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ーー 居酒屋トークの ネタブログ ーー

【春一番】とかでコロナウイルスって飛んでいってくれませんかね

< 風って どこから吹いてきて どこまで吹いて行ってるの? >

春一番が~ 掃除したてのサッシの窓に


♪ほこりの渦を踊らせてます


♪つくえ本箱~ 運び出された荷物のあとは


♪畳の色がそこだけ若いわ


1978年、昭和53年、キャンディーズのラストソング「微笑がえし」です。
阿木燿子さんの作詞。


畳部屋で過ごす学生時代なんて、もうとっくに消えてしまった昭和の情景なんでしょうねえ。
最近、畳の井草の香りってかいでないですよ。畳屋さんって存続の危機かもです。

 


ところで、春一番ってよく耳にします。


春先の天気予報のトピックの1つですけど、どんな風? って話になったらですね、


「なんか定義があったなあ。小学校の時、習ったよねえ」


って言う人がおられますですよ。
ええ~、知らんがな! そんなん習ったっけ?
ぜ~んぜん記憶にないです。


春先に吹く、わりと強い風。
ってぐらいの認識じゃダメかしらん。


って思ったらですね、気象庁がちゃんと定義しておられますね。


春一番とは、
「おおむね、立春から春分までの間に、日本海を進む低気圧に向かって、南側の高気圧から10分間平均で風速8m/s以上の風が吹き込み、前日に比べて気温が上昇することを発生条件とする」
ってことなんでした。


やっぱ、おおむねじゃん! とはいうものの、ふううん、ってことではあります。


風速8m/sってことは、時速28.8キロメートル。
ママチャリでバカッ飛ばしするぐらいのスピードでしょうかね。


では、春一番にかぎらず、地球上に吹くすべての風はなんで吹くのかって言いますとですね、知らんなあ、なのでありました。
さらっと答えられます?


調べてみますと、春一番の条件になっている「低気圧に向かって高気圧から」ってところが風の発生原因みたいです。
ま、知っている人はトーゼンでしょ、ってことなんでしょうけれどねえ。知らんかったですよ。


風の正体は「移動している空気」
これはまあ、そでしょねえ、って感じがします。


じゃあ、なんで移動するの?


ある特定の場所には空気の層があります。上下方向のね。
地球の重力によって空気の層は地表の方に押さえ付けられている恰好なんですね。
空気の層の一番下の方に我々は暮らしているわけなんですが、空気にも当然ながら重さがあるんですよね。
なあんも感じないで歩いてますけどね。


温かい空気は膨張して体積が増えて軽くなる。冷たい空気は縮んで重くなるんだそうです。


空気の層の上の方に冷たい空気があると、その場所の空気はギューって上から押されます。
空気の圧力が高い、ので、気圧が高いってことになります。大きいエリアになれば高気圧。


上の方の空気が温かければそんなに強くは押さえつけられない。
空気の圧力は低いので、気圧が低い。広いエリアがそうなれば低気圧。


と、空気は気圧の高い場所から気圧の低い場所に、つまり高気圧から低気圧に向かって移動するんですね。
これが風。ってことらしいです。


天気図の「気圧配置」ってそういうガイダンスだったんですね。


まあ、日本全国って規模の大きさだけじゃなくって、ご近所の方々で気圧の差があって、どこでも風は吹いているってことなんでしょう。

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ところで、春一番は「南寄りの風」って表現されることがよくあります。


ま、春一番じゃなくたって、「西寄りの風」「北寄りの風」とかね、よく聞きますよね。


例えば「南寄りの風」っていったら、南から吹いてくる風のことなのか、あるいは南へ向かって吹いて行く風のことなのか、どっちやねん! って考えたことありませんか?


どうやら正解は、南「から」吹いてくる風のことみたいなんです。


でもさあ、だったら素直に南からの風って言えばイイじゃん! なんで「寄り」なんて言うの?
それに「寄り」っていう漢字の使い方、おかしくない?


って思ったらですね、「南寄り」っていうのは「南から」っていうことじゃなくって、「幅広く南の方向」「南側に寄っている方向」っていう意味なんでしたあ。
ふううん、です。納得。パート2。

 


お天気オネエサンが「西からの風」って言っている場合は、ほぼ西の方から風が吹いて来ますよ、っていうニュアンスを伝えてくれていて、「西寄りの風」って言っている場合は、だいたい西の方向、西北とか南西とかも含めて、そっちの方から吹いて来ますよ、っていうことを伝えてくれていたんですねえ。


んはは、全然知らんかったです。


春一番だけじゃなくって、日本にはたくさんの風の名前があります。


一説によりますと、なんと2,000以上の風の呼び方があるそうですよ。そんなには知らんなあ、であります。


菅原道真の「東風吹かば にほいおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」が有名ですけれど、東風は「こち」って読むんですよね。
東から吹いてくる春の風をいうんだそうです。


東から西へ風が吹くってことは、東に高気圧、西に低気圧ってことなんでしょうね。
ってことは西高東低ってよく聞く冬型の気圧配置が崩れて、東高西低の気圧配置になって、もう春が近づいているってことを知らせる風って意味で使われるんでしょうね。


春の風っていっても梅の花ですし、冬の終わりぐらいの歌なんでしょう。

新春っていう春。


東風に対して南風は「はえ」って読むんだそうです。


明日を「あす」って読んだり、昨日を「きのう」って読んだりするのと同じ「熟字訓」ってやつです。


北風と西風については、一般的に浸透しているそういう呼び方はないみたいです。


風の名前で言えば「疾風」を「はやて」って読むのも熟字訓でしょうね。


西風っていう名前じゃないんですけど、大阪、難波の浦に貝を吹き寄せるっていう「西寄りの」風を「貝寄せ」って言うんだそうです。


梅雨の季節、その最中に南から吹いてくるのが「黒南風(くろはえ)」


梅雨が明けてからの南風が「白南風(しろはえ)」なんだそうですが、なんとなく風の色が見えてくるようでイイ名前ですね。


ちなみに「梅雨」も熟字訓ですね。

 


風といって思い浮かぶのは「おわら風の盆


前に行こうと思ったんですけどね、夏の終わりに宿泊の予約なんて全然取れませんでした。
収穫前に嵐、風を鎮めるっていう「風祭り」が風の盆なんですよね。


過ぎていってしまう夏っていう季節を惜しみながら見送っているように聞こえる二胡の音色の哀愁は、なんともいえない日本の祭りですよね。って行ったことないですけど。


冬が来て、木々から葉っぱをもぎ取るように吹き付ける北風が「木枯し」ですね。


「あっしにはかかわりのないことでござんす」の木枯し紋次郎は1972年放送のテレビドラマでした。


木枯しで好きな句があります。
山口誓子(やまぐちせいし)
「海に出て 木枯 帰るところなし」
広くてサブイです。


ビュービューじゃなくって、きもちいい風がいいですねえ。
そっからそこまでしか吹かないような、ちょっとした風。


春一番は強すぎるけど明るくてイイ感じでしょうかね。


♪雪が溶けて川になって流れて行きます


♪つくしの子が恥ずかしげに顔を出します


♪もうすぐ春ですね ちょっと気取ってみませんか


ウイルスとは共存を図るしかないんでしょうけれど、ね、コロナ、あっち行って。


あっちっていうのはどこなのか、知らんがな、でっす!