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【審判補助システム】鵜の目 鷹の目 【ホークアイ】

< 三笘選手の1ミリ伝説で日本を歓喜の渦に巻き込んでくれたソニーのシステム >

2022年FIFAワールドカップカタール大会はアルゼンチンが36年ぶり3回目の優勝で無事終了しましたですね。


今大会がワールドカップの最後になるだろうメッシ選手が、これだけが穫れていなかったタイトルでもあったってことで、有終の美を飾れて、なんだか世界中のサッカーファンが満足しているみたいです。
良かったですねえ。


MVPメッシ。得点王エムバペ。日本は9位にランキングされました。


日本のサッカーファンにとって、なんだかとっても満足な結果に終わったワールドカップだったんじゃないでしょうか。


カタールっていう国、FIFAの大会運営方針だとかには、かなり痛烈な批判も浴びせられましたし、そのこと自体は憂慮すべき問題だとは思いますが、試合が始まってしまえばワクワクドキドキっていうのは世界共通だったでしょうね。
サッカーっていう競技が強く持っている、ワールドクラスのスポーツマジックって、エネルギッシュで不可思議で魅力的です。


日本のサムライブルーは、今回もまたベスト16で終わってしまったんですが、今大会のベスト16は、なんだかとっても満足なベスト16だったようにも感じます。最終的には9位っていう評価でしたしね。


もちろん、ここで終わってイイようなことじゃないんですけど、日本のサッカーがフェーズとして完全に世界レベルになっているんだなあっていうところが感動モノでした。

 

 

 


素人から見ましても、かつてテレビ東京でダイヤモンドサッカーを見ていた頃とは雲泥の差があります。
Jリーグ発足の前ですからね、ダイヤモンドサッカーは。ワールドカップ出場は夢のゆめだったころです。


今大会で、選手たちはたとえ相手がブラジルであろうが、フランスであろうが、イングランドであろうが、勝ちに行くっていうことを、何のテライもなく言ってイイんだっていうレベルであることを証明してくれましたですね。


PK戦決着が多かった大会だったんですが、決勝戦もPK決着でした。


全体的に好い試合が多かった印象です。特に日本チームの活躍っていうのはね、ロクなニュースが無い中で、一番の明るい話題を提供してくれました。そう実感します。
みんな盛り上がりました。


っていう中でも、日本人に限らずなんですけど、世界的なニュースとして印象に残ったプレーとしてピックアップされているのが「三笘の1ミリ」って言われているアシストプレーですね。


テレビを持っていない私ですが近所の居酒屋さんで見ていました。そこの大将も家にテレビを置ていないんで、そんじゃ一緒に見ましょうかってことで、4人、へろへろにならないようにコーヒーなんかを飲みながらの観戦でした。全試合、見ました。いろんな時間帯でしたけど、見ました。


何人かで見ていると、それだけでも盛り上がりますね。
ドイツに逆転勝ちして一気に、優勝したかのような盛り上がりになって、コスタリカに負けて、ん~、なんか、やっぱりダメかなって、今度は一気に落ち込んで、スペイン戦を見に集まったときは、なんかしんみりムードで試合が始まりました。


逆転勝ち! この2点目が「三笘の1ミリ」って言われるアシストからの得点だったんですねえ。


主審がすぐに「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)」を要請して、テレビ画面では何回も、普通のカメラで撮影していた三笘選手のアシスト場面が映し出されていました。


「ああ、あれ、出てた?」


「かなあ? 出て、る、かなあ」


「ん~。上から見ればさ、ちょっと、ん~」


っていう力のない声が出ましたが、VARの時間もすご~く長く感じられましたし、出てたかなあ、っていう雰囲気に重く囲まれていきました。ゴール、無しかなあ。ん~。


と、突然ラインイン。得点が認められて、やたあ!


ってなって、出ちゃってるよなあって見えていた映像が真上から見たボールの画に変わって、「1.88ミリメートル」イン! だったわけですねえ。

 

 

 


これ、VARが無かったら大揉めになるところですよえ、きっと。
けっこう実績のあったVARなんですけど、なんであんなに判定に時間がかかったんでしょうね。


カタール大会のデータ集計場所「国際放送センター」がどこに設定されていたのかっていう、データ処理じゃなくって処理担当者との距離的な問題なのか、それとも単純に映像処理に時間を要したのか。
あるいは「GLT(ゴール・ライン・テクノロジー)」の結果とVARの結果とを比較していたんでしょうか。


ま、VARの範囲がどこまで採用されているのかっていう問題もあったのかもです。
なんにしてもインで良かったですよねえ。


今回の「三笘の1ミリ」を真上からの映像で明示してくれたシステムは全体として「ホークアイ」って呼ばれているソニーグループが提供している日本のシステムなんですよね。


ソニーには何のかかわりも無くたって、なんだかそのことも誇らしく感じられて「三笘の1ミリ」は2重に日本人に喜ばしいものになったんじゃないでしょうか。


現段階でホークアイの誤差は「3.6ミリメートル」って言われています。そんな中での「1.88ミリメートル」です。判定に時間がかかったのは、ここに原因があったのかもですねえ。


ワールドカップでは前回大会、2018年からフル活用され始めたみたいなんですけど、テニスやクリケットで確実な実績を上げているにもかかわらず、サッカー業界はずっとその精度に懐疑的だったみたいなんですよね。


日本ではクリケットの人気はそれほどでもないですけど、ホークアイっていうシステムはクリケットの審判補助を目的として開発されたものらしいんですね。


1999年にイギリスのポール・ホーキンズ 博士が研究を始めて、2001年にはホーク・アイ・イノベーションズ社が設立されて研究開発が進められていたんですね。
2011年にソニーが買収してさらに実用に向けて開発されてきたのがホークアイ

 

 

なんで最初にクリケットの審判補助として開発されていたかっていうのは、ホーキンズ博士がクリケットのプレイヤーだったからで、ホークアイっていう名前は、もちろん鷹の目ってこともあるんですけど、ホーキンズ博士の名前からも来ているってことらしいですよ。


元々は脳外科やミサイル追跡で使われていた技術を応用して開発が進められていたそうなんですけど、ホークアイっていうネーミングで、なんとなく遊び心を感じさせてくれるものになっているかもしれませんね。


その瞬間のボールの位置を、あらゆる位置から確認できるシステムですね。
入ってる入ってない。出てる出ていない。画像再現。反論無し。シビア~。


ソニーはオランダの「ビヨンドスポーツ」っていう会社も傘下に加えていて、リアルタイムでのアニメーションデータ処理がさらにスムースになることが期待されているんですね。


今、まさにいろんなスポーツのジャッジメント部分に採用されていて、その活躍が定着してきているソニーホークアイによって、スポーツ観戦っていうのが大きく変わっていくんでしょうね。精度も上がっていくでしょう。


テニスの試合ではコロナ禍の影響もあって、線審を置かずに世界大会が開催されるようになってきていますからね。
線審が「フォルト!」って叫ぶのも捨てがたいテニスの魅力だって気もするんですが、コロナ禍の中での人の接触をなるべく避けるっていう理由でホークアイに任されたわけですけど、これから、アフターコロナではどうなっていくんでしょう。


ホークアイ自体もまだまだ進化していくんでしょうし、スポーツの人間審判って、めっきり減っちゃうのかもです。


そのうち「誤審」っていうのが懐かしいねえ、なんて日が来ちゃったりするんでしょうかねえ。
審判補助っていう名前なんですけど、審判を追い出しかねないテクノロジー
これまたシンギュラリティの1つってことなんでしょうか。


ソニーはこの先、ホークアイの活躍で世界のソニー復活ってことになっていって欲しいですねえ。
なんかそういう明るい話題が必要ですよね、今の日本には。

 

 

 


ところで、大活躍の三笘選手なんですけど、今回のワールドカップ前の話題としてあがっていたのが、三笘っていう名字の「笘」っていう字のことです。
タケカンムリ、なんですよね。クサカンムリじゃない。


苫小牧の「苫」はクサカンムリ。苫米地の「苫」もクサカンムリ。
でも三笘選手の「笘」はタケカンムリ。


ことあるごとにそう主張して来ているんだけれども、いまだにクサカンムリ、多いっす。みたいな記事もありました。


でもまあ、今回の活躍でみんなちゃんとタケカンムリの「三笘」って書いてくれるようになったんじゃないでしょうか。


サッカー日本代表チーム、スタッフのみなさん。
日本を、日本人を明るく元気にしてくれてありがとうございました。ホント、感謝です。


ホークアイにも、ね。

 

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