< それでんがな いろいろとチャイますねんて これが ホンマに >
ん? 関東の「炊き込みごはん」、関西の「かやくごはん」ってことじゃないの? 呼び方が違うだけでしょ。
ごはんとおかずをいっぺんに食べられるっていう意味では、昔からある「日本のファストフード」って言えないこともない、米の食べ方の1種類ですよね。
呼び方なんかにこだわっている人って、そんなにねえ、いないんじゃないでしょうか。
1つ、もしくは2つぐらいのメインの具で作るのが「炊き込みごはん」で、なんやかや、いっぱい具の種類のあるのが「かやくごはん」ってことじゃないの?
っていう説もあって、ははあん、なるほど、それでイイのかもねっていうふうにも思うんですが、そやないねん! っていう声も小さくはないって感じなんですね。
ウェザーニュースのアンケート調査「秋の味覚「炊き込みご飯」をあなたの県では何と呼ぶ?」によりますと、
大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、福井では「かやくごはん」が優勢。
関西圏ではほぼ「かやくごはん」ってことですね。
「かやく」は「加薬」って書くんだそうで、薬味を加える「加薬味」のことらしいんですね。
大阪、道修町(どしょうまち)は江戸時代から薬種問屋が建ち並んでいた薬の町で、日本中の薬はこの町から届けられていたってことですからね、薬味っていうのが暮らしの中に溶け込んでいるってことが「かやく」っていう名前に関係しているのかもしれないですね。
で、このウェザーニュースのアンケート調査で、へええって思ったのがですね、「味ごはん」って呼んでいる地域があるってことなんでした。
三重、岐阜、ぴょーんって飛んで福岡では「味ごはん」って呼ぶんだそうですよ。
たしかにね、味付きのごはんってことではありますからね「味ごはん」ふううん、です。
でも、福岡はぽつんと「味ごはん」飛び地みたいなことになっているんですが、なんでまたそういう次第に相成ったんでございましょうか。
なにか文化的な共通点が? っていうのは、考え過ぎッてことになるんでしょうかね。
分かりません。
も1つありまして、沖縄では焚き込みごはんを「ジューシー」って言う。
ん~。もはや単語からそのものを類推できないレベルです。
沖縄の言葉ってホント独特ですからね。
豚バラ、ニンジン、ひじき、ラードたっぷりのごはんなんだそうです。なるほど沖縄っぽいかもです。
で、同じ具材でつくる「雑炊」もジューシー。
ふむふむ。どうやらJuicyの方のジューシーじゃないみたいですね。
ゾースイっていう発音が琉球語になる段階でジューシーになった、っていう説があるらしいです。
納得さ加減として微妙、な感じですけどね、そゆことらしいです。
炊き込みごはん系のジューシーは「クファジューシー」
雑炊系のジューシーは「ボロボロジューシー」
なんか、こう表現されると急に旨そうに感じてしまいます。
東京の沖縄料理店でもやってますかね? 今度、久しぶりに行って調査してみたいと思います。
結果としてはですね、大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、福井、三重、岐阜、福岡、沖縄以外の都道県では「炊き込みごはん」なのでした。
日本のほぼ8割が「炊き込みごはん」
今は電気炊飯器にいろんなごはんの「モードセット」がありますよね。
メーカーによって、地域によって違いを持たせるのが日本的な商法なんだと思うんですが、炊飯器のモード種類には、どう表記されているんでしょうか。
関西圏で売られている炊飯器では「かやくごはんモード」
三重、岐阜の炊飯器は「味ごはんモード」になっていて、関西圏の中では和歌山だけが「炊き込みごはんモード」になっているんでしょうか。
該当する地域の方、自宅の炊飯器をちょろっと調べて教えていただけると嬉しいです~。
沖縄で売られている炊飯器には「クファジューシーモード」って表示されているんでしょうかね。
さて、「炊き込みごはん」と「かやくごはん」を調べてきたら「味ごはん」と「ジューシー」に出会ったわけなんですが、そもそもの疑問の始まりにはもう1つあったんでした。
「まぜ込みごはん」「まぜごはん」ですね。
でもこれは、あれですね。普通に作っている人には当たり前すぎるような常識なんでしょうね。
自分では作ったことがありませんので、説明をみて、ははあん、なるほどってあっさり納得だったのでした。
米に具材と調味料を一緒に入れて「焚き込んで」作るから「炊き込みごはん」
あらかじめ別に用意していた具材を、炊きあがったごはんに「まぜ込む」から「まぜ込みごはん」
分っかりやすいです。
「炊き込みごはん」は炊きあがって、フタを開けた時のふわあってあがる湯気の香りが、なんとも日本人のしあわせを感じる瞬間だったりしますね。
「栗ごはん」「たけのこごはん」「鯛めし」「とり五目」
そういえば炊き込みごはんは「五目ごはん」とも言いますね。
「五目」っていうのと「かやく」っていうのがニュアンス的には同じなのかもです。
トリ、キツネ、ニンジン、ヒジキ、シイタケだとかの具の種類がスタンダードですかね。別に5つって限ったものでもなく、いろいろいっぱいの具材。ダシが決め手だったりします。
「深川めし」もぶっかけごはんと、炊き込みごはんがあります。
「カキごはん」「豆ごはん」「いもごはん」も旨いですよね。
もち米で炊いたのが「おこわ」
「赤飯」はもち米の豆ごはんっていうこともできるのかもしれません。
「炊き込みごはん」と「おこわ」のバリエーションは、だいたい同じ、でしょうか。
静岡、浜松市の「さくらごはん」はしょう油と酒だけで炊き込んだごはんだそうで、シンプル・イズ・ベスト。学校給食にも出てくる、地元に馴染んだ炊き込みごはん。イイですね。
大分、臼杵市の「黄飯(おうはん)」もシンプル。
クチナシを入れて炊き上げる、鮮やかな黄色。赤飯の代わりとして、ハレの日に食べる風習だそうです。
「金魚めし」っていうのが岐阜、各務原(かがみはら)市にあるそうです。
地元名物の「各務原にんじん」をふんだんに使った炊き込みごはんで、赤いニンジンが金魚のように見えるから、っていうことらしいです。
金魚みたいに見える、ってことは、きんぴらみたいに細く切らずに、わりと面積のある切り方をするのが正統派ってことなのかもしれません。
これもまた学校給食のメニューになっているんだそうです。
地元の産物を地元の炊き込みごはんとして、子供の頃から食べるって、凄くイイ感じだと思いますね。
白飯を旨く食べているいつもの食卓に、炊き込みごはんが出てくると、思わずにんまりしてしまいますよね。
湯気に色艶を感じられる、日本のごはんです。
大阪府難波地方の「かやくめし」は、1939年、昭和14年に宮内省によって選出された「日本五大名飯」の1つです。
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