2020-01-01から1年間の記事一覧
<ほととぎす 自由自在に聞く里は 酒屋へ三里 豆腐屋へ二里> この歌を詠んだ人は「頭光」と書いて「つむりのひかる」と読む、江戸時代の浮世絵師であり狂歌師、なんだそうです。 なんと43歳で亡くなったそうですが、つむり、光っていることを号にしていると…
<2020年 日本の一般生活者は何を失ってしまったのか 失いつつあるのか> 世の中の変化というものは、いつだって人の予測を超えるものなのかもしれませんが、2020年に起きた変化は、今現在もジワジワと続いていて、アフターコロナ、ウィズコロナなどと表現さ…
<一度は食べてみたい高級茶漬け忠七めし 江戸ならぬ明治ならぬ 禅の味わい> 食べたことはないんですが、知っておくだけでもありがたいような気のする一品、忠七めしの話です。聞いたことあります? 特に埼玉県のみなさん、知ってました?昭和14年、といい…
<楽しみは 後ろに柱 前に酒 左右に女 懐に金> 狂歌ってやつですね。誰の作なのかは不明みたいです。 でもネット上では蜀山人の作、と明言している人もいます。さらには「後ろに柱 前に酒」という部分だけを取り出して、ことわざ、としてあるページもありま…
<噺に出てくる旨い酒 柳陰 ちゃんと今でも在るようです> 青菜という噺。有名な古典落語ですね。 夏目漱石がご執心だったという三代目柳家小さんが上方から移植した噺なんだそうです。 三代目は江戸末期、小石川生まれの人で、生家は一橋家の家臣だそうです…
<梅若菜 丸子の宿の とろろ汁 分かってないねえ芭蕉さん 麦とろ> 6月16日は、麦とろの日。ム、ト、ロ、で麦とろってことなんでしょうね。ギは月、ガツのガってことで。ま、そんなところで、ひとつ。かなん? 麦とろとは、麦飯にとろろ汁をかけた料理で昔か…
<旨い酒に合う、旨いアテをじっくり作っる だってじっくり呑むんだから 焼きベーコン> レミー・マルタンがやってきた。呑み仲間のところにやってきた。これはもう大変です。しかもVSOP。さらにそれがマチャー・カスク・フィニッシュなんです。 驚天動…
<徳があるからじゃなくって 旨いから呑む でイイんでないの?> これは、いつ頃、誰が、どういう目的で言い出した言葉なんでしょうか。 ほとんどの人は、昔から言われてる言葉でしょ、ぐらいにしか捉えていないと思います。聖徳太子さんとか弘法大師さんと…
<マスク生活のなかでも楽しく ストレッカー分解反応で軽快に歩きましょう> 2020年夏ごろから、こんな声を聞くようになりました。このごろすっかり運動不足でさあ、とか。いやあ、コロナ太りでまいったなあ、とかね。 どうですか? みなさんの周りにもこん…
<名月や 座に美しき 顔もなし 芭蕉 月見そば> 月見といえば、昔はそういう儀式的な催し事が正式にあったわけで、風流でさアね。 「風流」っていまや死語、なんでしょうか。あまり聞かなくなりました。風流ですねえ、とか、言わない。そもそも風流ってこと…
<古代エジプト、ギリシア、中国医学、WHOも推奨する玉ねぎの効能 オニオンスライス> とても身近な食べもの、玉ねぎは、北海道、佐賀県、兵庫県が主な生産地で、この3道県で8割を占めているそうです。 玉ねぎを使った料理はホントにたくさんありますよね。…
<炭水化物の合わせ技 それがコッペパンの生きる道 ライ麦パンがお勧め 焼きそばパン> 食べ盛りの高校生の頃、買い食い、ちょい食べの定番だった焼きそばパン。焼きそばパンがキライという人は少ないのではないでしょうか。みんな知ってる大人気の大定番。 …
<ポーカーしながらサンドウィッチ 麻雀しながら水餃子 かの国では普通らしい?> バイトに集まった12人のうち、中国人が7人いて、何回か顔を合わせるうちに3人の中国人と仲良くなりました。昔ね。北京人男子。東北人男子、中国の東北地方出身の男子です。そ…
<玉子、たまねぎ、ツナ、きゅうり、ハム、人参、カリフラワー 旨さ満載じゃ マカロニサラダ> マカロニサラダの話なんですが、まずはその前にマヨネーズ、オムレツのことから。 ちょくちょく家呑みを一緒にやらかしてるオヤヂ四人組なんですが、好きな酒は…
<お料理女子には分からない 男の無駄なキッチンアイテム問題> 食いっ喰いで知られた向田邦子さんは、食器に対するこだわりも相当なものだったそうです。向田さんに限らず、自分で作って自分で食べるときも、盛り付ける器にこだわる。自分で作って誰かに御…
<一升の半分は五合なんだけど、酒に多いのは四合ビンって、なんで?> 何回かあったような気がします。日本酒ブーム。 でも、これって、当たり前だけれど、メディアが言っているだけで、実際の呑み助たちから沸き起こったブーム、というのとは違っていまし…
<ホットビールじゃない 缶ビールでもない 燗ビールって?> スーパードライって昭和62年、1987年に発売開始されたビールなんですが、令和の今でもなかなかの人気商品です。 スーパードライが登場する前は、店でも家でもビールといえばほぼキリンラガーでし…
<旨けりゃイイとはいうものの あ そうだったの なメニューいろいろ 中華丼> ん~。言われてみればその通り、っていう食べものの話です。とっくに知ってるよ、って人も多いんでしょうけれど、中華丼って中国にはないらしいですね。 いやいや中国に無い、と…
<汁ごはん お行儀云々言われますが 汁が旨いときしかやりません> 代表的だし、みんなやったことあるし、お行儀悪いとか言われても、ンまいものはンまいんです。 鍋のあとなんて、もう定例ですよね。ラーメンとかうどんとか入れて、〆。でもやっぱり、旨い…
<もつ煮ともつ鍋の違いよりも 平成元年前と後での違いのほうが大きいです> 平成生まれの方々も続々と三十路を迎える令和も、どんどん過ぎて行っておりますが、ちと昔話をば。 その年の春、4月ごろから「踊るポンポコリン」が何処へ行っても流れていました…
<高カロリー、多糖質。背徳のかき揚げが昔から人気なのは、なぜか> いきなり遠いところから始めます。 最後の将軍として、様々、メディアに取り上げられる江戸幕府第十五代将軍、徳川慶喜さんなんですが、多趣味だったらしいです。 カメラ、自転車、油絵、…
<とんぶりのマヨネーズ和え と とんぶりドンブリ> キャビア、ってのがあるですね。黒っぽくてチッチャなつぶつぶ。噛めばプチプチした食感、しっかりとねばっこい塩味の魚卵。しょっぱいのはそういう味付けをしているからだそうで、もともとしょっぱいわけ…
<旨さの秘密は海苔にあり 和風スパゲッティ 海苔バタースパゲッティの楽しみ方> あやア、給料日までまだ日があるのに、サイフ、軽いわあ、っていうことないですか?独り暮らしには、ありがちなことですよね。 特にサイフの中身とは関係なく、サクッと簡単…
<いなり寿司 お稲荷さん 信太寿司 呼び方自由の庶民食> 御所の女房言葉というのがありますよね。今でも京都辺りで使われている「お芋さん」「お粥さん」とかですね。食べものの名前を“お”と“さん”で挟んだ呼び方。ここでは“おさん形式”とします。 その昔、…
そうなんです、バカなんです。 酒呑みだったらほぼ全員経験していると思うんですが、二日酔い。ううっ、もう酒止めた、とかグラグラした意識の中で誓ったりするのですが、どうもね、ダメですね。 何回も繰り返して年を重ねているでありますよ。ホントにね、…
<だまされたと思って という昭和の勧め方は今でもアリなのか バナナとパイナップル> 出遅れてしまった一匹のアブラゼミが、夏の日差しを取り戻そうとするかのように、高くなり始めた青空に孤独な叫びを響かせていた初秋の午後のことでした。 駅前から路地…
<町中華のラー油が辛くなくなった問題 昭和よカムバック! 餃子のタレ> 家で手作り餃子。これが好きって人、けっこういます。餃子パーティーとかね。缶ビール、いいっすねえ。みんなニコニコです。 で、家で食べる餃子のタレのことなんですが、へええ、と…
近所のお弁当屋さん。特に人気店というわけでもなさそうなお店ですが、先日、私が二人目に並んだ直後、薄いピンク色の制服にお揃いの紺色カーディガンを羽織った看護師さんたちが、パタパタと足音高く駆けてきて、4人も後ろに続きました。 近くに病院、あっ…
<旨いもんは旨いのか ちゃんこ 冬の独り鍋 昭和風味> お洒落だとか、スタイリッシュだとか、トレンドだとかに興味はないし、アウトドア派でもないのですが、カセットコンロを買いました。一人用鍋も買いました。下から二番目の安いステンレス鍋。 まあ、あ…
< 江戸時代からのヅケ丼工夫は今も進化の途中 > 冷凍技術がなかった江戸時代に、生魚の保存方法として考え出されたという「ヅケ」刺身好きなら誰でも食べたことのある丼ですよね。寿司より海鮮丼よりヅケ丼、という人も少なくないです。 東京ではマグロが…