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【リアルサイボーグ】21世紀四半世紀現在のサイバネティック・オーガニズム技術

< あしたは きょうの続き じゃなくなる日がもう来ているのかもです >

自動制御技術「cybernetic」と、生命体「organ」っていう単語を繋ぎ合わせた造語が「サイボーグ(cyborg)」です。


アメリカの医学者「マンフレッド・クラインズ」と「ネイザン・S・クライン」の2人が、1960年に提唱した医学的概念なんですね。
この時点では人類が宇宙で生活していくための技術として考えられたんだそうです。


こうしてサイボーグが提唱される前、日本には最高技術ロボットの完成品として「鉄腕アトム」っていう存在がありましたですね。


「少年」っていうマンガ雑誌に1952年から1968年にかけて発表されたSFマンガです。
作者の「手塚治虫」っていう人も医学博士でしたね。


アトムは原子力をエネルギーとして動く、人間の感情を持ったロボットという設定だったんですけど、こうして改めて調べてみますと、アトムって歴史なんですねえ。戦後7年で出てきたヒーローです。
いろんな作品に影響を与えていますし、今でも人気ですね。

 

 

 


こういう具体的な先駆けを有していた日本なんですが、サイボーグっていう概念が発表されると、気鋭のアーティスたちがビビットに反応します。


1964年から「少年キング」で連載が始まった「サイボーグ009(ゼロゼロナイン)」


仮面ライダーと並ぶ「石ノ森章太郎」の代表作品で、爆発的な人気マンガでした。


しかもこうしたSFマンガとしては異例のロングラン作品で、「少年マガジン」「少年ジャンプ」「COM」「少年サンデー」「マンガ少年」「少年ビッグコミック」「SFアニメディア」「産経新聞」と掲載媒体を変えて1992年まで続いていましたんで、サイボーグっていう言葉をこの「サイボーグ009」で初めて知ったっていう人も少なくないんじゃないでしょうか。


1963年から「少年マガジン」で連載の始まっていた「8マン(エイトマン)」もサイボーグのアイディアの扱いについて検討したらしいですが、8マンはアトムと同じ、ロボットですね。


ジャイアンツの原辰徳選手の現役華やかなりしころ、その背番号8にちなんで、8マンのテーマが応援トランペットで演奏されていましたですよ。


♪ハ シ レ エイトマン たまよりも速く
「たま」っていうのは「弾」じゃなくって、新幹線のこだま、のことらしいです。
丸美屋のふりかけのキャラクターにもなってましたね。


作画担当者が銃刀法違反で逮捕されちゃったんで、急遽連載打ち切りになった8マンですが、さっき言ったように鉄腕アトムと同様、人型ロボットっていうカテゴリになるんで「ヒューマノイド」ってことになるんだそうです。


男性型のヒューマノイドが「アンドロイド」女性型のヒューマノイドが「ガイノイド」っていう区分けらしいんですけど、ガイノイド? 知らんなあって感じです。
今やアンドロイドっていえばスマホって時代になっていますけどね~。


皆さんご存じの「ターミネーター
あれはロボットを人間に似せてつくっているんで、ヒューマノイド、アンドロイドですね。


ロボコップ」は?
人間を改造して作ったものですからサイボーグですね。


似て非なるモノ、サイボーグとヒューマノイドです。


人間のどこか一部の機能を代替してくれる機器を、身体内部に入れるか、身体の外側に装着したのがサイボーグ。


医療目的に限って考えますと、開発が始められたのはかなり歴史を遡ることになりそうですよね。


例えばメガネ。人間の視力、視認性を向上させる目的で作られた機器がメガネだって言えるでしょうから、視認性を助けてくれるウェアラブル・アイテムがメガネ。
ってことでメガネをかけている人はみんなサイボーグ。
コンタクトレンズだって同じでしょうから、日本人ってほとんどの人がサイボーグってことになりそうです。


って思ったらですね、メガネは単体で機能するものじゃないんで、サイボーグカテゴリには入れないみたいです。
入れ歯とかもサイボーグじゃない。


まあね、そなんでしょうね。異論反論はありません。

 

ヒューマノイド 

 

人工心臓」「人工腎臓」「人工網膜」「人工内耳」だとか、医療の世界で活躍している機器がいくつかありますね。


「人工関節」っていうのは、周りに入れている人が少なくない機器です。何人か知っています。
手術は大変だったみたいですけど、機能不全状態になっていた関節を入れ替えることによって正常な生活を取り戻すことが出来ているみたいですから、なかなか現実的に役立っている不可欠な技術なんだっていえます
自然なことのように思えます。


人工関節を入れたんだよっていう人と向き合って、おお、サイボーグ、とかね、そんなことはちっとも思いませんからね。
第一、手術のことを知らなければ外見から分かることでもないですしね。


サイボーグなんていう概念が出てくる前から医療的には、健康な日常生活を送れるようにってことで、人体機能代替機器の研究っていうのがずいぶん前から始められていて、その機能自体もどんどん改良改善されてきているんでしょうね。

 

 

 


「ピーター・スコット=モーガン」っていうイギリスのロボット科学者は、2017年にALS(筋萎縮性側索硬化症)って診断されて、余命2年って宣告されちゃいました。


ALSっていうのはだんだん身体を動かせなくなる病気ですね。今現在では不治の病。


ピーター・スコットはロボット科学者です。
自分自身の身体を使ってロボット工学の実験を進めることにします。


担当の医師たちは大反対しましたが、押し切って、自分とAIを繋いだ状態にして「サイボーグ」になったんですね。


呼吸、摂食、排泄の医療的処置をして、声が出なくなる前に録音した音声データを3DのCGアバターにしゃべらせることを実現して、2019年に一旦手術は成功裏に終わります。
世界中のIT技術者、企業が協力して人類初の、フィクションじゃない「サイボーグ」になったわけです。


ピーター・スコット自身は、そうなった自分のことを「ピーター2.0」って表現していますね。


ピーター2.0はこう言っています。


「私は世界初の完全なサイボーグになる予定で、体も脳もほとんどすべてが元に戻らない状態になる。私の脳の一部、そして私の外見的な人格のすべてが、まもなく電子化され、完全に合成されるということです」


ひと息に完全なサイボーグになるには、まだいろいろ未解決な部分が多いんでしょうけれど、これからまだまだサイボーグ化、電子化を進めていくっていう強い意志。


マイクロソフトよりも多くのアップグレードを予定している」


っていうこともピーター2.0は言っていました。あくまでも前向きな余命2年。


日本でも「NEO HUMAN ネオ・ヒューマン 究極の自由を得る未来」っていう本を2021年に出しています。

 

2022年にピーター2.0の命は残念ながら尽きてしまったんですけど、ロボット工学業界には多大な貢献をしたことでしょうね。
余命2年を5年「生き続けた」わけです。


直接人間の脳をコンピュータにつなげるっていう「ブレイン・マシン・インタフェース」なんかの研究も進んでいるみたいですし、シンギュラリティとはかなり違った方面でも、コンピュータって人類の生活の中にしっかり入って来ている感じですね。


なかなか実感の出来ない最新のサイボーグ事情ですけれど、こういうジャンルで活躍している日本人はいたとしても、それは外国で活躍している人たちで、日本をベースにして活動している人たちっていないのかなあって思ったらですね、ん? っていう情報をめっけました。


内閣府が主導している「ムーンショット型研究開発制度」

 

なんやねんそれ? って感じなんですけど、知ってました?


ムーンショット」っていうのは、1961年にアメリカのケネディ大統領が発表した「アポロ計画
「1960年代が終わる前に月面に人類を着陸させ、無事に地球に帰還させる」
っていうやつですね。


なにを言うとんねん。そんなん絶対無理やで。
っていうのを分かっていながら実現させる。実現困難な目標を現実のものにしてしまいましょうっていうのが、「ムーンショット


破壊的イノベーションの創出を目指しましょうってことで、2018年の「 総合科学技術・イノベーション会議」で決定された制度です。「ムーンショット型研究開発制度」
お、日本政府、少しはやる気になったか、って感じでしょうかね。


目標その1:
「身体、脳、空間、時間の制約からの解放」


目標その2:
「疾患の超早期予測・予防」


目標その3:
「自ら学習・行動し人と共生するAIロボット」


目標その4:
「地球環境の再生」


目標その5
「2050年の食と農」


目標その6:
「誤り耐性型汎用量子コンピュータ


目標その7:
「健康不安なく100歳まで」


目標その8
「気象制御による極端風水害の軽減」


目標その9:
「こころの安らぎや活力を増大」


やってくれてますねえ、精一杯おっきく風呂敷を拡げています。


でもこれでイイんじゃないでしょうか。チマチマやっていて実現できることなんて、21世紀に求められていませんよね。
とくに日本はそうだと思います。失われた30年っていうのはいろんなジャンルで現実ですからね。
一足飛びに最先端を目指すぐらいじゃないと役に立つ成果は望めません。たぶんね。


ムーンショット型研究開発制度」では、ぜひ、ムダに時間をかけての最大公約数の結論で終わるんじゃなくって、とんがった目的を具体的に上げて、情報を公開すべきは効率的に公開して、隠蔽すべき情報の特定と実行を心がけて、スピード感を持ってやっていっていただきたいですね。


スルドイ日本の若者たち、お願いいたしますです。21センチュリー・ボーイズ、アンド、ガールズ。


ま、国際協力っていうのがキモではあるんでしょうけれどね。

 

 

 


個人的に目がですね、衰えてきましたんで、サイボーグになろうかなって、人工網膜ね。
でもあれです。オタカイんでしょうねえ。

サイボーグになるには、先立つものが、ってことなんでしょうねえ。