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【地磁気逆転】地球の腹の中はグルングルン回っているんでしょねえ 知らんけど

< 大分県生まれの理学博士 松山基範っていう人って もうちょっと知られていてイイんでないかい? >

2020年、国際地質科学連合によって地層時代境界となる「チバニアン」が命名されてニュースになりました。


46億年の地球の歴史の中の約77万4千年前から12万9千年前までの時代が「チバニアン」です。
この65万年の間、地球はスノーボールの時代と、間氷期っていう現代と似たような気候の時代を何回も繰り返していたんだそうですね。


現人類のホモ・サピエンスの登場が、この「チバニアン」の時代だろうって言われています。


現生人類のルーツを考えるうえでかなり重要な意味を持つ「チバニアン」の発見は、「地磁気逆転」の発生時期を特定する国立極地研究所、菅沼悠介准教授の研究の副産物、のようなものっていう評価もあるみたいですが、要は地球の歴史ですからね、どっちがどっちっていうことでもないように思えます。


しかしですね「チバニアン」の発見、特定っていうのも凄いことですけど、「地磁気逆転」って何やねん? って感じですよね。

 

 

 


地磁気っていうのがあるんですよ、っていう話は聞いたことあります。ありますけど、よく分かりません。だって、ただ歩いていて実感できる種類のもんじゃないですもんね。磁力。


簡易的な方位磁石。片方の針の先が赤く塗られているヤツ。あれは知ってます。ま、誰でも1回は見たことがあるだろう器具ですね。
地球の磁力に応じて赤い針の指す方向が「北」で、N極っていうんですよねえ、って思っていたんですが、なんかこの辺の事情も調べてみますと、あれ? って感じがしてきました。


針の赤い方が「north pole」でN極でしょ。北極を指しているからN極。


これはそのままその通りってことなんですが、磁石のN極が向いているってことは、北極そのものはS極だってことになりますね。
あれ? いや、でもそうですよね。磁石のN極がS極に引き寄せられるんですもんね。


ということは北極で「north pole」なんだけど、北極はS極ってことになるわけです。


ふううん。当たり前のことではあるんですけど、ずっと北極だからN極って思って生きてきましたよ。


北極がS極(south pole))で、南極はN極(north pole)。
これ、あれですね、電流の流れと似てますよね。


電荷自体はマイナス極からプラス極へ移動するんだけど、電流の流れはプラス極からマイナス極へ流れます、ってことになってますもんね。


新たな発見があって、ちゃうじゃん! ってことになっても、これまでの慣習ってもんがあるんだから、電流はパラスからマイナスへ。電流の正体である電荷の移動はマイナスからプラスへ。


イイんだかワルイんだか判りませんが、磁極もそうなのかなん。いや、磁極については方位磁石の針についてのN極S極についてはその通りってことなんで、おみゃあさんの理解が今ひとつオカシイんでしょ。って言われれば、そっかあってところなんでしょうかね。
ややこしいなあ、って思っているのは自分だけかなあ?


理科の授業でやった「フレミングの左手の法則」「右手の法則」っていうのが、なんだか混乱してよく分からなかったのは、この辺の事情もあったでしょうかねえ。


は~い、左手を出してえ。親指と、人差し指、中指を立てましょう。
人差し指の方向に磁場の流れがある時、中指の方向に電気を流すと、親指の方向に力が働きます。
ね、分かりやすいでしょ~。ぶ~ふ~う~。

 

ってやつなんですが、磁場の流れってN極からS極っていう方向性。でもって電気の流れっていうのが電荷の流れってことなんで、電気自体は反対方向に流れているんですよねえ。って、ややこし過ぎるわ!


ま、電気と磁力っていうのに相関関係があるんだなっていうことだけは分かりました。


地球自体に磁力があるっていうことにいち早く気付いていたのは、3世紀ごろの古代中国人。


方位の吉凶を判断する「地盤」に磁石を利用していたんだそうです。風水の基になるような占いだったのかもですね。3世紀ごろっていうことで、三国時代諸葛孔明の遁甲だとかも、この時期に、あるいはもっと前に成立しているんですもんね。古代の中国ってホント凄いです。


古代中国は「羅針盤」を発明したことでも知られていますが、その原型だろうっていうのが「指南魚」っていう方位磁石のようなもので、磁力を持たせた木彫りの魚を水に浮かべて、魚の口が向いた方が北、っていう確認をしていたんだそうです。


知識として地球に磁場があるっていうことを知っていたのかどうかは分かりませんが、磁石の性質として、こうすればこうなるっていう「地球の仕組み」を理解していたっていうことでしょうね。

 

 

 


地球自体が巨大な磁石だっていうことを初めて言い出したのは、イギリスの物理学者、ウィリアム・ギルバート(1544~1603)だってされています。


ウィリアム・ギルバートっていう人の名前をこれまで知りませんでしたが、ガリレオの20年も前に地球が自転していることをも発表していたそうです。
エリザベス1世の侍医を務めていた医師でもあったウィリアム・ギルバートは、それまで信じられていた、方位磁石が北を指すのは北極星の磁力に引っ張られているからだっていう説に対して、いいや、地球自体が磁石なんだよ! って唱えたんですから、なかなかなもんですね。


地磁気の研究ていうのがここからスタートしたんでしょうけれど、地球磁場が反転しているっていうことを世界に先駆けて発表したのは、日本の物理学者、松山基範(まつやまもとのり)(1884~1958)です。


日本人ですよ。
この人の名前も今回初めて知りました。


兵庫県玄武洞の岩石の残留磁気を測定していて、磁場の逆転を発見したんだそうです。
兵庫県玄武洞っていうのは、現在「山陰海岸ジオパーク」の1つに数えられていて、その「山陰海岸ジオパーク」は2010年に世界ジオパークに認定されています。


山陰海岸ジオパーク」っていうのは京都府兵庫県鳥取県にまたがる東京都より広いエリアで、鳥取砂丘もその1つに入っています。
ん~。これも知らなかったですねえ。なあんも知らんですねえ。ぶ~ふ~う~。


玄武洞での調査結果に基づいて、1929年、世界に地磁気逆転を訴えた松山基範でしたが、当時の学界からは無視されたそうですね。岩石にその証拠が見つかっているにもかかわらずです。
昔っからアタマカタイ奴らって、いっぱいいるですよねえ。


でもまあ、1950年ごろからようやく、あるのかもねえって感じで地磁気の研究が進んで「古地磁気学」が発展し始めたそうです。


21世紀現在、地磁気の存在は地球の大気、水が宇宙へ飛散してしまうのを防いでいて、逆に宇宙から飛んでくる宇宙線、太陽からの紫外線を減らしてくれている役割が確認されていて、松山基範の唱えた「地磁気逆転」も確認されているようです。


過去360万年の間に、少なくとも11回は「地磁気逆転」しているとされているんですね。
逆転の回数、多くないですか? そんなに逆転しちゃうもんなんですねえ。


確認されている「地磁気逆転」の最古のものは589万4千年前で、それから358万年前までは、現在の地球のSNとは逆向きの期間だったそうです。北極がN極で南極がS極。名前的にはスッキリするような気もしますが、この期間は、地球自体が磁石なんだって最初に言ったウィリアム・ギルバートの名前に敬意を表して「ギルバート逆磁極期」って言うそうです。逆磁極期です。


地磁気逆転」が起きるときは、だんだん地球の磁力が弱まって、やがて磁極が逆転するんだろうってことらしいんですが、逆転するまでの期間がどれくらいなのか、それはまだハッキリしていない。


で、「ギルバート逆磁極期」が358万年前から逆転時期に入って、すっかり逆転するまでの期間を「ギルバート‐ガウス逆転」って言うんだそうです。


すっかり逆転が終わると「ガウス正磁極期」が始まりますね。258万1千年前までの約100万年です。
そうです、このガウスっていうのはドイツの物理学者、数学者、ヨハン・カール・フリードリヒ・ガウス(1777~1855)のことです。
磁束密度の単位、ガウス、のガウスですね。


磁力に関しての功績者の名前を付けているわけですね。


ガウス正磁極期」の磁極は現在と同様ってことになります。


で、258万1千年ごろから磁力が弱まって、またまた「地磁気逆転」の時期に入ります、
ガウス‐松山逆転」です。
松山は、もちろん松山基範センセです。


すっかり逆転するまでにどれくらいの期間がかかったのか分かりませんが、258万1千年前から77万年前までが「松山逆磁極期」です。


77万年前に「松山‐ブリュンヌ逆転」の時期を経て、今現在まで続いているのが「ブリュンヌ正磁極期」っていうことなんですね。


ブリュンヌっていうのは、フランスの地球物理学者、ベルナール・ブリュンヌ(1867~1910)っていう人です。
ブリュンヌは1906年に地球磁場が逆転しているんじゃないかっていう論文を発表しています。


ん~。この辺が素人調査の限界ってところなんですが、世界初っていう松山基範センセの「地磁気逆転」発表は1929年でブリュンヌよりかなり遅い時期なんですけどね。


ブリュンヌの論文も無視されていて、最近になって発見されたとか、認められたとか、そういうことなんでしょうかね。


それでですね、今、この「地磁気逆転」がニュースソースとして取り上げられるようになってきているのは、実は、今現在、地球の磁力が弱くなりつつあるからなんですってよ。
77万年の安定期を経て、そろそろ次の「地磁気逆転」なんじゃないかっていうことです。


逆転しちゃうと、いろいろ、GPSだとか、地球規模のシステムはけっこう大きな影響を受けることが想像されますよね。


急にストンっと逆転するってことはないんでしょうけど、そういうタイミングに入っていることはマチガイナイ、らしいんです。


そもそもなんで逆転しちゃうのか、その原因はハッキリ言って、現段階では「不明」なんだそうであります。

 

 

 


地球が生まれてから4億年後、42億年前にはすでに地磁気があったそうなんですね。


地磁気があるのは地球に電気が流れているから。
レミングの法則があるから磁気があるんじゃなくって、地球に電気が流れているから磁極があって地磁気がある。


地球のコアは鉄、ニッケルが主成分だろうってことらしいんですが、熱対流と地球の自転で電流が生まれてくる。
生まれた電流が電磁石になって、地球全体に磁場を生じさせている。


地球のコアの中に流動体じゃない大きな塊が存在していて、それが周りの対流に影響されて向きを変えることがある。


その時こそが、塊りが向きを変えるのが「地磁気逆転」なんじゃね!?


とかね、21世紀初頭現在の研究ではそんなレベルみたいです。


スパコンでのシミュレーションを中心に研究を進めているみたいですけど、そもそもどういうパラメータを設定すればイイのか、ムツカシそうですもんね。


マグマの中。塊り、あんの?


国土交通省国土地理院の、「磁気図」及び「偏角の電子データ」で日本全国の磁場の分布を詳細に確認できます。

 

にしてもですね、地球に流れている電気っていうのがあるんだったら、それ、利用できないの?


はい、素人はそんなことしか考えられないでありますよねえ。ぶ~ふ~う~。

 

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