< 日本イチ売れているアイスキャンディー「ガリガリ君」の弟だったり従兄弟だったり >
ついこの前なんですけど、居酒屋さんからの帰りにセブンに寄りました。
本格的に冬がやってきたんですねえっていう、風が冷たい12月の夜のことでございます。
どこで鳴るのか、陰にこもってぼんやりと、お寺の鐘が、ゴ~ン、なあんてことは全然ないんですけど、吞み足りないっていうかですね、缶のハイボールと、なにか乾きモノを調達して独り2次会のつもり。
いつものごとく、バタピーとベビーチーズをかごに入れて、アルコールの冷蔵庫の方へ向かう途中にあるのがアイスと冷凍食品の入っている大きめのボックスです。
何気なく眺めてみますと、お、見たことのないアイスが。けっこうなスペースを占めて大量に並べられていました。
缶コーヒーとかもそうなんですけど、新しいのが出たら、ま、とりあえず試しておきましょうか、っていうタイプなんですね、ワタクシ。
はい、知っておりますとも。缶コーヒーだってアイスだって、新しいって言ってもね、そんなに大きく変わるってもんじゃないです。
実際、名前とパッケージが変わっているだけじゃんねえ、って感じることの方が多いです。
でもなんとなく、なんとなあく、どんなんかなあって手にとっちゃうっていう、メーカーの戦略にストンと落っこちゃうですよねえ。
冷凍ボックスの中にいっぱい積まれていたアイスは「ソフト君」
「伝説のプレミアムミルク」だそうです。キャッチコピーはね、派手に言い切っちゃうのが多いんです。伝説とかプレミアムとかね。
説得なんかされてやるもんか!
ん? パッケージの下の方に描かれているキャラクター。これ、ガリガリ君のパッチもんじゃね?
で、手に取って確認してみますと「赤城乳業」
ふむむ。ある意味ホンモノではありそうです。でも「ソフト君」
そんじゃあニュートラルにするために買っていきましょう。って、なにをどうニュートラルにするんだか自分でも解らないままかごに入れて、あとは「SCOTCH WHISKY HIGHBALL」を4つ、かごに入れて、現金払いで帰ってまいりました、とさ。
で、ハイボールより先にソフト君です。
「ガリガリ君リッチミルクミルク」を超える濃厚ミルクってことでして、しっかりミルクですねえ。旨いです。
その夜のワタクシ、適当にアルコールも入っていますし、部屋も温かくしてますけど、冬のアイスって、そういえばいつ頃から普通に食べるようになったかなあって、しみじみ考えましたです。
昔って、部屋の中とはいえ冬にアイスとか食べてたかなあ。しかもこのソフト君なんて、アイスクリームのカテゴリみたいですけど、ガリガリ君シリーズみたいですから氷感のあるつべたいヤツなんですよ。
そりゃ、ありましたよ。昔から冬でもアイスは売っていました。
でも今みたいに買っていく人の数は多くなかったように思いますね。
どこにでも当たり前にコンビニがあるようになってから変わったんじゃないでしょうかね。
なんとなあく、ついでに生きているような、ぼんやりした生活をしておりますと、世の中そんなに変わっていないように思ってしまうんですけど、かなりね、変化してしまっているんですよね。
昭和の頃の家って、まだまだ木造そのものっていう感じの一軒家だとか、アパートだとか、そんな住環境が多かったです。
密閉性が、っていいますか、冬になるとどこからともなく冷たい空気が入ってくるような部屋でした。そですね、冬でも風通しが良かったんです。すきま風とは申しませんです。
暖房器具っていうのも、今みたいにエアコン完備ってわけでもなくって、そういう部屋の中でアイスを食べる人は、明らかに少数派、でしたでしょうねえ。
そもそも冬のアイス、流通量も少なかったんじゃないでしょうか。
ま、だいぶ変わった今でもね、冬に手袋マフラーで、歩きながらガリガリ君を食べている人っていうのは見ませんけど、コンビニとかでアイスを買っていく人は普通にいますね。
みんな、温かい部屋でぬくぬく、冬アイスなんでしょねえ。
うむ。ソフト君、旨い冬アイスであります。氷っぽいんですけど、ソフトな食べ応えです。ソフト君ですもんねえ。
しっかり甘くて、かなりミルクです。ナイスです。
あとから調べてみますと「194円」でした。
ガリガリ君のリッチシリーズってやつなんでしょうね。
でもまあ、旨かったです。ソフト君。
で、あれ? って思ったのがソフト君、実は昔からいたみたいなんですね。
ちょっと調べてみますと、
「ソフト君は、ガリガリ君のいとこです。ガリガリ君40周年を迎えた2021年、約30年ぶりに帰ってきました」
で、
「2022年12月13日(火)より全国発売。想定価格は194円(税込)」
ってことでありまして、2021年にリバイバル販売した時も12月だったみたいですから、完全に冬アイスとして売り出されていたんですね。2022年の冬がリバイバルしてから2回目。
しかもリッチシリーズってことで期間限定なんでしょうね。
30年ぶりってことは1991年に既に存在していたってことになりますよ。ソフト君。
全然記憶にないですねえ。知ってました?
ここ最近では圧倒的に、日本一売れているアイスキャンディーのガリガリ君のデビューは1981年。
1本50円でしたね。
で、今回調べてみて初めて知ったのは、ガリガリ君に「当たりスティック」があるんだってことです。
ええ~!? 知ってました?知ってました? 当たったことあります? 知らんかったですう。
発表されているデータの中には「5人に1人」が当たっている、なんていうのもありましたよ。
ん~。自分で当たったことがないっていうことだけじゃなくって、ガリガリ君、当たりスティックだったよ~、とかいう話も聞いたことないですよ。
身の回りがガリガリ君ダークゾーンとか、そゆこと?
それともコンビニ販売分には当たりが入っていない?
ガリガリ君、そこそこ食べて来ているんですけど。。。ショボン。。。
冬に普通に食べられるようになったとはいえ、やっぱりアイスは「夏高冬低」傾向なんだそうで、ガリガリ君なんかは圧倒的に夏に人気なんでしょうね。
価格的にも断然優等生であり続けているガリガリ君です。
1980年の発売当初からずっと50円を守って来ていて、1991年に60円に値上がりします。
お、ガリガリ君も値上がりですかあ、って思った記憶があります。
思い返してみればけっこう長いお付き合いをしてきておりますよ、ガリガリ君。
2006年から秋冬の売り上げアップってことで、リッチシリーズが始まりましたねえ。
ガリ子ちゃんもこのころ登場して来たんじゃないでしょうか。
2010年は夏前から猛暑が続いて、誰もがみんなガリガリ君にかじりついちゃったもんで、品薄。
謝罪広告が出ました。
もうこのころからアイス界のトップランナー、ぶっちぎりだったんですよねえ。
老若男女、ガリガリ君です。
リッチシリーズもいろいろ登場してきましたけど、いくつかはチャレンジしています。
2012年、コーンポタージュ味登場。
これ、アンマッチマッチって言うんでしょうか。意外にいけましたね。たしか売り切れが相次いで、しばらく品切れってことになって評判でした。
お! っていう感じで旨いんですけど、コーンポタージュ味のアイス。毎回食べたいもんじゃないかもですね。
期間限定っていうアイディアは出色だと思います。
要するに変わり種のガリガリ君ですからね。
んでもって2014年にパンパカパーン! って登場してきたのがナポリタン味。
ん~。ナポリタンですかあ。とは思いましたけど、コーンポタージュが旨かったですからね。チャレンジ、しましたとも。
大外れ!
やっぱりね、合いませんよ。アイスとナポリタン。
ちゃんと試食してんの? なんでこれでオッケーだったの?
で、3億円の大赤字、だったそうですね。
アイスが好きな老若男女は正直なんでありますよ。
ナポリタン以降は梨だとか、無難なリッチシリーズですね。
ナポリタンはバツでしたけど、またね、ええ~っ!? っていうのにチャレンジしていただきたい感じもしますけどね。赤城乳業にしてみれば、大赤字、怖いですよねえ。
2016年にガリガリ君は70円に値上がりしました。
値上げしてゴメンネ、っていうコマーシャルをやっていましたです。
チョコ棒とガリガリ君は庶民の味方ですからね。値上がりは悩ましいところですけど、諸物価高騰の折、止むを得ないでしょねえ。
で、物価高騰って言えばコロナ禍での値上がりです。なんでもかんでも値上げ。何回も値上げ。
そんな中赤城乳業さんも、2022年6月、いくつかのアイスの値上げを発表しましたが、ガリガリ君は据え置かれることになったんですよねえ。ありがたいことであります。
でもソフト君、194円。そこそこ、ですよねえ。
リッチシリーズは最初からそうでした。なんせリッチですからねえ。
コンビニのアイスボックスにはソフト君と並んで、数は少なかったですけどガリガリ君もいました。
密閉性の高い温かい部屋の中で、いくんでしょうねえ、ガリガリ君。
部屋の換気が最重要ですよ、っていうことらしいんですけど、冬のガリガリ君との付き合い方としては、食べ終えるまではぬくぬくとした空気を固定しておきたいですよね。
独り暮らしであれば換気に気を遣う必要なんて全然ないんだろうと思いますけど、家族そろってガリガリ君っていうバヤイは、換気、気を付けた方がイイらしいです。
冬の夜、静かにそっとソフト君。しゃりってしていて柔らかい氷、って感じで、ミルク。ほどよく甘い。
悪くない冬の過ごし方だと思いますです。
セブン限定発売「SCOTCH WHISKY HIGHBALL」もヒンヤリ、イイんですよねえ。
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