ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【週休3日制】 そんな世の中がやって来るのか?

< 家計のことを考えるんだったら腰を入れて副業しなさいってことなんでしょうか >

吹く風は冷たく、春まだ遠い如月の頃のことでございます。


夕方から冷たい雨になった日の夜に、かじかむ手で傘さしてまで外に出て、呑み屋さんのノレンをくぐるのは常連さんぐらいのもんでしょねえ。


焼酎バーのカウンター、一番奥に、でっぷり体形の40代サラリーマン、マッツンがすでに眠そうに目を細めて座っています。そうなってからが長いタイプの酒呑み。


その隣には、この店に来る常連さんの中でおそらく一番の酒豪、アラフィフ、昔、いやいや今でも美人のセーコちゃんが座っていて、もう生ビールの段階は終わって焼酎ロックをやってますねえ。
いつでもチャンポン。そういうタイプの酒呑み。


夜の8時を回っていましたがテーブル席にはオバオジカップルが1組だけで、まあ、店内は静かな夜でした。


で、マッツンの大きな地声が目立っていたんでありましたけれども、アネサン格のセーコちゃんに何事か訴えかけているようでした。


「でも、あれっすよ、休みが増えた分、給料が減っちゃうっていうのって、なんか、働き方改革としてオカシクないっすか」


ほほう、働き方改革。珍しくマッツンが酔眼ながらも真剣な声を出しています。


「だから、週休1日システムのあたしには、そんなの実感できないんだってば。週に3日も休みがあるってどういうことなの?」


あらら、そでしたね、セーコちゃんは週休1日、日曜日だけがお休みだったですねえ。
前に聞いたことがあります。


そのセーコちゃんの隣に席を占めました。

 

 

 


おしぼりを持って来てくれた女将さんが早口に説明してくれたところによりますと、なんと、マッツンが今の会社を辞めようかどうしようか、セーコちゃんに相談しているらしいんですね。


相談しているって言いますか、ま、聞いて欲しいっていう感じなんでしょうけれどね。


「あ、どもお。お疲れっす! ぱうすさん、遅いっすよ」
「お疲れ~」


ってことで、はいはい、いつも通り自然に話の中に組み込まれます。


マッツンが会社を辞めようとする理由が、最近耳にした記憶のある「週休3日制」ってやつらしいんでした。


世の中に先駆けて休みが増えるっていうのに、なんで辞めようなんてことになっているんでしょうか。


会社を辞めようかっていうぐらいですから、マッツンは詳しく調べていたようでした。


週休3日制っていうのにも種類があるらしくって、けっこうややこしいみたいなんですよね。


1:週の労働時間はそのままにして、賃金も現状のままとする。


2:週の労働時間を1日分減らして、賃金を現状維持とすることで実質的賃上げとする。


3:週の労働時間を1日分減らして、賃金もそれに準じて1日分減らすこととする。


ざっとこんな感じみたいで、ふむう、なるほどなパターンがあるわけです。

 

連続とは限らない


「1」の場合、週5日分の労働を4日でこなしなさい、ってことですから、1日の労働時間が長くなる。


現状でも1日10時間ぐらい働いている人も少なくないですけど、さらに増やして12時間、13時間を会社に取られたら、通勤時間を含めると、なんだか思考停止の生活になっちゃいそうな気もします。


週に3日の自由な日があるってことが、誰にとっても等しくパラダイスってことじゃないんですねえ。


「2」のパターンが理想って言えば言えそうでしょうか。


で、マッツンの会社で持ち上がっている週休3日制の話っていうのが「3」のパターン。


「ね、ぱうすさんね、世の中がね、給料上げましょうなんてやってるのに、うちの会社、なんか理由見つけて給料下げようっていう魂胆なんですよ。考えられます? うちの社長、岸田さんより時流読めてないでしょ」


セーコちゃんがツッコミます。


「だからさあ、何も考えてなさそうな岸田さんのことなんか知らないけどさあ、まともな働き方改革とか、給料アップがテレビで言ってるようなことになってんのって、大きな会社だけなんだって。中小零細はお呼びじゃないのよ。ね、ぱうすさん、そうでしょ」


はあ、そうかもしれませんねえ……。


「あたしの会社なんて週休1日なのよ。イマドキ。今どきによ! 休みは日曜日だけ。どうなってんのよ」


ん~。そう言われましてもねえ、……。


世の中はワークライフバランスだとかなんとか言い始めてますけどねえ。

 

 

 


厚生労働省がコロナ対策の一環として、3密を避けるため、外を出歩く機会を減らすためってことで2020年に「週休3日制の導入」っていうのを言い出したのが最初だったように思います。

 

「1か月単位の変形労働時間制を採用し、1か月の法定労働時間の枠内で労働時間を調整することで月の休日数を増加することが可能となります」


とか言っちゃって、特に工夫された提案でもなかったんですよね。


法定労働時間っていうのは、厚生労働省「法定の労働時間、休憩、休日」によりますと、

 

・使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。


・使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。


・使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。


ってことになっているんですね。


この他に「時間外労働協定(36協定)」「変形労働時間制」「フレックスタイム制」だとかがあるんですけど、いろいろ工夫すれば週休3日制にもっていけるでしょ、ってことなんでしょね。
丸投げってやつです。


いろいろなアンケート調査では、賃金が減らないように週の労働時間を現状と一緒にする。つまり、1日の労働時間を長くして対応しようっていう「変形労働時間制」が週休3日制の現実解になっているみたいです。


「変形労働時間制」には、1週間単位、1ヶ月単位、1年単位、っていうのがあるんですよね。


そういえば、2019年に日本マイクロソフトが「週休3日制」を試験的に実施した結果、前年同月に比べて生産性が40%向上したなんていうニュースがありました。


それからコロナになって、週休3日制の話ってどうなったんでしょ。
とくにニュースにはなっていませんでしたよね。


マッツンの会社がパンデミック明けのタイミングに、どういう理由で週休3日制を導入しようとしているのか分かりませんけれど、会社側が給料を減らそうっていう手段として考えているんだったら、マッツンの悩みも深くなっちゃいますよねえ。

 

 

 


そもそも日本人って労働効率、ワルイねん!


っていう意見はかなり前からありますけれど、働き方改革って、今のところ労働効率を改善するような方向で推進されてはいないように感じます。


週休3日制ってことで、休みの日を増やそうっていうの、ひょっとすると、AIのせい?


資本側からすると、AIがたいていのこと出来ちゃうから、おまあら、もう要らんねん! っていう意思表示!?


マッツンの悩みは、もしかするとAI時代の働き方として、誰でも考えておくべき先見性を伴なっているのかもです。


さらに言えば、週に1日しか休みがないお勤めの人にとって、週休3日制が与えるインパクトって、大量な離職者を出しちゃうかもですよ。


日経平均、4万円時代とか言って浮足立っているようなオ歴々もおられますけど、マッツンもセーコちゃんも、ため息ばっかりです。


どうですか? 週休3日制の話、聞こえて来てますか? ため息ですか?

 

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【怠け者選手権】と【世界怠惰の日】っていうのがあるですねえ 地球人 がんばってるから?

< 中国では「寝そべり主義」っていうのが定着しているみたいだし 人類 お疲れなんですねえ >

いつも通り、あさっての方からの始まりになるんですけど、「100年戦争」って聞いたことありますよね。


歴史の授業で、机に突っ伏しながら睡魔と闘っているアタマの上をなんとなあくではあっても、「100年戦争」っていう単語が通り過ぎていった記憶、ありませんか。
中学の頃だったでしょうか、高校? 世界史の授業でしたね。


一般的に言う「100年戦争」っていうのは、イギリスとフランスが、1339年から1453年まで王位と領有地を争った、104年も続いた戦争のことですね。


しかしまあ、100年もずっとチャンチャンバラバラ、ドンパチやっていたはずもなくって、なんだか結論の見えないままずるずると続いていたっていうのがホントのところらしいです。


そりゃそうでしょねえ。昔の人がいくら根気強かったとしても、親子4代とか5代に亘って殺し合いなんてやってたら、民族としての存在も危うくなっちゃいそうです。


そんなアホなことすんのって、イギリスとフランスだからこそで、他の国では100年戦争なんてやらないでしょ。
っていう意見もあります。


イギリスとフランスってなにかっていうと戦争しているような印象あるもんね、ってな感じの、日本から遠いヨーロッパのハナシ、全くの他人事っていう声も聞きます。


でもね、なんとですね、実は、日本も100年戦争やってたですよ。

 

 

 


ちっともメディアには取り上げられていませんし、日本国として正式には認めていないみたいなんですけど、国際法上の100年戦争、やってた事実があるですよねえ。


ちょっとね、信じがたいことではあるんですが、日本と100年戦争をやっていた国は、アドリア海を挟んだイタリア半島の東側、バルカン半島にある「モンテネグロ


モンテネグロっていう国は、外務省の「モンテネグロ基礎データ」によりますと、福島県と同じぐらいの大きさ、人口60万人っていう小さな国なんですね。

 

日本ではモナコの「モンテカルロ」の方が名前として圧倒的に知られているかと思います。


名前は似ていてもイタリア半島を挟んで直線距離で950キロメートルぐらい離れています。特に関係の深い国ってわけでもなさそうです。


ムリヤリ共通項を探せばローマ文化圏、って感じになるんでしょうかね。


モンテネグロは1852年にモンテネグロ公国として世界史の中に登場してきます。


ヨーロッパ諸国の成立、合併、独立ってかなり複雑ですからね、モンテネグロ公国は、北にはオーストリア・ハンガリー帝国、南にはオスマン帝国があって、当時の強国に挟まれて誕生しています。


自国の存続のためには、地政学的にロシアと強い結びつきを持たざるを得なかったみたいなんですね。
敵の敵は味方っていう、例のあの計算でしょねえ。


狼と虎に挟まれた状態なんで白熊と仲良くして、それをアピールしておかないと、いつ襲われないとも限らない。


そういう事情があるからなんでしょうけれど、1904年に日露戦争が始まってしまった時、モンテネグロ公国はロシアに味方して日本に宣戦布告したわけです。


モンテネグロとロシアとは一心同体なんですよ、ってことでしょうね。


日本に宣戦布告したのは1905年のことなんですが、モンテネグロ公国中国東北部、当時の満州に兵を進めたものの戦闘状態に入ることはなかったそうです。


1回も戦闘することがないまま、1905年にポーツマス条約による講和が成って日露戦争終結したわけですが、この講和にモンテネグロ公国は参加を認められていないんです。


なぜならば一度も戦闘に参加していないからですね。


つまりモンテネグロ公国日露戦争に関係していない、っていう扱いなわけです。宣戦布告しているのにです。


その後1910年に「モンテネグロ王国」になって、1918年にはセルビアに併合されたりっていう歴史を経て、2006年に「モンテネグロ」として独立しています。


モンテネグロは21世紀に独立した国家なんですね。


独立、おめでとうございま~す。ってことではあるんですけど、日本がその挨拶の場面になってハタと困った事実が出てきます。


2006年、世界各国にならってモンテネグロの独立を承認するっていう件を国会で審議するにあたって、1つの質問が提出されました。


「1904年にモンテネグロは日本国に対して宣戦布告をしていますが、ポーツマス条約にモンテネグロは参加しておりません。よって、2006年現在、モンテネグロと日本は103年間の長きにわたって戦争状態にあることになりますが、そのような国に対して祝辞を述べるということは、果たして国会として認めるべきことであるのか」


2006年当時の国会は小泉純一郎政権です。
その質問への答えは、曖昧さの使い方として、とっても日本的なモノでありましたとさ。


「あ~、その件に関しましては、1904年にですね、モンテネグロ国が我が国に対して、宣戦を布告いたしたという事実をですね、示す根拠というものをですね、承知しておりません」


他の問題であればコンニャロ! な意見表明なようにも思えますが、ま、日本国の政府見解として、戦争のことですからね、「承知しておりません」ってことで、ま、イイ方向なんでしょかねえ。


とにもかくにも日本政府はモンテネグロの独立を承認して、山中燁子(やまなかあきこ)外務大臣政務官モンテネグロに派遣したんですね。


外務大臣政務官っていう役職に馴染みはないんですが、大臣を補佐する特別職の国家公務員だそうです。


山中さんは当時の外務大臣麻生太郎さんの代わりにギリシャモンテネグロおよび国連暫定統治下のコソボを訪問しています。


モンテネグロに行って独立を承認する旨を伝えるとともに、モンテネグロと日本の間の「100年戦争」の終わりを確認したっていうことになっているらしいです。

 

 

 


2006年ねえ。そんなニュースってあったかなあって、ちょっと自分の記憶にはない「日本の終戦


2024年現在、在モンテネグロ日本大使館は、在セルビア日本大使館が兼業しているみたいです。


モンテネグロの情報ってそんなに日本には入って来ていないですよね。
個人的には、国の名前として、かろうじて聞いたことがあるような気がするっていう程度です。


ところで、なんでなのかは分かりませんけれど、「モンテネグロ人は怠け者だ」って言われているらしいんですよ。


どゆこと?


個人に対する評価として怠け者っていう判断があることは理解できますし、正直言って、時々は怠けた方が能動的に生活できるようにも思います。


でもモンテネグロ人は怠け者だっていうような、国民性としての怠惰とか、そんなことってあるんですかね?


そんなことが言われるようになってしまった理由としてあげられているのが「モンテネグロ十戒」です。
観光資産として積極的に推している感じがしないでもないですけどね。


1:人間は生まれながらにして疲れており、休むために生きている。


2:汝を愛するように、汝のベッドを愛しなさい。


3:夜よく眠れるように、昼間は休息しなさい。


4:働くな。仕事は死を招く。


5:休んでいる人を見かけたら、助けてあげなさい。


6:できる限り働かず、できる仕事はすべてほかの人に回しなさい。


7:日陰には救済がある。休んで死んだ人はいない。


8:仕事は病気の原因となる。若くして死んではならない。


9:仕事をしたい衝動に駆られたら、座って待てば、その気持ちは収まる。


10:飲食をしている人を見たら、その人に近づきなさい。彼らが働いているのを見たら、離れて邪魔をしないようにしなさい。


このモンテネグロ十戒っていうのが、いつから言われ始めたものなのか、調べきれなかったんですが、なんだってこんな内容を並べ立てたんでしょうか。

 

 

 

「働くな。仕事は死を招く」
とか言ってもねえ、働かなかったら収入がなくって、食べて行けなくって、やっぱり「死を招く」ってことになりそうです。


シャレですよ、ってことなんでしょうけれど、モーセ十戒をなぞっているんでしょうね。


モーセ十戒っていうのも訳してある言語によって、けっこうニュアンスが違っているものなんだそうですけど、ヘブライ語の聖書ではこんな感じらしいです。


1:私は主、あなたの神、あなたを奴隷の家から導き出した者である。


2:あなたには、私をおいてほかに神々があってはならない。あなたは自分のために彫像を造ってはならない。


3:あなたは、あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。


4:安息日を覚えて、これを聖別しなさい。


5:あなたの父と母を敬いなさい。


6:殺してはならない。


7:姦淫してはならない。


8:盗んではならない。


9:隣人について偽りの証言をしてはならない。


10:隣人の財産を欲してはならない。


ん~。とくに内容的な対応はなさそうで、ただ雰囲気的に10個並べてみました、っていうモンテネグロ十戒なんでしょかねえ。


どういういきさつでモンテネグロ十戒が出来上がって、ヨーロッパに広まったのかは分かりませんが、モンテネグロ人は怠け者、っていうことが、ごく当たり前に言われるようになっていったっていう現象はあったみたいなんですよね。


で、そのことに、当のモンテネグロの人たちは真っ向反論するんじゃなくって、全く逆方向のアピールを始めたんです。


それが「怠け者選手権」


独立してから6年、参加者は指定されたマットレスに寝っ転がっているだけっていう2012年から始められた年に1度のコンテスト。
怠け度を競う選手権。


2023年からは8時間ごとに15分の休憩を取ることができるようになったそうですが、それまではまるで休憩とかなかったらしいです。


モンテネグロ人は怠け者だって言われることに対して、だったらホンキで怠惰なところを見せてやろうじゃないの、ってことなのかもしれませんけれど、マットレスに寝っ転がっているだけっていうルール。


マジメに寝っ転がってないとダメです。立ったり座ったりしたら失格です、っていうことですからね、8時間ごとに15分の休憩が必要なぐらいにキツイことですよね。


ただ寝っ転がっているんだけど、やっぱり休憩が必要。トイレ休憩とか。


修行かよ、っていうぐらい、かなりマジメに取り組まないといけない「怠け者選手権」ですねえ。


参加しているのはモンテネグロ人だけじゃなくって、ウクライナ人、ロシア人、セルビア人なんかも含めて、毎年数十人。
ウクライナ人とロシア人、ここでは一緒に寝っ転がってる。


優勝者には一応、日本円で約16万円の賞金が出るんだそうです。


優勝して「あなたはヨーロッパで一番の怠け者です」って評価されても、一攫千金ってわけでもないですし、あんまり嬉しくないような気もしますけれど、どうなんでしょうかね。

 

 

 


モンテネグロ人も変なイベントをやりだしたもんですねえ、って思ったら、中米のコロンビアには「世界怠惰の日」なんていうのがあるんでした。


こちらの方は何もルールだとかはなくって、ただただの~んびりするお祭りみたいな感じ。


街なかにベッドを出して寝そべったりする人が目立っている程度らしいです。


働き過ぎず、のんびり暮らしましょうよ、っていう労働者の資本者に対する態度表明、なんでしょうかね。


1985年から続いているっていうことですから、国民の休日、みたいな扱いなんでしょうね。


ま、世界中、だれでも、あ~、仕事とかほっぽり出して寝っ転がりたいなあ~、って気持ち、共通でしょねえ。


昔ね、しばらくバイク通勤をしていたんですが、風薫る5月のピーカンの朝なんか、このまま会社に行くんじゃなくって、どっかツーリング行きたいなあ、っていう欲求はなかなか強い感情だったことを思い出してしまいます。


5月病のトリガーになる気持ちの揺れ。かもです。


日本にはこんな歌もあります。


「世の中に 寝るほど楽はなかりけり 浮世の馬鹿は起きて働く」


江戸時代、蜀山人狂歌ですね。


人間、働きづめじゃロクなことないですよね。ちゃんと休憩して、ふっとため息ついて、だらあっとした時間を持っていれば戦争なんかにならずに済むような。。。


怠惰って、悪いことじゃない、ですよねえ。違う?

 

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【木製人工衛星】その2 木星軌道の人工衛星のことじゃなくって自然の木で作った人工衛星

< 木造人工衛星 21世紀は宇宙ビジネス時代 世界に先駆けて日本の木工技術が宇宙へ飛んでいく >

2019年に発表された時点での「アルテミス計画」は、2024年までに「最初の女性を、次の男性を月に着陸させる」ってことを目標にするって言っていたんでした。


地球人の女性で月に降り立った人はいませんし、アームストロングさんに続いて、次の地球人男性を、っていうのが「最初の女性を、次の男性を」っていうキャッチフレーズだったんですが、ちょとね、遅れているみたいですね。


ちなみにこの宣言からしますと、日本のかぐや姫は地球人じゃないってことになっているですね。
ま、月に帰って行ったわけですから「月人」ってことでしょかねえ。


アメリカ航空宇宙局NASA)が主導して実施されている「アルテミス計画」ですが、参加しているのはNASAが契約しているアメリカの民間宇宙飛行会社、欧州宇宙機関ESA)、カナダ宇宙庁(CSA)、オーストラリア宇宙庁(ASA)、そして日本の宇宙航空研究開発機構JAXA)が主だったところだそうです。


JAXAはアルテミス計画の中で、月面に建設する予定のゲートウェイ居住棟に機器を提供して補給するっていう役割を負っているんだそうですから、今回のH3ロケット打ち上げの成功は欠かせないものだったんですね。


H3ロケットがうまくコントロールされなければ補給なんて出来ませんからね。


そしてですね、日本のH3ロケットにはアルテミス計画での活躍以外にも、日本独自の重要な役割を果たして欲しいっていう期待がかけられているんですよね。


日本なりの宇宙ビジネスへの参入。
それは日本独自の「衛星コンステレーション」の確立です。


「衛星コンステレーション」っていうのは宇宙領域における通信・観測・測位を担うもので、防衛、防災、環境だとか、日本の安全保障、経済社会にとって必要不可欠なインフラって位置づけているものなんですね。


内閣府「光通信等の衛星コンステレーション基盤技術の開発・実証」によりますと、

 

「低軌道での衛星コンステレーションの構築は、これまでにないコスト低減、新技術の実証機会の拡大、技術更新期間の短縮等のイノベーションの機会をもたらし、これからの宇宙政策は、安全保障等の観点も含め、このような大きなゲームチェンジを前提に検討していく必要がある」


だそうです。


「衛星コンステレーション」自体の説明にはなっていないんですけど、まあ、なんと言いますか、言葉的には人工衛星で作った星座っていう意味だそうです。


数多くの人工衛星を宇宙空間に浮かべて、それらを一元管理されたシステムに則って機能させること、っていう理解でイイんじゃないでしょうか。

 

 

 


これからの宇宙時代に満足な役割を果たすには、現状の人工衛星の数では全然足りない、ってことみたいです。


日本の人工衛星は、宇宙競争をしている各国に対して決定的に少ない。
日本もこれからH3ロケットによってどんどん人工衛星を打ち上げる必要がある。


それが宇宙利用のゲームチェンジ、パラダイムシフトの第一歩ってことなんでしょうね。


ただですね、旧ソビエトによって世界初の人工衛星スプートニク1号」が打ち上げられたのは1957年のことですけれど、半世紀以上が過ぎて、地球周りの宇宙空間にどれだけの人工衛星が浮かんでいるのか、実ははっきりしたことは把握できていないみたいです。そういう現状があるんですね。


これまでに1万3千基「ぐらい」が打ち上げられていて、現在、8千基ぐらいが浮かんでいるんじゃないだろうか。


ってな感じの記事しか見つかりませんでした。


例えば北朝鮮が打ち上げに成功したっていう人工衛星「らしきもの」だとかもありますし、人工衛星の数を正確に把握する地球全体としての体制っていうのがなかったし、今でも怪しい。


だって、宇宙って見えないし。


ってことで、今現在、スペースデブリっていう宇宙ゴミがどれぐらいあるのかについては実に様々な説があって、もう宇宙スペースに余裕がないっていうものから、まだまだ大丈夫だけれど対策は考えないといけませんっていうものまで、実態の把握なんて全然出来ていないんだろうと思われます。


主な人工衛星打ち上げ国はアメリカ、ロシア、ヨーロッパ、日本、中国、インド、カナダの7つにしぼられます。


日本がこれまでに打ち上げた人工衛星は2021年時点で301基になるらしいんですけど、世界の2.3%にしかならないそうで、宇宙ビジネスの時代を迎えて、今、本腰を入れようかっていう空気は産学官ともにあるみたいですね。


ただですね、世界中が新たに打ち上げる人工衛星の数の問題と、数が一気に増えて、やがて稼働終了した人工衛星の後始末をどうするかっていうのも大きな問題として捉えられています。


ま、当然のことではありますけどね。


本格的「衛星コンステレーション」時代を迎えて、当然ながら一気に数が増えるであろう役割を終えた人工衛星の処理について、地球レベルでのルール策定が進められてはいるらしいです。


原子力発電についての後処理問題って、何も正解が見つけ出せないままスタートしてしまっていて、今現在どうすんの? ってことになっていることを考えますと、人工衛星の後処理問題も今のうちに考えておかないと、地球人、ダメじゃん! って宇宙の大魔王から怒られることになっちゃいますよね。


そもそも宇宙に関することって、まだまだ決まっていないことが多いみたいで、地球の上空、どれくらい離れたら宇宙エリアなのかっていうことも、実は決まっていないんだそうです。
そういう国際法がない。


でもまあ上空100キロメートルも上ったあたりからが宇宙でしょ、ってことにはなっているらしいです。


なんとなあくそういうことになっている。
ふううん、でっす。日本人だけじゃなくって、地球人、けっこうアバウトなのかもです。


今の時点でいろいろ決めておかないといろいろ不都合なことが起きて来るんじゃないの、っていうことの切迫感が持てない。各国の代表。


実際に困った問題が起きちゃう頃って、たぶん自分はこの世にいないからあ~。とかそんな感じなんでしょか。


でもねえ、このデジタル社会、想定しているようなスピードじゃなくって、あっという間に困った状況になっちゃって、あ、想定外、とかね。


そういう状態から脱却しないとねえ。って思います。想定外って免罪符にはなりませんでしょ。日本だけじゃなくって。


宇宙環境について地球全体レベルでリーダーシップとれる人って、まだデビューしていないのかもですねえ。


国際宇宙ステーションISS)」は上空400キロメートル付近を飛んでいる。


気象衛星通信衛星放送衛星なんかは上空3万6千キロメートル付近を地球の自転速度に合わせて飛んでいて、結果として静止衛星ってことになっているんですね。


こうして改めて数字を見てみますと国際宇宙ステーションって意外と低い位置を飛んでいます。


宇宙エレベーター構想っていうの、どうなっちゃっているんでしょ。400キロメートルねえ。


そこからさらにずっと上空、3万6千キロメートル付近を飛ぶことになる人工衛星が、これからたくさん打ち上げられて活躍して、やがてその役割を終えたとき、寿命が来たとき、どう処理するのか。

 

 

 


ゆるくはあっても、今の時点で一応の決め事はあるんだそうですね。


役割りを終えた人工衛星は墓場を目指して落とせ!


はあ? ってなことなんですけど、スペースクラフト・セメタリー(宇宙機の墓場)っていうエリアがニュージーランド南アメリカの中間付近の海域に決められていて、そこをめがけて落下させることによって大気圏内で燃え尽きさせるって方法ですね。


ところがですね、この地球へ落下させる、つまり大気圏に再突入させるにはかなり大きなエネルギーが必要で、役割を終えた人工衛星がそれだけのエネルギーを残していることは稀だっていうのが現実なんだそうです。


つまり、打ち上げる際に後処理までを考えた造りになっていない。ってことでしょねえ。


再突入できない場合は、っていう決まり事も一応あるんです。


大気圏に再突入するようなエネルギーが残っていない場合は、他の現役人工衛星との衝突を避けるために、さらに200キロメートルから300キロメートル高い軌道へ移動させること。


その高さの軌道を「墓場軌道(graveyard orbit)」っていうんだそうです。


墓場軌道に移動させる場合のエネルギーは、大気圏に再突入させる場合の100分の1程度で済むんで、これなら無理なく出来るでしょっていうことなんでしょうね。


でもねえ、墓場軌道へ移動ってねえ、なんかちゃんとした処理をしているって言えないような気がするんですけど、地球に向けて落とせないんだったら墓場軌道へ移動しなさいって、国際機関間スペースデブリ調整委員会(IADC)が義務付けているらしいです。


そういう団体があることはある、んですね。一応ね。


宇宙ゴミスペースデブリ問題は何も解決しないけれども、少なくとも現役の人工衛星のジャマはしないでね、っていう運用義務。


役割りを終えた歴代の日本の気象衛星「ひまわり」は。この墓場軌道にいるんだそうです。


でもねえ、2020年時点でのことなんですが、義務に従って墓場軌道に移動された人工衛星は283基しか確認できていない。


そして本来なら墓場軌道に移動させるか、大気圏に再突入させるべき人工衛星は、上空3万6千キロメートル付近の軌道上に少なくとも365基確認されているのが現実なんだそうです。


なんでスペースデブリを回避しないのか。


人工衛星の機能不全。そもそも計画されていない。さらには移動させる気がない、なんていう理由もあるみたいですねえ。


やる気がない!? そんなん、アリなんですかあ?
コンプライアンスレベルが低すぎる、なんていう意見も委員会では出ているみたいです。


なんかね、こうした現実を知ると、なんだかなあって思っちゃいます。
コンプライアンスなんていうレベルの問題なんでしょうかね。


客観的にみて、地球人は宇宙環境を汚染し続けている、ってことになるですよねえ。


人工衛星を打ち上げている各国間では、ちゃんと専用の機能を設けて、再突入するに充分なエネルギーを持たせるっていう取り決めはあるみたいなんですけどね。
守られていないんじゃ意味ないです。


ただですね、スペースデブリの解決策としての大気圏再突入には、まだ重要な問題が残されているんですね。


人工衛星っていうのは宇宙空間をおおよそ15年ぐらいは飛んでいるわけですから、その素材は軽くて耐久性に優れていなければなりません。


で、今の人工衛星はほとんどがアルミニウム合金で出来ているんだそうです。


このアルミニウム合金が大気圏に再突入して燃えると、酸化アルミニウムっていう小さな粒子が作り出されてしまう。
この小さな酸化アルミニウムの粒子は40年ぐらい大気の中に滞留するっていうんですね。


どんどん大気圏に再突入させるのはスペースデブリ問題の解決にはイイんだけれども、大気がアルミニウムで囲まれしまうと、地球が極端に冷却されてしまう可能性が出てきちゃう。


スノーボール? ま、そこまでじゃないのかもしれませんが、大気中にアルミニウムが滞留しちゃうっていうことは大きな地球環境変化に繋がってしまうんですね。


じゃあやっぱり、宇宙を汚しちゃう墓場軌道へ移動っていう方法しかないんでしょうか?


ってことに待ったをかけようとしているのが日本なんでありますよ。


なんかね、あんまり大きくは取り上げられませんけれども、京都大学住友林業株式会社の共同研究チームが2024年に人工衛星軌道に乗せようとしているのが「LignoSat(りぐのさっと)1号機」


これ、木製の人工衛星なんです。

 

木製どろ~ん

共同研究チームは2022年3月から12月までの10か月間、「国際宇宙ステーションISS)」で木材が宇宙空間にどの程度耐えられるのかを実験していたんですね。


日本実験棟「きぼう」の船外プラットフォームに、地上の実験結果から選んだ3種類の木材を固定して晒したわけです。


宇宙空間にも耐えられそうな3種類の木材とは「やまざくら」「ほおのき」「だけかんば」


10か月の実験結果として3種類とも、割れたり反ったりしなかったし、表面の摩耗も確認されなかった。さらには重量の変化もなくって、様々な宇宙線を浴びたにも関わらず科学的な変化もしていなかった。


地球の生命体。自然の樹。凄いぞっていうことが確認されたんですね。


宇宙の温度環境ってかなり過酷なんですよね。


宇宙の温度っていうのは約マイナス270度なんだそうです。


その温度の空間に物体が浮かんでいれば太陽光線が当たります。
そうすると表面温度は120度ぐらいになっちゃうんだそうです。


え!? って思っちゃいますけど、もっとビックリするのは日が当たらない物陰の温度はマイナス150度。
物体の表と裏の温度差って270度ぐらいになっちゃう。


そんな温度差でも反らない人工衛星のアルミニウム合金っていうのも、なかなかのモノなんだなって思いますけど、木材もちゃんと耐えられたってことです。ノーダメージ!
で、共同研究チームは加工のし易さだとかを考慮して「ほおのき」を選定したんだそうです。

 

 

 


何に選定したかって、そりゃ、人工衛星のボディに使う素材です。


そうなんです。「ほおのき」を使ったキューブ型の人工衛星「LignoSat1号機」を作って、2024年上半期に衛星軌道に乗せようっていう計画があるんですね。


アルミニウム合金の丈夫さに負けない木製の人工衛星の特徴としては、木材は電波を通すのでアンテナを機体の外に出す必要がなくって、コンパクトな人工衛星本体を作れる。


これは小型化、軽量化が求められる宇宙技術にとってはかなり重要なことですね。


そして、大気圏への再突入の際、木製の人工衛星はキレイに燃えて、水蒸気と二酸化炭素しか出ないんですね。


大気の中に何物も溜まらない。


世界初の木製人工衛星。日本のLignoSat1号機、打ち上げを見守っていきたいと思います。

 

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【木製人工衛星】 2024年の日本は年明けすぐから宇宙へ積極的にアクセスしてますねえ

< 宇宙ビジネスはいかに低予算でロケットを打ち上げるかっていうことからのスタートみたいです >

GDPがドイツに抜かれて世界4位になって、もうじきインドにも抜かれて世界5位になるらしいって言われている2024年の日本ですが、GDPって、現実の生活の中で身近に感じる概念じゃないですよね。


GDP「Gross Domestic Product」
国内総生産


一定期間内に国内で産み出された物やサービスの付加価値の合計。


付加価値?


なんかね、どやって計測しているのか、よく分からない指標なようにも思えます。
ピンッときません。


一喜一憂する対象でもないような感じですけれど、たしかに日本は右肩下がり。


「失われた40年」っていうやつになりつつあるのかもなあ、っていう気が一方ではしますねえ。


好い方向に進んではいない。
舵取りしている人たちが人たちですからねえ。


ただですね、思うことは、景気の指標としてちょっと前まで「国民総生産」GNP「Gross National Product」っていうのを使ってましたよね。


GDPでは日本企業が海外の工場で生産した付加価値を含めないのに対して、GNPは海外の所得も含んでいたんだそうですけど、なんで指標を変更したんでしょうか。
そういう必要が、どこから出てきたんでしょうか。


GDPは日本よりも人口の多いアメリカ、中国、そしてインドに抜かれるのは当たり前だと捉えることが出来るとしても、日本の3分の2の人口だっていうドイツに抜かれちゃうのは問題だっていう声が大きいです。


日本の産業って、大きな会社は海外拠点をたくさん作っていて、国内のモノヅクリとしては中空構造になっちゃっている。このことはバブル前から指摘されていましたですけどねえ。

 

 

 


なんで資金を投じて工場を海外に作って、その海外の土地の労働と給与支払いを作り出しているのか。


外圧ってやつ?
日本は敗戦国っていうパラダイムから全然抜け出せていないんでしょうかね。


国民総生産、国内総生産だとか、日経平均株価だとかもそうですけど、そういった大きな概念、経済パラダイムとは無縁に生きている感じがするんですけどね。たいていの日本人は。


それでもGDP上がっているよ、上位だよ、っていう話を聞くと根拠なく嬉しい気がしますし、下がっている、ダダ下がり、とか聞くと、やっぱり根拠なくガッカリ、疲れたりしちゃいます。


指標的経済パラダイムなんて直接には関係していないはずなのに。


そういう「気がするだけ」っていうんじゃなくって、生活していくうえで巻き込まれて行かざるを得ないパラダイムっていうのも、実はしっかりあったりします。


パラダイムシフト」なんていうのが言われ出したのって20世紀末だったでしょうか。


21世紀に向かって何かが変化していくんじゃないかっていう、いわゆる世紀末に対する期待感みたいな空気もあって、どういう職種の人であっても身近に感じていた言葉だったかもです。


パラダイムシフト」


でもまあ、世紀が代わって2001年になったからといって、きょうはきのうの続きでしょっていう感覚に変化はありませんでした。


パラダイム? シフトした?


でもやっぱり、実はしていたんですよね。


21世紀。全ての世代にスマホが浸透しました。


初めのころには「歩きスマホはやめましょう」「自転車に乗りながらのスマホは危険です」って言って眉をしかめていたオジオバ世代も、あっという間にスマホに釘付け。


街路では、おばあちゃん、急に立ち止まったら危ないよ、っていうスマホばあちゃんが急増しました。


だってよく見えないからさあ。って、そういう問題じゃないっしょ!


21世紀も4半世紀が過ぎようとしている今、その頃ジサマバサマにスマホの使い方を教えていた世代がジサマバサマになってきていますからね、スマホはすっかりライフラインになっているって言えそうです。


スマホは持ち歩けるパソコンっていう側面もあります。


思い返せばパソコンが浸透し始めたのは20世紀末。
それまでキーボード文化の無かった日本にとって、黒船以来のカルチャーショックだ、とかいう声もあったですよ。


黒船ってさあ、とか居酒屋トークでは盛り下がっていたもんでした。


当初のパソコンは、パーソナルって言っても、デカイし、価格も高いし、個人で使うモノっていう感覚はまだ無かったんでした。


で、だんだん小型化して来て、ラップトップ型、ノート型が出てきて、ハードディスクも一気に安くなって、気が付いたら誰でもパソコンを持っているようになりました。


オフィスも家庭もパソコンなしには成り立たないっていう世の中になって、いつの間にかしっかりパラダイムシフト。
キーボードに抵抗のある人って圧倒的に少数派でしたね。


で、そのパソコンが電話にくっ付いて携帯電話になって、また一段進化してスマートフォンスマホです。


音声入力とかも出てきちゃってキータップすらなくなりつつあるですねえ。


小さなパラダイムシフトの連続。形状から機能から、瞬く間に進化して、インターネットも出てきて決定的。


昭和世代とはすっかり別世界です。
パラダイムシフト」
生活習慣の中でのスマホの存在。


巻き込まれていない人って、いないんじゃないでしょうか。

 

 

 


生活習慣の変化って言えば、コロナパンデミックでも大きな影響を受けましたよね。


働いている環境であるとか、みんなが集まる娯楽の現場であるとか、インフラを含めた人間生活のパラダイムシフト。オフィスの環境。外食産業の栄枯盛衰。日本人の意識。


コロナが消えてなくなったわけじゃないんで、いろいろな面で本格的に変化を感じるのはこれからなのかもしれませんですけどね。


ほんの少しの変化のように感じられて、その変化に慣れていくと、またすぐに変化は新しい変化を生んで、ふと客観的に眺めてみると、けっこう大きなパラダイムシフトに巻き込まれている。っていうことがこの先に待ち構えているような感じの、中期に入って行こうとしている21世紀です。


21世紀は宇宙ビジネスの時代っていうことが言われています。


一般生活人が意識するにしてもしないにしても、地球人の生活圏が、地球のすぐ外側までであるにもせよ、宇宙空間にまで広がっていく。


新たな商機が宇宙にある。


2024年1月20日、日本の小型無人探査機「SLIM」が月面着陸に、まあまあ成功しました。

 

このこともまた生活するにあたって直接的な影響なんて考えられませんけれど、何かが変わったっていう事象になるんじゃないでしょうか。


地球よりは小さいにしても、独自の重力を持つ月に、目標地点との誤差100メートル以内にピンポイント着陸出来たことは大成功です。


着地姿勢がバランスを崩してひっくり返った状態になってしまったのが、まあ、ご愛敬。


太陽電池パネルに太陽光が当たらないってことになってしまったんだけれども、太陽が傾いてくれたんでオッケー、になったんでしたよね。


月面の写真データを送って来てくれました。


そして2月17日、JAXAは今後20年間の基幹ロケットになるH3ロケットの打ち上げに2回目、いや実質3回目で成功しましたですね。


乗せていく3基の衛星うちの1基は打ち上げ失敗によって失われることを恐れて、形状、重量を同じにしたダミーを積んで打ち上げられたんだそうです。


初号機の打ち上げ失敗はいろんな方面に影響をもたらしていたんですね。予算的にもね。


ロケット自体も衛星も、オタカイものですからねえ。


2号機の成功によって超小型衛星2基の衛星を切り離して軌道に乗せて、ロケット性能確認用のダミー衛星は当然ながら軌道に乗せることはせずに、本体ロケットとともに落下させたそうです。


通常ではない動きも含めて、ちゃんとH3をコントロールできたわけです。


それにしましてもね、2号機の成功にJAXAの技術者たちが涙を浮かべている光景を目にしますと、最新鋭のロケットは、もはやカミダノミにすがるような気持ちになってしまうほど複雑なシステムになっているんだろうなあって思わされます。


優秀な日本人男女が集まっているんですから、JAXAって。


そういう人たちがやるだけやって、祈るような気持で見守る。
JAXA、および関係者のみなさん。うまくいって、ホント良かったですね。


日本のロケットH2、H2Aは世界最先端、みたいなことを言われていた時期もあったわけですが、いつのまにか後方に押し出されつつあるっていう声も聞きます。


予算的に、打ち上げコストがいつの間にか他よりも高くなっちゃった。


だからH3を作ったわけですけど、1回目の失敗がかなり応えたんでしょうね。


もう失敗できないっていうプレッシャーは相当なものでしょ。


リージョナルジェットから撤退した三菱の技術者たちなんかは、いろんな意味で、失敗は許されない気持ちになっていたであろうことが想像できます。


H3の打ち上げ成功は、これで日本も宇宙ビジネスの競争にしっかり参加していける切符を手にしたことになりそうです。


JAXAのみなさんには、プレッシャーをも味方につけて、世界をリードしていけるぐらいにしっかりH3を育てていっていただきたいです。

 

 

 


宇宙技術開発の熾烈な競争は地球レベルで進められていますもんね。強力なライバル、目白押しです。


日本も参加しているアメリNASAが主催する国際協力プロジェクト「アルテミス計画(月の女神計画)」


これは2024年の後半、あるいは2025年の初めごろには有人衛星を月の周回軌道に乗せることを第1目標にしているんですよね。


そして第1目標を達成出来たら、いよいよ人類を月面に立たせようっていう計画です。


宇宙についてまったくの素人の感覚からしますと、不思議なんですよね、これって。


アポロ11号が月面着陸に、既に1969年に成功しているじゃないですか。


月面に降り立ったニール・アームストロング(1930~2012)の「これは人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な跳躍だ」っていう言葉が有名です。


土壌のサンプル収集をして、星条旗を立ててその撮影をして、無事に生還しているアポロ11号です。
もう半世紀以上前ですよ。


1972年にアポロ計画は終了していますけれども、アポロ11号のナレッジがあるにもかかわらず、アルテミス計画は必要以上に慎重な計画に思えます。


ま、宇宙飛行っていうのはそんな単純なものじゃないんだよ、ってことなんでしょうけどね。


予算に限界を設けずに、腕力勝負でやるっていうんじゃなくって、いかにコストを下げて実現するか、っていうことが21世の宇宙技術の基本コンセプトなんでしょうからね。


一方で、実際に生身の人間が月に降り立って探査しようっていう計画はアルテミス計画だけじゃないところが、21世紀は宇宙時代ですって言われる由縁になっているんだろうと思われます。


中国の「嫦娥計画」っていうのがあります。


2019年に月の裏側に人工衛星嫦娥4号」を着陸させています。


嫦娥(じょうが)(チャングゥ)っていうのは月に住む仙女なんだそうで、洋の東西を問わず月には妖艶な女性がいるってことになっているんですねえ。


うさぎだけじゃない。月の女神と月の仙女。


嫦娥計画」ではロシアと協力して2028年までに月の研究基地を建設する予定なんだそうです。
2028年ってすぐそこですよ。


さらにインドの「チャンドラヤーン計画」があります。


2023年8月には水が存在するって言われている月の南極付近に「チャンドラヤーン3号」を着陸させています。


チャンドラヤーンって言うのは「月の乗り物」っていう意味の合成語だそうで、インドはいたって現実的。


女神だとか仙女だとか、月にそういうの、いませんよ、ってことなんでしょうかね。


どの計画でも月の次には火星探査を見据えていて、技術開発は各国間で熾烈を極めているみたいなんですよね。


まさか軍事基地を作ろうっていうことでもないんでしょうから、チーム地球ってことで協力し合っている部分もあるんだろうなあ、って思いたいところです。


ビジネスですからさまざまな思惑が渦巻いてはいるんでしょうけれど、宇宙時代はもう始まっていることは間違いなさそうです。


木製の人工衛星って話に入る前に長くなりましたので、その2に続きます。

 

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【飼いネコの名前】 日本イチ有名な飼い猫は「タマ」 あるいは「小鉄」 でしょか

< 考えてみますと「タマ」も「小鉄」も昭和なネーミングですねえ 悪くないですけどねえ >

焼酎バーのカウンターでヨッさんとマスターと3人でペット談義になりました。


あけっぴろげな性格のヨッさんなんでございましてね、娘さんが出戻って来ているなんて事情もカウンター族はみんな知っているんです。


聞き出しているっていうわけじゃなくって、ヨッさんが詳細に少しずつ公表するですね。


その娘さんの3歳になる娘さん。ヨッさんの孫ですね。もう言葉達者でおじいちゃんはしょっちゅうやり込められるらしいんですが、最近になってイヌかネコが飼いたいって言い出したらしいんですね。


「イヌがイイかなって思ったんだけど、散歩させるのってけっこう大変かなあって気もしてさあ」


マスターがカウンターの向こうからよく通る声で応えます。


「3歳じゃあ自分で散歩に連れて行くのも難しいでしょうから、ヨッさんの仕事になりそうですもんねえ」


「それもあるんだけどさ。いろいろ調べてみたわけよオレも。そしたら、今はイヌを飼うって言っても昔とは全然事情が違ってんだよね」


事情って、なんすか?
郊外とはいえ親譲りの庭付き一軒家に住んでいるらしいヨッさんです。どういう飼い方をするにしても、イヌを飼うにあたってなにか支障の出そうな環境には思えません。


「オレがガキの頃、うちでも飼ってたんだよね、イヌ。雑種のね、もうヨボヨボの白いイヌで名前がシロ。中型犬だったんだけどね、その前は秋田イヌを飼ってたらしくって、イヌ小屋がやたらデカかったんだよね。シロはいっつも小屋の中の隅っこで寝てたんだよねえ」


「今は飼ってないの?」


「シロが死んじゃった時にね、おふくろがもう動物を飼うのはイヤだって。死んじゃうと寂しいから」


「ああ、イヌって寿命、短いもんね。ネコもだけど」


「もうイヌ小屋もとっくに解体しちゃったしさ、また建てるってなったらちょっと面倒だなって思って。それでも道具屋かなんかで小屋を買ってくればイイかと思って、一応ネットでいろいろ調べてみたらさ、なんかイヌ小屋ってあんまり売ってなくてさ」


ドイトとかホームセンターへ行ったらありそうだけどね。家具屋? ニトリ?」


「そうそう、小さいイヌ小屋買って来て小さいイヌを飼うのがイイかなって思ってさ、そういう店もさ、いろいろ探してみたんだけど完成品ばっかりなんだよね。組み立て式とかなくって、出来上がってる小屋だとガサバッテさ、送料とかも高くなっちゃうんだよね」


「ああ、そうか。イヌ小屋売ってないって、最近はみんな小型犬が多くって、しかも座敷イヌでしょ。外で飼わないから小屋、要らないんだろうね」


なるほど。そかもですねえ。散歩しているのを見ても小型犬ばっかりですもんねえ。中型犬でも大型犬でも、普段は家の中で暮らしてる感じでしょかねえ。


「そうなんだよ。昔はさあ、イヌって番犬だったじゃん。セキュリティ要件で人間と一緒に暮らしてたようなもんだったけど、今って完全に愛玩動物なんだね。番犬としちゃあ役に立つような種類じゃないよ。ちっさいもん」

 

 

 


「で、イヌにしたの?」


「いろいろ考えてさ、ネコにした」


「ありゃ!」


ふううん。


「ネコは散歩しなくたっていいからさ。今度みんなでペットショップ行ってみようと思ってさ。スコティッシュ・フォールドっていうのが人気らしい」


「外国のネコ?」


「そうなんだろうね。スコティッシュだもんね。詳しくは知らないけどさ。イヌのペット事情も変わったけど、ネコも昔はネズミ対策だったわけでしょ。ウチでも庭にやって来るネコに餌あげたりなんかしてたけど、今はもう野良ネコなんてのも見なくなったし、ネットでペットショップとか見てみると、カタカナ名前のネコばっかりなんだよね」


ってことでネコを飼うことにしたみたいです。


ふむ。ネコね。
庭とか玄関にごはんをもらいにやって来るネコ、いるよ、っていうような話、昔はけっこう聞いたような気がします。


飼っているような、野良のような。そんなネコ。けっこういたんでしょうね。
っていいますか、ネコだって外で飼っている感じで、寝る時だけ玄関まで、っていう飼い方もありましたです。


その頃は、圧倒的に日本ネコでしたね。シャム、ペルシャが少々。


ネコ好きだったことで知られる博物学者の南方熊楠(1867~1941)は、庭にやって来る野良ネコたちにニコニコと食べものをあげていたんだそうです。


「おお、ちょぼ六。よく来たな。ほれ、ごはんじゃ」


庭にやって来るネコは、差別なくどのネコでも、みんな「ちょぼ六」っていう名前で呼んでいたんだそうです。


なんで「ちょぼ」で、なんで「六」なのかは、不明。天才の言うことは、まあ、誰にもわからないってことがよくあるんだそうでしてね。その類でございましょう。


水木しげる(1922~2015)の作品に「猫楠 南方熊楠の生涯」っていうのがあります。

 

熊楠に飼われることになって「猫楠」って呼ばれるようになったネコの視点から見た熊楠の半生っていう内容で、熊楠ファンであればけっこう楽しめるマンガです。


ネコの視点から見る相手が中学の英語教師苦沙弥先生じゃなくって、アクティブな天才、南方熊楠


秋篠宮文仁親王が読まれていたそうで、水木しげる夫婦が秋の園遊会に招かれた時に「猫楠」の感想を聞かせてくれたそうです。


南方熊楠には昭和天皇に粘菌のコレクションを進講したっていう皇室との関係もありますけど、平成の世になって水木しげると皇室とを結び付けたマンガの主人公がネコだったっていうことは、草葉の陰の熊楠にとってもニヤリとするようなことなのかもしれないですね。


「ちょぼ六」なんていうのは、一般的にはぜんぜん知られていないネコの名前だと思いますが、飼いネコの名前として世に知られているものはといえば、なんといってもサザエさんちの「タマ」でしょうかね。


長谷川町子(1920~1992)原作の「サザエさん」は1946年から1974年に朝日新聞とその前身の新聞に連載されていた4コマ漫画ですね。


令和の今となっては原作を知らない人の方が多いのかもしれませんが、1969年から放送されているテレビアニメの方は見たことのない日本人なんていないんじゃないでしょうか。


半世紀を超えて放送されているテレビアニメで、ギネス記録を令和の現在も更新し続けていますからね。
凄い番組です。

 

 

 


ところで、なんとなくマスオさんはサザエさんのお婿さんで「磯野マスオ」なんだっていう記憶だったんですけど、今回調べてみましたら、なんと「フグ田マスオ」なんでありました。


つまりサザエさんは「フグ田サザエ」ってことです。


へええ、そだったか、って思ったんですけど、詳しい人は当然のこととして記憶していらっしゃるでしょねえ。


サザエさんちの飼いネコが「タマ」ですね。
サザエさん一家の好きなキャラクター・アンケートで1位になったこともあるっていうチョー人気キャラなんですよね。タマ。


そんな大きな鈴、どこで売ってるの? っていうぐらいにアンバランスな鈴をつけている白いオスネコ。


ネズミを見ると走って逃げちゃう、おちゃめなやつ。
タマはフグ田家のじゃなくって磯野家の飼いネコなんですね。


雨に濡れる段ボール箱の中で必死の鳴き声を上げている白い子ネコを、学校帰りのワカメちゃんが連れて帰って来るのが初登場。


すてネコ。昭和の昔、こういうシチュエーションって、けっこうありましたよね。


でも家で飼うっていうのはたいていの場合反対されちゃいます。


なので、物置とか、神社の軒下とか、子どもたちだけの秘密の場所を設けて、そこへ牛乳なんかを持ち寄ったりして、なんとか育てようとします。


しませんでした? そういう体験。仲間たちだけのヒミツ。


すてられてるのって不思議に子ネコが多かった記憶ですねえ。


で、ワカメちゃんは物置でこっそりタマの世話をするんですが、波平さんに見つかっちゃって、元の場所に置いて来いって怒られます。
雨の中を泣きながら元の場所にタマを戻しに行くワカメちゃんです。昭和です。


道端に段ボール箱を置くと、自分が差して来た傘を段ボール箱ごとタマが濡れないようにかぶせて、ワカメちゃん自身はずぶ濡れになりながら駆け戻ります。


と、かすかなネコの鳴き声が。
ふと振り返ると、タマが必死の形相で走り寄ってきます。


タマを抱き上げて、雨に打たれながらワカメちゃんは考えに考えます。悩みに悩みます。


自分もタマもずぶ濡れになって帰って来て、ワカメちゃんは熱を出して寝込んじゃいます。


そして、ワカメちゃんが寝込んでいた間、タマの世話をしていたのは、なんと波平さんだったんですね。


ただの頑固親父じゃないんですよね、あの茶瓶ヤロウ、磯野波平。イイトコあるです。


ちっちゃくて痩せていた子ネコが、玉のように丸くなりますようにって願いを込めてワカメちゃんがタマって名付けたんだそうです。


飼いネコの名前として、昭和の中頃には定番って言ってもよさそうな感じの「タマ」っていう名前ですが、みんなこのワカメちゃんのエピソードに倣って自分ちのネコにタマっていうな名前を付けたんでしょうか。


ホント、定番でしたよ。


ネコの名前はタマ、についてはいろんな説があるんですね。


玉にじゃれつく姿が好ましいのでタマ。


丸まって眠る姿が玉のようだからタマ。


霊的な存在として認識されていたので魂、霊で、タマ。

 

 

 


どうなんでしょうね。ネコの名前はタマっていうのは昭和期の共同幻想なんでしょか。
サザエさんと同じジャンル、って言えると思うんですけど、家族マンガ、アニメね。


ちびまる子ちゃん」にはネコは出てきていなかったでしょうかね。
花輪さんちの「ビッキー」
みぎわさんちの「アマリリス
イヌでしたね。


クレヨンしんちゃん」には外飼いしている「シロ」っていうイヌがいました。


ヨッさんちのイヌもシロでしたけど、なんかね、組み替えられた記憶なのかも知れませんが、イヌはシロ、あるいはポチ。ネコはタマ、みたいな時代があったような気がするんですよね。


1990年代後半の日本に「イヌブーム」がやってきて、2005年に飼われていた数は1300万頭。


でもこの「イヌブーム」って実はイヌに限ったことじゃなくって「ペットブーム」っていうようなことだったんじゃないのかって思うところがあります。


なぜかって言いますとね、この時の飼われていたネコは1000万頭。


300万も違うじゃないかっていう捉え方もあるでしょうけれど、南方熊楠みたいにネコを「外飼い」している人もいたでしょうから、イヌとネコの実数はそんなに変わらなかったんじゃないか、って思うわけであります。


で、時代は進んで2021年のデータではイヌは710万頭、ネコは894万頭、だそうです。
ネコの方が多くなってますね。


なんですが、イヌを飼ってますっていう世帯数は680万、ネコを飼ってますっていう世帯数は550万。


ネコはどうやら多頭飼いされている傾向が強いってことですね。


多頭飼いってことになりますと、名前がタマ1号、タマ2号ってなわけにもいきませんもんね。今はみんな、それぞれ工夫して飼いネコの名前を考えているんでしょうね。


オスネコの名前人気ランキング。


第1位「レオ」


第2位「ソラ」


第3位「ムギ」


メスネコの名前人気ランキング。


第1位「ルナ」


第2位「ムギ」


第3位「モモ」


オスでもメスでも「ムギ」が人気なんですね。


ランキングのベスト10圏内に「タマ」はありませんでした。


サザエさんちのタマほどの浸透性はないかもしれませんけれど、「じゃりン子チエ」の「小鉄」の名前も知られていますよね。


じゃりン子チエ」は1978年から1997年まで漫画アクションに連載されていました。


高畑勲監督のテレビアニメは1981年から1983年。
横田和善監督の「チエちゃん奮戦記 じゃりン子チエ」は1991年から1992年。


こちらはサザエさんと違って大人向けのマンガでした。

 

仕事をしない父親、テツに代わって大阪、頓馬区西萩でホルモン焼き屋を切り盛りしているのが主人公のチエちゃんですね。チエちゃんはゲタ履きの女の子。けっこうワイルドです。


で、そのチエちゃんの飼いネコが「小鉄


小鉄にも子ネコの頃に段ボールに入れて捨てられた過去があるんですね。
しかも捨てられたのは川の中です。


これもねえ、昭和アルアルではありますねえ。川を流れていく段ボール箱。その中の子ネコたちっていうの、リアルに記憶の中にあります。


余りにも人間中心主義というのか、考えられないようなことを平然とやっていた時代だったんですねえ。


小鉄は川を流されていく段ボール箱の中から川に飛び込んで、がむしゃらに泳いでなんとか岸まで泳ぎ着いたっていうタフガイなんですよね。


チエちゃんと出会うまでの間、日本全国を旅して歩いた、ネコ版のフーテンの寅さんみたいな小鉄です。


小鉄は普通に言葉をしゃべるタイプのネコとして描かれていて、なかなかにシュールなヤツです。


カワイゲとか、そういうタイプじゃないですね。


令和の日本ではこういう小鉄タイプは人気ないでしょうかねえ。
そういうトコもネコの魅力の1つだと思いますけど。


タマも小鉄も、昭和は遠くなりにけり、ってことなのかもです。


2025年は昭和100年なんだそうでありますですよ。はい。


ところで、おたくのネコは、なんて名前です?

 

 

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