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【コミュニケーション】ってやつを考えるです 「アイ・メッセージ」と「ユー・メッセージ」

< 「顔パンツ」を外して 本来的で健康な、知覚、感情、思考の伝達を思い出す >

「Communication(コミュニケーション)」っていう単語の日本語訳は「コミュニケーション」だったりします。
コミニュケーション、ではありません。


訳に、なんとかして日本語をあてている場合では「通信」「伝達」ってところですね。


日本語の「会話」は「Conversations」ですし、「対話」は「Dialogue」をあてるのが普通ですしね。


「コミュニケーション」に該当する日本語は無いのかもしれません。


「コミュニケーション」っていう言葉には「相互理解を伴った」っていうようなニュアンスがあって、たとえその相互理解っていうのが幻想であったとしても、一応、その場でのお互いの了解がある知覚、感情、思考の伝達。それが「コミュニケーション」


だとすると、日本語にそうした言葉が無いっていうのも、なんとなく肯ける気もしますね。


誰かがしゃべって「はい、分かりました」
なんか違うっていう考えがあっても「はい、そうですね」


「コミュニケーション」に該当する日本語が無いっていうこと。忖度文化っていうやつの正体がこの辺にもあるのかもしれません。

 

 

 


「声の大きい人」の意見だけで成り立ってしまう、日本人の組織行動っていうのは、なんとなく世界に知られていることでもありますしね。
もちろん、そうした精神土壌があるからこそお互いを気遣い合う、震災後の避難生活があったりもして、そこは世界から賞賛の目で見られたりっていうこともあるんだろうと思いますけどね。


とかいう話になると、いやいや、いるよ、ガツガツしているヤツだって。っていう声が必ず上がって来ると思います。


朝晩の通勤風景では、たしかに毎日のようにそういう行動の人を目にすることがありますね。


我先にっていう行動の悪目立ちしている日本人っていうのも、そりゃまあ、一定数いるわけで、それはそれで当然なんでしょうね。
生きることは競争だ、なんていう言葉もありますからね。ガツガツすることが正義! っとまでは言わないにしても、我先にタイプの人って、迷惑がられながらもいます。


それで得した、勝った、っていう満足感なんでしょうかね。


でもまあ、後ろ指はさされても、モンクを言われることはないんじゃないでしょうか。
モンクを言われたとすると、そのモンクを言った人も我先にタイプ、同類、ってことかもです。


声の大きな人っていう表現も、なにも音声的に大きな声を出すっていうことじゃなくって、ほかの人に発言させず、自分の意見で押し通す人のことを言うわけですし、自己主張、自己肯定感の異常に強い人もいて成り立っているのが社会ってもんですもんね。


社会は、コロナ感染症を2類から5類にしますよ。マスクの着用も良識的な個人判断で、ってことになっていくんだそうですが、混みあった通勤電車の中では着用することを推奨しますっていう発表がありました。


都市部の通勤電車で混みあっていない状況っていうのは考えにくいですが、マスクの着脱についても、政治指導でっていうのもまた「コミュニケーション」のない文化、モラトリアム文化の表れなのかもしれません。


政府が指針を示すべきだ、っていうメディアの論調も思考停止の結果のように感じちゃいます。


「コミュニケーション」っていう行動の中には、非言語的な手段も含まれていて、表情や態度で感情、意志を表現するとともに、相手の表情や感情を読み取る能力も含まれそうですね。


発するだけじゃなくって受け取る、読み取る「コミュニケ―ションスキル」っていうのがありそうです。


日本人は、このスキル、あんまり高くないのかもなあって思います。


3年もマスク越しの「コミュニケーション」を強いられてきましたからね、いざ、マスクを外しましょうっていう世の中になった時、日本人同士の「コミュニケーション」に何らかの変調が出てきている可能性があるかもしれないです。


この3年間をどういう年齢で過ごして来たかによっても、大きな隔たりがありそうです。


「能面世代」って表現されちゃうような、表情を殺した「ソトヅラ」を作らないと恥ずかしいような気持ち。
使えるはずの知覚、感情、思考の伝達手段の1つを封じてしまうようなことが、もしかするとね。

 

 

 


いや、あれですよ、コロナ前からだって「コミュニケーションロス」っていうような現象はずいぶんありましたし、問題視もされていましたです。


独特というには、あまりにもヘタ過ぎる日本人の「コミュニケーションの実態」っていうあたりがホントのところなのかもしれません。


ギューギューの通勤電車の中で、知らない人と無理してコミュニケーションをとる必要はないでしょうけど、オフィスに行ってからの同僚や上司、部下とのコミュニケーションは避けて通れませんし、それ以前に、夫婦、家族とのコミュニケーションっていうこと自体、うまくいくことばっかりじゃないってことは誰でも実感していることだと思います。


「アサーティブネス(Assertiveness)」っていわれているコミュニケーション技法があって、


「自分と相手の人権を尊重した上で、自分の意見や気持ちをその場に適切な言い方で表現すること」


だそうです。


ビジネス書の類で取り上げられそうなことのように感じます。
技法っていうぐらいですから、学習するっていう前提があって、オベンキョしましょうってことなんだろうって、勝手ながら推測しますけど、理想としていることが、かなり漠然としているように感じられます。


誰でも簡単にできるっていう技法、じゃないですよね。


もっと何か、分かりやすいのないかなってウロウロしてみたらですね「アイ・メッセージとユー・メッセージ」っていうのがありました。


アメリカの「トマス・ゴードン(1918~2002)」っていう臨床心理士が唱えたコミュニケーション方法です。
技法じゃなくって方法。


単純明快なんです。


「アイ・メッセージ(I message)」っていうのは主語を「私(I)」にする話し方。


「ユー・メッセージ(You message)」は「あなた(You)」を主語にする話し方。


日本語だと主語を省きがちですけど、ワザと「自分は」「僕は」「あたしは」って言葉にして考えてみるのもありかと思います。


分かりやすくって、日本人にとっても簡単なコミュニケーション改革方法になるかもしれません。


「ユー・メッセージ」で話すと、どうしても相手を批判しがちなニュアンスになるけれども、「アイ・メッセージ」で話せば、自分の気持ちを正直に相手に伝えて、相手の考えを聞くことができる。


「アイ・メッセージ」に最も期待することは、伝えたい相手に自分の気持ちを理解してもらって、自分の思っているコミュニケーションが諍いなく成立すること。だと思います。


ざっくり言えば「ユー・メッセージ」は自己主張。


「アイ・メッセージ」はコミュニケーションっていう理解でイイんじゃないでしょうか。


この方法、意識していればすぐできますよね。


例えば、よく夫婦間の問題として取り上げられる、夫が家事を分担しない。しても割り合いが圧倒的に少ない問題。


「ユー・メッセージ」のケース。


「ちょっとアンタ。テレビばっかり見てないでお風呂掃除してよね。映画行くまでに掃除終わらせないと出かけられないでしょ。なんでアンタはそういうことに気が付かないの? 帰ったらすぐにお風呂入りたがるの、アンタの方でしょ。だからダメなのよアンタは!」


「なんだよ。ギャーギャーうるせえな! 今やるよ、やりゃイイんだろ! ったく」


「アイ・メッセージ」のケース。


「アタシ今トイレ掃除終わって、これからベランダ片づけるんだけど、お風呂掃除して欲しいんだよね。掃除、早く終われば余裕持って映画に行けるでしょ。帰って来たら気持ち良くすぐにお風呂入れると思うし」


「そだね、は~い」


まあね、「アイ・メッセージ」で話しても「なんだよ!」っていうリアクションをするって場合もありそうですけど、自分はこうだ。こう思っている。っていうことをデフォルトにして相手に内容を伝えるようにしていれば、諍いのレベルはかなり低いものになるんじゃないでしょうか。

 

日常の夫婦間コミュニケーションはそんな、パーみたいに単純じゃないでしょ、って言われそうではあります。
あんまりイイ例じゃなかったかもですね。


っていうかですね、「アイ・メッセージ」を出すときに、あまりにもあざとい計算とかがなければ、たいていの場合「コミュニケーション」はうまくいくんじゃないでしょうか。


それに、ムカッときたときでも「アイ・メッセージ、アイ・メッセージ」って意識できれば自分の中でも怒りの鎮静効果もありそうな気がします。


怒りモードの「コミュニケーション」じゃない時の「アイ・メッセージ」の効果は、自分自身の気持ちを冷静に再考するっていうことも期待できそうです。


夫婦間じゃなくって、仕事、ビジネスコミュニケーションでは、むしろマナー的な感じもしますね。

 

 

 


マスクレスになっていく、これからの日本社会の中で、表情も大きな役割を復活させていくんだと思います。


「アイ・メッセージ」いつもアタマの片隅に入れておきたいと思います。
レッツ・コミュニケーション、でっす。

 

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