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【いけるくち】やさしく扱ってあげたい酔っぱらいのトリセツ

< 現生人類の祖先は 酒好きで酔っぱらいのサル だったのかもですよお >

「お、いけるくちですね~」
っていう呑み屋さんでの会話、昔はサラリーマン同士での常套句みたいに耳にしていたような記憶ですけど、ここ最近はトンと聞かなくなりました。


5時からオトコ、なんていう能天気な営業マンって、令和の世の中にはいなくなっちゃったんですかね。


どうでしょう? 使ってます? 「いけるくち」 死語?


呑み会って、営業職だけじゃなくって、どんな部署の集まりでもたいていの場合、まずはビール、ってことで始まりますね。
だれが音頭をとるってことでもなく、みんなでジョッキを高く上げて、かんぱ~い!

 

 

で、一気に半分ぐらい、ひと息で呑んじゃうような人が、たいていのグループに1人ぐらいはいるんですよね。


まさにそういうシチュエーションで使うですよね。
「お、いけるくちですね~」


取引先の人たちだったり、同じ会社の中でも違う部署の人たちだったり、それまでに酒席を共にしたことのないような関係のときに、あいさつ代わりのひと言みたいな感じでしょか。


「いける」っていうのは「行ける」
行くことができる、どんどん進むっていう意味で、酒をがんがん吞める。そんな口を持っている人。


「や、いけるくちですねえ。恐れ入りました」ってなコミュニケーションになるですねえ。


でもまあ「酒呑みなんですねえ」って言われているのと同じですから、ある見方からすれば誉め言葉ってわけにもいかないニュアンスがあるかもしれません。


酒吞みに対する表現にもいろいろありますね。
「のんべえ」「大酒呑み」「酒豪」
いけるくちも含めてこの辺りまでは人間扱いした表現になってますけど、
「底なし」「ザル」「うわばみ」
このあたりになってきますと、もはや人間じゃなくなってます。


ありがたくはない呼ばれ方ですね。当人の前では口にしない表現かもしれません。


ザルと呼ばれようが、うわばみと呼ばれようが、大量に酒を呑むことは呑むけれど、へべれけになっていなければ立派なもんだって思います。周りに迷惑をかけていなければね。悲観する必要はないと思います。

 

 

 


酒の効能はなんといっても「ストレスの発散」です。


日本ではバブル期のあたりから「ストレス社会」っていわれるようになりました。だれもが普通に暮らしている中でストレスにさらされている世の中になっちゃっているわけです。やあねえ。


令和になって酒との付き合い方がオトナになって、上手にストレスを処理している人が多くなってきている感はありますが、へべれけになっちゃって、誰かの世話にならないでは家に帰り付けないようになっちゃっている人もね、残念ながらいるですね。
酒に吞まれちゃってるタイプ。


あまり吞み慣れていない若い世代だけじゃなくって、オジオバにもいるです。


「いつもはこんな人じゃないんですけどねえ」


って周りの人に気遣いながら介抱してくれる人がいれば救いがありますけど、いつもはこうじゃない、っていうのは理の当然でありますよ。
シラフの時からぐだぐだになってちゃ、まともに暮らしていけませんでしょ。


でもまあ、酒の効能はストレス発散意外にもう1つ「非日常感を楽しむ」っていうのがありますよね。


楽しむっていうレベル感が大事です。完全に日常のあっち側へ行っちまっちゃあ、ダメですね。


ちゃんとした(?)酒吞みはこの非日常感に浸りながら、そこへストレスを流してやる技術を持っているのでありますよ。ホントに。


いろいろやらかして翌日反省、とかじゃなくって、周りの人も含めて楽しい酒。こうでなくっちゃいけません。


大昔から人間は酒に酔うっていう非日常感とうまく付き合って来たんだと思います。


太古のシャーマニズムに代表されるような人間と神とをつなぐ儀式は、様々な方法で巫女さんが非日常世界に行けるからこそ成り立っていた部分が大きいと思うんですけど、非日常を作り出す方法として酒が重要なものの1つだったことは間違いないでしょねえ。


古代西洋にはバッカス、デュオニソスっていう酒の神さまがいますけど、そんなにありがたがられていないイメージです。知らんけど。


西欧に比べて日本は、酒呑みに寛容な国だって言われていますよね。


渋谷の街なかで歩きながら、あるいは道端にたむろして酒を呑むっていう姿をインバウンドの人たちが見て、驚いたっていうことはニュースで大きく取り上げられました。


外で酒呑んで、イイんだ!


それで誰も彼もがマネしちゃうもんだから、泥酔して車道で寝ちゃったり、酒瓶や空き缶のゴミ問題もあって、「ヤメレ!」ってなったんですけど、禁止されるとやりたがる地球人って、一定数いて、渋谷、新宿、池袋の各自治体が苦労しています。パトロール、ご苦労様でございます。


もちろんインバウンドの人たちにだって、マナーのイイ人はたくさんいます。
けど、迷惑な酔っぱらいも、けっこういる。


西欧の人たちってみんな酒が強いのかって思ってましたけど、そうでもないんですよね。


みんながヘロヘロになってビルの壁にもたれて、座り込んでうなだれているインバウンドグループの姿は何度も見たことがあります。だいじょうぶなのか!?
グループでいるんで犯罪に巻き込まれる可能性は低いのかもですけど、ア・ホ・カ! です。


そんなんなるまで吞むな! っちゅうんじゃ!


旅の恥はかき捨て、なんていうインバウンド事情は御免こうむりたいものです。


ゴミを置いていかずに片づけて、ちゃんと自分の足で帰れれば、私個人的には路上呑みも悪くはないって思うんですけどね。

 

 

 


「角打ち」っていう文化が日本には昔からありますしね。


酒屋さんの周りで、ちゃんとルールを守った酒吞みたちが、ワンカップと裂きイカ、缶ビールとバタピーなんかで静かに立ち呑みしていたもんです。


酒屋さんは朝から開いてますけど、角打ちの人たちが集まってくるのは「ちゃんと正しく」夕方以降でした。
正しい酒吞みっていうのはいつの時代にもいるもんですよね。


もしかするとですけど、酒呑みに寛容なのは日本だけじゃなくって、東洋の、東アジアの特徴だったりするのかもしれません。


唐の時代の中国に「詩仙」って呼ばれた「李白(701~762)」と、「詩聖」って呼ばれた「杜甫(712~770)」っていう2人の大酒吞みがいます。


杜甫は「飲中八仙歌」っていう詩を遺しているんですが、盛唐当時の8人の酒豪のことを称えた作品です。
昔の中国では酒吞み、っていうのか、酔っぱらいをバカにしてはいないんですよね。


例えば8人の酒豪の中に、もちろん李白も入っていますが「李白は一斗飲めば百編の詩を生んだ」って歌われています。


李白本人は、自分は酒吞み仙人だってウソぶいていたそうで「酒仙」とまで呼ばれていたらしいですね。
崇められている酒吞みです。


日本にも李白のファンは多いようで、古い川柳に、


「李太白 一合づつに 詩を作り」


「四日めに あき樽を売る 李太白」


なんていうのが遺されているですねえ。


酒を呑んで酔うことによって芸術をものする。酒吞みに対する憧れの気持ちがあるんですね。
そんな感覚が昔からあって、酔っぱらいに優しいまなざしを持っているのが東洋の特徴なのかもです。


西欧にしてもバッカス、デュオニソスを崇めるようには扱っていないものの、酔っぱらい、アルコール依存症に対してシビアながらも共感を誘う感覚を味わわせてくれた映画もありました。


1962年のアメリカ映画「酒とバラの日々


ボーイミーツガールで出会った若いカップルが結婚して女の子を授かるんですが、お互いがお互いの生活都合の中で次第にアルコールに依存する生活になっていってしまって、男は入退院を繰り返すようになります。女は自分のアルコール依存症を認めず、自堕落な生活に落ちていきます。


治療を受けながらも、またいつアルコールを口にしてしまうかもしれない男の不安と、正常な判断を取り戻す可能性があるはずだと信じたい、自分では依存症を認めない女の歩き去る後ろ姿で終わるシリアスドラマでした。けっして批判一点張りの内容じゃないですね。


観たのは名画座でしたけど、日本での公開は1963年だったみたいです。


アメリカでなのか、世界的になのかアルコール依存症が社会問題になりはじめた頃なのかもです。


もう1つ。1994年のアメリカ映画「男が女を愛する時」


こちらは、妻のアルコール依存症を克服していく夫婦のラブストーリーでした。


お互いを愛するがゆえに仲違いして、離れて暮らし始めて、ハプニング的に元に戻るっていうありがちっていえば言える内容ではありましたが、主題歌の爆発的リバイバルヒットも話題になった映画でした。


1966年発表のパーシー・スレッジ「When a man loves a woman 」いい曲ですよね。


ま、なんにしても酒に呑まれちゃだめなんです。簡単なことのようですが微妙に難しいんでう。一線を越えてあちら側へ行ってしまう人も少なくないことも事実ですからね。


人間って、なかなかね、強くばっかりは生きられないってことなんでしょう。


酒を呑むのは何も人間に限ったことじゃないっていうこともまた、広く知られています。


いろんな種類の鳥さんたち、サルさんたちも酒っていうか、発酵した果物、エタノールを摂取するっていうのが確認されているんですよね。いけるくちの動物たちが人間以外にもたくさんいるわけです。


今のところの研究では、人間は酔っぱらうことを楽しんでいるけれども、動物たちは栄養摂取のためにエタノールを摂取するのであって、けっして酔いを楽しむためじゃない、ってことなんだそうですけど、どうだかね。


天敵に襲われるリスクを犯しながらも「へっへっへ」ってなっているかもですよねえ。


花を咲かせる植物は1億2500万年前の白亜紀から登場しているらしいんですが、甘い蜜を作ったり、糖分の多い果実もこのころからあるわけですね。
熟した果実が発酵するとエタノールが作られます。


エタノールを含んだ果実は、発酵していない果実に比べて栄養価が高いっていうのが通常らしくってですね、動物たちは効率よく栄養を摂取するために発行した果実、結果としてエタノールを摂取するっていうことみたいです。


エタノールに対する耐性、分解能力は動物種、あるいは同一種でも個体差があるのは人間も同様ですよね。


動物たちの酒の強さを個体比較したような研究結果はいまのところなさそうですけど、種としてはハムスターの酒豪ぶりが知られています。


ハムスターを飼っている方は当然のこととして知っているのかもですけど、ハムスターは水と酒を同時に用意すると、好んで酒を呑むんだそうですよね。へっへっへ種族?


エタノールの分解能力は人間なんか比較にならないっていうハムスター。


ハムスターの酒量は、人間の男性が1日に21本のワインを呑んじゃう量に匹敵するって言いますから、勝負なんかしちゃいけませんですよ。死んじゃいますよ。


酒に強いっていうのは吞む量だけじゃなくって、アルコール度数の高さにもありますよね。


吞む量のチャンピオンがハムスターだとすると、度数の方のチャンピオンは、地中海沿岸に分布している体長25ミリメートルほどの「オリエントスズメバチ

 

 

イスラエルの研究チームが数千匹のオリエントスズメバチとセイヨウミツバチに濃度80%のエタノール溶液を与えてみたら、両方とも酔っぱらって飛べないし、動けなくなった。ひっくり返っている個体もいる。


そりゃそうでしょねえ、って思いますよ。実験っていうか、殺害じゃん! とか思っちゃいます。


っていうか、オリエントスズメバチもセイヨウミツバチも、そんな液体、吞むなよな!


ところがですね、数分後オリエントスズメバチたちは何事もなかったかのように通常の動きを取り戻して巣作りを再開したんだそうです。


セイヨウミツバチたちは、おだぶつ。。。


セイヨウミツバチが弱いんじゃなくって、オリエントスズメバチが異常なんじゃないでしょうか。


エタノールの栄養価が高いっていうことを生き物たちが知っているから呑むっていうのか、摂取するんでしょうけどねえ。


霊長類もエタノールを好んで摂取していることはよく知られています。
やっぱり効率よく栄養を摂取したいからなんでしょうね。

 

 

 


霊長類の中から人間が枝分かれして進化して来られたのは、このエタノールの栄養を特に好んで摂取していたからなんじゃないかっていう説があります。
つまり人類の祖先は酒好きで酔っぱらいのサル、だったのかもです。


酒呑みのみなさん。人類の発展に寄与していたはずの酒吞み習慣。大いに胸張っていきまっしょい。


ザルとかウワバミじゃなくって、ハムスターって呼ばれるようになれたらツオイですよねえ。


世間のみなさま、酔っぱらいを毛嫌いせずに、でっかいハムスターだと思って暖かく見守っていただければと思いますです。


なんだかわけのわからないことを口走っているような気もしてきましたので、この辺で。。。


ところで、いけるくち、ですか?

 

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