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【ロゴスからレンマへ】変わらないといけないらしい日本なんですけど

< 日本一国の問題じゃなくって資本主義の行き詰まりなんじゃないかっていう声もありますね >

歴史的って言われるレベルの「円安」がずっと続いていますね。
普段の生活で直接的に感じることはないかもしれませんけれど、ドルが強いんじゃなくって円が弱いからだって言われていますよ。


円の弱さは国力の弱さってことも言われています。

 

 

 


経済政策とか、詳しくは知らないんですけれど、日本の経済力って「ものづくり」だったはずですよね。


資源のない国なんだから、どんな製品であれ、世界最高のものを作らなければ商売にならない、っていうことをずっと言い続けてきて、世界第2位の経済大国にまでなった。
バブル景気辺りが日本のピークだったんでしょうね。その後は失われた20年が30年になって、今は40年に突入しているらしいですからね。


様々な企業不祥事のニュースが続いていることからも、浮上の気配が感じられないのは事実なんでしょう。


かつて、日本の大企業は、どのジャンルであれ、そのジャンルでは世界に冠たる企業が多かった印象がありますけれど、最近はね、どうも世界に置いて行かれているんじゃないかっていうふうに見えます。
いろんな指標のランキングで、日本企業って、軒並み、ダダ下がりですもんね。


既に「ものづくり」の頂点を極めた、っていう判断が大企業の経営陣にあったんでしょうかね。


人類の使うさまざまな道具の進化は、ここまでで充分。
これ以上新しいことにチャレンジする必要はない。ガラパゴスで結構!


創り上げた世界最高水準のシステムは、しっかり運用管理していけば大丈夫。下手に新しいことにチャレンジして不具合を出すよりは、旧態依然のままの方がリスクが圧倒的に少なくなる。

 

 

どうもね、そういう考え方が日本を代表する大企業の多くにあるような気さえしてきます。


世界の人々の生活環境はどんどん変化しているわけですから、その生活を支える様々な道具に求められる機能も、当然、変わっていくわけですよね。


現状維持の姿勢で、今となっては根拠をなくしてしまった「ものづくり」の頂点を極めたっていう自信を、何の疑いもなく後生大事に持ち続けているのが、21世紀の日本なのかもしれません。オワコンです。


デジタル後進国っていう不名誉な看板を書き換えようってことで、政治力を発揮して取り組んでいるらしいマイナンバーシステムですけど、ちっともうまくいってませんよね。


マイナンバー制度が悪いわけじゃなくって、評判が悪いのはマイナンバーカードなんだから、名前を変えちゃいましょうっていう発言は、河野大臣自身から出てきたものなのか、スピーチライターから出てきたものなのか。
そこは分かりませんが、河野大臣はデジタルに強いっていう任命責任者の判断自体が間違っていたってことになるんでしょうね。


たしかに、永田町の中ではSNSを使いこなしている人っていう評価になるのかもしれませんけれど、デジタルに詳しいってのは、それを利用しているからじゃなくって、仕組みに対しての知識や実績がある人のことを言うので、河野大臣だけじゃなくって、歴代のデジタル大臣にそういう人がいなかったのは明らかです。


絶対的技術力があるはずの東芝っていう会社が、経営再建を良好には進捗出来ていないのは、経営陣が「ものづくり」の人たちじゃなくって「金持ちの金融人」になってしまっていて、現場から完全に乖離してしまっているからのように見えます。


政治も大企業も、地に足の付いている人が少な過ぎる日本になってしまっているんじゃないでしょうかね。


グローバルサウスに対して日本が経済援助をすることを約束して来て、それが首相の手柄みたいな顔をしてますけれど、今の日本は外国支援とかをしている場合じゃないんじゃないかってことですね。


もうすでに、国力として世界のトップレベルにいない国であることは明白なように思います。


日本だけじゃなくって、これまで世界を席巻して来ていたはずの国々全てなのかもしれませんけれども、根本的に発想の転換をしないといけないタイミングなのかもしれませんよね。

 

 

 


最近ちらほら聞くようになってきたのが「ロゴスからレンマへ」っていう言葉です。
修飾的な言葉を加えた「西洋的なロゴスから東洋的なレンマへ」っていう声もあります。


ロゴスっていうのは、言ってみれば、全てのものがそれぞれ独立していて、それぞれで存在しているっていう考えで、原因となったものとその結果はそれぞれ別に考えるべきっていう西洋哲学。
日本語で言えば「因果」ってことでしょうね。


原因があるから結果がある。原因と結果は別もの。


それに対してレンマっていうのは「縁起」っていうことになるでしょう。
あらゆるものはそれぞれ独立して存在しているんじゃなくって、お互いにそれぞれ関係し合っている。


原因と結果っていうことにレンマを当てはめて考えてみますと、ある結果が出たことによって、その原因となったものも影響を受けるっていう考えですね。


マイナンバーシステムっていうブラックボックスに、とあるインプットを与えれば、何かしらのアウトプットが出てくる。


そのインプットとアウトプットには、何の関連性もないって言っているような日本政府の考え方はロゴス的ですが、そうじゃなくって、出てきたアウトプットによって、インプットも影響を受けるんですよ。その影響を考えたうえでインプットしないといけないわけですから、システムがブラックボックスでいいはずはありません。


っていうのが、縁起、レンマですね。東洋的、仏教的な精神。

 

 

 


世の中の物ごと1つひとつを、肯定するのか否定するのかっていう態度は、物事をどっちか1つしか認めない、排他的な発想になりがちですが、東洋的縁起、レンマの考え方は、


「肯定するでも否定するでもない」


「肯定するし否定もする」


っていう、なんだか禅問答みたいな表現になっちゃうんですけど、全てが関連性を持って存在しているって考えれば、なんとなく理解できるところがありそうです。


これからの世界の在り方として、善悪っていう因果じゃなくって、存在するものはみんな関係性を持っているっていう縁起の考え方で行くべきなんじゃないのっていう考え方。


短絡的に言えば、そういう縁起の考え方に基づいた商品開発をこそ目指すべき、ってことなんでしょうね。


ロゴスからレンマへ。因果から縁起へ。


これからアタマのイイ人たちが、どんどん新しいアイディアを出してくれることを。
日本だけじゃなくってね。


地球の危機は温暖化だけじゃないんでしょうね。