命の木」とも呼ばれている「ワルカウォータータワー(warka water towers)」っていうのがあるんです。


「ワルカ」っていうのは、イチジク科の樹で、エチオピアの人々がその木陰に集まって憩うっていう馴染み深い樹なんだそうです。


「ワルカウォータータワー」は、イタリアの建築デザイン会社が2015年辺りからエチオピアを中心に設置し始めて、実績を上げている装置なんですね。


クモの巣ならぬポリエステル素材のメッシュと、それを支える竹フレームで作り上げられているだけで、重量も軽いものは40キログラムほどだそうで、空気中の水分を結露として回収して、濾過してきれいな水を1日、最大100リットル確保できるんだそうです。

 

もちろんメンテナンスは必要なんでしょうけれども、仕組みが単純なことと、材料が普通に手に入るもので出来ているわけですから、組み立て技術も複雑じゃないでしょうし、維持管理も楽そうです。


凄いアイディアですよね。空気から飲み水を作り出す。
必要とする面積もコンパクトそうです。


台風とか強風には弱そうですけど、すぐに作り直せるっていう強みがありそうです。
1基11万円ほどの費用なんだそう。


21世紀現在、世界では7億6,800万もの人に安全な飲み水が行き渡っていないっていうデータもあるんですけど、コストも低くって、維持メンテナンスも容易な「ワルカウォータータワー」が浸透して、世界の生活用水事情が良くなればイイですね。


充分な量の安全な水があるって生活になれば、緑も自然に増えていって、地球全体としての生産力にもイイ影響が出て来てっていう、好循環が、ってことになりませんかねえ。


命の木、どんどん、増やせるだけ増やすっていう運動を進めていって欲しいです。

 

 

 


氷河が溶けるっていうのは、場所に寄るんでしょうけれど、万年氷が溶けて、その時代の古代の空気が吐き出されることになって、何か不穏な微生物が飛散するっていう可能性も、取り越し苦労かもですけど不安です。


なんにしても、パキスタンの大洪水だけじゃなくって、日本にやって来る台風、線状降水帯。


抜本的な対策方法を、誰か、アタマのイイ人、考え出していただきたいです。
温暖化、世界的な問題ですよねえ。