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【ネコまんま】は由緒正しいサムライめし コロナと戦う免疫力を食べる【芳飯】とは?

足利義政織田信長の湯漬け 北条氏政春日局の芳飯 そして令和の我々は?>

最近、ちゃんと満足に食べてますか?

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コロナ禍生活で食事についての情報は、店の中で密にならなようにとかいう、窮屈なもの。
飲食店の経営が苦しくなってるとかいう、気分的にマイナスにならざるを得ないもの。
あるいはウーバーだ出前館だっていう、生きるために頑張ってます系のニュースがほとんどですね。


家族で暮らしている人たちは、もともとの自炊生活でキチンとした食生活を普通に確保していたというのがほとんどだと思います。


コロナ禍の今はなにかと不自由な部分もあるんでしょうけれど、それでもしっかり家族全員の栄養、健康の維持に努めていますよね。


当たり前のことと言われがちですが、その工夫が大変なんです、よね。


スーパーでの買い物だって「密になるな!」ですからね。
なんかギスギスしてしまいます。誰でも、お互いに。楽しくない。
でも仕方ないです。


もう少し、頑張っていきましょう。

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無理にでもニッコリするのが心と身体の健康にイイらしいです。
フウ~、ですけどね。


人間の身体は動的平衡で維持されています。
自分で食べて、自分で飲んだものでしか、自分が成り立たないんです。


ですから、ちゃんと食べて、自分自身が自分自身であることを保っていきましょう。
大事なことです。


そうした食生活で心配なのは、なんといっても独り暮らしの方たちですね。


どうしたって外食がメインになりがちなライフスタイル。


ところが外食店が以前のような営業形態ではなくなっています。閉業、休業、時間短縮。
困りますねえ。弱ります。

 


テイクアウトやデリバリーもイイんですが、飽きてきますし、コスト面でもしんどくなってきた、という声も聞こえてくるようになっています。
必然的にそうなります。だって長いもん。もう1年以上続いちゃっているんだもんね。


で、やっぱり内食ということになって来るんだと思います。


生活の質は誰だって落としたくないんです。


メディアだって、ずう~っと健康志向、身体にイイ食べものの情報ばっかり流してます。
これまで料理とかしたことないんだけど、という人も、内食。自分で作ります。


スーパーのレジをしているおばちゃんが言ってました。


「最近ね、ちゃんとしたおじさんたちが、ちゃんとした食材を買っていくのよね。買い物かご、ひじにぶら下げてさ、あれこれ品定めとかしちゃって、あはは。笑っちゃうわよ」


ちゃんとしたおじさん、というのがどういう人をさしているのか、ちと悩むところです。
ま、スーツ、ネクタイのオヤヂ、ってことなんだろうと理解していますが、たいていの人がそうですよね。


おじさんばっかりじゃないですけどね。
スーパーの食材を、これまで利用して来なかった独身と思われるサラリーマン、OLさんたちが買っていく姿が増えてきた、ということらしいんです。


会社帰りに飲食店に寄って、という生活スタイルから、スーパーで食材を調達して自分の家で自分で作る、というふうに変わってきた。


内食。


みんな面倒くさがらずにやっているってことですね。エライです。
コロナが落ち着くまではしょうがないから。ではあると思うんですが、動的平衡です。
忘れちゃいけません。自分の身体は自分で食べたもので作られるんです。


ちゃんと栄養効率を考えた食を摂るように心がけたいものです。


とはいうものの、食事作りに手間、時間はかけたくないのが独身男女の特徴。
ま、老若男女、誰でもそうでしょう。料理研究家さんでもなければね。


さらに、これまでやってきていないわけですから、そういう独身男女は。得意料理なんてない、というのが現実だと思われますよ。
調理道具だって、ナイヨ! だと思います。


そこで、今回は、簡単にすぐにできて、自分の好みも調整出来て、栄養も考えられる、という優れもの“芳飯”をお勧めしたいと思います。
気合い入れてダイドコに立つ。という種類のものではないんですね、これが。


芳飯、ホウハンと読みます。


室町時代から続くサムライめしなんです。
戦国の世のファストフーズ。


戦う人のチカラめしなわけですから、今の時代、好むと好まざるにかかわらず誰でもコロナと戦わないといけない生活の中、力強い味方になるはずです。


芳飯。かぐわしいめし、と書きますが、要は“汁ごはん”です。


記録として古いものは室町時代のものが知られているらしいですが、もっと昔から、日本人が米飯を食べるようになるのとほぼ同時にあった食べ方なのかもしれません。


ココ、大事です。
“食べもの”ではなくって“食べ方”ってトコロ。


室町幕府第八代将軍、足利義政


15世紀、応仁の乱のころの征夷大将軍です。
銀閣で知られる“東山文化”の立役者で、「武」というより「文」の人というイメージですよね。


しかしですね、足利義政という人はわずか13歳で将軍職に就いて、権謀術数渦巻く守護大名たちの勢力争いに引きずり込まれながらも、政治的に戦い続けた人物といえるのではないでしょうか。


後の世で“東山文化”と呼ばれるような、確固とした文化基盤を持って、それを実現したということは、ストレスフルな環境の中で自分自身を崩さなかった人、だったんでしょうね。


この足利義政が、酒席のあと、必ず食べていたのが“湯漬け”だそうです。


単に湯漬けといってもですね、将軍様の湯漬けですし、お屋敷の中での酒席の後の〆なわけですから、ごはんにお湯をかけただけのものではなく、いろいろ好みの具材を乗せた“芳飯”ではなかったか、と思います。


将軍様がごはんの上に乗せた具って、なんだったんでしょう。気になるところです。

 


さて、次です。


室町幕府の最終盤、戦国時代のヒーローが、知らない人のない織田信長


1560年の桶狭間の戦いが有名ですね。


無謀、自殺行為という批判を押しのけての出陣に際して、立ったままかっこんだのが“湯漬け”とされています。


戦う男の“芳飯”


戦うにあたって、後ろから指示するタイプの大将ではなく、この時も“湯漬け”をかっこんですぐ、単騎飛び出していったというエピソードが知られています。


これはホントにただの腹ごしらえ、お湯をぶっかけただけだったかもしれませんね。


縁起を担ぐというものではなさそうで、湯漬けは信長の常食だった可能性もあるそうです。
戦のない時に食べるときは、何か乗っけての湯漬けだったかもしれません。


まあ尤も、信長さんですからね、常に休むことなく、どんな時でもアタマの中で戦っていたのかもしれませんけれど。


さらに時代は進んで、小田原城第四代当主の北条氏政


豊臣秀吉小田原征伐で敗れ去った戦国武将です。


関東の雄として名を残しながら、バカ殿と揶揄されることもあって、“芳飯”の話はその人の無能さを表す逸話として取りざたされることも多いです。
有名な話です。


父親の第三代当主氏康と、氏政が二人剃って食事をした際のこと。


芳飯を食べていたらしいのですが、氏政はごはんに一度汁をかけ、少し食べた後、汁が足りなかったのでもう一度かけた。


今の時代の我々からしますと、別にイイじゃんとも思いますが、氏康父さん、


「ごはんにかける汁の量も量れないようでは、この広い関東を守り、勢力を伸ばすことは難しいだろう」


と嘆いた、ということなんですね。


でもこの逸話、元々はしっかりした合議制であった“小田原評定”というシステムを、結論の出ない会議として揶揄する風潮が出てきたなかで、氏政ばかりでなく北条家を貶める狙いを持ったイジワルのようにも思えます。


負けた側がサンザンに悪く言われるのは、今も変わりませんね。


にしても、足利義政北条氏政
名前に“政”の付く人って“芳飯好き”なのかもですね。


でもあれです。名前に政が付かなくたって、だれでも“芳飯好き”っていう感じがしますです。


さらに時代は進んで徳川時代


三代将軍家光の乳母、春日局


大奥を作り上げたこの方が大の“芳飯”好きだったと伝えられています。
こちらは“お茶漬け”だったみたいです。


歴史的にもず~っと受け継がれてきている春日局の“芳飯”好きの話なんですが、お茶が今のように安価で一般的ではなかった時代、お茶漬けは贅沢品だったでしょうね。


令和の時代の“芳飯”は、お湯だったりお茶だったりということでもオッケーですが、やっぱり家で食べる“芳飯”は出汁じゃないでしょうか。


今のどんぶり物の原型といわれる“芳飯”


ごはんの上になにを乗せても、その上から何をかけてもイイんですけどね。
炊いたごはんさえあればいけます。


好みの具材を乗せて、お茶であれ、出汁であれ、味噌汁であれ、好きなものをかけてかっこむ。令和のオリジナル芳飯を自分の得意めしとして作り出しましょう。


乗っける具材に凝ってみる。かける出汁にこだわってみる。


で、だんだん本格的になって、という順番で料理もするようになったりしちゃう。
そういうのも悪くないと思いますよ。


この食材をこうしたら、もっと自分好みに食べられるんじゃないか。
そうなってから、キッチングッズを気にかけて揃え始める、というライフスタイル。
いつもじゃないてイイじゃないですか。たまに、でオッケーだと思います。


プラス方向のスパイラルに入って行く有効な方法ですよね。


構えずに作ってみましょう。
要するに令和風“ネコまんま”なんですから。

 

<芳飯の身体に旨い満足度>

乗っける具材は何でもオッケーと言いながら、やっぱりね、今の時期免疫力を高める具材が望ましいですよね。


粘膜の働きを良くしてくれるビタミンAが豊富なニンジン。

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感染症に対して抵抗力をつけてくれる食物繊維のゴボウ。


白血球の働きを強め免疫力を高めるビタミンCが豊富なレンコン、ジャガイモ。

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免疫力を高める硫化アリルの豊富なニンニク、タマネギ。


全部根菜ってやつですね。
どこのスーパーにもある野菜。


こいつらをですね、ピーラーでささがきにします。


もちろん包丁でやってもオッケー。


で、しょう油、砂糖を少し入れて、ごま油で炒めます。さらっとでイイです。


ごはんに乗っけて、インスタントスープ、インスタント味噌汁、何でも好みの汁をかけて出来上がりです。


料理のウデとか、ないです。
誰でも簡単にできます。アレンジもやりたい放題出来ます。


袋ラーメンのスープとか、なかなかイイっすよ。


具の上からバターを乗っけて、ほうじ茶をかけて、しょう油で味を調えたりとか、味はホントいろいろやれます。ンまいっす。


かっこんだら、戦えます!

 

<芳飯の心に旨い満足度>

今の我々に必要なのは免疫力です。
信じて食べれば効果も高まる、ように思います。


ホントにね。信じる者は救われるってやつ。

 


それよりなにより、コロナに対してやれる物理的、行動的防御はやり続けていますよね。


そのうえで、胸を張って言える対策として、食に対する工夫。


根菜は身体ばかりでなく、心の免疫も高めてくれるはずです。
ちゃんとやってるんだからってね。


凝った料理ではなく、ささっと作れる芳飯。アク抜きとか、しなくたってイイんじゃないかと。

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イイんじゃないの? というレベルではなく、アクやら皮をこそ食べるべき、って言ってる料理かも居ますよ。少なからず、居ます。


それに今の野菜って、そもそもアク、弱いと思うんですけれどね。はい。

 

<芳飯の酒のアテ満足度>

根菜のささがき炒めに、コンニャク、シュンギクを加えてボリュームをつけて。


しょう油マヨネーズでいくのがお勧めです。


芳飯のアタマだけですね。
ゴボウのアクとか、抜きませんです。

 

<芳飯の酒の〆満足度>

これがイチバンです。


アタマの中が酒でほんわかした状態でも簡単に作れますし、呑む前からアタマだけ作っておいて、〆でっていうのは、なんだかスッキリンまいです。


自分で作った食べものって、根拠なく“安心”なんですよね。
ごはんは、パックのごはんでもンまいです。

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夏なんか、ペットボトルのお茶、ウーロン茶で“冷やし芳飯”ってのもイケますよ。

 

<もうすでにオリジナル芳飯やってる方、どんなのですか?>

いろいろ自分だけでやってる“ネコまんま”をですね、“芳飯”っていう歴史的一品として捉えなおしてみると、なんとも有り難く、頼りになる気がします。


“芳飯”をンまく感じられれば、歴史的に考えても自分だってちゃんと日本人なんじゃん!


でもって、何回かやっているうちにはオリジナルにならざるを得ないトコ、ありますよね。


どんなん作ってます? どんなん食べてます? オリジナル“ネコまんま”“芳飯”


免疫力だけじゃないですもんね、狙えるのは。


どんなん作ってます? どんなん食べてます?