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【プラントイド】植物の根のアルゴリズム ロボットの話

< 生きものの生態に学ぶバイオミメティクス 植物に学ぶプラントイドの活躍の場 >

インターネットの黎明期に「ネットサーフィン」なんていう言葉が浸透していました。
1990年代でしたかね。
2023年ではすっかり死語になってしまっているのかもしれません。


インターネットの中を、あちらこちら、無作為に移動していく様子を、次から次に波に乗って渡っていくサーフィンに見立てて、ネットの中をサーフィンするっていう表現になって、それが浸透したんだったろうと思います。
サーフィンっていうほど活動的じゃないんですけどね。


ネットサーフィンっていう言葉は全然聞かれなくなりましたが、インターネットとの付き合い方は以前と大差ないっていうのが個人的な現状です。


なにか、気になったワードからネット検索して、とあるページに跳んで、そのページの中の気になるリンク、あるいはキーワードを見つけて、また別のページへ、っていうことを今でも繰り返しています。

 

 

 


先日、「Robohub」っていうページに出くわしました。

 

英語のページなんですが、ブラウザが翻訳してくれますからね、日本語で読むことができます。
ちょっとおかしな日本語になっていることもありますけど、だんだん翻訳の精度も上がって来ているように感じています。ま、たいていの場合、意味は分かるレベルで翻訳してくれていますね。


「Robohub」はスイス、チューリッヒに拠点を置いている非営利団体「ROBOTS Association」が運営しているページ。


「Robohub は、世界中のロボット研究、スタートアップ、ビジネス、教育の専門家を集める非営利のオンラインコミュニケーションプラットフォームです」


「ロボット工学コミュニティと一般大衆に無料で質の高い情報を提供することに専念しています」


っていうことなんでありますね。


ロボットについての情報が大衆の恐怖を煽るようなこともある、っていうことに対して「質の高い情報を提供する」ことに使命感を持って活動しているみたいですね。


ロボット工学は世界的な潮流になっていますけれども、「Robohub」の活動はなかなか面白そうです。


2015年の発表なんですが「あなたが知っておくべきロボット工学分野の25人の女性 – 2015」っていうのがあります。


選ばれた25人の出自はバラバラですが、アメリカで活躍している女性が目立ちます。
工学部の学生も選ばれている中で、日本人も2人選ばれています。


株式会社アールティ代表取締役「中川友紀子」

 

翻訳されたページでは「中川有紀」って紹介されていますが、人の名前。特に2バイトの名前を精確に翻訳するのって、けっこう難しいんでしょうね。


主に「ロボットおよび人工知能に関する調査ならびに研究」を行っているみたいです。


2023年7月には、サービスロボットや歩行ロボットの研究開発用の等身大ヒューマノイドロボット「Gorilla」を受注生産で発売していますよ。
納期は半年で、価格は「要問い合わせ」だそうです。なるほどですねえ。ってよく分かりませんが。

 

 

 


もう1人は、シリコンバレー在住のジャーナリスト「瀧口範子


こちらの名前は「滝口典子」で紹介されていますけれど、これはまあ、日本国内でもよくあることだと思いますね。
名前の漢字表記は難しいんですよね。


テクノロジー、ビジネス、政治、国際関係、デザイン、建築に関する記事を数多く書いていて幅広く活躍している女性なんですが、特にロボットに詳しいんだそうで、「アメリカ発ロボットの動向をキャッチ robonews.net」っていう、ロボット情報サイトを運営しています。

 

日本語のページで、ロボット情報満載です。

 

 

 


で、この25人に選ばれている、イタリア技術研究所マイクロバイオロボティクスセンター副所長の生物学者バルバラ・マッツォライ」が「ロボット学者、植物に学ぶ」っていう本を出しているんですね。
日本では2021年の夏に発売されています。


バルバラ・マッツォライが開発した、世界初の成長する植物ロボット「プラントイド」についての本です。


プラントイドは植物の根を模倣しているんだそうです。

 

根っこが頭脳

植物の根が、障害物を避けながら、自分にとって良い環境の方へ伸びていくっていうことが確認されていて、プラントイドはそうした特性を実現する、成長するロボット。


プラントイドの先端部には小型の3Dプリンタが内蔵されていて、植物の根のアルゴリズムに従って成長していく。


植物の生命力の強さはモジュール単位の組み合わせだからこそ、食べられてしまっても、その状態から再生が可能であること。


根が自分に適した方向へ伸びていくのも、モジュールを継ぎ足していくっていうことになるなんでしょうかね。それを模倣できるレベルのロボットが開発されていて、アルゴリズムも出来上がっている。


実際にプラントイドを動かすことによって得られるデータは、ロジックだけで想定するものより、明らかに大量のものになるっていうんですね。


実際に動かしているわけですから、アルゴリズムの精確さが常にチェックされるっていうことになって、環境によってはパラメータの具体が見えてきたりするかもしれないってことですね。


プラントイドのようなロボットが完成度を上げていけば、なにも土の中の事だけじゃなくって、様々な環境の中で、成長していくべきアルゴリズムのパターンっていうのも増えていくんでしょうね。


福島県原子力発電所事故の場面では、状況把握するためのロボットが、放射能のせいなのか、瓦礫のせいなのか、うまく動作できずにかなりの時間を要していたっていう事実があります。


プラントイドのアルゴリズムが現状のまま、そうした、人間にとって過酷な環境にもあてはまるものじゃないんでしょうけれど、プラントイド自身の材質と、考慮すべきパラメータを研究すれば、有効なツールになるのかもしれません。


日本ではジェンダーがドーノコーノって問題が根深く残っていて、議論されてはいますけれど、世界はロボット工学のジャンルでも女性の確実な活躍が認められていて、その中に、ちゃんと日本人女性も加わっているっていうことが、素晴らしいですね。


物理的に成長するロボット。
まさに女性ならではの発想の賜物、なのかもですねえ。

 

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