< 「CIAOちゅ〜る」はネコだけじゃなくって自分の手で舐めさせている飼い主をも魅了してますよね >
そりゃね、はいどうぞって自分の手で持ってネコを呼ぶと、飛んできて目ん玉ひんむいて夢中になって食いつくんですから、ネコもネコオーナーも、両方とも大満足! ってなりますよねえ。カワイイですもんねえ。
なにせCIAOちゅ〜るって、とんでもなく凄いアイテムです。

CIAOちゅ〜るは21世紀、2012年からネコの嗜好品に新たに加わった、みなさんご存じ大ヒット商品です。
メディアでは「異常なまでの食いつきの良さ」なんていう表現さえ使われています。
おやつ、とか、ごほうびっていう使われ方が多いみたいですね。
「は~い、イイコにしてたね、ごほうびですよお」
1日に最大で4本ぐらいあげるのが目安だそうですね。ネコにとっても摂り過ぎはやっぱり良くない。栄養が偏っちゃいますから食事の代わりにはしてはいけない。
っていうことではあるんですが、昔から知られているネコの嗜好品であるマタタビには、CIAOちゅ〜るよりだいぶシビアな制限があります。
マタタビを直接舐めさせるときは極短い時間にとどめるべきだそうですし、粉を食べさせるときは最大で耳かき半分程度にして、週に1回程度が限度だそうです。
マタタビの匂いで興奮しすぎたネコが思わぬ怪我をしてしまうことも少なくないってことなんで、ネコとマタタビの接触はよほど注意してあげないといけないんですね。劇薬です。
爪とぎにごく少量のマタタビの粉をふりかけておくと、ネコはそこでしか爪とぎをしなくなるっていう使い方がベストらしいです。
マタタビの小枝を与えるときはネコが直接かじったりしないように注意が必要になります。
ネコがマタタビの匂いを嗅いでよろめき加減になっちゃうのは「マタタビラクトン」だとか「ネペタラクトール」っていう成分が、ネコのヤコブソン器官に作用して幸せな気分になるからなんだそうですね。
過度な幸せ気分って、ドラッグみたいな危険性があるってことなんでしょう。人もネコも一緒です。
すべてのネコがそうなるわけじゃないってことなんですけど、マタタビの匂いを嗅ぐと寝っ転がってごろんごろんマタタビに身体をこすりつけます。
なんでこすりつけるのかっていうと、マタタビの「ネペタラクトール」っていう成分を身体中にこすりつけるため。
「ネペタラクトール」っていう成分は2021年に岩手大学農学部の研究によって発見された成分。つい最近です。
「ネペタラクトール」に触れると蚊が死んじゃうんだそうで、ネコはいろんな病気を運んできてしまう可能性のある蚊を避けるために、マタタビにごろんごろんして身体中に「ネペタラクトール」を塗りたくる。
マタタビの成分が何、なんてことはネコの知ったこっちゃないでしょうけど、本能的、DNA的にマタタビには蚊を避ける効果があるってことを知っているんだろうってあたりは、かなり不思議で面白いです。
さてさてネコネコワールドの嗜好品にに新たに参入した「CIAOちゅ〜る」にはどういう効果があるんでしょうか。
自然のものであるマタタビに対して「CIAOちゅ〜る」は人工物でありまして、いろんな効果を狙った製品が開発されているんですね。
マタタビと「CIAOちゅ〜る」の勝負は圧倒的に人工物の勝ちです。
いなばペットフードのホームぺージを見てみますとCIAOちゅ〜るって「253種類」もあるですよお~。
かつお、まぐろ、とりささみだとかの材料による違いの他にもいっぱいあるんでした。ざっくりとカテゴリ分けしてみますと、
「まるっとおさかなちゅ~る」
「免疫ケアちゅ~る」
「旅するちゅ~る」
「ちゅ~るグルメ」
「ちゅ~るテリーヌ」
「焼かつおちゅ~る」
「エナジーちゅ~る」
「ちゅ~る乳酸菌入り」
「コージーライフ」
「にぼしちゅ~る」
「プレミアム」
「ピュア」
「焼かつおディナーちゅ~る」
「ちゅ~るごはん」
「スティック」
こんなにある他にも「1歳までの子ねこ用」「11歳からの」っていうネコの年齢に配慮したもの、「毛玉配慮」「下部尿路配慮」「腎臓の健康維持に配慮」「水分補給」「総合栄養食」って感じでネコ個体の症状に合わせて開発済みなんであります。至れり尽くせり。
いなば食品、いなばペットフードって会社、なかなか凄いですね。
でもですね、ペットフードの世界シェアっていうのを見てみますと、2022年のデータですけど、いなばペットフードは世界シェア第10位に甘んじています。
なんか圧倒的にCIAOちゅ〜るなんじゃないかって気がしていましたけど、世界は広いですね。いなばはむしろ主食部門に弱いのかもです。
1位から8位まではほとんどアメリカのメーカーが並んでいます。アメリカ以外だと2位にスイスのネスレが入っているだけ。
で、9位にランクインしているのが日本の「ユニ・チャーム」です。市場シェア0.80%。10位のいなばペットフードは0.21%ってことで、ちょっと開きがありますね。
にしてもユニ・チャームっていえば衛生用品のイメージが強いですけど、ペットフードでも凄いんですね。ちょっと驚きです。
「愛犬元気」「ねこ元気」とか主食がユニ・チャームのメインみたいですね。
1961年創業のユニ・チャームですが、当初は「大成化工株式会社」っていう名前で、販売していた商品は、なんと、呼吸する建材「木毛セメント板」だったんですね。
生理用ナプキン市場に参入したのが1963年。この時点で社名をユニ・チャームにしたんだそうです。
ペットフード市場に参入したのは1998年。
いなば食品の中で、いなばペットフードが独立したのは1958年だそうです。いなばの方が歴史が長いんですね。
っていうかですね、いなば食品の本体って創業は1805年(文化2年)なんですよね。江戸時代ですよ。
1805年っていいますと、江戸の町火消しの鳶職たちと江戸相撲の力士たちが乱闘事件を起こした「め組の喧嘩」が知られています。め組が有名になったのはこの事件からです。
そんなはるかな歴史のかなた、駿府藩の由比っていう土地で稲葉与吉が海産物を商い始めたのが最初。
なんかね、けっこういろんな方面に商売の食指を伸ばしているみたいなんですね。やり手です。
鰹節の生産を始めて日本全国に販売。ミカンの販売も初めて、こっちは北米をはじめとした諸外国へ輸出。
1936年に缶詰工場を建設して稲葉缶詰所を創立。
1948年に稲葉食品株式会社がスタートしています。
1971年に人用の缶詰「いなばライトツナ」これもニンキですよね。
そして1989年に「猫用フードCIAO缶」を発売しています。
缶詰の海外輸出を進めていく中でアメリカだけじゃなくって、人口よりもペット数の方が多いって言われていたイタリアにも注力します。
「CIAOちゅ〜る」の「CIAO」はイタリア語からだそうで、やあ、とか、じゃあねっていう親しい仲での挨拶ですね。気軽なチャオってことなんでしょう。
2025年にタイに第5工場を建築することを発表したいなばペットフードですが、基幹工場である静岡市の静岡工場の壁面には「世界の猫を喜ばす」っていうスローガンが掲げられています。
これはいなばペットフードの信念として2018年に決定した経営目的で、2019年から工場壁面に。
世界を見ているんですねえ。世界中のネコが相手です。
海外のネット記事では「ネコ用コカイン」だとか「ネコ用麻薬」なんていう表現もみられる「CIAOちゅ〜る」ですが、もちろんのこと、そんな怪しげな材料は使っていませんですね。
「CIAOちゅ〜る」裏面に記載してある材料以外は一切使用していない。
なにせ社長を初め、担当社員全員が試食して、世界のネコが飽きない味を追求し続けているんだそうでありますから、信用してよろしいんじゃないでしょうか。
マタタビと「CIAOちゅ〜る」
軍配はこれからもずっと「CIAOちゅ〜る」でしょねえ。
世界の猫を喜ばす。
あなたのネコちゃん、喜んでます? そしてあなた自身も喜んでます? 「CIAOちゅ〜る」でしあわせなネコネコワールドを!
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