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【ペニーレーンでバーボン】大人のための 行きつけ酒場の見つけ方

< つまり 自分を大事にするっていう呑み方の工夫です >

行きつけの酒場ってありますか?


まあね、呑み始めたばっかりで行きつけの店があるっていうのはレアケースでしょうし、気にしない人はどの店だってかまわない。呑んで食べられれば、どこだって、っていうこともあるでしょうけどね。
人それぞれ、特に酒っていうのは嗜好品の最たるものでしょうから、個人が満足できていれば傍からヤイヤイ言われる筋合いのものではないですね。


ただ、確実に言えることは、一定の年齢、40代以上ぐらいでしょうか、酒呑みがその年齢に達した時には、男女を問わず複数軒の行きつけ酒場っていうのを持っているんじゃないでしょうか。


何軒かのイイ店を知っているでしょう。酒呑みは、です。


生活の中で酒を呑む頻度っていうのがありますよね。
週に一回、っていうぐらいであれば、行きつけ酒場は1軒あればこと足りるでしょうし、2軒、3軒もあれば充分なのかもしれません。


例えば、月に1回程度の顔出しで「常連さん」っていうのには、年単位の時間がかかるでしょうし、そんな頻度で行きつけって言っちゃうのは、どうもね。
って考えるかもですが、「常連さん」っていうのはお店側にとっての表現であって、行きつけ酒場っていうのは、こっち側、酒呑み側の表現だって割り切ってしまえば、2か月に1回しか顔出しをしないような呑み方であったとしても、そこは行きつけ酒場ってことでオッケーじゃないでしょうか。

 

 

 


月に1回しか呑まない、っていう人を酒呑みって言うかどうかは、微妙なところもありますが、キッチリした大人ではあっても酒呑みとは言わない気がしますね。


じゃあ、どれくらいの頻度で呑んでいる人を酒呑みって言うのか。


まあね、そんなのに定義みたいなものはないでしょうけれど、1年のうち、一滴も呑まない日が60日未満ぐらいな感じでしょうかね。300日以上、呑んでいる。


要は、酒呑みにとって、酒を呑むっていうことが平常であって、特にハレでもケでもないんですよね。
ごく普通のことなんです。


なので、ことさらに断言させていただきますが、酒呑みは、酔っぱらいますが他人に迷惑をかけません。
酒呑みはちゃんと1人で歩いて帰ります。
呑んでいる最中だって、ぐだぐだカラミもしません。


酒を呑むのが日常ですので、まあ、一応、人間のままで酔っぱらっています。
千鳥足になるぐらいは、時にはあるかもですけど、そういうのは酒呑み初心者でしょねえ。


コロナ禍を気にしたり、予算の関係っていうのもあったりして、宅呑みがメインっていう人も今は少なくないでしょうけれど、酒呑みであれば数軒の行きつけ酒場っていうのは持っているでしょうね。


1年のほとんどの日に酒を呑んでいる酒呑みは、何軒くらいの行きつけ酒場を持っているでしょうか。


1週間続けて同じ1軒のお店に行くっていう人もいるでしょうし、毎日違うお店に行って、ローテーションのスパンは10日ぐらいかなって人もいるでしょう。


初めて行った街でも、自分の行きつけ酒場に匹敵するお店を、すぐに見つけられる、嗅ぎ分けられるっていう能力を持った方もいらっしゃるようですけどね、なかなかそこまでの人も少ないですよね。


それでも、4軒から6軒ぐらいの行きつけ酒場は持っているのが酒呑みなんだろうと思います。

 

 

 


行きつけ酒場っていうのは、何で決まるんでしょう。


置いてある酒の種類はお店によって様々ですよね。
様々とはいいながら、酒呑みにも2種類ありまして、そのお店に置いてある酒類、銘柄の中からさらっと選んで、なんでもござれっていうタイプと、これと決めたらそればっかりの一点張り。その酒の置いてあるお店しか行かないっていうタイプです。


なんでもござれタイプと一点張りタイプを行ったり来たりしている人もいます。ま、飽きるまでの一点張りタイプってことなのかもしれませんね。


レアな酒を好むヘキのある酒呑みっていうのも、いることはいますけれども、まあ、たいていはいくつかの酒類、その酒類の中のいくつかの銘柄を自分の範疇にしていますよね。
それに、ここ最近は、日本酒、焼酎、泡盛って、めっちゃ銘柄が次々に出てきていて、聞いたことのない銘柄が置いてあったりすると、どんなんかなあっていうことでチャレンジしますもんね。酒そのものを1つに絞るってことはしないと思います。


酒に対する許容範囲が広いっていうよりも、旨い酒が多いよねえ、って感じられる。だから酒呑みってことなんでしょう。


つまり行きつけ酒場っていうのは、どうやら酒に決まるってもんじゃなさそうです。


酒のアテ、肴でしょうか。
これは大事ですよね。酒そのものよりはアテの方にお店の個性が出ます。


ですので、味が合う合わないっていう相性がありそうです。


ただ、これはですね、個人経営のお店であれば一つの味付けだけってことはありませんから、たいていの場合、満足できるアテがあるはずです。


それと個人経営の厨房を担っている大将なり女将さんなりは、プロですからね。行きつけ酒場の常連さんともなりますと、好みの味付けにアレンジしてくれたりしますね。


「きょう、イイの入ってるよ」
なんてね、声をかけてもらえます。


で、不思議なもので、外観を見ただけで、なんとなくそのお店のアテの雰囲気を感じられるようになります。
経験値ってことになるだろうと思いますけど、ま、個人的には正解率6割程度ですかね。
この確率の高い酒呑みが、初めての街でも行きつけ酒場レベルのお店を百発百中で見つけられるってことになるわけですね。


ま、そもそも、酒呑みはチェーン店をそんなに好みません。
行くことは行きますよ。行くんですけど、行きつけ酒場って雰囲気を感じないです。
そもそもチェーン店の外観って、酒呑み的に魅力を感じません。大きすぎます。


ま、結局のところ、酒呑みにとっての行きつけ酒場っていうのは、お店そのものってことになるんじゃないでしょうか。外観も含めてね。


基本、酒呑みは単独行動ですからね。お店の中に入って、カウンターです。
目顔で挨拶する顔見知りがいれば、それはそれで静かに話をすることもありますし、別に誰とも話さなくたってオッケーです。


女将さんがおしぼりを出してくれて、
「あのね、30度の麦入れてみたのよ」
「ん、どれ?」
「これこれ、呑んだことある?」


とかね、こんな雰囲気。内装も含めてってことになるんでしょうけれど、酒もアテも、お店の建物もファクターではありますけれど、行きつけ酒場になるかどうかは、人、なんじゃないでしょうか。


個人店で、その土地で長くやっているお店であれば、切り盛りしている人はしっかり酒呑みたちに認められたプロです。
間違いのない味と応対なはずです。あとは相性ってことでしょうね。

 

 

 


例外的にこれまで経験しているのは、お店との相性としては行きつけ酒場にしたいんだけれど、客層が自分と合わない、なんてねナマイキを言わせていただくこともあったりします。


コロナ禍だったり、経営者の年齢だったりで閉めてしまった行きつけ酒場もありますけど、2022年になってからは新規開店っていうお店も出てきました。


町中華も含めて7軒、8軒ほどですかね。行きつけ酒場を持っています。
独りで呑みます。
お店の人と話したり、顔馴染と話し込んだりすることも、もちろんあります。
でもまあ、誰とも話さなくたってイイんです。


独りでカウンターに座って、そういう呑み方でも充分満足できるお店。
それが行きつけ酒場ってことでしょうね。


焼酎バーだったのに、マスターとスコッチの話ばっかりしていたら、いつのまにかメニューにスコッチが並んでいるっていう行きつけ酒場もあります。


ボウモア
「あいよ、シングル?」
「ん」
「なわけないよねえ。18年、いく?」
「うんにゃ、安い方」
ってそういうお店です。


ヘミングウェイはこんなことを言っていますよ。


「我がダイキリはフロリディータで、我がモヒートはボデギータ」


な~にが「我が」だよって、突っ込みたい気持ちにもなりますが、フローズン・ダイキリを呑むんだったらハバナの「エル・フロリディータ」っていうバーに決めていたそうです。
一点張りの行きつけ決め決めパターンですね。


モヒートを呑むのは「ラ・ボデギータ・デル・メディオ」っていう名前のバー。
ま、伝説、みたいなもんなんでしょうね。ヘミングウェイがモヒートを呑んでいるところは見たことないよ、っていう説もあるそうです。


ま、ハバナとか言われてもねえ、そですか、ぐらいな感覚でしか捉えられないです。行く予定もないですし。


名前の知られた有名人の行きつけ酒場で行けそうなお店ですと、原宿の「ペニーレーン」
吉田拓郎の放送禁止ソング「ペニーレーンでバーボン」の舞台。
1973年の開店で、吉田拓郎が入り浸っていたっていう伝説のバーですね。


1990年に閉店。で、2006年にわりと近くの場所で再開して、今も健在。
でもね、ここまで有名を馳せちゃうと、客層がね、なかなか面倒くさいかもなあって気もします。


バーボンって時々ミニブームみたいのが起こったりします。
バーボンとトウモロコシ焼酎。ラムと黒糖焼酎。呑み比べてみながら、あーだこーだ、ま、しゃべらなくたっていいんですけどね。


ビートルズの名前も、今となっては実態を伴わないものになりつつあるのかもですけど、「ペニーレーン」っていうのは1967年のアルバム「マジカル・ミステリー・ツアー」に入っている曲です。


リバプールに実際にある通りの名前。無理矢理訳せば「1円車線」

 

 

いや、これはそのまま「ペニーレーン」でいく方がイイでしょねえ。


吉田拓郎には「ビートルズが教えてくれた」っていう曲もありますね。
ってね、こんなことをぼんやり頭に思い浮かべながら、独り、泡盛です。バーボンでもトウモロコシ焼酎でもなくってですね。


♪どうせ力などないのなら


♪酒の力を借りてみるのもいいさ


♪こうして今夜も原宿ペニーレインで


♪原宿ペニーレインで飲んだくれてる


♪ペニーレインでバーボンを


♪ペニーレインでバーボンを


♪今夜もしたたか酔っている


この歌詞の中に放送禁止の理由になった部分は入っていません。大丈夫です。


20代も半ばを過ぎたら、自分の酒に責任を持ちましょう。
とかね、エラそうに言えるような酒呑みではございませんでした。はい。失礼いたしました。


いろいろなお店をさまよって、いろいろな酒と語り合って、ピッタリくる行きつけ酒場を見つけませう。


大事なのは、なんたって、自分なんです。自分と語り合うための酒、なのかもです。

 

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