ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【焼売】は「シュウマイ」なのか「シウマイ」なのか はたまた「シャオマイ」なのか

< シューマイって言ってるトコもありますし 焼焼売とかヤヤコシイのもあったりしますが >

なんかね、突然、アレ? って思ったのはですね「ラーメン」って中華料理のメインディッシュじゃないよ、ってことなんでした。


ま、中国の決まりごとが日本に来て変化するって、普通にあることだとは思うんですが、日本だと完全にメイン扱いの「ラーメン」ですが、中華料理的には「点心」


ええ~、なんで?
って感じちゃうのは日本人だから、ってことになるのかもです。


点心ってオヤツみたいなもんだよね、っていう感覚がそもそも違うってことなのか、軽食って言いながら食べる量が中国と日本では違うんですよってことなのか、分かりませんね。


横浜の中華街では感じたことが無かったことなんですが、中国人がやってる町中華が増えてきて思ったのは、チャーハンのボリューム、凄い! って店が多いことですね。
日本人のやってる町中華と比べると、3人前ぐらいのボリュームで出てくるチャーハン、ありますからね。

 


普通の中華料理コースっていうのは「一汁四菜」なんだそうで、


まず和え物なんかの「前菜」


次に揚げ物、煮物、炒めものの「主菜」


そんで「スープ」


それでもって「麺、ご飯」


最後のデザートが「点心」


ってことになるわけですが、このうちの「麺、ご飯」と「点心」が点心ってことになりそうです。
ヤヤコシイ。


コースでいう点心っていうのは、甘い系の「杏仁豆腐」だとか「マンゴープリン」「タピオカ」だとかで、ラーメンとかチャーハンは甘くない点心ってことみたいです。
ま、呼び方、ってことなんでしょうけどね。


なんか食べる量が違うなあって気がします。


でもよくよく考えてみますと、たいていの町中華でも、「一汁四菜」がちゃんとメニューに揃ってますよね。
好きなのを選んでコースにしてね、ってことだったんですねえ。


いつもは、たいてい点心だけで、ごちそうさまあ、です。麺類ね。


定食なんかですと「一汁三菜」ってとこでしょうか。「杏仁豆腐」が付いている店も多いです。


甘い系の点心は「甜点心(ティエンティエンシン)」


甘くない点心は「鹹点心(シエンティエンシン)」


って言うんだそうです。
テンシン、じゃなくって、ティエンシン!


ん~。点心、イコール、〆、っとかじゃないってことは理解しましたです。と思います。


なんでこんなことを調べたかっていいますとですね、いつもホッピーを呑んでる町中華でですね、初めてきたんだろうって思われるお客さんがですね、カウンターの隣りに座ったんですね。

 


40代ぐらいのサラリーマンでしたけど、メニューを開いて見ていたんですが、中国人の女将さんが注文を聞きに来たらですね、


「これ、なんて読むの?」


「しゅうまい、ね」


「ほほう、しゅうまいねえ」


っていうようなことがあったんでございますよ。


もうずいぶん通っている店なもんですから、最近はメニューとか見ないんです。だいたい食べるものが決まってしまっていますからね。メニュー、見ない。


で、たしかに「焼売」っていう字は「しゅうまい」って読むの、無理があるかもなあ、とは思ったんですけど、たいていの大人は読めるでしょ「焼売」


そのお客さんはニラレバ定食を食べて、すっとお帰りになりました。


ホッピーの中をお替りしながら、久しぶりにメニューを確認してみました。
劣化とかしちゃって読みにくくなってたのかもねえ、って思ったんで、さっきのお客さんが見ていたメニュー。


その店のメニューは10ページぐらいあるんです。
で、一つひとつのメニューに日本語表記と中国語表記がしてあるんですね。写真付きで。


ふむふむ、と、焼売を見てみますと、日本語表記は「シュウマイ」とカタカナです。


中国語表記は「烧麦」
あん?


「これ、なんて読むの?」になりますよね、こりゃ。
今まで気付きませんでした。


ここのシュウマイ、「烧麦」はデッカイんです。普通の店の3倍ぐらいあります。
1皿にデッカイのが4個で、これだけでお腹いっぱいになります。


で、その「烧」っていう字は「焼」の簡体字ってやつですね。
でも「売」と「麦」は何の関係もなさそう。


これまで疑問に感じたことはなかったんですが、焼売を「しゅうまい」って読むのはなんででしょ。


焼き売り、が、しゅうまい。焼かないのに。。。なんで?

f:id:wakuwaku_nikopaku:20220115081824j:plain


中国語のしゅうまいっていう発音に日本の漢字を当てはめたとしても、なんか全然納得できませんよ。


で、ぐるぐる調べてみました。


正解、みたいなものは見つかりませんでしたが、店先で売られている手軽な一品料理を中国語では「小売」と書いて「xiaomai(シャオマイ)」って発音するみたいです。


さらに、立ち売りすることも「小売」で「xiaomai(シャオマイ)」ですね。


で、もう1つ。「小麦」も同じ発音でシャオマイって言うみたいです。


けっこうゴチャゴチャしてきましたが、ゴチャゴチャついでに、も1つ。
中華の調理方法として「焼」っていうのは「シャオ」って発音して、その実態は、日本語の焼くっていうのとは違って、煮込むっていうニュアンスらしいですよ。
知らんかったなあ。


でもって「蒸」は「ジョン」って発音して、これは日本語と同じ意味。蒸すんですね。
日本語で言う「焼く」調理法は、油を使わなければ「烤(カオ)」少し油を使えば「煎(ジャン)」


たぶんおそらく、日本語の「焼売」っていう単語は、中国語の「シャオマイ」っていう発音から来ていて、その音に日本語を当てはめたもの。


「焼」はそのまま日本語で「ショウ」って読みますよね。
「売」は「バイ」
「シャオマイ」⇒「ショウバイ」⇒「焼売」


にゃはは、ちと無理がありますかね。でもまあ、そんなとこなんじゃないでしょうか。


さらにはですね、シャオマイって言う同じ発音の「小麦」ですが、中国の一部の地域では、っておそらく広東地方なんですが、麦(マイ)の粉で作った皮に何かを包んで、蒸したり、つまり焼(シャオ)した料理は全部「シャオマイ(焼麦)」って言うんだそうです。


なので、焼麦シャオマイは中国語、焼売シュウマイは日本語、ってことになるんじゃないでしょうか。


漢字の意味とかっていうのも、本家本元の中国と日本じゃ、けっこう違っているってことでありますね。


ところで、日本で焼売といえばなんといっても「崎陽軒」

 

これもまた新発見だったんですが、崎陽軒のホームページには「昔ながらのシウマイ」って書いてあります。


「シウマイ」です。「シュウマイ」とか「シューマイ」じゃなくって「シウマイ」


へええって思ったんですが、シウマイっていう発音の方が広東語の発音に近いらしいです。
だそうなので、また新たに、へええ、です。


崎陽軒の「シウマイ」って小ぶりですよね。一口サイズで、魅力的な旨さです。
シウマイ弁当」は横浜駅なんかだと並んで買ってますもんね。ずっと人気です。


いつのまにかグリーンピースの乗った姿は見かけなくなりました。
近所の町中華でもグリーンピースが乗っかっているのは1軒だけ。
味が、っていうんじゃなくって、グリーンピースが乗っかっていると意味なく嬉しいです。
色がイイ。


揚げ焼売っていうのもありますし、焼焼売っていうのもあります。


栃木県鹿沼市は「シューマイの街」っていうのをアピールし始めていますよ。
鹿沼市は「シューマイ」同じ発音で、書き方いろいろ。面白いです。


崎陽軒の初代社長、野並茂吉さんの出身が鹿沼市だっていうことがきっかけで、独自のシューマイを、宇都宮の餃子に負けないようにがんばっているみたいです。


なんかね、普段、何も考えずに食べている焼売ですが、ん? って思って調べてみますといろいろあったんでした。

 


無理矢理の結論です。


崎陽軒の「シウマイ」はちっさいです。


日本人町中華の「焼売」がスタンダードサイズです。


中国人町中華の「烧麦」はデッカイです。


でもって、みんなシュウマイです。旨いです。アテとしてもイイ感じです。