ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【レジェンドアイス】ほら あったじゃん チューチューするやつ 【おっぱいアイス】

< 違~うの あれは おっぱいアイスじゃなくって たまごアイスなのッ! >

ええ~っ!? ってなもんですが、ある意味ホントだったんでした。


話の発端はですね、よく行っている町中華。コロナ禍の中、暑い暑い夕方、カウンターでの談義でした。


今まではナマチュウとかホッピーを、ニラレバ、餃子、酢豚なんかでグイグイやっていた店なんですが、2020年、2021年、お馴染みの顔ぶれが隣り合っても、ちっとも盛り上がれませんね。酒呑めないんですもんね。
でもまあ、腹は減りますので、純粋に食べに行っているわけです。みんなね。


「たまごアイス」発言のその人は、マリちゃんっていうベテラン女子。いつだって、たいていパーカー姿です。夏でもパーカー。


暑くないの?
これはね、夏用なの。
ふううん。そなんだあ。
って感じの付き合い方の人です。


その時は、朝からアイス、3本も食べちゃった。って話から始まったんですね。
パーカー着ているから、やっぱり暑いんじゃ??? とは言いませんでしたが。


週に2、3回。コンビニでまとめ買いしているんだそうです、色々、たくさん。自宅の冷凍庫には常時、霜降り状態のアイスがぎっしり、なんだそうです。
イイですよね。うっすらと霜に包まれたアイスのパッケージ。暑いから求める食べものとしての存在感、バッチリです。


パッケージを開ける前にね、手に持った瞬間に伝わってくる冷気がジューヨー! なんだそうですよ。マリちゃん曰く。
賛同いたしますです。はい。


口に入れる前から、とても大切な冷たさ。冷たいからこそのアイスです。そりゃそうです。


マリちゃん曰く。ガリガリ君の成功は、ソーダの青さにあり、なんだそうでございます。
味はそんなにソーダじゃないんだけれど、見た目がハッキリ青い。あの青さが冷たい。
ん~。なあるほろねえ。


あ、コンニャロ! 真剣に聞いてないな、っと怒られたので、いえいえ、ちゃんと聞いておりますとも。


まあ、見た目も大事だけれど、木のヘラとか付いてなくって、直接手で持って、次第に手がかじかんできちゃうぐらいなの、あったよね。
と言ってみますと、


ああ、昔のシャーベットね。ただビニールに味付き氷が詰めてあったヤツ。オレンジとか黄色とか、みんな原色だったシャーベット。


そです、そです。シャーベット。最近見ないです。


ガリガリ君の元祖、みたいなもんだよね。
ん~。なあるほろねえ。


あ、コンニャロ! という流れになったので、タイトルのような次第になったわけであります。

 

 

 


「おっぱいアイス」ってありましたよね。


でね、子供の時には何にも気付きぁしないんですけれど、厚手のコンドームみたいなゴムでしたね、あれは。


長さは無いんですけれど、ゴムの先っちょがピョンって飛び出ちゃってる。
黄色がかった透明なゴムの中に、白いアイスが入っています。思い出しました?


けっこう人気ありましたよ。ガキンチョはみんな、チューチューしてました。


その先っちょのところをハサミでちょっきんするか、前歯で噛み切るんですよね。それで、その先っちょからチューチューする。ガキンチョはみんなそろって、チューチューしてました。


甘いバニラアイスをチューチューするっていうことで、その名は「おっぱいアイス」だったはず。


イン・ゼリーの祖先、みたいなもんでしょうかね。


そしたらですね、
「違~うの あれは おっぱいアイスじゃなくって たまごアイスなの」
という話になったんでありますね。


店のオヤジも話に加わって来ました。
「でも、あったよね。おっぱいアイスって」
「違~うの あれは おっぱいアイスじゃなくって たまごアイスなの」
あ、そですか。


ま、そんなにこだわるところでもありませんので、その場はそこまで。
でしたが、店のオヤジも納得いっていない顔でしたね。

 

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で、調べてみたらですね、「たまごアイス」ってありましたねえ。しかも形はおっぱい型。


これです、これ。でも「おっぱいアイス」じゃなくって「たまごアイス」


で、そうした事実に行き当っても、なんだか納得できないんでありますよ。
みんな「おっぱいアイス」って呼んでたけどなあ、っていう記憶です。


ネットで調べて出てきた「たまごアイス」は、なんと、あの井村屋製菓のアイスなのでした。
ホンモノじゃん。
はい、長いもの、デッカイ会社にはすぐに巻かれますです。


クリーム色のパッケージに、たまごちゃん、なんでしょうかね、かわいいイラストが印刷されていて、大きく「たまごアイス」と書かれています。「ミルクカルシウム入り」だそうです。


パッケージの中身の写真もありますね。
たしかにね、こんなだったです。


もちろん昔は外側のビニールパッケージなんてありませんでした。おっぱいアイスがそのまま売られていましたよ。


そこでふと気づきました。ってことは、昔は商品名が印刷されていなかった?


それで、見た目、というか感覚的にガキンチョたちが、勝手に「おっぱいアイス」って呼んでた?
どうだかなあ。記憶がハッキリしません。商品名が無いのってアリ? って考えると、どうもね、そんなこと無さそう。


んでもって「おっぱいアイス」で探してみたら、あっさり出てきました。


「久保田食品」という会社の「おっぱいアイスミルク」


おおっ! やっぱり「おっぱいアイス」じゃん。ちゃんとありましたです。これですよ。


なんか見たことのあるクマさんが、おっぱいアイスを口にしているイラストが印刷されたパッケージ。
高知県の定番らしいです。ネット販売、好調! らしいです。そんなに大きな工場で作っているんじゃないみたいね。


あんまり他の地域には出回っていない?

 

 

 


ん~。ってことはですよ、かつて東京で食べていた「おっぱいアイス」は、やっぱり「たまごアイス」で、勝手に「おっぱいアイス」って呼んでいたってことでしょうかね。


「たまごアイス」の方の発売年は確認できなかったんですが、「おっぱいアイス」は昭和30年代から発売されているらしいですよ。


じゃあさ、昭和の時代には、高知県、久保田食品の「おっぱいアイス」が日本国中を席巻していて、その頃のガキンチョたちはみんな「おっぱいアイス」を「おっぱいアイス」として食べていて、一部のお金持ちのおコ様たちだけは井村屋の「たまごアイス」を食べていた、ってこと? かなん?


で、もう一回久保田食品のページを見てみたら、あのクマさん。白くまくんっていうキャラクターじゃ、あ~りませんか。


これ知ってますよ、このクマさん。久保田食品、全国区じゃないですか。


ってことはやっぱり、「おっぱいアイス」は全国制覇していて、あれ? 今は?


白くまくんはコンビニやスーパーのアイスケースで見かけますが「おっぱいアイス」はみかけませんです。
人気ないから? いやあ、出せば売れるでしょ。バニラも今風に改良されていることでしょうしね。


高知県定番の「おっぱいアイス」は、最初に開発したとしても特許はとらなかったってことなんでしょうね。あるいは取れなかったのかもしれません。たしかにね、お役人さんには受けの悪いネーミングかもしれませんけれどね。


結局、「おっぱいアイス」「たまごアイス」の棲み分けがどういうものだったのかは、分かりませんです。


他にも、地域特性の「おっぱいアイス」があるのかもしれませんしね。


ゴムに入った食べものって、アイス以外にもありますね。


「玉羊羹(たまようかん)」っていうのが福島県の「玉嶋屋」さんから出されています。


こちらもなかなかの歴史があって、開発したのは1937年だそうです。昭和12年ですよ。


つるんつるんのゴムの中に羊羹がパンパンに入っていて、爪楊枝でプチってやると、するりと剥ける。
なぜだか水で冷やしてから、プチってやってましたね。濃い水ようかんってノリだったんでしょうか。冷蔵庫が普及していない頃の夏のオヤツ。

 

 

 


アイスと羊羹。ゴムの中に入っているのって、夏っていうキーワードがあったりするのかもしれません。


っていうのはですね、今回、ネットをウロウロしていて見つけたお菓子があります。

 

京菓子」です。
京都、まるもち家の「水まる餅」

 

京都伏見稲荷大社近くの和菓子専門店だそうです。ホームページには「商品のお楽しみ方」っていうムービーがあります。
むふふ、です。あっという間のムービーですので、ぜひどうぞ。


「水まる餅」もまた、「おっぱいアイス」「たまごアイス」「玉羊羹」のお仲間なのです。


爪楊枝でプチってやって、ツルンッ! です。ぷるんぷるんしている水まる餅を、そのまま爪楊枝で「ウリッ、ウリッ」って突っつきたいです。
透明なわらび餅。きな粉と黒蜜。夏菓子です。


おっぱいアイスの謎は、解けません。溶けません。いや、溶けるんですけどねえ。。。

 

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