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【窓後進国日本】かなり前から言われているのに いまだに変わりませんねえ

< 日本の住宅室内が 夏に暑く 冬に寒いのは 窓の性能が低いからだそうです >

窓っていうのを辞書で見てみますとですね、
「部屋の採光、通風などのために壁や屋根の一部にあけてある穴。ガラスや障子などで外界と仕切る」
って記されています。


「穴」 まあねえ、そりゃそうでしょうけど「穴」ですかあ。そう言うしかないんでしょねえ。


西洋のお城なんかを写真で見てみますと、建物の壁に、たしかに穴が開いてますね。丸いヤツ。
今はガラス窓になっているんでしょうけど、昔はただの穴だったんでしょうね。


家の中に明かりを取り入れるためには「穴」がないといけないよね、っていうのは理解できます。


小学生の頃、みんなで「秘密基地」を作って遊んでいましたけど、板切れやトタンなんかで壁を作るのは簡単なんですが、明り取りとしての隙間、窓をいかにして作り上げるかっていうのが最大の課題だったことを覚えています。


女の子たちは、あんまりやらないですかね、秘密基地作り。
かつて、創造的だった男の子だった人たちは分かりますよね。作りましたでしょ。
ま、住んでいた環境によるでしょけどねえ。

 

 

 


秘密基地の世界じゃなくって、西洋では、レンガ造りの建物の中は雨風を防ぐにはイイんですが、四六時中、とにかく暗いわけです。


そこで、壁に穴をあけて明かりを取り入れていたわけなんですが、直射日光であまりにもまぶし過ぎたり、雨が吹き込むのを防いだりする目的もあったんだろうと思いますけど、羊の皮でカーテンをぶら下げて、過剰な明かりによる暑さや雨を防いでいたんだそうなんですね。


穴をふさぐのは羊の皮に限ったものでは無かったんでしょうけれども、遮光性があり過ぎて、部屋の中に明かりを取り込むっていう窓の役割がなくなってしまいますよね。


で、生活の必要から「ガラス」が窓にはめ込まれるようになっていったみたいです。
ステンドグラス式の継ぎ接ぎ形式のガラス窓。


ガラス自体は古代メソポタミアで作られ始めたんだそうですが、紀元前1世紀ごろから「吹きガラス」っていう、鉄パイプの先に溶けたガラスをくっ付けて、もう一方の先から息を入れて膨らませる方法が発明されて、ガラス瓶が一般に広まっていったんだそうです。
ガラスと人間のかかわりの最初は、窓じゃなくって器ってことですねえ。


で、そのガラス瓶の底、平らな部分をわざわざ切り取って、その小さなガラス片を継ぎ接ぎしたのがステンドグラス。
っていうことは、西洋世界に窓ガラスが広がり始めたのは、ちょうど起源ゼロ年あたりからなのかもですね。
羊の皮よりガラスの方がイイでしょねえ。


ってことで窓ガラスが広まっていったんでしょうけど、最初はお金持ちの家、に限られていたんじゃないでしょうか。


教会の窓の色とりどりのステンドグラス。
あれはまあ、教会独特のもので、普通の家では透明なガラスの継ぎ接ぎだったのか、やっぱり色とりどりのガラス窓だったのか、ちょっとね、記録は見つかりませんでした。


どんなだったんでしょうね、西洋世界。


一方、木と紙の建物って表現されている日本の一般家庭にガラス窓が浸透したのは、なんと1923年の関東大震災以降のことだそうです。


ええ~!? 西洋世界は紀元ゼロ年代ごろなのに~。
あまりにも時間的ギャップがあるように思えますね。
なんで?


日本家屋の窓には「障子」がはめ込まれていたからあ~。


またまた、ええ~!? ってなりますよね。
障子がガラスの代わり。。。


たしかに障子って、ぼんやりと明かりを取り込んでくれますけどねえ。


以前、福島県の旅館に泊まったとき「雪見障子」っていうのがあって、もちろんその腰高窓の外側にはガラス戸がはめ込まれていましたけれど、その内側には障子戸が付けられていて、その引き戸式の障子の左右それぞれが上下半分にスライドできるようになっていたんですね。


下半分を持ちあげられるようになっている雪見障子。


雪明かりをダイレクトに取り込むっていうその地域では「当たり前」のものだそうでしたねえ。


今の雪見障子は下半分にガラスがはめ込んであって、景色は見えるけれども、風は入って来ないのが普通なんだそうですけど、そこの旅館の雪見障子は下半分を持ちあげたら、そこは「穴」でした。
その外側には普通に窓ガラスがあるんで、風は入って来ないですけどね。


関東大震災後の復興は、燃えやすい木と紙の家屋から世界最大規模の鉄筋コンクリートの街にしようっていう、後藤新平の指揮のもとに進められたそうですから、このタイミングで障子からガラス窓へ移行していったってことなんでしょうね。


関東大震災の大規模壊滅がなければ、日本はガラスじゃなくって障子のまま21世紀に入っていたのかもです。


尤も、東京の復興は後藤新平の計画通りにはいかなくって、予算の関係から、計画の半分も鉄筋コンクリートにはならず、やっぱり木と紙の建物で暮らし続ける人が多かったってことになったわけですけどね。


でもまあ、昭和初期にはガラス窓がほぼ全家庭に浸透していたでしょうね。


素材の会社「AGC」2018年までは「旭硝子」だった世界最大級のガラスメーカーは、1907年、明治40年創業だそうですし、遅くとも昭和の後期には、表に面している窓がダイレクトに障子だけっていう家は見たことないです。

 

 

 


日本家屋の窓ガラスは、初期には木枠がほとんどだったと思います、木枠ね。
昭和の半ばごろからでしょうか、アルミサッシが急速に浸透するんですね。


なんか普通にアルミサッシって言ってますけど、これってアルミ製のサッシのことなわけです。


サッシってなんなん?
英語「sash」なんで、サッシュとも言うんですね。
職人さんなんかはサッシュって言ってます。


サッシって窓枠のことなんだそうです。へええ、そっかあって感じです。全然知りませんでした。


アルミの窓枠にガラスをはめ込んであるのが、アルミサッシ窓。


普通に言うときは窓をつけないでアルミサッシっていえば窓そのもののことを言いますよね、我々は。


昔のアルミサッシは、アルミ色っていうんでしょうか、ほとんどが銀色でしたけど、最近のアルミサッシは茶系統の色が多い印象です。


最新のタワーマンションなんかでも窓はアルミサッシです。
それが世界共通の窓、なんだろうなあって、何の根拠もなく思っていたんですが、違うんでした。


アルミサッシなんて有り得ないでしょ! っていうのが、どうやら世界の常識らしいんです。


ものづくり日本なんて言っているくせに、バカじゃないの! ってぐらいにレベルが低い窓ってこと。
なんでやねん!?


アルミは材質の特性として断熱性能が低いんで、冷房効率、暖房効率がめっちゃ悪いし、結露もよびやすい。


んなことも知らんのか~! って怒られちゃうぐらいアホな窓らしいです。


いやあ、オシャレを狙ってなのか、たまに木枠のガラス窓っていうのは見かけますけど、日本のほとんどの家はアルミサッシなんですけど。


それがアホじゃ言うんじゃ。SDGs的にもエネルギーの無駄遣いするし、生活環境として人にも優しくないんじゃ!
ってことなんでありますよ。


んなこと言われましても、ってところではあるんですが、日本の断熱化基準として定められている「次世代省エネルギー基準」っていうのは1993年、当時の建設省が改訂したもので、もう古い上に、基準がめっちゃアマイ!
ダメじゃん、ってことなんです。


そもそもがダメな窓なのに、いつまでもダメじゃん、な基準。
く~っ! 技術立国、とか思って鼻高々ったのに~。
本の窓、ダメダメらしいです。


窓の断熱性能を判断する指標に「熱貫流率」っていうのがあるんでありますよ。


窓の熱貫流率は、窓の外側と内側に温度差がある場合、どれだけの熱量が窓を通過するかっていう値。


ガラスメーカーのページを見ますと、当たり前ですがガラスの熱貫流率についての記載があります。
窓の熱貫流率はガラスの性質も大きな要素になりますが、日本の窓で問題になっているのはガラスじゃなくってサッシの方です。
ダメなのは枠です。


貫流率が低いほど断熱性能が高いって判断するんですが、アルミサッシ窓は、アルミの熱貫流率が高いんで部屋の断熱性能が低いってことになるんですね。

 

 

 


世界的にSDGsが叫ばれている21世紀です。
アルミサッシ窓の部屋で、猛暑の夏。いくらエアコンをつけっぱなしにしても、アルミを伝って表の暑さが部屋の中に入って来てしまいますんで、めっちゃ効率が悪いわけです。


反対に冬は、部屋を温めようとしても、アルミを通して外の寒さが入って来て、っていうか部屋の中の温かさがアルミサッシを伝って外に出て行ってしまうんで、やっぱり効率が悪いんです。


窓を作る技術、枠を作る技術の問題じゃなくって、アルミっていう材質の問題。


1993年の「次世代省エネルギー基準」で定められた日本の断熱性能は、4段階設定されています。


断熱性能が最も高いとされている等級の「★4つ」っていう窓の熱貫流率が「2.33以下」
これが最高等級です。


その「2.33」を実現している日本の窓は「アルミ樹脂複合サッシ Low-Eペアガラス」っていうもので、サッシに樹脂が混ぜ込まれているものだそうです。


ざっと見てみたところで最高レベルの熱貫流率「1.23」を実現しているのが「オール樹脂サッシ Low-Eトリプルガラス クリプトンガス充填」っていうやつで、なんだかかなり特殊な感じですね。
サッシがオール樹脂です。価格も高そうです。


でもですね、一番多くてどこの家の窓にも使われているんじゃないかって思われる「アルミサッシ 単層ガラス」の熱貫流率は「6.51」です。


「2.33」っていう数値からするとかなりワルイ値なんですが、そもそも熱貫流率の数値に馴染んでいませんので、どんなレベルなのか、数値だけからは、ちょっと実感できません。


世界の基準を見てみましょう。


世界の基準を調べてみて思うことは、日本基準のアマサです。
日本では窓の熱貫流率について4段階の等級を定めているだけですが、諸外国が定めているのは最低基準です。
その基準を上回っている建物は、施工業者の瑕疵が認定されて問題になることもあるんだそうです。


その熱貫流率の最低基準。


フィンランド「1.0」


ドイツ「1.3」


中国「1.6」


アメリカ「1.7」


イギリス「1.8」


フランス「2.1」


最低基準ですよ。この中では高い値を設定しているフランスの熱貫流率「2.1」に対して、日本の最高等級の熱貫流率は「2.33」
ってこれ、オワコンってやつじゃないですかね。


問題の最大要因はガラスじゃなくって、あくまでもサッシです。


樹脂がキーワードみたいですけど、日本に技術がないわけじゃないと思うんですよね。
でもですね、新規に立てられる家やビル。
相変わらずアルミサッシなのはなんでなんでしょう。


「次世代省エネルギー基準」っていう基準が標榜している「次世代」っていつのことなんでしょう。


外との温度差があり過ぎて、結露を引き起こす原因としてもあげられているアルミサッシです。
健康的生活環境のためにも、エネルギーの有効活用でSDGs貢献のためにも、日本の窓、脱アルミっていうのが必要なんじゃないでしょうか。


っていうかですね、これ、大きな話題になってないのって、おかしくないですか?


なんか、政治とメディアとアルミ業界の、、、むにゃむにゃむにゃ。。。

 

こんちゃあ

 

ん~。
こうしてダメダメなことを知ってしまったアルミサッシですけど、久しぶりに掃除してあげましょうかねえ。
ガラスだけじゃなくってアルミサッシも、はい磨きますです。


とほほな日本のアルミサッシ窓なんでございます。