ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【7000年前の道を発見】今のところ分かるような分からないような そんな情報

< だってね そもそもね 発見されたのって深さ4メートルから5メートルの「海底」だってんですよ >

底まで見える透明度じゃない、ってことなんでしょうけれどもねえ。


1996年にエジプトのアレクサンドリア沖、深さ5メートルから6メートルの「海底」から、クレオパトラの宮殿跡が発見されたっていうニュースの時もそうだったんですけど、「海底」っていうほどの深さを感じないメーター数ですよね。


普通に素潜り出来そうですよ。


アレクサンドリアっていったら大都市なんでしょ。人の目もけっこうあるだろうに、って思いますけど、そんな簡単なもんじゃないんだよ、っていう事情があるんでしょうねえ。

 

 

 


今回、7000年前の道が発見されたのは、クロアチアのコルチュラ島の湾内だそうです。


コルチュラ島。知りませんねえ。
海外旅行に慣れている人なんかですと、ああ、あそこね、ってことなのかもしれませんけれど、どの辺なのか、さっぱりです。


クロアチアってバルカン半島だよね。ぐらいの感覚しかありません。


分裂する前のユーゴスラビアだった頃には「ヨーロッパの火薬庫」なんて表現されることもあったバルカン半島ですが、海沿いの街並みの美しさで知られた観光地でもあります。


まったく海外旅行とか行ってませんし、行く予定もないんですけど「アドリア海の真珠」って言われている「ドゥブロヴニク」っていう名前は知っています。名前だけですけどね。


地図を見ますと、クロアチアっていう国は南に細長く海沿いの面積を占めていて、その南の端っこ、モンテネグロに近いところにあるのが「ドゥブロヴニク」なんですが、そこから海岸線に沿って北西方向に行くと、いくつもの島嶼地域になってますね。


その島の中の1つがコルチェラ島。東西方向に細長い形をしています。


クロアチアの考古学者が衛星画像を見ていて人工物らしきものに気付いたのが2021年。


調査を進めた結果がネットニュースになったのが2023年の5月です。


深くはないっていっても、やっぱり海の中ですからね。調査には並々ならぬ苦心があるんでしょうね。


クロアチアの海底から約7000年前に人が歩いていた先史時代の道が発見される」


っていうようなタイトルの記事がネットの中でいくつか見つかります。


コルチェラ島の沖合に「人工島」があって、そことつなぐための、幅4メートルほどの「道」が発見されたっていう内容なんですけど、なんかスッキリしないんです。


クロアチアで発表されたニュースを単純に翻訳しただけのものなのかもですけど、素人にも分かりやすいっていう、親切な書き方がなされていないように思うんですよねえ。


だって、原文がそうなんだもんっていうことっも充分にあり得ますけど、翻訳記事を載せるに際してなにも疑問を持たないのか!? っていう気がしちゃってます。


「沖合に作られた人工島とコルチェラ島をつなぐ道」


っていうんですけど、焦点は明らかに「道」になってます。「道」の発見っていうニュースですからね、当たりまえです。


でも、道の先にある「人工島」っていうの、そっちの方も気になりませんかね。


7000年前って、新石器時代ですよ。
7000年前の海岸線は今と同じじゃないんでしょうけれど、埋め立て、干拓をして島を造った。


そっちは、なんだか当たり前みたいな記事上の扱いなんですよね。


衛星画像で発見されたのって、こっちの人工島の方みたいなんですけどね。


古代の集落跡、火打ち石だとが見つかっていて、そこのエリアは人工島だったと見られている。ってそれだけの記事内容。


考古学に詳しくなんてないんですけどね、なんで人工物だって分かるの? って思いません?
そういうとこまで解説していただけるとありがたいんでありますよ。


コルチェラ島の沖合に、人工の島を造るって、なんかとんでもない作業のような気がするですけどね。


7000年前の新石器時代の人たちが、埋め立て、干拓っていう苦労をして、何の目的で島を造ったんでしょう。


見つかった集落跡っていうのは、住むための集落なんでしょうか。それとも何か特別な道具を作るための、宗教的な萌芽を感じさせるような役割を担った場所ってことなんでしょうか。

 

 

 


ネットの記事では、その「人工島」の近くから、幅4メートルの道を発見したっていうことがメインですから、人工島発見の記事は2021年に詳しく載せましたよ、っと可能性もありますけどね。


石板を積み重ねて造られているっていう、先史時代の道なんですけど、今回の記事からだと、その石板の放射性炭素年代測定の結果から、7000年前のものだって言っているように読み取れるんです。


ここも舌足らずって言いますか、道に使われた石板の何を測定したんでしょうかね。


石そのものが7000年前に出来たってこと?
んなこあたあ、ないでしょねえ。


石、岩を削って石板にする新石器時代の技術から、何か年代測定に関与する石以外の何物かがあって、それを測定したってこと?


今は沈んじゃってる「道」と「人工島」ってことは、「道」を造った時点で「人工島」が島だったのかどうか確定できないってことにはならないんでしょうか。


「人工島」ですって判断しているってことは、その場所が潟のようなもので、そこに行きつくために石板を積み重ねたような頑丈な「道」が必要な特別な場所だったんでしょうかね。


7000年も前の「道」が発見されたっていうのは、充分にビッグニュースですし、石器時代の終わりの始まりだっていう新石器時代ですから、技術的にもだいぶ発展して来ていたんだろうことは想像できますけど、それでも、その石板を何で作るかっていえば、石器、ですよね。


めっちゃ時間かかりますよ。たぶん。


文字を持たなかっただろうって判断されている先史時代です。


7000年前にはコルチェラ島なんて名前は付いていなかったでしょうけれど、自分たちの島の外に、新たな集落を必要としたのはなんでなんでしょう。


そういうのは、まだまだこれから調査していくんですよ、ってことなんだろうとは思うんですけど、発表された記事だけでは、新石器時代の、人類が定住生活に移行していく過程で、大きな労力を費やして、何を成し遂げたのか。そっちの方が、7000年前の道が見つかったよ、っていうことのホントの意味だと思うんですけど、果たしてそういう方向に興味を持って取材してくれるんでしょうか。


「世界は神が造ったが、オランダはオランダ人が造った」


って言われるほどのオランダの干拓事業ですが、それは石器時代とかじゃなくって、12世紀、13世紀の偉業です。

 

 

7000年前っていうのと、人工島っていうのがホントにほんとだとすれば、いったいどんな技術で新石器時代の人類が成し遂げたのか。


何のための人工島と立派な道だったのか。
石板の道は、なぜ4メートルもの幅を必要としたのか。


さらには、海に沈んでしまったとはいえ、膨大な労力をかけた人工島と道が、なぜ、どういう経緯で忘れられていったのか。


かなり興味深い発見だとは思うんですけど、その事実を我々に伝えてくれるジャーナリストが、なんにも感じてなさそうな書きっぷり、訳しっぷりなように感じられたんですよねえ。


取材する時点で、なんで? っていう疑問を持たないジャーナリストって、、、ダメじゃんね。


東京っていう街も、17世紀、徳川家康さんが神田山を切り崩して遠浅の海を埋め立てて以来、今でも海岸線をどんどん太平洋側に押し広げ続けていますけれど、地球全体を見れば温暖化による海面上昇によって失わて行く陸地、島が在るっていう問題に、どう対処するべきなのかについて、7000年前の人工島が何か教えてくれる可能性っていうの、ないんでしょうかね。

 

 

 


ジャーナリストさんたち。しっかり問題意識をもった取材、報道を、これからもよろしくお願いいたします。


あなた方はChatGPTとかに負けちゃいかんのですよ。ホントに。