ウキウキ呑もう! ニコニコ食べよう!

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【クジラ】およそ5000万年前に陸地から海に帰っていったウシの仲間 その食生活と味覚

< ニャンコ ワンコ インコは好き嫌いがあるみたいですけど クジラはないらしいです >

「好き嫌いしないで、みんな食べなさい。栄養のバランス考えてあるんだから。大きくなれないよ」


なんて言葉は、子どものころ、みんな言われたことがありますよね。
家でだったり、学校でだったり。


子どものころ、ピーマンだとかニンジンの苦味が嫌いなのは、毒かもしれないっていう人間の本能だから仕方がないんですよっていう説もあります。
で、大きくなって大人になれば、誰でも何でも食べられるようになるかっていうと、そうでもないところが人間の面白いところでしょうか。


「ピーマン入れんといてなあ~」っていうホラーな焼きビーフンのコマーシャルがありましたけれど、あのピーマンギライだった子どもが大人になって、ピーマン入りの焼きビーフンを食べられるようになったのか、町中華でチンジャオロースをアテにビールを呑めるようになっているのか、気になるところです。


そういえば、ビールは苦いから呑めません、なんていう人もいらっしゃいますね。
20代くらいの女性に多いような感じでしょうか。


そういうオコチャマモードな女性陣はね、まとまって転んでおしまいなされマセッ!

 

 

 


とか言いましてもね、人によって好き嫌いがあるのは、ま、致し方のないところでございましょう。


長い歴史を人間と一緒に暮らしてきたイヌは、今現在、雑食って分類されていますけれど、元々は当然ながら肉食ですね。
ドッグフードの実る植物が自然界にあるわけでもないですから、イヌたちが自然のままで暮らしていれば、21世紀の今だって肉食だったんでしょうね。


日本ではほぼ100パーセント、ペットとして人間に飼われているイヌたち。
人間の食生活の影響をずっと受け続けて来ていて、動物たちの中では最も人間の味覚に近いっていう研究も発表されています。


人間の味蕾の数は9000個なのに対して、イヌは2000個ほど。


イヌ個体の味の好みっていうのはあるんでしょうけれど、糖の甘味っていうのを好むのは人間と同じってことらしいです。


でも、味蕾の数だけから判断しますと、人間の方がイヌよりはグルメだって言えるのかもですね。
人間もイヌも糖分を好むのは、身体の運動、頭の運動に必要な成分だからなんだそうです。


甘いモノはベツバラ、なんて言ってデザートを欠かさない人って、常に頭をフル回転させているってことなんでしょうか。ホント?


でも、飼っているイヌには「ダイエットしなさいね」とかいって、おやつはあげなかったり? 知らんけど。


ところが、イヌと同じに人間と一緒に暮らしてきた歴史の長いネコは、甘いモノを喜びませんね。
感じないんだそうです。


ネコの味蕾は800個ほどで、イヌに比べても半分もない。


まあ、なにも味蕾の数が味わいを決めるっていうもんじゃないんでしょうけれど、ネコは雑食ならずに今でも肉食を貫いています。
ま、ネコマンマっていうのも食べますけどね。


ネコが敏感なのは旨味なんだそうです。肉、魚の旨味、旨味成分のアミノ酸


そして、も1つ、酸味。
酸味で肉類が腐っているかどうかの判断をする。


ネコがクンクンやって、ひと噛み。ペッて吐き出すのは、酸っぱいのを感じるからなのかもです。


ネコってイヌより、何に対してもクンクンやりますよね。

 

 

ネコは舌の味蕾より、ニオイの段階で旨さを感じ取っているかもしれないみたいですよ。


鳥たちは意外にグルメが多いんだそうですね。


味蕾っていうのとは違うみたいなんですが、多くの鳥の味覚細胞っていうのは、舌だけじゃなくって口の中全体に広がっているんだそうです。


インコなんかは人間よりもグルメかもしれなくって、同じメーカーの同じフードを急に食べなくなって、飼い主がよくよく調べてみたら、材料の穀物産地が前と違った地域になっていたっていうこともあったそうです。


「これ、ちゃうやん」ってことで食べないっていうんですから、インコの味覚、恐るべしです。


ところが、インコと並んでペットして人気の高いオウム。
オウムは食に関してかなり鷹揚なんだそうです。


贅沢言うたら、あかんで。インコはん。味とか、どうでもエエネン。


ってなもんで、トウガラシでも食べちゃう。


ま、トウガラシを食べる鳥は、普通に多いみたいですけどね。
辛さを感じないってことみたいです。

 

 

 


ところで、海へ目を転じてみますと、我々と同じ哺乳類のクジラ。
彼らは味の好みとかあるんでしょうか。


一度、陸地へ上がって来て、進化していく過程でまた海へ戻っていった大型哺乳類。
ウシ、カバと同じ仲間らしいんです、クジラ。


今回調べてみて初めて知ったんですけど、クジラってウシと同じで、胃袋が4つあるんだそうです。
やっぱり反芻とかしているんでしょうかね。


そういう観察は出来ていないんでしょうけど、胃袋の構造としてはウシの仲間だっていうことをずっと引き継いで来ているってことですね。


そういうウシと同じ消化構造を持っているっていうことは、クジラが陸地にいた頃って草食動物だったっていうことなんでしょうね。


5000万年前っていったら、地球上、植物だらけだったんじゃないの? って思うんですけど、草食哺乳類がなんでまた海に帰っていったんでしょうね。


その頃の身体の大きさがどのくらいだったのかなんて、分かってないんでしょうけれど、その頃のウシに、


「こらあ、クジラ。おまあ、邪魔やねん!」


ってことで陸地から追い払われたんでしょうか。


今のおっとりした感じのウシとは違って、威圧系だった5000万年前のウシ?


今さらな驚きではあるんですが、陸上で生活していた哺乳類が海へ帰っていく選択って、なんだか、トンデモナイことのように感じますけどね。冒険し過ぎな感じがしてビックリです。クジラ。


海に戻ってから、あの身体の大きさになったんでしょうかね。
シロナガスクジラなんて、25メートルぐらいあって、大きい個体だと35メートルもある巨体です。


ヒゲクジラっていう種類のシロナガスクジラのスタンダードな食べものはオキアミ。
サンマ、サバ、イワシなんかも食べているそうですけど、普段食べているのは動物プランクトン。


ってことはですよ、陸地では草食哺乳類だったクジラは、海に入って肉食哺乳類になったってことになりますよね。


陸地で草を食べていたクジラが、ある日偶然、海っペりで、打ち上げられていた大量のオキアミを食べてみた。


あれ? なんかこっちの方が効率良くね!?
ってことで、海に帰っていったんでしょうか。


巨大な身体をしたヒゲクジラが、海中を浮遊している、なんとも小っさいオキアミを食べる。


ただ口を開けて水を入れて、閉じたらヒゲを通して水を出せば、オキアミを濾して食べることが出来るんで、簡単便利、ってことらしいんですよね。


「濾過摂食」って言うらしいです。狩りの必要がない。


ヒゲクジラがひと口で口の中に入れる水の量は50トンから70トンぐらいって言いますからね、やっぱりとんでもなくデッカイんです。
25メートルプールの水量がだいたい360トンだっていうことですから、5、6回パクパクすれば25メートルプールをいっぱいに出来るってことですね。


オキアミだとかのプランクトンは海の中のどこにでもいるらしいですからね。食べるのに困らない環境で、その食べ方として効率がイイ「濾過摂食」ってことなんでしょう。
身体の大きさがないと出来ない食べ方でしょねえ。


ハクジラも含めた鯨類全体が1年に食べる量は、人類が1年間で獲っている魚類の量が9000万トンなのに対して、3億トンから6億トンだそうです。


そのうちオキアミがどれだけの量を占めているのか分かりませんが、ヒゲクジラがいなかったら、海ってオキアミだらけになっちゃうんでしょうかね。


ヒゲクジラはオキアミを旨いって思って、好んで食べているのかっていうと、なんだかそうじゃないみたいなんです。


クジラたちは、海に帰ってからの進化の中で、嗅覚と味覚っていうのを退化させていったんだそうです。


陸地で暮らしていた頃は、ウシに邪魔されながらなのかもしれませんけれど、好みの草もあったんでしょうに、海へ帰っていく過程で、嗅覚が要らないっていうのは海の中ですから分かるような気もしますが、味覚も捨てちゃったんですねえ。


味? 旨味? そんなん要らんねん!


まあね、クジラはそんなにキビキビと泳げませんし、口開けて、パックン。で、お腹を満たすにはオキアミ、プランクトン。それでイイんでしょうね。


しかしまあ、「濾過摂食」っていう食べ方の工夫。


進化したっていうことなんでしょうけど、急にそういうヒゲを持った個体が出てくるわけもないって思いますけど、こういう身体の変化って、だんだんにっていうことがあるんでしょうか。


「濾過摂食」が出来るようなヒゲになるまでは、そんなに上手に獲れない魚たちを食べていて、小さく、痩せたクジラだったの?

 

 

 


ところでですね、クジラの頭数も復活してきているらしいんですけど、クジラが増えすぎちゃったら、それはそれで、生態系、崩れちゃうのかもですね。


味とか、そんなん関係ないねんっていう、なぜだか関西弁のクジラ。増え過ぎちゃったせいで、大阪湾とかに迷い込んで来ちゃうんでしょうかね。


なんでクジラが関西弁やねん!
へ? そんなん知らんがな!


あ、今、ウシさんから電話が来ました。


「クジラに意地悪なんかしたことないよお、ふんとにモオ~」

だそうでござます。はい。