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【小笠原海底熟成ラム】Motherです 母島ですからね Motherなんでしょねえ

< カリブの海賊小笠原諸島 母島にも来ていたか >

「だっちゃ、だっちゃ」って飛び回る鬼型宇宙人の娘「ラムちゃん」が登場したのは、1978年の少年サンデー。
当時大学生だった高橋留美子が短期集中連載として発表した「うる星やつら」ですよね。


にしても、ラムちゃんって鬼型宇宙人、だったんですね。

ネコ型ロボットに対する鬼型宇宙人???
一部の噂では、ラムちゃんは仙台人って話もありましたけど。


人気の高いるーみっくワールドの中の、人気キャラクターランキングでは、「犬夜叉」に次いでの第2位がラムちゃんです。もう半世紀近く経っているんですけど、半世紀経った今も人気衰えずって感じですかね。


2019年に深田恭子が「東京ガスにしないと損だっちゃ」ってラムちゃんキャラやってましたですねえ。

 

 

ラムちゃんのスペルは「LUM」だそうです。
これは「ビキニの天使」って言われたハワイ出身の「アグネス・ラム( Agnes Lum)」からのネーミングで、スペルの「LUM」まで同じなのは偶然、ってことみたいです。


アグネス・ラムが1975年「エメロン・ミンキー・トリートメント」でコマーシャル出演すると、一気に人気爆発で、グラビア・アイドルの嚆矢っていわれているモデルさんです。
1970年代、80年代はグラビア・アイドル全盛期で、「アグネス・ラムのいた時代」っていう中公新書が2007年に出されたりしていますね。


アグネス・ラムはいろんなビキニを着て仕事をしているわけですが、さすがにトラ柄のビキニっていうのはないでしょう。
トラ柄ビキニが似合うのは、うる星やつらラムちゃんと、深田恭子ぐらいなもんでしょねえ。

 

 

「ラム」っていう名字はハワイでも珍しいらしくって、アグネス・ラムの父方が中国系のアメリカ人で、「林(リン)」の広東語読みが「ラム」ってことみたいです。


ラムちゃんとも、アグネス・ラムとも関係ないんですけど、酒のラムのスペルは「RUM」です。


個人的にはストレートでやるのが好きなんですけど、ラムって呑みます?


ラムレーズンとか、アルコールそのものとしてじゃない親しみ方っていうのも多くされていますね。
甘さそのものは要らないんだけど、甘い風味を持たせるためのカクテルベースとしても人気ですし、コーヒー、紅茶に入れるのを好む人もいますね。
ケーキだとかタルトだとか、洋菓子にも使われているラムですが、「パッション・リキュール」のベースとしての人気は断トツです。


東京都、小笠原諸島が名物として「島推し」しているんですよね。


ラム、オレンジ、グレープフルーツ、ザクロ果汁の「サンセットビーチ」


ラム、オレンジ果汁、イチゴの「ストロベリーダイキリ


ラム、グレープフルーツ果汁、ブルーキュラソーの「シードリーム」


だとかね、いろいろ南国系のドリンクですけど、ザクっと世界的に有名なのが「ラムコーク」ですかね。
ウイスキーでも「コークハイ」ってありますよね。あれのラムバージョン。

 


1945年にアンドリュース・シスターズが歌った「ラム&コカ・コーラ(Rum & Coca Cola)」はスタンダードになってますよね。

聞いたことのある人も多いと思います。

プッピーニ・シスターズのバージョンも好いです。


トリニダード・トバゴ島にアメリカ兵がやってきて、島の女の子たちはみんな「のぼせあがって」ラム&コカ・コーラでもてなしているよ、っていう歌なんですけど、オリジナルはかなり強いアメリカ批判の歌詞だったみたいですけど、曲がイイんで歌詞をソフトにしてアメリカで録音したら大流行り、ってことだったみたいです。


で、この歌の影響でラムの発祥はトリニダード・トバゴ島だってされているんですけど、実はよく分かっていないみたいで、バルバドス島発祥説、プエルトリコ島発祥説もあります。
ま、いずれにしてもカリブ海の島国であることは間違いなさそうですけどね。


ラムコーク。あまり呑めないっていう人に向いている感じでしょうか。好きズキですけど。


ただ、カリブ海の島々にサトウキビは自生していないってことだそうで、1492年にコロンブスがヨーロッパからこの海域に到達して以降のことだろうってされていますね。


サトウキビは、もちろん砂糖を作る目的で気候の好いこの地域に持ち込まれたんでしょうけれど、それからラムが作られるまでの歴史は、たぶんおそらく地元民しか関知していなかったってことなのかもしれないです。


っていうのはですね、「砂糖のある所に奴隷有り」っていう言葉があるんです。


カリブ海、ジャマイカを中心とした島々でサトウキビの栽培を進めたイギリス帝国は、砂糖ばかりでなくタバコ、綿花、コーヒーをカリブ海から運び入れます。


そしてイギリスからは銃や雑貨がアフリカへ送られます。


その銃や雑貨と引き換えに奴隷がカリブ海へ送られるっていう17世紀、18世紀に行われていた「砂糖の三角貿易」とでもいうような流れを言い表した言葉なんですよね。


つまりイギリスを始めとした西洋諸国が、カリブ海諸島に関心があったのは「砂糖」だっていうことです。


どんどん砂糖を作るために、アフリカから人手を強制的に運んでくる。
白い砂糖を精製した後に残る黒い副産物を「モラセス(糖蜜)」って呼ぶんだそうですが、いってみれば砂糖を作った後の残りかすですからね、イギリスはそんなものに興味は持たなかったでしょう。


ところがアフリカから無理やり連れてこられた砂糖プランテーションで働く人たちは、このモラセスを利用して、17世頃にはラムを蒸留していたらしいんですね。


まあ、蒸留ですからね、西洋の技術が入ったことも充分に考えられそうですけど、何にしてもカリブ海でラムが誕生したっていうのは間違いなさそうです。


カリブ海の海賊たちの吞み物っていえば、そりゃもうラムです。


ところで、ラムはモラセスを酵母で発酵させて、蒸留したスピリッツで、ジン、ウオッカテキーラと併せて「世界4大スピリッツ」に数えられているんですが、似た製法で作られている蒸留酒が日本にあります。


それはなにかと言えば、モラセスから固形の黒砂糖を精製して、それを米麹のもろみに溶かしてから蒸留する「黒糖焼酎」ですね。


本来、酒を造るときに、アルコールを発生させるために必要な糖分を補うために麹を入れるんですけど、黒糖には最初から糖分がありますから必要ないはずなんですよね、麹。


でも何で入れるのかっていうと、日本の酒税法で、麹を使わないと焼酎って認められないからあ~。


要は税金対策ってことなんですね。

 


黒糖焼酎奄美諸島にしか製造が許可されていない「ジャパニーズ・ラム」って呼ばれる焼酎です。


ところがですね「ジャパニーズ・ラム」っていうと、黒糖焼酎じゃなくって、正真正銘のラムを日本で作ってますよっていうのが小笠原ラムなんです。


一旦、黒糖にしてから作るんじゃない、カリブ海諸島の作り方と同じ、モラセスから作る。


奄美諸島小笠原諸島も、日本では南国って言えると思いますが、サトウキビから作る蒸留酒黒糖焼酎とラム。
イイですねえ。日本、いろいろな酒があって、ナイスです。


なんで小笠原でラムが造られるようになったのか。
それはですね、7つの海を駆け巡るカリブの海賊小笠原諸島にやって来ていたからあ~。
って、ウソです。


小笠原には、1876年に日本領土として認められる前から、捕鯨基地として欧米系の人たちも暮らしていたそうで、ラムはその頃から呑まれていたようです。
アメリカからの輸入っていいますか、船乗りたちの持ち込みでしょうね。


その後、太平洋戦争でアメリカに占領されていた小笠原諸島ですが、1953年に本土復帰して東京都小笠原村になります。


砂糖産業が復活するとともに、「ラムをさあ、また呑みたいもんだねえ」ってことで造り始めて、1992年から小笠原ラムが売り出されています。


さらにはですね、小笠原の母島では、小笠原ラムリキュール株式会社が「海底熟成ラム Mother」っていうのに挑戦して、2017年から販売しています。


ホントはね、小笠原の母島に行って、地元のアテをいただきながら、Mother、いってみたいところなんですがねえ。


母島って遠いです。


東京都なんですけど、竹芝ふ頭からだいたい1000キロメートル。船ですね。
通常は週に1便なんですよね。だいたい24時間で父島に到着。
父島から母島へも船ですね。2時間10分。
父島から母島へは、ま、普通の所要時間かもですが、父島が遠いです。しかも週に1便。


でもねえ、ゆったりのんびりってやつで、船の旅っていうのもあこがれますけどねえ。
空港は、造らないんでしょうねえ。母島のMother。ラムです。


店によりますけど、黒糖焼酎のロックと、ラムのロックを、グラス2つ並べて呑み比べるのって、楽しいですよ。


居酒屋トークのネタとしてもいけますし、酒って奥が深いなあって感じちゃうこと間違いなしです。


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